Nintex FormsでYammer??

以前「Nintex FormsでDropbox??」という記事を書いて、Forms内のある場所で「Dropbox 削除」という表記があり、Dropboxと連携するのかと思ったらそういうわけでもなく、英語版の表記は「Delete」だったので日本語訳した際になんでDropboxが紛れ込んだのか意味不明と書きました。

【参照】Nintex FormsでDropbox??

同様の事が他にもあったので紹介します。

Formsでコントロールを必須項目にしたく、ルールの種類で「検証」を選択すると…

「Yammer メッセージ」??
Yammerはマイクロソフトの製品なので、Dropboxよりも連携しそうな雰囲気を醸し出しています。ただ、検証とYammerはどう連携するんだろう?Yammerに投稿される?う~む…

結論はやはり別にここでは連携しないようです。
英語版を見てみると…

「Message」

でた!Yammerなんて記載はないじゃない。またまた日本語訳した際に紛れ込んだようですね。しっかしDropboxといいYammerといい不思議ですね。

という事で、はじめてこれを見た時に混乱しますが、これは条件が合わなかった際(必須項目を設定したなら未記入だった場合)、コンテンツエリア上部に赤文字で出すテキスト文です。

こちらも、もしYammerに意味があるなどご存知の方はご一報いただければと思います。

Nintex Forms 非表示ルールを複雑に組むと並び順がおかしくなる挙動と対策

SharePointの標準ではできないFormsの様々な機能の中のよく使われそうな機能が、表示・非表示のルールかと思います。別の選択肢でAを選択するとAパネルが表示され、Bを選択するとAパネルは消えてBパネルが表示されるみたいな。非常に便利な機能ですが、クセがあります。

サンプルとしてこのようなフォームを作りました。
上部操作エリア内にある選択肢でそれぞれのパネルの表示・非表示を制御します。

■想定する挙動

  1. ABC全パネルを選択すると → 上からABC
  2. 「A-非表示」にすると → 上からBC
  3. 「A-表示」にすると → 上からABC
  4. 「B-非表示」にすると(…省略)

このように、Formsで配置した上からABCの順番は崩れずに、表示・非表示で自在に制御できるようにしたい。

■想定外な挙動

  1. 未選択 → 全て非表示
  2. 「B-表示」にすると → 上からB
  3. 「A-表示」にすると → 上からBA
    えっ??ABじゃなくてBA???

つまり、Forms上で正しく上からABCとパネルを並べても、表示させるラジオボタンをクリックするパターン次第で、配置順がABCにならなくなる。
これは例えば業務フロー順にパネルを表示・非表示させるとして、その順番が入れ替わってしまったら困りますよね。これ、半日ほど試行錯誤して原因と解決方法がわかりました。

■原因

といっても明確に原因がわかったわけではなく、想定外な挙動をするパターンが判明しただけです…。

隙間なくキレイにパネルを配置した際に起きる現象でした(なんてこった)。

■解決方法

パネルを1マスずつ空けて配置しなおします。

先ほどの想定外な挙動と同じ動作をしますと…

  1. 未選択 → 全て非表示
  2. 「B-表示」にすると → 上からB
  3. 「A-表示」にすると → 上からAB
    BAではなく、ちゃんとABになりました。他にも色々なパターンで表示・非表示を繰り返しましたが、上からABCが崩れることはありませんでした。

 

表示・非表示の際にはパネルが重なってしまっても思った挙動になりませんが、まさかキレイに配置してもこのような挙動になるとは思いませんでした。

通常はパネルとパネル、コントロールとコントロールをキレイに配置しても問題ありませんが、もしこのような挙動になる、もしくはしようとしている場合は、1マス空けて配置すると良いです。

Nintex Forms コントロールのクセと対策 その2

コントロールを作っているとたまにコントロール内にスクロールが発生する事があるかと思います。この状態でコントロールを移動させたい時に気をつけたい点があります。

スクロール部分をドラッグしてしまうと、ドロップしてもコントロールは離れません。接着剤でくっついてしまったかのごとく離れません。これ結構焦ります。

何度左クリックしても離れません(たまに離れる事もありますが…)。

右クリックをすると離れますが、掴んだコントロールや入れ子にしているパネルが瞬間移動で意図しない場所に動いたりします。

また、くっついてしまった状態で、画面外でクリックすると、コントロールが消えてしまいます。しかも高確率で元に戻すボタンを押しても戻ってきません。

つまり、コントロールの瞬間移動か失踪事件です。このようにNintex Formsは結構動作が不安定だったりします。複雑に作れば作るほど、ドキドキします。

【対策】

  • コントロールにスクロールが出た場合は絶対にスクロール部分をクリックしない。
  • マメに保存や公開をし、おかしな事になったら一旦閉じて元に戻しましょう。
  • 複数人で作業をしている場合は、他メンバーが壊してしまう可能性もあるので、マメにエクスポートをするとなお良し。

SharePoint 選択肢列の「選択肢を追加できるようにする」を「はい」にした場合の文言がわかりやすくなっていた!

SharePoint2007時代からSharePointを触っていて、日本語訳に難がある箇所がところどころありました。
例えばアイテムの「閉じる」ボタン。ブラウザ操作で「閉じる」はウインドウもしくはタブが閉じるの意味を連想するので違和感を覚えていました。実際は1つ前のページに戻る、もしくはそのリスト・ライブラリの既定のビューに戻るんですよね。現にユーザーからもウインドウが閉じるかと思って閉じるボタンをクリックした事はなかった、なんて声も出ていました。

話を戻して…
日本語訳が微妙であまり使えなかった機能のひとつに、この記事のタイトルのとおり、選択肢列の「選択肢を追加できるようにする」の機能があります。これはつまりラジオボタンやチェックボックスなどの選択肢で、該当なしの場合に自分で記入できるいわゆる「その他」という選択肢。

これがSharePoint2007だと…

この「選択肢を追加できるようにする」を「はい」にすると…

「値を指定してください」なんて文言なんです。どうも微妙な日本語なのでよろしくないです。特にアンケートリストでアンケートをとる際に利用したいシーンが多いのですが…。

ちなみにこの文言は基本操作では変更できません。仕方ないのでJavascriptを使って変更したり、ユーザーにこういうものだと周知させてこのまま使ったりしていました。

それが!

恥ずかしながらこないだ気がついたのですが、今は文言が変わっていました。

SharePoint2013だと…

「その他 (テキストを入力してください):」
あら、問題ないじゃないですか。

いつから変わったんだろう…

SharePoint2010でも変わっていなかったと思うんだよなぁ。

SharePoint2013に関しては全く記憶がなく…。

これからは気兼ねなく使えそうです。

Nintex FormsでDropbox??

Nintex Formsでフォームを作成すると、添付ファイルのところに「Dropbox 削除」って出てくるんです。

▼編集画面の添付ファイルコントロール

▼添付ファイルをアップした後の表示

「え?Dropbox??Dropboxと連携でもするの??デフォルトで??」

って思っちゃうじゃないですか。「Dropbox」って言ったらオンラインストレージサービスのDropboxが有名じゃないですか。

これややこしいですね。Dropboxと連携する機能はNintex Workflowにはあるようですが(詳しくないです)、ここに関しては別に連携しているわけではないんですよね。ただのリストの添付ファイルなんですよね。

添付ファイルの他にも出てきます。Formsの編集画面でコントロールを選択した際のリボンを見ると…

出た!Dropbox 削除!
これは結局、コントロールを削除するメニューなんですよね。

ちなみに英語版はどうなっているのかな?とググってみると…「添付ファイルを追加」は「Add Attachment」、「Dropbox 削除」は「Delete」でした。

添付ファイルの削除だけでなく、コントロールの削除にもDropboxが出てくるところを見ると、Deleteを日本語訳した際に「Dropbox 削除」になったんでしょうかね。

Dropboxはいったいどこから出てきたんだ…、謎です。ややこしいので正直「Dropbox」という表記は表示させたくないですね。Formsの編集画面のリボンの方はイイとしても、添付ファイルの部分に関してはユーザーが見る部分なので。JSで消せそうだし、CSSでも消せそうなので、そのうちやってみようと思います。

今回はとりあえず問題提起。もしDropboxに意味があるなどご存知の方はご一報いただければと思います。

チーム内での意思疎通を図るには用語統一は大事

SharePointに限らず共同作業をする際にチーム内で意思疎通を図るには、用語を統一させる事は非常に大事な要素のひとつだと思います。

IT業界で一般的に使うであろう汎用用語はSharePoint内では別の言い方があったりして、それをチーム内で同じモノを指すのに別々の言葉を使っていたらやはり認識齟齬が生じる可能性が高くなります。例えば「オブジェクト」という言葉は汎用的ですが抽象的です。これを多様するとどの粒度であったりそもそも何を指しているかが伝わりづらいです。

過去に2件記事にしたのですが、SharePoint内でも表記が揺れている事もありますので、この場合は、よりメジャーである方の言葉を選び、チーム内で統一させると良いと思います。

この用語統一を図るにはチーム内で用語集を作ると良いかと思います。それこそSharePointのリストなりWikiページなりを活用して。
用語集を作り上げる過程でも、チームメンバーの知識の再確認にもなりますし、間違いや勘違いなどの洗い出しにもつながりますね。

同じくこのようなブログにおいても、表記揺れがあると読者の混乱の元にもなりかねないので、気をつけたいと思います。

Nintex Forms コントロールのクセと対策 その1

Nintex FormsはGUIでグリグリ操作できるのは便利ですが、クセがすごい!(千鳥のマネじゃないです)。でも、クセを把握した上でコツさえ掴めば大丈夫です。

その1として、コントロールをキレイに配置した後に、コントロールの大きさを調整したい場合、該当コントロールを選択し、ドラッグしてマウスを動かすと、なぜか隣のコントロールの大きさが変わってしまう事がある件について。

これはコントロールの重なり順に関係してくるようです。コントロールは一応レイヤーの概念があり、PowerPointの「オブジェクトの順序」みたいなもので、コントロールの配置順に重なっていくイメージです。(厄介なのは最前面と最背面しかない事ですが。)

▼コントロールがキレイに配置されている場合。
▼コントロールを全て選択すると重なり具合がわかります。

隣接されたコントロールが重なると、この上になっている方を優先して掴むようです。(というより掴める範囲が上になっている方が広いという表現の方が正しいです。)

今置いてるカーソルの位置で掴んだらどちらのコントロールが掴めるかの判定は、カーソルを置いて1秒程度で表示されるコントロールの説明ダイアログで判定してください。

厄介なのは一旦操作したいコントロールを選択した上で、サイズを変える□を掴んだとしても、やはり上になっている隣のコントロールを掴んでしまうんです。

▼「body」というラベルを左寄せのまま横幅を狭めたい場合、ラベルを選択し、右の□を掴もうとします。(すでに説明ダイアログには「複数行テキストボックス」と表示されてしまっていますので、この後の挙動は推測できてしまいますが…)

▼案の定、右隣の複数行テキストボックスコントロールが左に広がってしまい、意図した操作ができません。

じゃ、どうしたら良いのか?
1px単位の細かさでマウスを動かして良さげな場所で掴めば意図したコントロールの□を掴めますが、正直ダルいです。

▼ブラウザを200%くらいに拡大すると、ギリギリの場所を掴むのに少しは楽になります。

▼他の方法としては、コントロールを選択して、下矢印キー(↓)などで少しズラす。そうすると隣のコントロールの□と重ならないので掴めます。リサイズした後に元の場所に戻せばOKです。

こんな感じで結構イラっとくる事が多いのですが、挙動を把握した上で、コツさえ掴めば楽しくデザインできます。たぶん…