記事タイトルでオチまで書いちゃったので内容読まなくても良くなっちゃっているので、ブログを書く視点ではダメな記事タイトルの例ですね(笑)
2023/11/03 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ Microsoft Teams: Teams での OneDrive アプリ エクスペリエンスへのファイル アプリの更新
■アップデート前の確認
左のアプリバー内にある「ファイル」アプリ。これは Microsoft Teams のアプリバーに既定で表示されているアプリですよね。
▼ Microsoft Teams の既定の状態のアプリバー
何もアプリバーをカスタマイズしていない場合はこのように通話の下に「ファイル」があります。
▼ファイルアプリ内
僕の持っている環境の中に、アップデートされる前であろうユーザーがいたのでスクショ撮りましたが、このように「ファイル」と言う名前のアプリ内は結局のところ OneDrive for Business (以下 ODfB )ではあるけど、ブラウザーで表示する ODfB よりも簡易的な表示でした。
■アップデート後の確認
今回のアップデートでは、この「ファイル」アプリが「 OneDrive 」アプリになりますよ、という事のようです。実際に見てみます。
▼「ファイル」アプリが置き換わって「 OneDrive 」アプリ
見ての通り、まんま ODfB スタートページが Microsoft Teams に埋め込まれた形ですね。
▼このユーザーの ODfB スタートページ
そのまんまですね。若干の違いがあるけど、違いを探す方が確実に早いくらいほぼ同じです。細かく触ってはいませんが、メニューや操作など細かい体験の違いもありますが。
▼そしてアプリ名自体が「 OneDrive 」に
まぁ、この方が「ファイル」よりわかりやすいですよね。結果的に ODfB の中身を表示しているんだから。僕はこの方が良いかと思います。
あ、メッセージセンターのメッセージを読む限りは、 New Teams アプリではアプリ名が「 OneDirive 」に変更されるけど、クラシックアプリやモバイルアプリは「ファイル」というアプリ名のままだという事です。
▼たしかに今確認すると Teams クラシックアプリでは「ファイル」のまま
あと、色々と確認したところ、
▼なぜか「 Files 」と英語になっているユーザーもいた
という感じで展開中でもあるので安定はしていないけど、最終的には New Teams アプリでは「ファイル」から「 OneDrive 」に変わると思うので、急に「ファイル」が消えてもビックリしないでください。
■アプリ名の名称変更は他にもある
Microsoft Teams のアプリ名で言えば、ここ最近は他にもありますね。別途記事化するのもアレなのでついでのようにここに書いちゃうけど、「 Power Automate 」アプリが「 Workflows 」アプリに名前が変わりましたね。
▼ Workflows アプリ
そもそも Power Automate アプリをアプリバーに追加したり、 Microsoft Teams 上から Power Autoamte を触っている人がどれだけいるかというとわかりませんが、こちらは 2023/08/29 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージで公開されていました。
▼ (更新済み)Microsoft Teams内で Power Automate アプリの名前を “ワークフロー” に変更する
標準リリース環境でも展開は11月上旬には完了されているようなので、ほぼすべての人が変更されていると思いますが、ここは「ワークフロー」とカタカナになっていないんですよね。
他にも色々と迷走した歴史がある現「 Planner および To Do の Tasks 」アプリ。ロゴは10月に変更されていて、当時はなんでロゴ変えるの?なんて疑問だったけど、この後書きますが、 Microsoft Ignite 2023 の発表の布石だったんでしょうね。
▼「 Planner および To Do の Tasks 」アプリ
こちらは Microsoft Ignite 2023 で発表されたとおり、来年には新しい Planner になる予定のようです。その新しい Planner のロゴがこの色だったんですよね。で、まずは Microsoft Teams アプリで展開予定との事で、おそらくアプリ名もシンプルに「 Planner 」になるのではと思います。元々は「 Tasks 」というアプリ名に切り替える予定だったんですけどね。迷走していますね。
このように方や「 Power Automate 」という製品名から「 Workflows 」と変化するアプリもあれば、方や「ファイル」から「 OneDrive 」と製品名に変化するアプリもあり、そういう意味でも一貫性のない動きではあります。ここらへんはユーザーとしては仕方ないので、コロコロ変更があっても柔軟に対応する力が求められるところですね。
■色々と考察
そもそも最近は全然聞かなくなったけど、 Microsoft Teams が出始めた当初は Microsoft Teams の説明には必ずと言って良いほど「デジタルワークスペースハブ」という言葉があったと思います。つまり Microsoft Teams はデジタル上の色々なワークスペースのハブになりますよ!という事で、デジタルを扱う業務はすべて Microsoft Teams で完結させられるようなアプローチでした。たしか Microsoft のCEOのサティア・ナデラ氏は、当時 「 Microsoft Teams は第2の OS である」みたいな事も言っていたような気がします(間違えていたらゴメンなさい!)。そのくらい、色々なものを集約させて、とりあえず Microsoft Teams を常時起動していればデジタル業務は完結できるというわけです。
これ、過去には SharePoint が一時期は様々な機能を SharePoint に集約させようとしていて、でも現在はむしろ SharePoint から機能を引きはがして別サービスとして進化していっています。それがまた、 Microsoft Teams に集約されつつあるような流れですね。 SharePoint の時と違うのは、例えば ODfB もそうだけど、 ODfB を無くして Microsoft Teams に集約させるわけではなく、 ODfB は ODfB で残しつつ、 Microsoft Teams にも集約されるという感じでしょうか。
まぁ、とにかく Microsoft Teams でデジタル業務を完結させたいという人は Teams 内の色々なアプリを Teams から離れる事なく使えば良いし、集約させずとも別々で使いたい人はブラウザーや別のデスクトップアプリなどで使えば良くて、それが選択できるという点が良いのかもしれないですね。