Microsoft Teams :「一般 ( General )」チャネルが復活

※言語設定が日本語になっている場合、ややこしいです。

Microsoft Teams みたいな利用者が世界中に星の数ほどいる製品の場合、ユーザーのフィードバックが非常に多いです。そしてフィードバックを元に変更すると「余計使いにくくなった」的な別のフィードバックが押し寄せて…メーカーからすると「どうすればイイんだよ!」みたいな状態ありますよね。

Microsoft Teams の場合、チームを作成すると必ず最初に1つのチャネルを作成しなければいけなく、過去はそれが「一般」という名前(英語では General )で固定で作成されていたんですよね。ユーザーからするとそれがわかりにくい名前だったりそもそも一般チャネルが邪魔だという意見が多かったようです。そこで去年2024年8月頃に一般チャネルのチャネル名が変更できるようになりました。

Microsoft Teams :「一般」チャネルのチャネル名が変更できるようになった

まぁこの変更自体もクセがあったわけですが、ユーザーからの多くの声で一般チャネルの名前を変更できるようになったのに、この後はこの後でこういう声をよく聞くようになりました。

「新規チーム作成時に最初のチャネル名を何て名前にしていいか逆に困るようになった。」

おいおい、そんな事わかっていた事じゃないか!と思いつつも、さっきも書いたように名前が別の名前にできるようになっただけで、2個目から追加されるチャネルと初期に必ず必要なチャネルは仕様が違う(例:1つ目のチャネルは削除できない)などのクセはそのままなので、気持ちもわからなくもない。

また「 General 」という名前は当時再利用する事ができなかったので、英語圏の人達は少なくとも日本語圏の人達よりは困ったことでしょう。わかりませんが。ただ、日本語訳の「一般」という名前は再利用できたので日本語圏の人達は困らなくチャネル名に困ったら引き続き「一般」という名前が使えましたが。

そんな中「 General 」というチャネル名を再び利用する事ができるようになったようです。

2025/04/04 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)チームの最初のチャネルにわかりやすい名前を付けます

という事で確認してみたいと思います。

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Microsoft Teams :「新しいアイテム」メニューから新規チャネル作成

何かやりたい時に目的達成までの道のりは1本じゃなく複数本あった方が良いかもしれないし、あまり色々な導線があると乱雑になってしまいかねないですね。どっちが良いのやら?今回はそんなアップデートの紹介です。

2025/04/11 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)Microsoft Teams:チャットとチャネルのリストの上部にある[新しいアイテム]メニューから新しいチャネルをすばやく作成します

少し古い情報のようにも思えますが、一般提供は5月中旬~6月下旬なのでまだ一般提供期間中です。

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Microsoft Teams :「コード スニペット」廃止の予定

偶然リタイヤに関する記事が3連発となりますが、特にやはり Microsoft も Copilot に注力するためか、どんどん既存サービスや機能を統廃合して開発コストを減らしていくような傾向がありそうです。知らんけど。

今回は正直僕個人的には全く使わない機能ですが、業種職種次第では使われているかもしれないので紹介します。

2025/04/15 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft Teams: チャットとチャネルの “コード スニペット” 機能は廃止されます

一度スケジュールが変更されていますが、今のところ2025年6月上旬から6月中旬にかけて廃止との事です。

コードスニペットとは、プログラミングにおいてのソースコードを Microsoft Teams のチャネルやチャットのメッセージに貼り付けて共有できる機能です。単にメッセージに直接コードを貼り付けるよりも見やすかったり便利機能があったりします。つまりプログラミングをする業種職種の人にとっては使う可能性は高そうですが、僕もそうですがプログラミングを業務でしない人にとってはあまり縁のない機能かと思います。

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Microsoft Teams : Viva Engage のストーリーラインが統合された

■前置き(長いので不要な方は飛ばしてください)

「 Microsoft Teams があるから Viva Engage (旧 Yammer )はいらない子じゃない?」という話は Microsoft Teams が登場した後からよく聞きます。特に日本企業では Viva Engage の利用率はかなり低いようなのでそう感じそうですが、むしろ Yammer から Viva ファミリーに入って Viva Engage とリネームした後もアップデートもちょいちょいあるので、なくなる事は当分はないと僕は思っています。じゃ「使い分けは?」と聞かれた時も似たような印象の両者ですが全然違いますね。僕は昔からそれを例える時に「 LINE と X ( Facebook )」と言っています。 Microsoft Teams は LINE で、 Viva Engage は X ( Facebook ) に置き換えて考えてみましょう、と。LINEは家族や友人など閉ざされたグループ内での濃いコミュニケーション。 Viva Engage は X ( Facebook )で、基本はオープンだから投稿したら広く見られるので緩いコミュニケーション。なので後者の方は自分の交友関係(仕事なら部門など組織)を越えたコミュニケーションも可能。そう考えるとLINEのアクティブユーザー数は非常に多いけど、XやFacebookはアクティブユーザー数はLINEのそれには遥かに及ばない実態も似ています。また「日本人は」という言い方をすべきかわかりませんがあえて言うと、日本人は社内で目立ちたくない(悪目立ちする感覚)ので社内で広く発信する文化が根付きにくい上に、その投稿が上司や経営層にも見られると思うと確実に使わないでしょうね。ただ僕の経験上、グローバル企業に属していた頃は Viva Engage はかなり利用されていました。日本オフィスのメンバーを除いて。また色々な企業に話を聞くと Viva Engage が活用されている企業は大企業が多い印象です。というのも全従業員数を考えると利用率が2%と低いとしても、100名の企業なら2名なので過疎っている印象ですが、10,000名の企業なら200名なので普通にコミュニティとして成り立つし賑わっている印象になります。同じ利用率でも企業規模によって違うんです。するとたった2名だと徐々にその2名もモチベーションが低下しますが、200名も集まれば利活用が維持されやすいでしょう。(もちろん母数が多いは多いで別の課題が出ますが)。そして Viva Engage の利活用が盛んな企業に聞くと必ず「猫と犬のコミュニティがあります」という声を聞きます。僕はどちらも飼っていないのでわかりませんが、猫や犬は間違いないようです。
ただ、 Microsoft としては Viva Engage は、経営層など組織のリーダーが従業員と直接コミュニケーションを取れる場、経営層やリーダーが発信できる場、という位置付けでもあります。たしかに以前属していたグローバル企業でもCレベルの人達からの発信が Viva Engage 上で盛んだったし、それに対して従業員がリアクションやコメントをよくしていました。これも日本企業にはなかなか馴染みのない世界観かとは思いますが、そのような繋がりが従業員エンゲージメントを高める手段の1つでもあるようです。

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Microsoft Teams :チャットとチームが一緒になった!?新しいエクスペリエンス(元に戻す方法も)

いやぁ、完全にすでに記事にしていたと勘違いしていました。大事かつインパクトのあるアップデート。色んなところでアウトプットをしているので、どこで何を話した・書いたのか忘れちゃいます。

※元に戻す方法も紹介しますが、先に紹介してしまうとこのアップデートのネガティブな要素のみ把握したまま元に戻されてしまうのは僕の本意ではないので、最後の方で紹介します。


すでに一般提供は完了しているので、多くの人が戸惑っているかと思います。 Microsoft Teams を起動すると、このアップデートが展開されたタイミングで以下のダイアログボックスが登場するでしょう。

▼「新しいチャット、チーム、チャネルのエクスペリエンスへようこそ

このアップデートは対象指定リリース環境では去年2024年11月あたりに展開されはじめ、当初はこのボックス内に「やめとく」みたいなボタンも並列されていたけど、上のスクショは昨日久しぶりに Microsoft Teams を開いたユーザーに表示されたんですけど、もう「出発進行」の一択でした。これは後で紹介するメッセージセンターのメッセージ内にも記載されているけど、何度かキャンセルするオプション(ボタン)があるけど、最終的には新しいエクスペリエンスになるようです。なので多くのユーザーはこのアップデートが一旦は強制的に適用されるという事でしょう。これは事前に社内などでアナウンスがないと戸惑う人も多いでしょうね。

Microsoft Teams ではメッセージでコミュニケーション・コラボレーションをするには「チャット」と「チーム」があり、それが Microsoft Teams が登場した6年前当初からよく意味がわからなかったり使い分けがわからないなどの混乱の元でもありました。そこら辺の経緯やどうすべきか?あたりの話は他で散々してきたのでここでは割愛するとして、とにかく「メッセージでの会話」という意味ではチャットもチーム(チャネル)も同じなので、その体験を合理化しようという取り組みのようです。

2024/10/28 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Teams :メッセージで共有されたファイルをすばやく更に共有

共有したい人にすばやく共有。これ大事な事だし、そのような機能が Microsoft 365 内にはどんどん追加されていっている一方で、共有状態がカオスになってきてガバナンスやセキュリティ面ではどうなんだろう?過剰共有状態はどうなんだろう?という心配もあったりしますが…。

Microsoft Teams のチャットやチャネルのメッセージにファイルを添付して送信する事で、他のユーザーと共有しコラボレーションできます。そして送信されたメッセージを受信した人達は、そこに添付されていたドキュメントが他のチャットルームやチャネルでも共有すべきと思った時に、気軽に再共有できます(その行為が良いかどうかは置いといて…)。その共有がさらにすばやくできるようになりました。

2025/02/06 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft Teams: チャットやチャネルでファイルをすばやく共有

添付ファイルや共有済みタブ(旧ファイルタブ)内のファイルから簡単に他のチャットやチャネルに再共有できるようになるとの事です。

僕の標準リリース環境ではアップデートが展開されているユーザーと展開されていないユーザーがちょうどいたので、比べながら試してみます。(ブラウザー版で試します)

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Microsoft Teams :チャットやチャネルのメッセージ内の添付ファイルがプレビューできなくなった(延期)

今年2025年2月に以下の記事を投稿しました。

Microsoft Teams :チャットやチャネルのメッセージ内の添付ファイルがプレビューできる(まずはPDFから)

チャットやチャネルのメッセージ内にファイルを添付した場合、ファイルを開かずともその場でプレビュー表示ができる便利な機能です。まずはPDFファイルからプレビューできるようになり、徐々にファイルの種類を増やしていくというロードマップでした。

しかし…これが延期になっています。

▼ (更新済み)Microsoft Teams: ファイル インタラクティブ プレビュー

該当する Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターのメッセージです。読むと2025/03/20更新で一般提供開始が遅れると同時に、現在の対象指定リリースの展開もロールバックされる…つまり展開を一旦取り下げて元に戻しています。元に戻すほど問題があったんですかね。しかもまだ一般提供開始されていないような書き方がされていますが、上の記事で紹介した時はすでに標準リリース環境のユーザーが使えるようになっていましたけどね。う~ん。

では、僕が上の記事を書いた時に試した同じメッセージを確認してみます。

▼現在

あぁ、たしかに使えなくなっていました。以前はサムネイルの右下に再生ボタンみたいな三角のボタンがあって、マウスカーソルを置くと「プレビュー」という表示も出て、クリックするとプレビューできました。しかし今はそれらのボタンもなく、クリックするとプレビューではなくファイルを開く挙動に戻りました。

という事で、残念ながら延期なのでまた改めてアナウンスされる事を待ちましょう。

Microsoft Teams :アクティビティにタグメンションのフィルターが追加された

Microsoft Teams のチームの機能で「タグ」使っていますか?割と使っている人が多い印象ですが、実は僕は理由があってほとんど使っていません。その理由はメンテナンスがしきれないからです。という事で本記事を終わりに…しませんが、タグ機能自体は2020年2月あたりから展開されていました。

Microsoft Teams :「タグ」機能が展開されたぞ!!( Tag )

タグでチームメンバーを分類する事でタグでメンションができるので、例えばチームメンバーの中から営業職の人のみにメンションをしたかった場合、以前は営業職メンバー全員にメンションを付けなければいけなくて、それが人数が多いほど大変でした。それがタグにメンバーをあらかじめ追加して例えば「営業職」というタグを作ったとして、そのタグでメンションが使えるのでメンションの手間が大幅に楽になるんですよね。

さて、それとはまた別でアクティビティフィードにはフィルターがあります。「未読」「@メンション」でフィルターをかけることで、より自分にとって大事なアクティビティを見つけることができるでしょう。

これは2022年11月あたりに「未読トグル」という形で未読のフィルターのみ利用できるようになりました。

Microsoft Teams :アクティビティのフィードの未読トグル

さらにそこからトグルではなくボタン形式になって「@メンション」のフィルターも追加されたのが、2024年6月なのでもうすぐ1年経つくらいですね。

Microsoft Teams :アクティビティフィードのフィルターの変更

そして今回、更にそこに「タグメンション」がフィルターとして追加されたという歴史です。

2025/01/07 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Teams :チャネルの特定スレッド内を検索+α

Microsoft 365 内では自分で検索する代わりに Copilot に助けてもらうような事もできるようになりましたが、まだまだ職場で Microsoft 365 Copilot ライセンスを追加してもらっている人も全体から考えるとほんのわずかでしょうし、仮に社内コンテンツを Copilot に探してもらおうとしてもなかなか思うような回答を得られない場合もあるでしょう。なのでまだまだ「検索」って使われますよね。今回はそんな検索のアップデートの話です。

2025/02/11付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼Microsoft Teams: チャネル投稿の新しい検索機能

「新しい検索機能」だなんてタイトルだと凄く期待しちゃうんですけどね。中身を良く読んだら3点のアップデートでした。1つ目は本記事のタイトルの通り特定スレッド内に絞った検索ができるようになった事。2つ目は検索結果に検索キーワードと合致する部分がハイライトされるようになった事。3つ目は1つ目のスレッド内検索がポップアウト表示されたウィンドウ内でもできますよという事。

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Microsoft Teams :チャネルでもメンバー以外のユーザーの連絡先情報を共有

※当ブログもようやく通常営業に戻ります。1か月分くらいブランクを空けてしまったので、新しいアップデートと言うには多少古めの情報も混ざります。


去年2024年1月に以下の記事を公開しています。

Microsoft Teams :チャットメンバー以外のユーザーの連絡先情報を共有

グループチャットなどのチャットの方で、チャットメンバー以外のユーザーの連絡先情報をメンバーに共有できる機能です。これはどういう利用シーンがあるのか?というと、例えばチャット内で「〇〇って誰が詳しいですか?」みたいな質問が来た時。チャットメンバー内に該当者がいれば「私です!」って名乗れば良いけど、チャットメンバー以外の人の場合もあると思います。そういう時に、単にテキスト入力で「Aさんです」って回答しても、もしかしたら同姓同名がいるかもしれないし、質問した人がそのAさんがどの部署に属していて電話番号やメールアドレスが知りたい場合などは、別途調べなきゃいけなかったりしますよね。そういう時に連絡先情報として共有する事で同姓同名違いというトラブルも避けられる可能性が高くなるし、連絡先情報で共有するとその名前表示からプロファイルカードが開かれるので、そこにメールアドレスや直近の予定など様々な情報が表示されるし、そこからその人と個人チャットを開始するボタンまであります。僕個人的にはそんな毎日使う機能じゃないけど、たまに使う時に便利さを実感します。

しかし上の記事の通り、これはチャットでしか利用できなかったんです。つまり、チームのチャネル内で同様の利用シーンがあった場合は、連絡先情報の共有はできなかったわけです。

それが先月2025年3月あたりにチャネルでも利用できるようになりました。

2025/03/19 付けで、Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼Microsoft Teams: Microsoft Teams チャネルのユーザーの連絡先情報を共有する

という事で実際に確認してみます。

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