SharePoint :「スペース」「マイフィード」リタイヤ情報

僕は過去に何度か書いていますが、当ブログのポリシーの1つとして基本的には自分の環境に展開された機能を実際に触って試してそれを紹介する事にしていて、 Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにアナウンスされた時点の情報はまだ未確定な情報も少なくはない事から、その時点では紹介しないようにしています。ただ、リタイヤ情報だけは別で、書きたいと思ったら極たまに書いています。今回もその情報です。


僕の Microsoft 製品の関りは SharePoint からスタートしていて、かれこれ2008年から17年ほど無駄に関わっています。その中では、僕自身はたいして成長していませんが、 SharePoint に関してはそもそもの存在意義?立ち位置?も含めて色々な変遷がありました。今回のリタイヤも時代や技術の大きな転換の息吹を感じる情報でした。

※リタイヤのタイムラインは遅延される事も多いので、リタイヤの日付はあくまでも現時点での情報です。

■ SharePoint スペース の廃止

まずは SharePoint の中で MR( Mixed Reality ) 、没入型の 3D コンテンツを作成できる「スペース」の廃止がアナウンスされました。今年2025/03/10~2025/08/11までに廃止されるようです。

“SharePoint :「スペース」「マイフィード」リタイヤ情報” の続きを読む

SharePoint :「編集カード」Webパーツが追加された

なんか SharePoint に新しくWebパーツが追加されるのって久しぶりな気がします。

2025/01/07 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ Microsoft SharePoint: Pages と News 用の新しい “エディトリアル カード” Web パーツ

英語では ”Editorial card” web part ですが、日本語だと「編集カード」という表記でした。

このWebパーツは、どこかを更新するとWebパーツ内の情報も更新されるような動的な処理をされるWebパーツではなく、テキストWebパーツなど、編集者が自分で情報を入力したりデザインしたりする系のWebパーツです。メッセージセンターのメッセージの概要や冒頭を読んでもイマイチわかりづらいというか抽象的な表現の文章でしたが、つまり「オシャレなビジュアルでインパクトを出すようなカード形式のコンテンツを簡単に作れますよ」的なWebパーツらしいです。そして下の方のサンプルではシャレオツな感じの例が紹介されていますね。

こちらメッセージセンターのメッセージ内には展開時期は一般提供は2月中旬~2月下旬と記載されていますが、すでに僕が持っている標準リリースのユーザーにも展開されているので、実際に触ってみます。

“SharePoint :「編集カード」Webパーツが追加された” の続きを読む

SharePoint :WebパーツなどUIが少し変わった(また「クリリンの額」が登場)

僕の観測では Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにはアナウンスはなかった認識だけど、少し前に気付きましたが、 SharePoint のUIがちょっと変わりました。サクッと気が付く範囲で見ていきます。

ページやニュースを作る際に追加していくWebパーツですが、各Webパーツの上部に表示されるコマンドバーのUIがちょっと変わりましたね。例えばテキストWebパーツを例に出します。

▼現時点のテキストWebパーツ

さて、どう変わったかわかりますか?ピンと来ない方のために、当ブログの過去のスクショを出してみます。とはいえ半年前くらいのスクショですが。

“SharePoint :WebパーツなどUIが少し変わった(また「クリリンの額」が登場)” の続きを読む

Microsoft Lists / SharePoint :リストのアイテムをドラッグ&ドロップで並べ替え

本ネタはアップデート情報としては少し出遅れていまして、展開時期は標準リリースでも10月下旬で完了しているようです。なぜ出遅れたのか?それはアップデートされた事に半月ほど気が付かなかった&気付いた頃には多忙になっていた&ちょっと試したら単純かと思ったらそうでもなかったので後回しにした、からです(言い訳長い!)。


2024/07/19 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼Microsoft Listsアプリ:新しいドラッグアンドドロップ機能

このメッセージ、今朝確認したらメッセージセンターより削除されていました…。昨日まで存在していたのにタイミング悪い…。なので過去にSNSでスクショをポストしていたので、そちらから取ってきました。なので昨日までの更新は反映されていません。

まぁつまりリストのアイテムをドラッグ&ドロップで並べ替えられるという、記事タイトルやメッセージセンターのタイトルそのまんまの機能です。

じゃ、何でそんなシンプルでわかりやすそうな機能に全然気が付かなかったのか?これが落とし穴があったからなんです。毎日のようにアップデートが展開されたかどうか確認をしていたんですけど、どうやらドラッグ&ドロップで並べ替えをできる条件があるらしく、僕が確認のために毎日利用していたリストはその条件に当てはまらなかったようで、アップデートが展開されているのに展開されていないとずっと勘違いをしていたんです…。

という事で、シンプルかと思えばそうでもなさそうなこの機能を試してみます。

“Microsoft Lists / SharePoint :リストのアイテムをドラッグ&ドロップで並べ替え” の続きを読む

SharePoint :テキストWebパーツの機能強化

最近 SharePoint のニュース・ページに関するアップデートがいつもより多めな気がします。まだ僕の対象指定リリース環境でも展開されていないけど、ニュースやページが共同編集できるようになるんですよね。それが楽しみです。とにかく SharePoint の単体利用においては今やニュースやページは重要になってきています。未だに通達連絡などの一方通行の社内掲示板をリストを使っている企業は多いですが、僕だったら社内に抵抗勢力があったとしてもニュースに置き換える事を検討します。

2024/09/12 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ SharePoint Online: テキスト Web パーツの機能強化

どうやら色々と強化されるようです。少し前にもテキストWebパーツの内容を取り上げました。

SharePoint :テキストWebパーツの見出しの大きさに関する考察

やはり情報発信の基本はテキストベースなので、その要でもあるテキストWebパーツは大事な存在ですよね。その使い勝手が良くなるアップデートは歓迎すべきですが、どうでしょうか?

っていうかそもそも…テキストWebパーツの様々な機能を普段から頻繁に使っていないので、今から少し触ってみたところで、結局何がどう変わったのか?の実感は得られないと思いますが…。と、とりあえず触ってみます。

“SharePoint :テキストWebパーツの機能強化” の続きを読む

SharePoint :テキストWebパーツの見出しの大きさに関する考察

SharePoint のアップデートネタが続きます。今回は小さいアップデートかな?そして僕もイマイチ意図が分かりかねるものです。なのでそれを加えてただのオジサンの戯言として考察を備忘録として残しておきます。

2024/03/22 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)SharePoint Online: Web パーツの新しい見出しレベル オプション

まずメッセージの公開日が半年くらい前なんですけど、一般提供の時期を見ると9月上旬完了予定なんです。対象リリース環境で4月上旬から開始されているので結構長い展開時期です。

そしてこれを読めば読むほどわからないんです。最初はテキストWebパーツの見出しのフォントサイズが変わりましたよって話だと思ったんですけど、メッセージのタイトルは英語でも「SharePoint Online: New heading level options for web parts」と書いてあり、テキストWebパーツではなくWebパーツ全般の話をしている感じなんです。「見出し」と言えば当然テキストWebパーツには見出しを指定できるけど、それとは別にテキストだけじゃなくWebパーツには見出しがあるものもありますよね。

“SharePoint :テキストWebパーツの見出しの大きさに関する考察” の続きを読む

SharePoint :ページ・ニュースのタイトルエリアがバナーWebパーツとしてリブランド&削除できるように

SharePoint をポータルサイトとして単体利用するならニュース・ページの利用は欠かせないと思います。そんなニュース・ページはここ最近も少しずつアップデートされてきていますね。

今回はタイトル部分が削除できるようになるアップデートについてです。

▼タイトルエリアはページを開いた時に非常に大きなスペースを占拠します

これが今まで邪魔に思う人もいたと思います。でも今まではタイトルエリアは削除できないので、極力縦幅が狭いレイアウトを選んでいたと思います。

2024/05/09 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

“SharePoint :ページ・ニュースのタイトルエリアがバナーWebパーツとしてリブランド&削除できるように” の続きを読む

Microsoft Teams :チャットに同名ファイルを添付した時の案内が親切になった

Microsoft Teams は雑に言うと Microsoft 365 の既存のアーキテクチャの組み合わせのようなものです。メッセージングのデータは Outlook のメールと同じく Exchange にデータが保存されているし、チームのチャネルのメッセージにファイルを添付すれば SharePoint に保存されるし、そしてチャットにファイルを添付すれば OneDrive for Business (以下 ODfB ) に保存されるし。そして他のビジネスチャットサービスと比較する時に良くも悪くも添付ファイルの保存先が SharePoint か ODfB である事がクセが強い一因でもあります。これは SharePoint や ODfB をある程度知っている人からするとクセを理解しやすいけど、知らない人からすると理解しにくいクセですよね。

チャットにファイルを添付した時のクセが一番強いと思っています。その一つが同名ファイルを添付した時の挙動。あるチャットルーム(個人チャット、グループチャットどちらでも)にファイルを添付しました。同じチャットルームに同名ファイルを添付しようとすると、他のビジネスチャットサービスでは同名ファイルでも問題なくファイルを添付できるのもあるでしょう。これはこれでファイル管理の観点からするとメールにファイル添付した時と同じく、やりとりが増えるほどどれが正式版なのか?最新版なのか?がわからずに、先祖返りしただのトラブルが起きるケースにつながると思います。一方で Microsoft Teams のチャットの場合は、同名ファイルを添付しようとすると、裏側では ODfB の特定フォルダー内にファイルを保存するという仕様上、同名ファイルの添付はできません。なので添付済みの同名ファイルから置換をするか hogehoge(1).xlsx のように連番を振って別ファイル名として保存させるかの二択でした。

▼2017年当時のスクショ

しかしここまでは特にクセは強くありませんが、 Microsoft Teams のクセが強いところは別のチャットルームにファイルを添付しようとしても、どこかのチャットルームで一度でもファイルを添付していたら、やはり同名ファイルは保存できないんです。「え?このチャットルームでは添付した事ないのに…」という感じになります。これは上でも書きましたが、チャットのメッセージにファイルをドラッグ&ドロップするなどPC内のファイルを貼り付ける形で添付をすると、裏側では ODfB の特定のフォルダーに保存される挙動だからです。この特定のフォルダーはチャットルームごとに更にサブフォルダーを作るわけではなく、全部その特定フォルダーの層に保存されていくんです。なので別のチャットルームだとしても同名ファイルでは保存できないわけです。

“Microsoft Teams :チャットに同名ファイルを添付した時の案内が親切になった” の続きを読む

SharePoint :ニュース・ページの編集画面の新しいコンテンツウィンドウ(コンテンツペイン)

SharePoint で定期的にニュースを投稿している人ならこの違和感にすぐ気が付くと思いますが、ニュースやページを新規作成や編集する時のUIに変化がありました。

▼ SharePoint に慣れている人ならすぐに気が付く違和感

それがこの右側のエリアです。名前がブレているので記事タイトルも2つ書いたけど、「コンテンツ ウィンドウ」って書かれていたり「コンテンツ ペイン」って書かれていたりします。ちなみに後者の「〇〇ペイン」ってたまに使われるけど、英語ニガテマンの僕が知っている「ペイン」は [ Pain ] で「痛み」という意味の単語です。英語ニガテなのになぜそれは知っているかと言うと、中学生の頃の僕がヘヴィーメタルにハマった時に、Judas Priest というバンドの名曲「 Painkiller 」に衝撃を受け、この曲名の意味を調べたら鎮痛剤という意味でその流れで Pain が痛みという意味の単語だという事を知った次第です。なので「〇〇ペイン」って聞いて「え?何が痛いの?」という感じでしたが、ちゃんと調べたらカタカナで「ペイン」と書く英単語は Pain の他に [ Pane ] というのもあるようで(同音異義語のようですね)、 Pane は「枠」「区画」という意味らしいのでそれでようやくスッキリ。せっかくなので以降はコンテンツペインって書くようにします。

おっと、急にメタルの話まで脱線したので戻しますが、2024/06/21 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)Microsoft SharePoint: Pages と News の新しいコンテンツ ウィンドウ

この中でコンテンツウィンドウとコンテンツペインで揺れちゃってるんですよね。メッセージセンターあるあるでもありますが、あっちの国の人はあまり表記ゆれは気にならないんですかね。で、とにかく新しくコンテンツペインが表示されるようになったという事で、少し前から対象指定リリース環境には出ていましたが、標準リリース環境にも出始めたので見てみます。

“SharePoint :ニュース・ページの編集画面の新しいコンテンツウィンドウ(コンテンツペイン)” の続きを読む

OneDrive for Business / SharePoint :PDFにテキストボックスで注釈が追加可能に

OneDrive for Business や SharePoint に保存されたファイルは Word / Excel / PowerPoint に関してはブラウザーやアプリで開いて編集もできるのは当然ですが、現時点では300種類以上の様々なファイルをプレビュー表示できるファイルビューアーがあります。そのファイルビューアーがおよそ3か月前の 2024/06 頃に刷新されました。

SharePoint / OneDrive for Business :ファイルビューアーが刷新された

実はこの時にPDFファイルならファイルビューアー内で簡易的な操作なら直接編集できる事を知ったのですが、当時はペンでお絵描きができる程度でした。そして今回更にアップデートされたというわけです。

2024/04/22 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft OneDrive: PDF にテキストボックスで注釈を付ける

ファイルビューアーで開いたPDFに直接お絵描きだけじゃなくテキストボックスで注釈を付けられるというわけです。ロールアウト時期を見ると対象指定リリース先行じゃなくいきなり一般提供開始みたいで8月下旬に完了予定です。僕の手元の環境で確認したところ、もう少しで8月も終わりですが展開されていない環境もあり、でも一部展開されている環境もあったので試してみます。

“OneDrive for Business / SharePoint :PDFにテキストボックスで注釈が追加可能に” の続きを読む