OneDrive for Business / SharePoint : PDFの注釈機能のツールのレイアウト変更

OneDrive for Business (以下 ODfB )や SharePoint のライブラリにPDFファイルを保存した場合、以前から PDFファイルを編集する事はできていましたが、テキストボックスで注釈を入れられるようになったのが去年2024年8月頃。

OneDrive for Business / SharePoint :PDFにテキストボックスで注釈が追加可能に

そして、この時のスクリーンショットを見ると、PDFファイルをファイルビューアーで表示して編集モードにした時のツールバーは縦長で左側にありました。

▼以前のツールバーの位置

これが今回ツールバーのレイアウトが変わったのと、一部機能強化されたとの事です。

2025/03/08 (僕の誕生日)付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Teams : Viva Engage のストーリーラインが統合された

■前置き(長いので不要な方は飛ばしてください)

「 Microsoft Teams があるから Viva Engage (旧 Yammer )はいらない子じゃない?」という話は Microsoft Teams が登場した後からよく聞きます。特に日本企業では Viva Engage の利用率はかなり低いようなのでそう感じそうですが、むしろ Yammer から Viva ファミリーに入って Viva Engage とリネームした後もアップデートもちょいちょいあるので、なくなる事は当分はないと僕は思っています。じゃ「使い分けは?」と聞かれた時も似たような印象の両者ですが全然違いますね。僕は昔からそれを例える時に「 LINE と X ( Facebook )」と言っています。 Microsoft Teams は LINE で、 Viva Engage は X ( Facebook ) に置き換えて考えてみましょう、と。LINEは家族や友人など閉ざされたグループ内での濃いコミュニケーション。 Viva Engage は X ( Facebook )で、基本はオープンだから投稿したら広く見られるので緩いコミュニケーション。なので後者の方は自分の交友関係(仕事なら部門など組織)を越えたコミュニケーションも可能。そう考えるとLINEのアクティブユーザー数は非常に多いけど、XやFacebookはアクティブユーザー数はLINEのそれには遥かに及ばない実態も似ています。また「日本人は」という言い方をすべきかわかりませんがあえて言うと、日本人は社内で目立ちたくない(悪目立ちする感覚)ので社内で広く発信する文化が根付きにくい上に、その投稿が上司や経営層にも見られると思うと確実に使わないでしょうね。ただ僕の経験上、グローバル企業に属していた頃は Viva Engage はかなり利用されていました。日本オフィスのメンバーを除いて。また色々な企業に話を聞くと Viva Engage が活用されている企業は大企業が多い印象です。というのも全従業員数を考えると利用率が2%と低いとしても、100名の企業なら2名なので過疎っている印象ですが、10,000名の企業なら200名なので普通にコミュニティとして成り立つし賑わっている印象になります。同じ利用率でも企業規模によって違うんです。するとたった2名だと徐々にその2名もモチベーションが低下しますが、200名も集まれば利活用が維持されやすいでしょう。(もちろん母数が多いは多いで別の課題が出ますが)。そして Viva Engage の利活用が盛んな企業に聞くと必ず「猫と犬のコミュニティがあります」という声を聞きます。僕はどちらも飼っていないのでわかりませんが、猫や犬は間違いないようです。
ただ、 Microsoft としては Viva Engage は、経営層など組織のリーダーが従業員と直接コミュニケーションを取れる場、経営層やリーダーが発信できる場、という位置付けでもあります。たしかに以前属していたグローバル企業でもCレベルの人達からの発信が Viva Engage 上で盛んだったし、それに対して従業員がリアクションやコメントをよくしていました。これも日本企業にはなかなか馴染みのない世界観かとは思いますが、そのような繋がりが従業員エンゲージメントを高める手段の1つでもあるようです。

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SharePoint :テキストWebパーツ内のテーブルがだいぶ変わってた

こちらおそらく結構前から変わっていて、しかも Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターを見る限りだと該当メッセージが見当たらないので、シレっとアップデートされたか該当メッセージが削除されたか、わかりません。

たぶん数か月前からちょいちょいとSNS上で「テーブルのツールバーが変わった」というポストが散見されました。ふ~ん、って思いながら滅多にテキストWebパーツでテーブルを使う事がないので放置していましたが、最近ふと触る機会があって追加してもたら全然変わっていたので紹介します。

とはいえ…前がどうなっていたかもよく覚えていません!当ブログの過去の記事から探しても、一番最新でも去年2024年9月頃の以下の記事に少しテーブルについての記載もありました。

SharePoint :テキストWebパーツの機能強化

この記事内でもやはり久しぶりに触ったから前の様子がよくわかっていない旨の記載がありましたわ。とにかく1年前の機能強化されてもこのくらいだなぁと認識しつつ、今が大事ですからね!今のテーブルを見てみます。

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Microsoft Teams :チャットとチームが一緒になった!?新しいエクスペリエンス(元に戻す方法も)

いやぁ、完全にすでに記事にしていたと勘違いしていました。大事かつインパクトのあるアップデート。色んなところでアウトプットをしているので、どこで何を話した・書いたのか忘れちゃいます。

※元に戻す方法も紹介しますが、先に紹介してしまうとこのアップデートのネガティブな要素のみ把握したまま元に戻されてしまうのは僕の本意ではないので、最後の方で紹介します。


すでに一般提供は完了しているので、多くの人が戸惑っているかと思います。 Microsoft Teams を起動すると、このアップデートが展開されたタイミングで以下のダイアログボックスが登場するでしょう。

▼「新しいチャット、チーム、チャネルのエクスペリエンスへようこそ

このアップデートは対象指定リリース環境では去年2024年11月あたりに展開されはじめ、当初はこのボックス内に「やめとく」みたいなボタンも並列されていたけど、上のスクショは昨日久しぶりに Microsoft Teams を開いたユーザーに表示されたんですけど、もう「出発進行」の一択でした。これは後で紹介するメッセージセンターのメッセージ内にも記載されているけど、何度かキャンセルするオプション(ボタン)があるけど、最終的には新しいエクスペリエンスになるようです。なので多くのユーザーはこのアップデートが一旦は強制的に適用されるという事でしょう。これは事前に社内などでアナウンスがないと戸惑う人も多いでしょうね。

Microsoft Teams ではメッセージでコミュニケーション・コラボレーションをするには「チャット」と「チーム」があり、それが Microsoft Teams が登場した6年前当初からよく意味がわからなかったり使い分けがわからないなどの混乱の元でもありました。そこら辺の経緯やどうすべきか?あたりの話は他で散々してきたのでここでは割愛するとして、とにかく「メッセージでの会話」という意味ではチャットもチーム(チャネル)も同じなので、その体験を合理化しようという取り組みのようです。

2024/10/28 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Teams :メッセージで共有されたファイルをすばやく更に共有

共有したい人にすばやく共有。これ大事な事だし、そのような機能が Microsoft 365 内にはどんどん追加されていっている一方で、共有状態がカオスになってきてガバナンスやセキュリティ面ではどうなんだろう?過剰共有状態はどうなんだろう?という心配もあったりしますが…。

Microsoft Teams のチャットやチャネルのメッセージにファイルを添付して送信する事で、他のユーザーと共有しコラボレーションできます。そして送信されたメッセージを受信した人達は、そこに添付されていたドキュメントが他のチャットルームやチャネルでも共有すべきと思った時に、気軽に再共有できます(その行為が良いかどうかは置いといて…)。その共有がさらにすばやくできるようになりました。

2025/02/06 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft Teams: チャットやチャネルでファイルをすばやく共有

添付ファイルや共有済みタブ(旧ファイルタブ)内のファイルから簡単に他のチャットやチャネルに再共有できるようになるとの事です。

僕の標準リリース環境ではアップデートが展開されているユーザーと展開されていないユーザーがちょうどいたので、比べながら試してみます。(ブラウザー版で試します)

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Microsoft Teams :チャットやチャネルのメッセージ内の添付ファイルがプレビューできなくなった(延期)

今年2025年2月に以下の記事を投稿しました。

Microsoft Teams :チャットやチャネルのメッセージ内の添付ファイルがプレビューできる(まずはPDFから)

チャットやチャネルのメッセージ内にファイルを添付した場合、ファイルを開かずともその場でプレビュー表示ができる便利な機能です。まずはPDFファイルからプレビューできるようになり、徐々にファイルの種類を増やしていくというロードマップでした。

しかし…これが延期になっています。

▼ (更新済み)Microsoft Teams: ファイル インタラクティブ プレビュー

該当する Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターのメッセージです。読むと2025/03/20更新で一般提供開始が遅れると同時に、現在の対象指定リリースの展開もロールバックされる…つまり展開を一旦取り下げて元に戻しています。元に戻すほど問題があったんですかね。しかもまだ一般提供開始されていないような書き方がされていますが、上の記事で紹介した時はすでに標準リリース環境のユーザーが使えるようになっていましたけどね。う~ん。

では、僕が上の記事を書いた時に試した同じメッセージを確認してみます。

▼現在

あぁ、たしかに使えなくなっていました。以前はサムネイルの右下に再生ボタンみたいな三角のボタンがあって、マウスカーソルを置くと「プレビュー」という表示も出て、クリックするとプレビューできました。しかし今はそれらのボタンもなく、クリックするとプレビューではなくファイルを開く挙動に戻りました。

という事で、残念ながら延期なのでまた改めてアナウンスされる事を待ちましょう。

SharePoint :フレキシブルセクションが登場(日本語では「柔軟」…)

ゴメンナサイ!なんか最近色々とモチベーションが低下してしまってブログ更新が3月4月と2カ月連続で更新頻度最低の月4記事でした。GW終わって今日からはゆっくりと浮上していきたいと思います。という事で、少し古いアップデートネタも出てくると思いますがご容赦ください。


今回はロードマップ上では2025年4月下旬までに標準リリースにも展開完了しているアップデートです。

SharePoint のページやニュースで、セクションという大枠の中にWebパーツを追加していくわけですが、そのセクションに新たな仲間が増えました。「フレキシブル」という名前の通りデザインの自由度がかなり高くなります。が故に気を付けなければいけない点も増えてきますね。

2025/01/07 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)SharePoint ページの柔軟なセクション

あ、全くの余談ですが1か月前くらいから Windows のフォントが変わりましたね。僕は割と受け入れています。また、多くの人は元に戻したりしないと思うので、多くの人の環境と同じ環境で変えずにいます。あ、話を戻します。

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