MVP Global Summit を通して、言語の壁を乗り越える Microsoft Teams 会議の特にこの1年の進化

※本記事の内容は事前に Microsoft の CPM ( Community Program Manager ) に確認済です。

※長い経緯も含めて語るので長文です。


【目次】

  1. Microsoft MVP と MVP Global Summit
  2. MVP Global Summit とコロナ禍
  3. そして2023年の MVP Global Summit はハイブリッドイベントへ
  4. MVP Global Summit と英語ニガテマンの僕
  5. 2019年:現地参加のグロサミのとあるセッションにて
  6. 2020年~2022年のオンラインイベントとしてのグロサミのセッション
  7. 劇的に変化を感じた2023年のオンライン側のグロサミ
  8. グロサミのセッションのこういう点が好き
  9. 機材が進化したからこそ気を付けるべき点
  10. その他、気が付いた点・こうなったらうれしいなという点
  11. 最後に…結局現地参加が一番!に変わりはない

■ Microsoft MVP と MVP Global Summit

僕はこのブログもそうだし YouTube もそうだし複数のコミュニティの主催や運営メンバーをしているし登壇活動もしています。趣味で。そんな活動が米国 Microsoft 本社に認めてもらい Microsoft MVP という年次のアワードを受賞して連続5年目です。その Microsoft MVP には様々な特典があるのですが、そのうちの大きな1つが「 MVP Global Summit 」という Microsoft MVP のみ参加できる1年に一度のイベントです。日本では通称「グロサミ」と呼ばれているので、以降はこの通称で呼びます。グロサミは完全NDAのもとで様々なナイショな情報を共有してもらえたり、各製品についての今後を Microsoft の製品担当チームの人たちと一緒にディスカッションしながら考えられるセッションがたくさんあるイベントです。僕より Microsoft MVP 受賞歴の長い人たちから聞くところによると、以前に比べて最近はディスカッションを多くする傾向だそうです。つまり Microsoft 側から「教えてあげる」じゃなく、「有識者の人たち、一緒に考えましょう」という感じですかね。僕は初受賞の年度の2019/03に初めて参加しました。その時のレポートは以下に記事があります。

MVP Global Summit に初参加!

“MVP Global Summit を通して、言語の壁を乗り越える Microsoft Teams 会議の特にこの1年の進化” の続きを読む

Microsoft Teams :会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳の操作性が悪い問題が解消されていた

Microsoft Teams でオンライン会議をする際に、 PowerPoint のスライドを共有する時は、やはり未だに多くの人は画面共有をして共有した画面にスライドを表示させていると思います。 PowerPoint Live を使っているケースは僕の観測上でも少ないです。画面共有よりもメリットは多々あるんですけどね(デメリットもありますが)。この PowerPoint Live のメリット・デメリットあたりは、僕のこのブログや YouTube で色々と紹介しています。で、色々便利な機能の中のうちの一つがスライドの翻訳機能。これは画面共有されていたら実現できません。どういう機能かと言うと、スライド内のテキストが自分が読めない言語だった場合、自分が読める言語に翻訳して表示してくれる機能です。しかも自分だけにしか翻訳されないので他の参加者に影響は与えません。なので多言語の人が参加している会議では、それぞれがそれぞれの母国語に翻訳すればOKですね。僕は英語ニガテマンなので英語のスライドが共有された場合は重宝しますが、大抵は画面共有されるので「 PowerPoint Live で共有してくれればいいのに…」と思います。

さて、そんなスライド翻訳の機能ですが、おそらく英語環境にはない問題がありました。操作性が悪い問題です。どんな問題かというと、翻訳したい言語を選択するボックスにマウスカーソルを当てられずにボックスが消えてしまうという問題。以下の記事内の真ん中らへんや、この記事に埋め込んでいる YouTube の動画でも解説しているので気になる方はチェックしてみてください。

Microsoft Teams : 会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳ができるようになったけど…

この操作性の問題が、先週確認したら解消されていました。では解消前と現在で比べてみます。

“Microsoft Teams :会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳の操作性が悪い問題が解消されていた” の続きを読む

Microsoft Teams : 会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳ができるようになったけど…

今回は YouTube に動画をアップロードする方が先でした。後で紹介する難点を説明するのに、動画の方が説明しやすかったからです。5分30秒程度の動画なので、動画の方が良い方は以下を観てみてください。


今年3/19付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新)PowerPointライブインチーム:スライド翻訳

スッカリ忘れてたんだけど、今朝チェックしてみたら僕の環境には展開されていたので、試してみます。

“Microsoft Teams : 会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳ができるようになったけど…” の続きを読む

Microsoft Teams :モバイルアプリでチームのチャネルのメッセージも翻訳ができるようになった!

※例によって iOS のみの動作確認です。

某弊社はグローバル企業なので英語が飛び交っています。しかし僕は英語ニガテマン…。そんな時に自動翻訳は重宝します。 Microsoft Teams の翻訳機能は、自国語以外の言語を自国語に翻訳してくれます。これである程度は何言ってるかがわかります。だいぶ前にはこの翻訳機能はモバイルアプリでは使えなかったんですよね。なので出先などPCがない時に英語圏の人とやりとりする場合は一旦英文をコピーして、別の翻訳アプリで翻訳…という手間がありました。それが去年の10月にモバイルアプリでも翻訳ができるようになったんですよね。

Microsoft Teams :iOS モバイルアプリでも翻訳ができるようになった!ただし…

この記事内でも「ただし…」というところで書いていたけど、個人的にガッカリだったんです。それが、翻訳できるのはチャットのみだったという点です。チームのチャネルのメッセージは翻訳機能がなかったんですよね。僕の場合、英語圏の人と個人チャットやグループチャットでは会話しません。チームのチャネル内で会話をします。そっちに翻訳機能がないっていうのが残念だったんですよね。ちなみにPCの方には以前からチャットもチャネルも翻訳機能がありました。

それが、5月29日付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにこんなメッセージが公開されました。

▼オンデマンドチャンネルは、チームiOSとAndroidで翻訳を投稿します

モバイルアプリでもチャネルのメッセージを翻訳できるという事です。僕の環境では先週あたりに展開されたので触ってみます。

“Microsoft Teams :モバイルアプリでチームのチャネルのメッセージも翻訳ができるようになった!” の続きを読む

Microsoft Teams :iOS モバイルアプリでも翻訳ができるようになった!ただし…

※ 例によって僕が iOS しか持ってないので、 iOS だけの話です。

■モバイルアプリに翻訳機能が展開されるまでの歴史

Microsoft Teams には翻訳機能があります。本ブログの記事をさかのぼると2年前の 2018年7月中旬あたりに僕のテナントには展開されたようです。

Microsoft Teams :翻訳機能が実装された!(無償版は現時点でまだ)

で、この頃は無償版の展開はされていなかったけど今はできます。そして、モバイルアプリでも使えてなかったんですよね。でも、特に某弊社がグローバル企業って事もあり、英語ニガテマンの僕にとっては翻訳機能は重宝していたけど、モバイルアプリから使えないのは痛い。外出先で英語のチャットがあった場合、英語のチャットを投げたい場合、そんな時こそ翻訳機能がモバイルアプリにあればなぁ!と思う事も多くて。でも、全然モバイルアプリに実装される感じなかったんですよね…。

約2年待ちました。2020年6月。ようやく Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに iOS に翻訳機能が展開される予定のメッセージが出ました!

“Microsoft Teams :iOS モバイルアプリでも翻訳ができるようになった!ただし…” の続きを読む

Microsoft Teams :翻訳機能はゲストは利用できない… & でも翻訳したい時!

去年参加して非常に楽しかった Microsoft MVP の年に1度のお祭り、MVP Global Summit が今年はバーチャルイベントになってしまいました。悲しいです…。ただ、今回の記事ネタはバーチャルイベントになった事がキッカケで得た知見です。海外の Microsoft MVP の人に教えてもらいました!感謝!

“Microsoft Teams :翻訳機能はゲストは利用できない… & でも翻訳したい時!” の続きを読む

Microsoft Teams :翻訳機能が急に使えなくなったぞ!&その原因と対応

Microsoft Teams のチャットで翻訳できる機能が7月あたりに実装されました。

Microsoft Teams :翻訳機能が実装された!(無償版は現時点でまだ)
Microsoft Teams :翻訳機能について調べ忘れてた事

僕個人的には利用する機会は今のところないのですが、多言語かつ自分では読み書きもできない他言語でコミュニケーションをとるチームの場合は(そんなシーンあるのかな?)、翻訳サイトをわざわざ起動させずに Microsoft Teams 内である程度のクオリティで翻訳できるので、良い機能なのかなと思います。

で、僕は利用する機会はないのですが、セミナーやお客様先でのデモでちょくちょく紹介はしているんです。それが…明日セミナーがあるのに急にメニューから「翻訳」が消えていてビックリ!(当日じゃなくて良かったけど…)

▼翻訳機能が実装された頃のスクショから

“Microsoft Teams :翻訳機能が急に使えなくなったぞ!&その原因と対応” の続きを読む

Microsoft Teams :翻訳機能について調べ忘れてた事

先日の記事で Microsoft Teams の翻訳機能について試してみました。

Microsoft Teams :翻訳機能が実装された!(無償版は現時点でまだ)

その時に、一つ試し忘れていたことがありました。

日本語を他言語に翻訳できるのか?

“Microsoft Teams :翻訳機能について調べ忘れてた事” の続きを読む

Office :Word / Excel / PowerPoint で翻訳機能

機能が追加される事は知っていたのですがスッカリ忘れておりました。いつ実装されたんだろう?そんな古い話ではないハズ。で、なぜ思い出したかというとパワポ開いた際にこんな案内が出てきたタメ。

▼新機能の紹介

Microsoft Translator を使っているんですね。Office 365 メッセージセンターで過去にAndroidを人造人間と訳したオチャメな翻訳くん。ついさっきもエクスポートを輸出って訳していましたね。

▼校閲タブ内に「翻訳」ってあります

このアイコンはどこかで見たと思ったら、モバイルアプリのアイコンですね。

▼実際クリックするとこんなダイアログが。迷わず「オンにする」をクリック。

▼右パネルが現れてこんな感じで翻訳されます。

これが適切な翻訳かどうかは英語力が中学生以下な僕には…ゴメンナサイ。

▼挿入をクリックすると翻訳した文章に変わります。

よく見ると右パネル内も変化があり、単語の説明っぽいものが見えます。

ここ、翻訳元の方で単語にマウスホバーさせると翻訳先ではどの単語なのかがハイライトされ、更にその単語が一覧で表示されるんですね。

▼「What’s」にマウスホバーした場合

▼「dinner」にマウスホバーした場合

結構英語の勉強にもなりますかね。

翻訳した文章を置き換えるニーズはとくにない場合でも、例えば、資料作成中に英単語調べたかったり、英単語の意味を調べたい場合は、この翻訳機能を使えばブラウザで切り替えて調べたりせずに、この中で完結できるので便利かも!