Microsoft Teams : Excel Live が機能追加された後のUIで PowerPoint Live がちょっと混乱する点

Microsoft Teams の会議ウィンドウ内で Excel ファイルを直接共同編集ができる Excel Live が展開されはじめたのが去年2022年11月でした。

Microsoft Teams :会議ウィンドウ内で Excel ファイルを直接共同編集できる Excel Live がきた

凄く便利なので業務で実際に使ってもらいたいのですが、 Excel Live が追加された後からちょっとユーザーが混乱する話を聞いたので紹介します。何が混乱するのか?というと、コンテンツの共有で PowerPoint Live で利用したいファイルを選択する際のUI上の問題です。

■ Excel Live が追加される前のUI

▼会議バー「共有」ボタンをクリックして表示される「コンテンツを共有」パネル内

このように PowerPoint Live のエリアには直近で利用したファイルがリストアップされています。しかしここにリストアップされていないファイルを利用したい場合は、その下の「 OneDrive を参照」か「コンピューターを参照」からファイルを選択します。名前の通り、自分の OneDrive for Buisiness (以下 ODfB )内に保存しているファイルであれば「 OneDrive を参照」だし、PCのローカルドライブ内に保存しているファイルであれば「コンピューターを参照」ですね。これは全然問題なかったと思いますが、このUIで慣れた後に、 Excel Live が追加されたとします。

“Microsoft Teams : Excel Live が機能追加された後のUIで PowerPoint Live がちょっと混乱する点” の続きを読む

Microsoft Teams :チャットのスケジュール送信に添付したファイルのアクセス権限は?

※あくまでも僕が自分の環境で実際に試してみた結果をベースにしています。

Microsoft Teams のチャットでメッセージをスケジュール送信できるようになったのが先月2022年12月です。

Microsoft Teams :チャットのメッセージをスケジュール送信できるようになった

さて、この記事には書いていないけど、この機能で気になる点がありました。それを今回は試してみたいと思います。何かというとスケジュール送信を設定したメッセージにファイルを添付している場合は、ファイルのアクセス権限がどうなっているのか?という点です。メッセージが送信されるまでは添付したファイルは他ユーザーが表示できるのか?どんなアクセス許可の設定がされているのか?

なぜ気になったのか?というと、実は Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターのこの機能アップデートについての該当メッセージにちょっと記載があるんです。

▼「(更新済み)Teams チャットの送信をスケジュールする」から一部抜粋引用

「インライン画像と添付ファイルは、メッセージが配信された後にのみチャット内の他のユーザーがアクセスできます。」という事です。つまりスケジュール設定されたメッセージに添付したファイルは配信前には他ユーザーはアクセスできないという事ですよね。ただし、そもそもメッセージセンターのメッセージは英語を機械翻訳で日本語にしているので、細かいニュアンスが正しく翻訳されていない可能性もあります。なので実際に試してみます。

“Microsoft Teams :チャットのスケジュール送信に添付したファイルのアクセス権限は?” の続きを読む

Microsoft Teams :チャットのメッセージをスケジュール送信できるようになった

超個人的な意見だけど、意図と違った使われ方をされそうな機能がついに実装された!と思っています。

僕はこのブログでは単に Microsoft 365 の機能アップデートの情報を流しているだけでなく、自分の備忘録としてその機能に関する利用シーンや疑問点なども考察して書いています。これは後々読み返した時に「この時はこんな考えだったのか!」「この時の考えと変わってないな!」などの確認もできるから。下手すると黒歴史になりかねないけど、ブログの黒背景とマッチしていますね。それは置いといて…今回も僕なりのこの機能の考察も兼ねて書いていきます。

2022/09/08 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新)チームチャットの送信をスケジュールする

Microsoft Teams のチャットのメッセージをスケジュール送信できるようになる機能です。まずこのメッセージを読むとどういう時に利用するかの記載が冒頭に記載されています。「複数のタイムゾーン」「同僚の勤務時間中にのみ配信」「より良いワークライフバランスを構築」。ここ非常に大事だと思います。

僕の環境でもまだ未展開なユーザーアカウントが多く、今朝たまたま普段使わないユーザーアカウントで利用したら実装されていたので、試してみます。

“Microsoft Teams :チャットのメッセージをスケジュール送信できるようになった” の続きを読む

Microsoft Teams :会議でライブキャプションを常に表示させられる設定

Microsoft Teams の会議で会話がリアルタイムに字幕で表示されるライブキャプション。日本語で話して日本語の字幕が表示されるだけでも、耳の不自由な人にとってはうれしいし、何らかの事情で音声を出せずに参加する人にとってはうれしいですよね。更にライブキャプションが自動翻訳されるようになり、機能展開が開始されてから3ヶ月経った今でも、このネタを扱う記事は当ブログのアクセス数ランキングの上位です。

Microsoft Teams :ライブキャプションに自動翻訳機能が登場!

ただし、実は残念なお知らせがあり、ライブキャプションの自動翻訳機能は現在一時的にプレビューとして全体的に展開されているけど、プレビュー期間が終了後は、有償の Microsoft Teams Premium の機能になってしまうため、つまり別途お金を払わないと利用できなくなってしまうとの事です。ソースは Microsoft の公式ブログに記載があります。

Microsoft Teamsにおけるキャプションのライブ翻訳を発表 – Microsoft Translator
https://www.microsoft.com/ja-jp/translator/blog/2022/10/13/announcing-live-translation-for-captions-in-microsoft-teams/

▼念のため該当部分をスクショで引用

これはなかなかガッカリですが、ライブキャプション自体が Premium の機能になるわけじゃなく、ライブキャプションの自動翻訳が Premium の機能になるとの事なので、日本語で話して日本語の字幕が表示される事を便利に利用されている方にとっては大丈夫(だと思います)。

さて、そんなライブキャプション機能ですが、通常は会議に参加したら設定をオンにしないと表示されません。

“Microsoft Teams :会議でライブキャプションを常に表示させられる設定” の続きを読む

Microsoft Teams :チャット・チャネルのメッセージのリアクションの絵文字が大幅に増えた

いやぁ、待ちに待ちましたよ!世間では展開開始されてるのに僕の環境には全然舞い降りて来なかったアップデート。別のリアクションについての過去の記事のアクセス数が急上昇しているので臨時情報を書き加えたくらいです。

これ、なんでこんなに検索からのアクセス数が急上昇しているか察しがつきます。 Microsoft Teams においてだいぶチャットのリアクションの利用も定着していていて、ただ以前から他のサービスに比べてリアクションの数が6種類と少なくて不満点だったのがリアクションの数が増えるという事は多くのユーザーにとって待望だったかと。そして Microsoft 365 は機能アップデートが世界中で一斉に変わるわけでもなければテナント単位で一斉に変わるわけでもなく、段階的にユーザー単位で展開されていくので、社内でもバラバラに展開されます。なので、運良くいち早く展開された人が新しいリアクションを使ってみたり社内で喜びの声をあげると、展開されていない人達が「あれ?なんで私は展開されてないの?設定が必要なのかな?調べてみよう」という具合にネット上で検索しているんだと思います。

さて、そんな事もあるので、まだ機能アップデートが展開されていない人にとっては「正座で待機」をするしかないという残念なお知らせをまずはしておきます。僕もメインで利用しているアカウントではまだ展開されていませんよ…。一つ先行して使ってみたい場合はパブリックプレビュー版に切り替えるという選択肢はありますが、会社によっては切り替えられない設定にされているところも少なくないだろうし、そもそも動作保証外になるのでオススメはしません。

2022/09/09 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新)チームでの反応の拡大

これが結局プライベートプレビュー版では9月下旬までに展開完了していたけど、一般展開がようやく12月中旬から開始されて遅いと来年の1月下旬までに展開完了するという事ですね。いやぁ、まず一般展開された事をSNSなどで観測し始めたのは12月上旬なので若干フライング気味だったのと、上で「展開がまだな人は正座で待機」って書いたけど、つまり(日頃の行いが悪い)運の悪い人は1月下旬まで待たなければいけないハメになると…。早く周囲と一緒に使いたい機能なのにジラされます…。

とにかく、僕の検証用のユーザーでようやく展開されたので触ってみます。

“Microsoft Teams :チャット・チャネルのメッセージのリアクションの絵文字が大幅に増えた” の続きを読む

Microsoft Teams :チャットが削除できるようになった

Microsoft Teams が社内で利活用されていくと「所属チームが増えた」と同じく「個人・グループチャットが増えた」という感じになります。場合によってはチームよりも圧倒的にチャットルームが増えるところもあると思います。そういう状態になると何かしら整理しないといけなくなり、これまでも「ミュート」「固定(ピン留め)」「非表示」「退出」などで整理できていたと思いますが、そこに更に「チャットの削除」が加わりました。さて、一つ疑問が出てきたと思います。「退出」と「削除」は何が違うの?という点。それも踏まえて記事を書いていきます。

2022/11/12 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft Teams:ユーザーがチャットを削除する機能

個人チャット、グループチャット、会議チャットを削除できるという事です。削除したユーザーのチャットのみが完全削除され、残された他のメンバーの会話履歴は影響を受けないとの事。この文面だけでもなんとなく理解できて「退出」との違いもなんとなくわかりますが、僕の環境に展開されている事を確認できたので、実際に触ってみます。

“Microsoft Teams :チャットが削除できるようになった” の続きを読む

Microsoft Teams :カレンダーの週表示で今日と明日のスペースが広く表示される

先日 Facebook の Office 365 コミュニティで Microsoft Teams の表示がおかしいという投稿がありました。意図したアップデートだけど周知されていないとバグやトラブルの類に見えてしまうという事で、おそらく同じ印象を持つ人も多そうかなと思って記事ネタにさせてもらいます。このように、コミュニティの積極的な参加に対して「自分はスキルや知識ないから…」と尻込みしているとしたら、むしろアップデートを周知している人にとっては気が付かない観点・視点もあるので、是非臆せず積極的に参加してもらえるとうれしいです。今回もあの投稿がなければこの記事は生まれなかったと思うので感謝です!

という事で、具体的にどんな感じかというと、

▼アップデート後のカレンダー

本記事の原稿を書いている今日は2022年11月30日です。カレンダーを見ると、30日と01日のスペースが他に比べて広がっていますよね。また、30日と01日を比べると30日の方が少し広い。これはたしかに何も知らずに見たら表示が崩れていると思いますよね。

“Microsoft Teams :カレンダーの週表示で今日と明日のスペースが広く表示される” の続きを読む

Microsoft Teams :会議ウィンドウ内で Excel ファイルを直接共同編集できる Excel Live がきた

ついに来ました! Microsoft Teams にはこれまで会議中にコンテンツを共有する際に、画面自体を共有する画面共有や、指定したウィンドウを共有するウィンドウ共有や PowerPoint のスライドを共有する PowerPoint Live などがありましたが、ついに Excel を共有できる Excel Live が来ました。
「いやいや、これまでだって Excel を共有できたじゃん!」って声もありそうですが、それは画面共有した画面に Excel ファイルを表示させただけ。 Excel Live は共有された Excel ファイルを会議参加メンバーで共同編集ができる機能。
「いやいや、これまでだって会議中に Excel ファイルを共同編集できたじゃん!」って声もありそうですが、それは Microsoft Teams とは別に会議参加者全員が Excel ファイルを開いて共同編集していただけ。 Excel Live は Microsoft Teams の会議ウィンドウの中で共有されて表示された Excel ファイルを直接共同編集できる機能。
これ、 Excel を表計算として利用していない日本人だからこそ、より便利に利用できる幅が広いんじゃないかと思います。

2022/09/21 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ Excel Live を使用したチーム会議での共同作業

9月にアナウンスされ、10月の Microsoft Ignite でも近々公開されますよと発表され、ようやく僕の環境では11月末に展開されました。では触ってみます。

“Microsoft Teams :会議ウィンドウ内で Excel ファイルを直接共同編集できる Excel Live がきた” の続きを読む

Microsoft Teams :会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳の操作性が悪い問題が解消されていた

Microsoft Teams でオンライン会議をする際に、 PowerPoint のスライドを共有する時は、やはり未だに多くの人は画面共有をして共有した画面にスライドを表示させていると思います。 PowerPoint Live を使っているケースは僕の観測上でも少ないです。画面共有よりもメリットは多々あるんですけどね(デメリットもありますが)。この PowerPoint Live のメリット・デメリットあたりは、僕のこのブログや YouTube で色々と紹介しています。で、色々便利な機能の中のうちの一つがスライドの翻訳機能。これは画面共有されていたら実現できません。どういう機能かと言うと、スライド内のテキストが自分が読めない言語だった場合、自分が読める言語に翻訳して表示してくれる機能です。しかも自分だけにしか翻訳されないので他の参加者に影響は与えません。なので多言語の人が参加している会議では、それぞれがそれぞれの母国語に翻訳すればOKですね。僕は英語ニガテマンなので英語のスライドが共有された場合は重宝しますが、大抵は画面共有されるので「 PowerPoint Live で共有してくれればいいのに…」と思います。

さて、そんなスライド翻訳の機能ですが、おそらく英語環境にはない問題がありました。操作性が悪い問題です。どんな問題かというと、翻訳したい言語を選択するボックスにマウスカーソルを当てられずにボックスが消えてしまうという問題。以下の記事内の真ん中らへんや、この記事に埋め込んでいる YouTube の動画でも解説しているので気になる方はチェックしてみてください。

Microsoft Teams : 会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳ができるようになったけど…

この操作性の問題が、先週確認したら解消されていました。では解消前と現在で比べてみます。

“Microsoft Teams :会議の PowerPoint Live でスライドの翻訳の操作性が悪い問題が解消されていた” の続きを読む

Microsoft Teams :ビデオクリップ機能で録画したデータの保存先についてサポートに問い合わせてみた

昨日、 Microsoft Teams のチャットに最大1分のショート動画を投稿できるビデオクリップ機能についての記事を書きました。

Microsoft Teams :チャットにビデオクリップ機能が追加された

この記事の後半で書いてるけど、この機能で作成された動画ファイルはどこに保存されているのか?という点が不明でした。なので Microsoft のサポートに問い合わせをしてみましたが、回答をいただけたので要点をまとめて追加記事にします。

“Microsoft Teams :ビデオクリップ機能で録画したデータの保存先についてサポートに問い合わせてみた” の続きを読む