Office 365 と 画像 と 著作権

この記事は、Office 365 Advent Calendar 2017 に参加しています。

今日は Office 365 界隈でもあまり取り上げないであろうネタにしてみました。また経験則から企業内でもあまり重視されていないであろうテーマ(特に運営をIT部門が行っている場合)。でも非常に大事です。すでにタイトルでオチているクセに結局長文になってしまったので最後まで読まれる可能性の方が低いとは思いますが!もう書いてしまったのでもったいないから投稿します!


著作権侵害(ちょさくけんしんがい)とは、著作権の目的となっている著作物を、著作権が及ぶ範囲で利用する行為であって、その利用について正当な権原を有しない第三者によって行われるものをいう。

著作権侵害 – Wikipedia


■はじめに

著作権が示す著作物とは画像の他にも様々なものがありますが、今回はその中からよく利用されるであろう画像に注目してみます。Office 365 だけの話ではありませんが、 Office 365 の各アプリでは画像を利用するシーンは多いと思います。

「著作権」という言葉はよく聞きますが、日常でそれを意識している人はなかなか少ないと思います。例えばSNS上ではプロフ画像に何かのアニメキャラが表示されている光景は良く見ます。他者の著作物を侵害する行為は日常的で、その後多くの場合は特に何も起きなく、それが違法行為であるという意識すらないのではと思います。

ただ、著作権侵害は犯罪であり、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、法人の場合は3億円以下の罰金となります。もちろんこれは被害者である著作権者が告訴をした場合の可能性でありますが、仮に告訴をされなくても場合によっては所属している組織の信用問題にもなりかねません。著作権を侵害した者が社長だろうがアルバイトだろうが、誰しもが所属している組織の顔になり得ます。たまにありますが、アルバイトの不祥事が全国的なニュースになってしまうような事です。

それほど大事な事なのに上述のように世間では著作権について意識が低い事もあり、企業としても従業員に十分に教育や啓蒙をしていかなければいけませんが、私の経験上ではそのような活動はあまり行われていないのかなと思っています。そういう意味でも今回記事のネタとして取り上げてみました。

■(架空の)事例

(本ブログの背景色で「架空」という言葉を使うと、相乗効果で怪しいサイトのニオイが倍増してプンプンしてしまいますが…。)

実際に訴訟や全国的なニュースになる不祥事ではなくとも、画像にまつわるトラブルや失敗談は色々あります。そこから Office 365 に絡めた(架空の)事例を紹介してみます。

【事例 1】

お客様先でプレゼンをしていた際に、お客様から「あれ?そのアイコン画像、○○社のアイコンじゃない?」と指摘が。そのアイコンは指摘の通り○○社のサイト内からダウンロードして利用していた。アイコンに特徴があり、お客様がたまたま○○社のアイコンだと知っていた。事実を認めるとお客様から「そんな意識の低い会社に仕事は依頼できない!」と言われ失注となった。

【事例 2】

とあるセミナーでスピーカーとして登壇した際に、スライド内で利用した画像が他者の著作物を無断で利用したものであった。それがSNS上で拡散され、スピーカーおよびスピーカーが属する組織の信用が失墜した。

【事例 1~2】は主に Office 365 の主力アプリの一つである PowerPoint の資料内での画像の扱いについてです。他にも Word や Excel など、社内外問わずやりとりのあるファイルでの画像の扱いは注意が必要ですが、現状全く気にしていない従業員が大半なのではないか?と考えます。

【事例 3】

Office 365 のアカウントのプロファイル写真にアニメキャラを設定しているユーザーが現れ、それをトリガーとしてその行為が徐々に広まり、気が付けばアニメキャラまみれのユーザー情報となり社内で大きな問題となった。また、その社内問題を従業員がSNS上でおもしろおかしく紹介したことにより、企業を特定され炎上した。

【事例 4】

SharePoint のお知らせリストを社内掲示板として活用している企業で、アイテム内にあきらかに投稿者が制作していないであろう画像が表示されていた。「どこかのWebサイトからダウンロードしてきたのかな?」と思っていたら、予想の斜め上をいく表示方法だった。それはなんといわゆる「直リンク」で表示されていた。しかも競合他社のサイトの画像URLで直リンクしていた。

【事例 3~4】は Delve の設定や SharePoint の利用内での話しだけど、近年ではコミュニケーションアプリが増えてきて、Yammer や Teams なども該当すると思います。

社内の閉鎖された空間だから…という言い訳を耳にしますが、社内利用だからOKとは限りません。また、事例4に関しては直リンク自体に違法性はないという見解もあるようですが、とはいえ直リンクはモラルやマナーやエチケット(そういえば「ネチケット」なんて言葉もありましたね)といった観点では、一般的には印象が悪いです。直リンクされている側で調査できる事でもあります。

と、僕の経験則からサっと考え付いた(架空の)事例を紹介しましたが、皆さん自身や周囲や所属している組織内などでも類似したケースに心当たりがあるのではと思います。

■注意点

冒頭の通り、教育や啓蒙が必要であると思いますが、意識しておいた方が良い点を挙げてみます。

【ガイドラインの確認】

特に企業ロゴや製品ロゴなどは、企業によっては詳細なガイドラインがある場合が多いです。このガイドラインは何も他社のものだけでなく、社内で自社の企業ロゴなどを扱う場合も同じです。扱う前にガイドラインをしっかり熟読してから利用しましょう。

【「著作権フリー」という言葉に安心してはいけない】

「著作権フリーなら大丈夫!」という声をよく聞きますが、それは正解でもあり不正解でもあります。しっかりと著作権がフリーである確証を得てから利用しましょう。以下に油断できない場合もある事例が紹介されているWebページを紹介いたします。

著作権フリーの写真だと思って使用したら20万円の損害賠償になった実例 | STORIA法律事務所

http://storialaw.jp/blog/91

怖いですね!過去にこの手の有料セミナーを受講した際に、講師にフリー素材サイトの画像の利用について質問したところ、やはりなるべく利用しない方が安全だと言われた事があります。

【 PowerPoint / Excel / Word などの「オンライン画像」に注意!】

▼「挿入」タブ内の「オンライン画像」

▼ダイアログボックス内で欲しい画像を検索すると

▼このようにたくさんの画像が表示され、選択可能です

これらわざわざ説明せずとも多くの人が知っていて便利に利用している機能かと思います。ここから画像を利用する事をダメとは言いませんが、注意が必要です。この画面内でも Microsoft としても「扱いに注意しなさいよ」という信号は発しています。お分かりの通り、この機能はBingを使った画像検索を行っているのですが、

▼ここらへんを注意して見てください。

文章を抜粋しますと…

「クリエイティブ コモンズのみ」
「これらの検索結果は、 Creative Commons ライセンスにタグ付けされています。ライセンスについて確認して、確実に準拠するようにしてください。」
「あなたには、著作権を含む他社の権利を尊重する責任があります。詳細はこちらをご確認ください。」

元々、Office 製品には製品内に内包されている利用可能な画像がありましたが、今ではそれらはなくなりオンライン画像が代替となったと記憶しています。アプリの利用者にとってはそんな記憶もあり Microsoft から提供しているものと認識し、おそらく全く上述の警告は気にせず(見てもいなく)画像を利用しているかと思います。そこが注意点です。
この検索結果の画像が全て安心して利用できるかというとそうではないという認識を持たなくてはいけません。では、ちょくちょく出てくる「クリエイティブ コモンズ」とはなんでしょう?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

https://creativecommons.jp/licenses/

全部読むのは大変ですが、掻い摘むと、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、作者が「私の作品を自由に使ってOKですよ!」という意思表示のツールです。ただし、これは完全にフリーであるというわけではなく、利用条件は4種類に分かれていて、組み合わせで6種類。中にはクレジットを表示する事を条件として利用可であったり、非営利目的なら利用可であったりします。つまり、その画像がどの条件であるかを把握した上で条件に従って利用しないといけないという事です。オンライン画像を利用する場合は、そこまでする責任があるという事ですね。

■対策

じゃ、どうしたら良いか?環境によってアプローチが異なると思うので適当に箇条書きにします。

【注意を促す立場の対策】

  • 従業員に教育をする。
  • 定期的に啓蒙活動をする。(例えば社内ポータルの掲示板に定期的に注意喚起をするなど。)
  • 安心な有料の素材を準備し、それを利用してもらう。

などなど。お金かけて専門家のコンサルやサポートを受ける選択肢もありますね。有料の素材を購入する場合も色々と注意は必要ですが、ここをケチって後で組織の信用を失墜するようなトラブルになるよりはマシなので、ぜひケチらないで欲しいところですね。

【注意をする立場の対策】

  • (よく分からずに/確認せずに)オンラインで画像を入手しない。
  • 利用は例えば PowerPoint なら、「挿入」タブの「図形」や「アイコン」くらいにする。
  • がんばって自作する。
  • 安心な素材を購入する。
  • 自分で撮影する。(これはこれで肖像権などを気にしなければいけない…)
  • 画像を使わない。

最後の「画像を使わない」という元も子もない対策は半分冗談でもあり半分はマジメで、まぁ、つまり判断に迷うようなモノは使わない方が良いし、そもそもどうしても必要な場合以外は使わないという割り切りも必要かと思います。(話は逸れますが、内容次第ではパワポを作るのに時間をかけるのはもったいないという問題もありますし。)

以上です。かなり長文になったのでここまで読まれている方は非常に少ないとは思いますが、少なくとも「こりゃ気をつけないと!」という意識は持ってもらえたらと思っています。

Office 365 の運用に関しては、こと「運用」上の課題が重要視されがちですが、このような「運営」上の課題も非常に大事な検討事項かと思います。


参考にさせていただいた Webページ

著作権侵害 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/著作権侵害

著作権フリーの写真だと思って使用したら20万円の損害賠償になった実例 | STORIA法律事務所
http://storialaw.jp/blog/91

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
https://creativecommons.jp/licenses/

著作物を無断で使うと? | 著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime8.html

SharePoint :モダンサイトのニュースやページに「レベル上げ」といった機能が追加

(「テレレレッレッテッテー♪」で通じます?)

一つ前の記事もモダンサイトのニュースやページの新しい機能の紹介をしましたが、それとは別に新しい機能が追加されていました。
っていうか「レベル上げ」ってドラクエだとダルい作業なのでネガティブな連想をしてしまいますね!(上の画像内の擬音はドラクエのレベルアップの音でした。)

英語だと「Promote」のようです。つまり日本人でもメジャーな言葉の「プロモーション」の意味と同じですかね。アイコンもメガホンなので声を上げて宣伝する感じですよね。レベル上げじゃあまりピンとこないですね。

▼「レベル上げ」をクリック

▼右パネルが出現します

▼拡大するとこの3点の方法があります

  1. ナビゲーションにページを追加(Add page to navigation)
  2. このサイトのニュースとして投稿(Post as News)
  3. メール アドレス(Email a link)

※ページのアドレスやアドレスのコピーあたりは特に説明の必要がなさそうなので省きます。

▼ボタンの色はサイトのテーマによって違いますね

では、一つずつ触ってみます。

【1】ナビゲーションにページを追加
(Add page to navigation)

ここをクリックすると文字通りナビゲーションに追加されます。

▼コミュニケーション サイトの場合、クリックすると…

▼ボタンはグレーアウトされ文言も変わり、上部ナビゲーションにページ名が追加されました

ちなみにグレーアウトされたボタンは再度クリックすると解除されるような機能はありません。一度クリックしてナビゲーションに追加されたら、削除したかったらナビゲーションの設定から削除する感じです。

▼チームサイトの場合、クリックすると…

▼サイドリンクバーに追加されます

これだけ見ると、コミュニケーション サイトではトップリンクバー、チームサイトではサイドリンクバーに追加されると思ってしまいますが、そもそもコミュニケーションサイトの上部ナビゲーションはややこしいですが、トップリンクバーの位置にありますが、実態はサイドリンクバーです。実際にサイトの設定ページに行くとサイドリンクバー扱いになっています。

なので、「ナビゲーションにページを追加」をクリックすると、サイドリンクバーにリンクが追加される、ですね。

【2】このサイトのニュースとして投稿
(Post as News)

▼ニュースは作成した時点でニュースなので、すでにクリックされた状態になっています

▼ページの場合はクリックができます。クリックすると…

▼グレーアウトされ文言も変わりました

▼するとページはニュース扱いになり、トップページのニュースに表示されます。

もちろん、SharePoint ホームのニュースにも表示されます。

▼面白いのが、ニュースにする前の状態ではこの「+新規」のメニュー内の文言はページ用の文言ですが、

▼ニュースにレベル上げをするとメニュー内の文言もニュース用の文言に変わりました。

注意点として、ページをニュースにレベル上げすると取り消せなさそうです。つまり、上げたレベルは下げる事ができないっぽいです。(僕には取り消す方法が見当たりませんでしたが、もし方法がある場合はご一報いただけると幸いです。)

【3】メール アドレス
(Email a link)

▼ここをクリックすると…

▼このようなダイアログボックスが表示されます

あれ?これって…「メールによる送信」と同じですね。

▼こんな感じでメールが届きます

以上です。

あ、そうそう、閲覧権限のユーザーは?というと

▼「レベル上げ」はありませんでした

ただ、「メールによる送信」はありますね。

また、投稿権限のユーザーは「レベル上げ」は表示されますが、「ナビゲーションにページを追加」をクリックすると

▼このように追加できません

投稿権限では通常サイドリンクバーは編集できませんからね。権限には忠実のようです。

今度こそ、以上です。

徐々にページ(ニュース)に機能が追加されてきています。僕はこれまで SharePoint 2007 から様々なバージョンを業務で利用してきていますが、ページってトップページ(ウェルカムページ)くらいしか利用していなく、いわゆるニュース的な情報は「お知らせ」リストを使ってきましたが、やはり今後の流れはこのページ(ニュース)を利用する流れになってきている感じでしょうか。

SharePoint :モダンサイトのニュースやページにページのコピー機能が追加

モダンUIのページやニュースにまたまた新しい機能が追加されました。

■ページのコピー(Copy of the page)

ページやニュースでは、既存のページをコピーして新しいページ/ニュースを作る機能が追加されました。

▼コピーしたいページで「+新規」→「このページのコピー」

▼ニュースの場合はここの文言も変わりますね
※ちなみに、このメニューはページライブラリに対して投稿権限がないと「+新規」ごと表示されません。

▼例:閲覧権限のユーザーには表示されません。

簡単にページやニュースがコピーできます。定期的に作成するニュースや共通した体裁にしたい場合などに便利かと思います。

SharePoint : モダンページのテキスト Webパーツが少し進化しました

現状、モダンページのテキスト Webパーツはまだまだ機能は少ないですが、徐々に進化して新しい機能が追加されてきています。

▼バーの一番右に…アイコンがあります。クリックすると…

▼右パネル「テキストと表の書式設定」が現れます。

▼パネル内を拡大

ちょっと触った限りの気が付いた点を箇条書きに。

  • フォント サイズはクラシックページの コンテンツ エディター Webパーツのように数値入力はできません。選択するのみ。
  • 文字装飾については、バー内にある機能の他に「取り消し線」「上付き」「下付き」が増えましたね。
  • フォントの色と蛍光ペンの色では色は固定で、クラシックページの コンテンツ エディター WebパーツのようにRGBで数値を入力して指定するような柔軟性は今のところないです。
  • 段落では、バー以外に「インデントを増やす」「インデントを減らす」があります。

で、箇条書きとは別に、今回の機能追加ではプレビューだけどテーブルが挿入できるようになりました。

▼右パネル内の「表の挿入」をクリックすると、

▼行や列の数は指定できず、3×3が作られます。

そこから右パネル内「挿入と削除」で行や列を追加します。アイコンは直感的でわかりやすいです。

▼表をクリックすると表全体の縦横の大きさを変更する事は可能です。

▼大きさを変えようとすると「横px × 縦PX(横増減分px,縦増減分px」がボックスで表示されます。

▼表内で右クリックをするとメニューがあらわれます。

▼ドラッグした分、セルを選択できます。また、ctrlでも複数セルを選択できます。

▼その状態で装飾をすると、選択した全てのセルで適用されます。(例:選択したセルが一挙に太字になりました。)

▼列幅もドラッグして変更できました。

と、ちょっと触って僕が気が付いた範囲はこんな感じです。表のスタイルの変更など細かい点ではまだまだですが、とりあえず機能追加として第一歩ですね。今後もどんどん機能が追加されると思います。

あ、そうそう、表(テーブル)ってレスポンシブWebデザインにおいて表現が難しいものの一つですが、今の機能ではどうなるでしょうか?

▼Webパーツ内での横スクロールで対応です。

ちなみにモバイル機器(iPhone X で検証)でも同じ挙動でした。

あ、そうそう、モダンページのテキスト Webパーツ内でも、改行をする場合はShift+Enterですよ。クラシックUIよりも改段落の時の行間は広がっています。ちゃんと認識して使いこなせば、文章の視認性は高くなりますね。


SharePoint リッチテキストエディタ内で改行をするとやたら行間が空いてしまう!?

Office 365 : Microsoft Whiteboard Preview を数分だけ使ってみた

先日、Office 365 の管理センターのメッセージセンターを読んでいたら、こんなメッセージがありました。先行リリースのテナントで使えるようです。おっ!なんか新しいサービスのプレビュー版が追加?ホワイトボード?それ聞いただけで機能は想像できましたが、ワクワク!

そこから以下のページへリンクが。サービスをオンにする説明をしています。

Whiteboard Public Preview

To-Do などと同じく管理センターの「サービスとアドイン」でオンにしないと利用できません。

▼管理センターの「設定」→「サービスとアドオン」に「Whiteboard」が!

※ちなみにこの項目が表示されたりされなかったり…。昨日表示されてオンにしたのに、今日は表示されていません。

▼出現した右パネル内で「オフ」を「オン」にして保存。

管理センター側の作業はこれでおしまい。

さて…ここからどうするんだろ? Office 365 ホームなどのタイルには表示されていません。色々リンクをたどると、以下のページに行きました。

Microsoft Whiteboard Preview

▼「GET STARTED」の前に夢が広がる「WATCH THE VIDEO」を観てみると楽しいですよ。

動画を観終わった後に、「GET STARTED」をクリックすると…

▼ガーン…

ブラウザではなくアプリで動くサービスで、 Windows 7 では使えません。タッチパネルも必要なようですね。

なので Windows 10 の Surface Pro 4 でアプリを入れ、とりあえず数分使ってみました。

▼こんな感じ(字…下手…)

ホワイトボードという事もあり、直感的に使えます。定規が何気に便利だなと思いました。Surface Pen を使えばもっと便利そうだけど高いので買っていません…(そろそろ買うかなぁ…)。

他にも画像を貼り付けたりもできますが、それは追々遊んでみます。 Surface Hub があると楽しそう。

SharePoint :モダンページのリスト・ドキュメント ライブラリ Webパーツに新規ボタンなどのコマンド バーが追加された!

このバーの正式名称がわからなく、 Microsoft のサイト、ブログなどでは「コマンド バー」と記載されている事が多かったので、コマンド バーとしています。

追加されるという話は聞いてたけどようやく追加されましたね!色々触ってみます!

■ドキュメント ライブラリ Webパーツ

▼「新規」と「アップロード」が表示されています。

▼「新規」を展開すると。

ライブラリのコマンド バーと比べると「Visio 図面」や「リンク」がないですね。

▼「アップロード」を展開すると。

っていうか「アップロード」でフォルダーを選べるのを今知りました…。というのも諸事情でIE11での操作が多いんだけど、モダンUIはIE11で操作しない方が良さそう!というのも…

▼IE11だとライブラリのコマンド バーの「アップロード」は下矢印がなく展開できない。

▼ただ、モダンページのWebパーツはIE11でも下矢印があり展開可能。しかし、フォルダーを選択できなく、実質使えない。

▼アイテムを選択した状態のコマンド バー

ライブラリのコマンドバーと比べると必要最低限が揃っているという感じでしょうか。

■リスト Webパーツ

▼「新規」が表示されています。

▼「新規」を展開すると。

展開させる必要がない感じですね。

▼アイテムを選択した状態のコマンド バー

こちらも必要最低限という感じですね。クラシックページのWebパーツの設定ではツール バーの種類は「詳細」と「簡易」が選べるけど、モダンページのコマンド バーにはそのような選択は今のところないようです。

■気になった点

▼Webパーツの編集にはコマンド バーの表示・非表示の制御はできません。

クラシックページではツール バーの種類で非表示の制御はできますが。

▼タブレットサイズまではコマンド バーは表示されますが、スマホサイズだと非表示になります。

▼リストで PowerApps でフォームカスタマイズしていても、モダンページのWebパーツ経由で新規作成する時は、NewForm.aspxに遷移しました。

ここで「キャンセル」をクリックすると、モダンページに戻ります。

■モバイル機器の SharePoint アプリでは?

iPhone X での確認です。

▼やはりコマンド バーは非表示です。

▼ただ、横にするとタブレットサイズになり表示されます。

 

ちなみにこれらWebパーツってクラシックページのようにWebパーツのタイトルは変更できないんですよね。リストやライブラリ名がそのまま表示されて変更ができないです。

と、午前中に気が付いて急遽昼休み中に記事を書いたので慌て気味でしたが、とりあえずこんな感じでした。いやぁ、どんどん機能が追加されていくので楽しみですね!

Microsoft Teams :ミームって何??

Teams について色々調べてると「ステッカー」「絵文字」と並んで「ミーム」なる言葉が良く出てくるけど、生まれてからそんな言葉今まで聞いた事がないっす。投稿エリア下のアイコンボタン内には「ステッカー」や「絵文字」はあっても「ミーム」はない。じゃ、ミームってなんなんだ?

とりあえず一般的な意味を調べてみました。

ミーム(meme)とは、人類の文化を進化させる遺伝子以外の遺伝情報であり、例えば習慣や技能、物語といった人から人へコピーされる様々な情報を意味する科学用語である。

Wikipedia より)

意味わからない!そしたら同じページ内に「インターネット・ミーム」なる項目を発見しました。

インターネット・ミーム(Internet meme)とはインターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのことである。

(Wikipedia より)

 

うーむ、それでも頭の悪い僕にはピンと来ない。ただ、このページの下の方に、このような記載を発見。

あるインターネット・ミームは、偶然ないし解説・模倣・パロディを通して、またはそれ自体に関するニュースを取り込むことによって、同じまま保たれたり、時と共に発展していったりする。

(Wikipedia より)

少しわかったようなわからないような…。

一般的な意味の理解はひとまず諦めて(諦めは早いんです)、次に実際に Teams 内のどこにミームがあるか?を調べてみました。

▼ステッカーの中の1カテゴリとしてありましたね。

▼これがミーム

ステッカーと何が違うの??

▼ステッカーは選択をするだけのものがあります。選択すると…

▼即、メッセージエリアに表示されます。

▼しかし、ステッカーの中でも右下にエンピツアイコンがあるものは?クリックしてもメッセージエリアには表示されず、

▼次のステップとして、ステッカー内のテキストを編集する事が可能です。

では、ミームは??

▼パっと見はステッカーと変わりはなさそうでしたよね。

■ステッカーとミームの違い その1

▼「+」をクリックすると画像をアップロードする事が可能です。

▼オリジナル画像の上にテキストが書けます。

アップロードした画像はこの1回の使いきりのようで、1回使うと選択肢に加わるわけではないようです。

■ステッカーとミームの違い その2

▼テキストが2箇所に書けます。デフォルトのテキストもありません。

くらいの違い??あまりステッカーと変わりはないようですね。なので、ステッカーの1カテゴリとして存在しているのでしょうか。

ここまでやって、ようやくミームがなんだかわかってきたような…既視感なような…。

あ!

あれだ!

松本人志の一人ごっつやIPPONグランプリの「写真で一言」だ!

これを使ってチーム内で「写真で一言」をやってみるのも楽しそう!(そういうノリが通じる環境であれば)

ってことで、結果としては、特にステッカーとミームの違いなどは意識せずに、ここぞという場面で使ってみると良いですね。(「ミーム」がなんなのか?というのはフワっとしたままですが。)

そもそもビジネスチャットの導入に二の足を踏む企業が多い中ではありますが、さらにこのようなステッカーやミームや絵文字などは、導入の敷居はさらに高く、冒頭の Teams の設定の通り、この機能自体をオフにしているところも多そう。だけど、個人的にはなるべく機能は制限せずに、ユーザーに委ねてみたいものです。

面白くなきゃ使わない!

※この記事内でステッカーやミームにテキストを書いているスクショがありますが、ご覧の通り、僕は「写真で一言」は苦手です。本記事でもスベり散らしてしまいましたが、スクショ用のサンプルということでご容赦を。

SharePoint :新しい表示(モダンUI)の画像Webパーツでトリミングができるようになった!

まだまだモダンUIの導入を控えている企業は多そうですが、先の事を考えて色々触ってみるのも大事ですね。

いつ実装されたかわかりませんが、画像Webパーツが便利になりました。画像を SharePoint 上でトリミングできるようになりました。今までペイントやPhotoShopなどで加工していた作業が、SharePoint 上で行えるのは非常に便利ですね。

■自由比でトリミング

▼画像Webパーツで画像をクリックします。

▼クリックすると上部にトリミング用のアイコンボタンが並んで表示され、「自由比でトリミングします」というアイコンが押下されています。

これ、僕もなかなか気がつかなかったんだけど、背景が白もしくは白に近い画像だと非常に分かりづらいです。

▼背景が黒い画像だとわかったけど、画像をクリックした時点ですでに自由比でトリミングできる状態なんですね。

▼なのでよーく見るとこの8箇所に■があるような…

▼画像の端でカーソルアイコンが変わるのでドラッグするとこのように表示範囲が狭まり、非表示範囲はグレーアウトされます。

▼フロッピーアイコン(プレビュー)をクリックするか、画像Webパーツじゃないところでクリックをすると結果が反映されます。

非常に簡単にトリミングができますね。

■縦横比を固定してトリミング

▼一番左のアイコンが「縦横比」。これをクリックすると…

▼このように4種類の四角いアイコンが

上から
16/9
3/2
4/3
1/1
という比率です。

▼一番下のアイコンをクリックすると、トリミングボックスを回転できます。

▼4種類の四角いアイコンのどれかをクリックすると、その縦横比でトリミングされるプレビュー。

▼そして反映。

 

他のアイコンについては、円を描く感じの矢印アイコンは戻るボタン、×ボタンはトリミングをリセットするボタンです。

 

■気になる点

▼IE11だと縦横比アイコンをクリックしても、縦横比を選択するドロップダウンが出てこない。

▼このようなレイアウトで右隅をドラッグしようとしたら右下のWebパーツの編集アイコンが表示されてしまい邪魔される。

 

■本当にトリミングされてる?擬似的にトリミング?

どういう技術が使われているのかはわかりませんが、結果だけで判断すると、例えばオリジナル画像をそのままにCSSでトリミングされた非表示部分を隠す…などという事ではなく、ちゃんとトリミングした時点で画像ファイル自体がトリミングされていました。

▼トリミング後の画像をPCにダウンロードすると、画像ファイルは「thumbnail.jpg」とリネームされ、トリミングした状態でした。

SharePoint 内のライブラリにアップした画像を表示させていますが、トリミングした画像Webパーツの画像のプロパティを調べると、この画像が保存されている場所は SharePoint 内ではなく、別のそれ専用の場所に保存されているようです。

いずれにせよ擬似的ではなくちゃんとトリミング加工された画像を表示させる事も、適切なサイズで表示させる事により無駄なダウンロードを減らし、やはりパフォーマンス向上に貢献しているのでしょうか。

SharePoint :(古くから SharePoint を利用している人ほど)既定で存在する SharePoint グループで注意すべき点

サイトが作成されると既定で存在する SharePoint グループ があります。代表されるのが「所有者」「メンバ(メンバー)」「閲覧者」の3グループ。これをバージョンごとに羅列してみました。

※SharePoint 2010 以前の環境が手元にないので、画像検索して調べました。


■SharePoint 2007

・(サイト名) の所有者 :フル コントロール
・(サイト名) のメンバ :投稿
・(サイト名) の閲覧者 :閲覧

■SharePoint 2010

・(サイト名) の所有者 :フル コントロール
・(サイト名) のメンバー:投稿
・(サイト名) の閲覧者 :閲覧

■SharePoint 2013 ~

・(サイト名) の所有者 :フル コントロール
・(サイト名) のメンバー:編集
・(サイト名) の閲覧者 :閲覧


細かな相違点として、 SharePoint 2007 では「メンバ」だったのが、 SharePoint 2010 からは「メンバー」になっています。これは2008年頃に Microsoft が外来語カタカナ用語の表記ルールを変更した事による影響ですね。

また、今ちょっと見た限りだと、コミュニケーションサイトやチームサイトなどのモダンUIのサイトでは、「(サイト名)所有者」のように「の」がなくなっている場合もありました。

さて、本題です。

ここで見逃してはいけない大きな変更点が SharePoint 2013 からあります。メンバーグループの付与されているアクセス許可レベルが「投稿」から「編集」に変わっている点です。この違いは結構大きいです。

▼アクセス許可レベルの説明

細かい違いについてはそれぞれのアクセス許可レベルの設定内容を確認してもらうとして、つまりリスト・ライブラリ自体を作成・編集(設定)・削除ができたりします。

企業によってはIT部門がサイトの作成からリスト・ライブラリの作成まで行い、各部門のユーザーには投稿か閲覧のみにしている場合が結構あると思います。または、それぞれにサイト管理者を任命し、サイト管理者にのみフルコントロールを与え、それ以外のユーザーにはやはり投稿か閲覧のみ。つまり、不必要にリスト・ライブラリの作成や設定をできるユーザーを増やさないポリシーの企業は特に日本では多いと思います。(あくまでも僕の経験則と聞いた話の結果ですが。)

そういう企業の場合、 SharePoint 2007 や 2010 から 2013 以降や SharePoint Online に移行した際に、この変化に気がつかずに、ポリシーと実設定がズレてしまう事があります。

これも僕の経験則ですが、教育を行っていないユーザーに権限を付与すると、色々とトラブルも起きます。例えばリストごと削除してしまったとか、ビューの設定をメチャクチャにしてしまったとか。リストごと削除の場合は復元すれば良いけど、ビューや列などは復元できないのでちょっと怖いですね。
僕の個人的な思いとしては、トラブルを怖がって機能を制限するよりも、ユーザーに教育を行って解決させた方がポジティブで建設的だと思いますが、なかなかそうはいかないのが現状です。

という事で、「メンバー」グループのアクセス許可レベルについては、気をつけてみてくださいね、という話でした。

SharePoint :新しい表示(モダンUI)のページのWebパーツの追加がダイアログボックス化でき、便利になった!

ふとモダンページをイジっていたらWebパーツの追加時に…

▼こんな矢印あったっけ?クリックしてみると

▼おっ、ダイアログボックス表示で展開された

前々から狭いなと思っていたのでうれしい!いつから実装されたんだろう?気が付かなかった。

で、ダイアログボックス内をさわってみると…

▼「テキスト、メディア、コンテンツ」の右に「すべて表示」というテキストリンク。

▼クリックするとそのカテゴリの全Webパーツが表示されました。

なんか足りないなぁと思ったらこういう仕掛けですが、ちょっと目立たなくて見落としそうなテキストリンクですね。

それと気になった点。

セクションとWebパーツが追加できる部分ですが、

▼「セクション レイアウト」のカテゴリがあります。ダイアログボックスに展開すると…

▼「セクション レイアウト」はダイアログボックス内にはありませんでした。

なので、今のところはセクション レイアウトは展開させないで選択ですね。

モダンUI、どんどん進化していってます。楽しいですね♪