そしてこれを読めば読むほどわからないんです。最初はテキストWebパーツの見出しのフォントサイズが変わりましたよって話だと思ったんですけど、メッセージのタイトルは英語でも「SharePoint Online: New heading level options for web parts」と書いてあり、テキストWebパーツではなくWebパーツ全般の話をしている感じなんです。「見出し」と言えば当然テキストWebパーツには見出しを指定できるけど、それとは別にテキストだけじゃなくWebパーツには見出しがあるものもありますよね。
OneDrive for Business や SharePoint に保存されたファイルは Word / Excel / PowerPoint に関してはブラウザーやアプリで開いて編集もできるのは当然ですが、現時点では300種類以上の様々なファイルをプレビュー表示できるファイルビューアーがあります。そのファイルビューアーがおよそ3か月前の 2024/06 頃に刷新されました。
この「共有リンクの有効期限」ですが、おそらく多くの人は「有効期限が切れると共有リンクも無効になりアクセス権も無効になる」と思うでしょう。しかし実際は本当に「共有リンクだけの有効期限」だったようです。つまり Microsoft の各種説明やアナウンスは全く間違っておらず、勝手に僕も含めたユーザーがそういうもんだと思い込んでしまっていた事かと思います。これに対して気付きを与えてくれたブログ記事が以下です。
先日、Japan Microsoft 365 Users Group のイベントでも登壇してくださった まっぴぃ さんのブログ記事です。こちらでは共有リンクの有効期限の仕組みをかなり深掘りしていて、特にIT部門など管理者にとっては非常に有益で、僕の苦手な PowerShell での確認の手順まで記載されています。しかし、一般の利用者にとっては難しい内容となっているため、僕のこの記事では実際にユーザー視点で試してみた事とその結果を書いていきます。
SharePoint を単体で活用している企業って Microsoft 365 導入企業の中のどのくらいの割合なんですかね。特にコロナ禍以降に Microsoft 365 を導入もしくは本格利用開始してきた企業の中には、いわゆる社内ポータルサイトとしての「発信」の部分は、 Microsoft Teams で十分役割を果たしているので不要だという意見も割と少なくない印象です。そういう場合は、 Microsoft Teams のチームの裏側で実は使われているという程度で、 SharePoint 単体での利用はほぼない場合もあり、つまり SharePoint を共有ファイルストレージの側面でしか利用していないという感じです。 SharePoint と言えば、昔から「ライブラリ」「リスト」「ページ」が3大機能だったけど、リストは Microsoft Lists としても身体半分独立したような状態で、昔の「お知らせリスト」みたいに社内ポータルサイトの一方向の掲示板、通達・連絡などに利用される時代は終わっていますよね(いや、多くの企業はまだまだこの使われ方をしていますが)。そしてライブラリに関しては前述の通り Microsoft Teams などで裏側で利用されがち。残るは「ページ」。これが「ニュース・ページ」となり、実は SharePoint 単体で利用して社内に向けて情報発信する際のキーとなる機能だと僕は思っています。通常、リストの情報はサイトを越えられないので、昔から複数サイト内のリストを社内ポータルサイトのホームに集約して表示させる方法に苦労していたと思います。あ、ここで言う「サイト」は昔の言い方だと「サイトコレクション」の事です。そして昔から大きな壁となっていたサイトを越えた情報のやりとりができない事はいわゆる「サイトコレクション跨ぎ」なんて言われていたように思います。これを越えるために「コンテンツ クエリ Webパーツ」なんて懐かしいWebパーツがあったけど、これをカスタマイズするのがなかなか難儀だったり、場合によっては高負荷でポータルサイトがダウンしがち…などなど。僕も色々と苦労したし苦い経験もしました。そして現在。ニュースは例えばニュースWebパーツではサイト(コレクション)跨ぎとか気にする事なく他サイトのニュースを表示させられるし、複数サイトをハブ構成にしていても情報をハブサイトに集約しやすいですね。そもそも SharePoint スタートページを開けば、自分にアクセス権のあるサイトのニュースを表示してくれるし、 SharePoint のニュースでも公開されつつ同じ内容がメールでも送信されるメールテンプレートの機能もあったり。いわゆる通達連絡あたりの一方向の情報発信は SharePoint のニュースが良いと思うんですよね。
日本時間で昨日から Microsoft Build 2024 が開催されていますね。 Microsoft が年次で開催する複数イベントの中でも Microsoft Build は開発者向けなので非開発者の人には関係ないように思えますが、イベントに合わせて多くのアップデートが発表されたり一般提供開始されたりするので、サティア・ナデラさんのキーノートを眺めて、あとはニュースブックがあるので眺めて気になる機能を更に深掘りして調べていくと良いと思います。今回は Microsoft 365 に関しては割と少な目な印象を受けましたが、 SharePoint でカスタム Copilot が作れたり、Team Copilot の発表があったり興味深いですね。