SharePoint :アプリバーの「作成」ボタンからニュース・ページが作成できるようになった。しかし現在残念な挙動…

すでに2週間前くらいには機能展開された事を確認していたけどスッカリ記事にするのを忘れていました。

冒頭から僕の個人的に思う事だけど、以前は SharePoint がコミュニケーション・コラボレーションのフロントだったのが、 Microsoft Teams の登場でスッカリと裏方の存在になりましたよね。フロントは Mirosoft Teams に任せ(他にも Viva Engage ( Yammer ) や Microsoft 365 グループもあるけどさ)、 SharePoint はその裏側で動いてる仕組み。だけど確実にコアとなる大事な存在。とはいえ、 SharePoint が完全に裏方の存在になったかと言うとそれも違い、まだまだ社内イントラサイトという側面ではフロントの利用用途もあります。そんな中で SharePoint がフロントに立つ時の一番重要な要素が「ニュース・ページ」だと思っています。大昔は「お知らせリスト」なるものが存在し、企業で一方向の情報発信(通達連絡など)に使われていましたけどね。今はやはり「ニュース」でしょうね。

そんなニュースですが、もちろん各サイトからもニュースを作成できますが、他にも SharePoint スタートページからもニュースを作成できます。

▼ SharePoint スタートページの「+ニュースの投稿を作成」

そして更にアプリバーの「作成」ボタンからもニュースやページを作成できるようになりました。

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SharePoint :画像Webパーツの機能が強化され画像の上にテキストを重ねられるようになった

昨日、 SharePoint に関する記事を書きました。

SharePoint :Webパーツなどのツールバーからレイアウトオプションの変更ができるようになった

この動作を確認している最中に別のアップデートが展開されている事に気が付きました。それが画像Webパーツです。

▼「画像」Webパーツ

いや、その前に SharePoint のデザイン、変わりましたよね。地味に変わったので気が付かない人も少なくなさそうだけど。

▼画像Webパーツを追加してストック画像から画像を追加したところ

左上のツールバーのアイコンもだいぶ変わった気がします。まぁ、それは置いといて、機能的なアップデートで注目すべきは、

▼「テキストのオーバーレイ」

「オーバーレイ」って言葉がカタカナにされてもピンと来ないですよね。 PhotoShop などで画像加工をやってる人ならわかると思うけど、画像加工してる人は限られますからね。オーバーレイとは「上に置く」「うすく覆う」といった意味らしいです。

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SharePoint :Webパーツなどのツールバーからレイアウトオプションの変更ができるようになった

これを確認したのは数週間前ではありますが、すっかりネタにするのを忘れていたので今更記事にします。

SharePoint のニュース・ページにWebパーツを追加した際に、Webパーツの種類によってはレイアウトのオプションを変更できます。その際に、今までは、

▼Webパーツのツールバーから鉛筆のアイコンをクリックし、

▼出現する右パネル内からレイアウトを変更していました

それが、今は鉛筆アイコンをクリックせずともレイアウトを変更できるようになりました。

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SharePoint :一部のWebパーツでレイアウトオプションがクイックに変更できるようになっている

※ただ機能を紹介するだけでなく、その理由を僕の憶測で語ります。機能紹介だけを読みたい方は前半は飛ばしてください。

■ユーザーが目的を達成させるまでにかかる時間をいかに減らすか?の考察

SharePoint もブラウザーを使ったWebサイトと捉えると、インターネット上のWebサイトを利用するユーザーはWebページの表示に3秒までは我慢するけど4秒を超えると離脱率が急増すると言われています(これも古い情報で今は更に気が短くなっているという話も)。そのために多くのWebサイトはレスポンスを良くする工夫をしています。つまり「ブラウザー利用者はせっかち」と言っても良いと思います。

SharePoint に話を戻すと、昔の SharePoint は動作がモッサリしている上に、何か編集しようと思うと編集ページに切り替える必要がありました。例えばリストやライブラリのビューを編集しようとするとビューの編集用ページに遷移されます。なので何をするにもちょっと編集するにもページ遷移に時間がかかってストレスになりがちでした。そういう事もあってか、全体的なUXを向上させるにはページ読み込み時間やページ遷移の時間を改善させるのは永遠のテーマになっていると思います。

さて、このユーザーに待たせる時間を改善させるには大きく2通りの方法があると考えます。

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SharePoint :「ファイルビューアー」 Webパーツの名称が「ファイルとメディア」に変更された

※最近ちょっと時間が捻出できないので今回も超小ネタにします。小ネタだけど知っておくと良いかも?

SharePoint にはページにファイルを直接埋め込むことができる「ファイルビューアー」と呼ばれるWebパーツがありました。直接埋め込むことができるっていうのはリンクをクリックするとファイルがブラウザーで開いたりアプリで開くわけではなく、直接ページにファイルを埋め込んでページの中でファイルを閲覧する事ができるWebパーツです。他のWebパーツと組み合わせるとこんな便利な事もできます。

SharePoint :ファイル ビューアー Webパーツ & リストのプロパティ Webパーツの組み合わせ

さて、そんなファイルビューアーWebパーツが名称変更されました。

2023/03/10 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ ファイル ビューアー Web パーツの名前を ‘ファイルとメディア’ に変更

Webパーツの単なる名称変更です。それだけ聞くと「なんだぁ」と思うかもしれませんが、意図を読むと少しは関心が出てくるかもしれません。

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Microsoft Teams :プレビュー提供開始されたアバターで会議に参加できるようになった

※週末にアバターを試してみた動画を収録し YouTube に公開しています。そっちの方がより体感できるので動画を視聴できる人は下の方に動画を貼り付けておくのでチェックしてみてください。

※急遽ですが明日 2023/04/04 に Microsoft Teams のアバターで遊んでみよう!というオンラインコミュニティイベントを開催します。記事の最後の方にイベントページのリンクを貼っておきますのであわせてチェックしてみてください。


「仕事の会議にアバターで参加?」とだいぶ懐疑的というか抵抗感さえおぼえる人も決して少なくないであろう Microsoft Teams のアバター機能がパブリックプレビュー環境で利用できるようになったのが日本時間で 2023/03/27 から。

Microsoft Teams :アバターもパブリックプレビュー環境で提供開始

この時点ではアバターアプリを追加して、アバターを3人まで追加でき自分好みにカスタマイズできるところまで利用できました。ただし会議でアバターを利用する事はできなかったんですよね。ところが、エイプリルフールの4月1日に会議に参加できるようになっていました。これは展開期間に幅があるので会議で利用できない人もいたから皆さんの環境でどうかはわかりません。

では試してみます。

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Microsoft Lists / SharePoint :承認機能が付いたテンプレートが2個追加されたけど…

※2023/03/15 時点では僕の環境では日本語だと正常動作しなかったけど、備忘録のためにネタにします。

2023/03/10 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ SharePoint: 承認付きの新しいリスト テンプレート

SharePoint ですがリストの話なので Microsoft Lists の話でもありますね。新しいテンプレートが2つ追加されるけど、承認機能付きの「出張申請」と「コンテンツスケジューラー」だそうです。気になりますよね。

SharePoint 2007 の頃から使っていた身としては、多くの人が「ワークフロー」と聞くと「承認機能」だと誤解をしている傾向にあると僕の経験則から思っています。いわゆる「承認ワークフロー」と呼ばれるものは承認機能とワークフロー機能を組み合わせたテンプレートであって、承認機能は承認機能としてあるし、ワークフロー機能はワークフロー機能としてありましたよね。いや、旧来のワークフローはすでに廃止されていて Power Automate 使ってねとなっていますが。そしてこの SharePoint の旧承認ワークフローは日本企業の想定する承認ワークフローを全く満たせないものなので、変に期待値をもって使ってみてガッカリされたり、または承認ワークフローのテンプレートは使わずに大きなコストと労力でゴリゴリに開発して後になって痛い目を見た人も多いハズです。客観的な言い方してるけど僕も痛い目を見ました。以下は注意書きに SharePoint 2010 ワークフローが廃止された旨が記載されている上で承認ワークフローについての Microsoft のページです。

承認ワークフローの概要 – Microsoft 365 サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/078c5a89-821f-44a9-9530-40bb34f9f742

で、そんなこんながあって特に日本企業が欲するような承認ワークフローを Microsoft 365 や Power Platform の世界で簡単に実装できるとは今でも思わない方が良いわけですが、むしろこんな世の中なので機能を業務に寄せるのではなく、そもそも業務としての承認ワークフローを見直してなるべくシンプルにすべきなのでは?と僕は思っています。そしてそれでも複雑なワークフローを要する場合は、日本企業向けに日本のIT企業が作ったワークフロー製品・サービスを検討してみると良いのかな?と思っています。僕はね。

例えば今回の Microsoft Lists の承認機能が付いた出張申請のテンプレートなんかは、申請に必要な項目を入力した後に、承認してほしい人を指定して申請するだけ。承認者は承認か否認するだけ。シンプルです。まずは先にそういう話をして変に期待している人がいたら先にガッカリしてもらった方がむしろ良いのかなと思いました。

さて、メッセージセンターにこのメッセージが出た日にすぐ確認したら、普段はロールアウトが1か月後とか数か月後の情報が掲載されるのに、今回はすでに新しいテンプレートを確認できました。なので試してみるのですが、先に言うと現時点では使い物になりませんでした。

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Microsoft Whiteboard : Loop コンポーネントが貼り付けられるようになった

Microsoft Loop が発表されてから1年半弱くらいですかね。 Microsoft Ignite 2021 で発表があった直後に当時は「ライブ コンポーネント」という名前で Microsoft Teams のメッセージに追加する事ができたのが、名前を「 Loop コンポーネント」に変え、 Microsoft Teams だけじゃなく Outlook のメールからも作成できるようになりましたね。ここら辺は過去にその都度記事を書いてきましたが、なんとなく Microsoft Loop 的には進化が遅い気がします。 Loop コンポーネント以外の要素として Loop ページ や Loop ワークスペース もそのうち Microsoft Loop アプリで使えるよなんて言われてもう1年半経過して未だに使えるようになっていませんね。う~ん、 Loop コンポーネントが色々な場所に貼り付けられるようになるっていうのも今は Microsoft Teams のチャットと Outlook のメールのみ。 コンポーネントを様々な場所に貼り付けられて場所を選ばずに同時編集ができて、ゴチャついたコンポーネントを整理するのがページやワークスペースだと僕は認識してるけど、発表から1年半経過してまだまだ全然実現できていない印象です。しかもコンポーネント内で日本語入力しようとすると変な挙動になったりする事もあって、なかなか使い物にならない印象です。

という事で当ブログには珍しくネガティブな入りですが、ようやくここへきて Loop コンポーネントの利用できる幅が広がりました。それが今回紹介する Microsoft Whiteboard です。

2022/11/23 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)マイクロソフトホワイトボードでのループコンポーネントのライブコピー/貼り付けのサポート

これもSNS上ではもっと早めに展開を確認している声を聞いていたけど、僕の環境ではなかなか展開されず…。ようやく今朝展開されたことを確認したので、触ってみます。

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Microsoft Lists / SharePoint :リスト・ライブラリのルールの通知メール送信元の変更

リストやライブラリ内でアイテムが追加・変更があると指定したアクションをしてくれる機能が「ルール」です。今のところは指定したアクションは通知メールを飛ばすしかないので、実質は通知機能ですね(今後別のアクションが加わるかはわかりません)。 Power Automate でもフローを作れますが、ルールの方が簡単に実装可能です。機能自体は2021年1月あたりに展開されたのでもう2年目ですね。

Microsoft Lists / SharePoint :リストに「ルール」の機能が展開された

このルールに関して、2023/02/17と週末前の金曜日に Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のアナウンスが公開されていました。

▼[SharePoint] リストとライブラリのルールの電子メール通知の更新

SharePoint と書いてありますが、リストも対象なので Microsoft Lists でもありますが、そのルールで設定した際の通知メールの送信元が変わりますよという話です。今までは SharePoint Online のメールアドレスから送信されたのが、ルール設定をしたユーザーのメールアドレスが送信元になるようです。「ルール機能のセキュリティを向上させるため」との事です。

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OneDrive for Business / SharePoint :コマンドバーの共有関係のメニューが元に戻った!?

去年2022年10月にこんな記事を書きました。

OneDrive for Business / SharePoint :コマンドバーの共有関係のメニューが変わった

コマンドバーの共有関係のメニューが整理されてスッキリしたんですよね。この記事内の僕の感想を今読むと当時もそこまで良いアップデートだとは思っていなかったようですが。

で、ここで紹介した Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターの該当メッセージが2/14に更新されていたんですよね。読み返してみます。

▼(更新済み)OneDrive: 共有エクスペリエンス – [共有] メニューのドロップダウン

冒頭「2023 年 2 月 14 日更新: 早期のフィードバックに基づき、この変更を続行しないことを決定しました。ご意見ありがとうございます。」

え~~~~~~!!!そんなことあるのか!!!

つまり、このアップデートをしたら「元に戻せ!」というフィードバックが多かったので元に戻したって事ですよね。僕の観測する限り珍しい事だと思っています。どんだけネガティブなフィードバックが多かったんですかね?それとも影響力のある顧客からのフィードバックだったんですかね?いやぁ、僕も別に良いアップデートとは思わなかったけど、そこまで悪いアップデートとも思わなかったのでビックリです。大抵は「現状維持バイアス」のせいでアップデート自体に不満を持つ人も一定数いますが、そういうのは貴重なご意見として吸収した上で元には戻さないものだと思っていました。コロコロ変わる事もまた不信感につながりますからね。

まぁそれは置いといて、実際に見てみると、

▼戻ってる

アップデートされたらコマンドバーの「共有」がドロップダウンメニューになっていて、その中に「メールリンク」「リンクをコピー」「アクセス許可の管理」という2階層目のメニューがあったけど、それが元に戻って「共有」はドロップダウンせずただのメニューになり、「リンクをコピー」が2階層目からまた1階層目に格上げされています。「アクセス許可の管理」はコマンドバーから行く術がなくなり、各ファイルの…メニューから行く道筋となりました。


という事で、元に戻すってのは珍しくとも、コロコロ変わるのはそういうものなので、やりたい操作のメニューが見当たらなくなった場合はとりあえず周辺を色々触って確認してみましょう。それでもわからない場合はみんなで助け合える社内コミュニティで問いかけてみましょう。社内コミュニティがない?いやいや、作ってください。今どきはそういう時代です。あ、正式にIT部門が問い合わせ体制を整えていて、いつでも問い合わせウェルカムという場合は問い合わせましょう。大きな企業になると電話サポートを外注している場合もあるようなので。でも僕は基本的には社内コミュニティの形成の方が大事だと思っています。