Nintex Formsのユーザー列の注意点


SharePointのユーザー列はサジェスト機能で入力途中で候補がドロップダウンで表示されます。


Nintex Formsのユーザー列も同じです(Forms的には「人々」というコントロール名です)。ただ、若干見た目や表示項目が違います。この環境では設定していないけど、プロフィールに写真を登録していれば写真も表示されるようです。

どちらもSharePoint2007あたりでは存在していた、ダイアログでユーザーを検索する機能はなくなっています。
※Formsではレガシーコントロールとして「人々 V1」というものがあります。サーバーの全体管理から追加をします。
【参照】
Using the legacy People Picker control with Nintex Forms

 

Nintex Formsのユーザー列では、SharePointの標準のユーザー列にはない注意点があります。

サジェストのドロップダウンが下のコントロールに潜り込んで隠れてしまうんです。

原因はコントロールの重なり順です。過去の記事で軽く触れています。
【参照】
Nintex Forms コントロールのクセと対策 その1

PowerPointの「オブジェクトの順序」みたいな概念があり、上から順番に配置していく事を考えると、上にあるユーザー列のコントロールより、下にある複数行テキスト列のコントロールの方が前面にあり、構造上、背面にあるユーザー列のコントロールが隠れてしまうのです。

原因がわかれば対策はわかります。ユーザー列を前面に出せば良いです。該当するユーザー列を選択し、「最前面へ移動」をクリック。

解決しました。

この注意点は、作成中は結構盲点で見落としがちなので、ユーザー列を追加する際には気に留めておきましょう。

ちなみにFormsを起動した際のデフォルトの配置状態でもこの現象は起きます。

Nintex FormsでSharePointの選択肢を簡単に横並びにする

SharePointの選択肢列で不便に思うのが、ラジオボタンやチェックボックスが1列縦並びにしかできないこと。ムダに縦スクロールができてしまいます。選択肢が多い場合はドロップダウンにしがちですが、複数選択させたい場合はドロップダウンは使えません。

例えばこのように「好きなフルーツ」列を作りました。フルーツ大好きなので単数選択は僕にとっては酷な選択です。なので複数選択できるようにチェックボックスにしました。縦長になりますよね。こういうものだと思えば気になりませんが、なんとかしたい場合には、Nintex Formsでは2列以上に簡単にできます。

必要なコントロールの設定はこの3点です。

例によって文字だけでは意味がよくわからないので検証をします。

まず「列の数」で何列にしたいかを設定します。単純に何列にしたいのか数字を入力するだけでもOKだし、式も使えます。ここに「3」と入力するだけで、3列に設定してみました。簡単です。

次に「選択肢の配置」というのがわかりにくいです。

「下から右へ」はこんな並び順。これを見ると「下から右へ」の意味がわかりますね。

ここを「右から下へ」に変更するとこうなります。

つまり「右から下へ」というのはこういう事ですね。

最後に「列の配置」。

これは「固定」「浮動」とあります。今までは固定。

浮動に変更すると、こうなります。

固定は列ごとに左寄せされるのに対し、浮動は全てが左寄せになります。このままでは値と値の間の余白が不十分なので見づらく、何かしらの調整がしたくなりますね。

このようにFormsなら簡単に3つの設定で列の値を横並びにする事が可能です。