Microsoft MVP 再受賞!8年目も新たなもう一歩

2024年4月~2025年3月の1年間の Microsoft 製品・サービスに関する様々なアウトプットやコミュニティ活動をアメリカの Microsoft 本社に認めていただき表彰してもらえる Microsoft MVP アワードを今回も無事に再受賞できました!毎年お伝えしていますが、僕一人の力はあまりにも非力です。読者の皆さんも含めて多くの方のおかげで受賞できています。ありがとうございます。

Microsoft MVP Award
https://mvp.microsoft.com/ja-jp/

去年7年目の連続受賞の時の記事でも書きましたが、7年目は新たな一歩を踏み出しました。というのも6年目まではカテゴリーが「 M365 」と「 Business Applications 」の2カテゴリーで受賞していました。 M365 は文字通り Microsoft 365 カテゴリー。 Business Applications は僕の場合は Power Apps と Power Automate です。ただ、7年目では Business Applications は力及ばず外されてしまいました。6年目の活動もだいぶ貢献したつもりだったので正直気持ちが萎えてしまった事もありましたが、それ以外の理由の方が大きくて M365 に一本化しようと決意したのが7年目です。だから「新たな一歩」でした。

Power Apps や Power Automate は出始めた頃の黎明期から盛り上げに貢献させてもらったけど、幸い今となってはかなり盛り上がって Microsoft の中でも主力なサービス群になってきています。他にもたくさんの優秀なコミュニティリーダーやメンバーが群雄割拠している中で、僕は積極的な貢献からは静かに遠ざかりました。

というのも、やはり生成AIのビッグウェーブが大きく影響しています。僕はご存じの通り地頭が悪いというか人よりも理解力が低いので Microsoft 365 Copilot についての情報のキャッチアップが非常に大変です。でも、僕の仕事においても大事な位置を占めてきています。 Microsoft 365 だけでもヒーヒー言っていたのに M365 Copilot も入ってくると、すでにキャパオーバーすぎて Power Platform まで足を踏み入れられない状況になったからです。とはいえ Copilot Studio は M365 や M365 Copilot にも関わってくるところだし、相変わらず Power Apps や Power Autoamte も M365 と密接な関係なので、バッサリ切り落とすというよりは緩く関わらせてもらう感じです。

そして去年からの7年目は M365 Copilot のアウトプットやコミュニティ活動にも積極的に動きました。なので8年目の今回の受賞ではアワードカテゴリーは相変わらず M365 ですが、テクノロジーエリアとしては M365 と M365 Copilot も加わった受賞です。7年目に一番貢献できたと自負しているのは、この社外IT技術コミュニティの世界に M365 Copilot 導入の日本国内の最も大きな事例の1つでもある住友商事の浅田くんを引っ張ってこれた事かなと思っています。

Kazuaki Asada | Most Valuable Professionals
https://mvp.microsoft.com/en-US/MVP/profile/461c353b-6a00-42da-8900-836a94f27e41

もちろん僕がいなくても彼はきっといつかこっちの世界に出てくる人材だったと思いますが、キッカケ作りに貢献できたことは僕自身も誇らしい事です。彼の影響は非常に大きいです。彼がアウトプット活動を開始してから1年も満たずにすでに Microsoft MVP を受賞して僕らの仲間入りしましたからね。今後も大きなインパクトを与えていくでしょう。正直、僕の体感では Microsoft MVP 受賞のメリットというか特別感は残念ながら日に日に薄れていってると感じます。以前みたいに Microsoft 主催の大型イベントで活躍させてもらう機会もほぼ失われているし、 MVP Summit の参加も特別感が薄くなってきているし、その他諸々。でも Microsoft MVP 受賞のメリットは Microsoft から恩恵をいただくところとは違った大きなメリットがあります。それは「人とのつながり」です。受賞後に色々なその筋のプロフェッショナルと知り合う事ができて、そして人と人のつながりが広がってきます。僕みたいなコミュ障気味な人間であっても。そして僕自身がハブになってコミュニティの輪を広げる事もできます。それは Microsoft MVP を受賞できなくても実現できることではありますが、僕にとってはおそらく受賞していなかったら無理でした。おそらく今となってはそれが一番の Microsoft MVP の特典かなと思っています。

8年目に突入したからってわけではありませんが、当ブログでも少しずつ M365 Copilot のアウトプットも増やしていっていますが、今後も徐々に増やしていこうと思います。まだまだ M365 Copilot ライセンスの導入は見送っていたりパイロット運用からスケールされない企業も多いです。でも確実に今後の働き方には左右される分野でもあるので、毎日歯を磨き風呂に入るかのごとく Copilot と会話をする世界観の実現に、多少なりとも貢献していけたらと思います。あ、 YouTube の方がどうもモチベーションが維持できずに更新が停滞していますが、それも今年の課題です。また、浅田くんのような人を更にこっちの世界に引き込めるようにも動きたいです。

そういう意味の「新たなもう一歩」でした。

長々ともっともらしい事を言っていますが、結局は「僕が楽しい事をやっている」だけです。それが偶然皆さんの多少なりともお役に立てるのでしたら幸いです。決して「社会貢献のために」とか大志はないです。自分が楽しむだけです。僕のコミュニティ活動は「楽しむ」ドリブンです。逆を言えば、楽しめなくなったら即やめます。

という事で今年も無事に Microsoft MVP を再受賞できた事を報告させていただき、引き続き緩く活動していくので、生暖かい目で見守ってやってください。今後ともよろしくお願いします。

SharePoint :ページやニュースの新しいテンプレートギャラリー

SharePoint を単体利用でイントラサイトを運営していくにはページ・ニュースは非常に大事なコンテンツ要素ですね。なのでそこのアップデートも頻繁です。今回はそのページやニュースを作成する際にテンプレートがありますが、それが強化されるという事です。

2025/05/07 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ 最新のSharePoint:新しいテンプレートギャラリーと50+のすぐ近くのページテンプレート

という事で、元々テンプレートはありましたが、それがテンプレートギャラリーとして強化され、50個以上ものテンプレートに増えるんだとか。メッセージの最後なんかよくわからないけど感謝されちゃっていますね。

一般提供も7月上旬~7月下旬ですが、僕の標準リリース環境でも一部展開されていました。展開前後の環境があるので比べてみます。

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Microsoft 365 Copilot Chat の会話履歴と検索

■ 冒頭に余談

当ブログではこれまであまり Microsoft 365 Copilot (以下 M365 Copilot )の情報は細かく追ってきませんでした。というのも、まだまだ需要は少ない事と、変化が目まぐるしくて僕自身も追いついていけない事と、すぐに陳腐化してしまうかもしれない情報を記録して意味があるのか?と。でも特に最後の疑問に関しては Microsoft 365 の新しい情報を理解するにおいても、結局は長い歴史を把握しているかも重要になってきて、その際に以前どうだったっけ?を調べると自分のブログに辿り着く場合も少なくはなく、なので過去がどうだったのか?も含めてログに取っておくことは大事かなと思った次第です。とはいえ、僕自身が追いついていけない点も変わらないし、そもそも Microsoft 365 の情報すら追いついていけてない点と、そもそもブログの更新が他で忙しくて滞りがちなこともあり、今後どうなるかはわかりませんが…。と最初から脱線したので本線に戻し。


■ Copilot Chat の会話履歴について

Copilot Chat の中でも Microsoft 365 Copilot Chat ( Microsoft 365 ライセンスのみで Microsoft 365 Copilot ライセンスがないユーザーのも含めて)は、ここ1年くらいで会話の履歴も色々と進化してきました。上述の通り、すでに過去の記憶が曖昧ですが、まず最初の頃は履歴すらなかった気がします。そして履歴が出るようになって、履歴のタイトルすら Copilot が要約してくれるようになったのがおそらく半年~数か月前でしょう。

▼会話の履歴(タイトル)

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SharePoint :ニュース・ページの共同編集

このアップデート不思議なんですよね。ロールアウトは一般提供でも今年2025年3月には完了したという事なのに、僕の標準リリース環境には全然展開されてこなくて、つい数日前に使えるようになっていたのを確認しました。う~ん、不思議。という事で、ネタとしてはだいぶ古い話になってしまうんだけど、僕の標準リリース環境でもようやく使えるようになったので今になってネタにします。


SharePoint のライブラリにアップロードしたファイルに関しては昔から共同編集ができるようになっています。もはやそれは SharePoint や OneDrive for Business の大きなウリの1つですよね。更に2023年10月あたりにはようやくリスト( Microsoft Lists )の複数人の同時編集もできるようになりました。

Microsoft Lists :同時編集!タブ!リストが大きく変わっています

そんな中、ニュース・ページはというとなかなか共同編集ができなくて、誰か1人が作成や編集を担当し、誰かが編集している間は他の人は編集できない状態でした。それがようやく対象指定リリースでは2024年6月あたりから共同編集ができるようになりました。そして冒頭の通りロードマップ上では一般提供も2025年3月には完了しています。

2024/06/18 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)Microsoft SharePoint: 共同編集を使用して SharePoint ページとニュースで共同作業する

こういうのは実際に触ってみるのが一番ですね。

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Microsoft 365 Copilot :リサーチ ツール(Researcher)とアナリスト(Analyst) エージェントの月25クエリという制限

6月頭に色々知ったんだけどスッカリ記事にするのを忘れていました。

Microsoft 365 Copilot ライセンスがあると利用できるディープリサーチモデルを活用して高度なリサーチやデータ分析をしてくれる Researcher エージェントと Analyst エージェントが 2025/05/30 から一般提供開始されました。

同年4月から Frontier プログラムという名目でプレビュー利用できる状態だったのが一般提供開始されて、 Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば追加費用なく誰でも利用できる状態になりました。一般提供に合わせて言語を日本語に設定している場合は「リサーチ ツール」「アナリスト」というカタカナで表示されるようになっています。

ディープリサーチモデルとしては OpenAI のモデルを利用している事もあるし、他にも利用できる生成AIは色々あるでしょうが、その推論する元となるデータがWebだけじゃなく、そしてわざわざデータをエージェントに食べてもらわずとも、 Microsoft 365 内のデータも対象にしてくれるディープリサーチエージェントは他にはなかなかないのではと思います。生成AI全般は詳しくないのでよくわからないけどそういう話を聞きました。

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