Microsoft 365 : Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp が統合されました

こちらは今月頭に予告の記事を書きました。

Microsoft 365 : Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp のブランド統一の予告

これが実際にもう統合されたので確認してみます。

▼ Microsoft Stream スタートページ

▼ Clipchamp スタートページ

まぁここは去年2024年夏あたりからほぼ一緒になっていたので大きな変化はありません。

Microsoft Stream / Clipchamp :スタートページがほぼ一緒になった

ただ、この頃と今とでは、画面右上のアナウンス文が変わっていますね。

▼去年夏ごろのアナウンス文

▼今のアナウンス文

このくらいです。ただ、ここからが大きく変わっています。 Microsoft Stream スタートページから動画を開いてみます。

▼動画ファイルを開いたところ

以前は左上に「 Stream 」と記載がありましたが、今は Clipchamp のアイコンが表示されています。そういえばページ全体の色味も Stream カラーから Clipchamp カラーに変わっていますね。

またコマンドバーの下には、

▼アナウンス文

このように Clipchamp に統合された旨が記載されています。

かと言って、機能面での相違は特に見当たらないので本当にブランド統一という感じです。元々 Clipchamp は動画編集アプリとしてデビューしましたが、これで動画編集から保存・共有といった Microsoft 365 のビデオ体験全般を担う位置付けになりましたね。

さて、今後はどうなるんでしょうね。おそらく Microsoft Stream スタートページが消えると思います(ややこしいし)。そして結果的に Microsoft Stream は Clipchamp に吸収された形で消えていくんじゃないかとは思います。さみしい。

Microsoft 365 : Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp のブランド統一の予告

というか、実質 Microsoft Stream が「吸収され消滅」とか「廃止」だと僕は思っています。

2025/06/04 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp: Microsoft 365 ビデオのブランド統一の更新

一般提供が2024年12月中旬~2025年6月下旬という記載がありちょっと困惑しますね。もう半年も前から一般提供の期間がスタートしていたってアナウンスを2025/06/05に出しているって。いずれにせよ2025年6月下旬という事はもう1カ月もせずに Clipchamp に統一されてしまうという事ですね。

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Microsoft Teams : Viva Engage のストーリーラインが統合された

■前置き(長いので不要な方は飛ばしてください)

「 Microsoft Teams があるから Viva Engage (旧 Yammer )はいらない子じゃない?」という話は Microsoft Teams が登場した後からよく聞きます。特に日本企業では Viva Engage の利用率はかなり低いようなのでそう感じそうですが、むしろ Yammer から Viva ファミリーに入って Viva Engage とリネームした後もアップデートもちょいちょいあるので、なくなる事は当分はないと僕は思っています。じゃ「使い分けは?」と聞かれた時も似たような印象の両者ですが全然違いますね。僕は昔からそれを例える時に「 LINE と X ( Facebook )」と言っています。 Microsoft Teams は LINE で、 Viva Engage は X ( Facebook ) に置き換えて考えてみましょう、と。LINEは家族や友人など閉ざされたグループ内での濃いコミュニケーション。 Viva Engage は X ( Facebook )で、基本はオープンだから投稿したら広く見られるので緩いコミュニケーション。なので後者の方は自分の交友関係(仕事なら部門など組織)を越えたコミュニケーションも可能。そう考えるとLINEのアクティブユーザー数は非常に多いけど、XやFacebookはアクティブユーザー数はLINEのそれには遥かに及ばない実態も似ています。また「日本人は」という言い方をすべきかわかりませんがあえて言うと、日本人は社内で目立ちたくない(悪目立ちする感覚)ので社内で広く発信する文化が根付きにくい上に、その投稿が上司や経営層にも見られると思うと確実に使わないでしょうね。ただ僕の経験上、グローバル企業に属していた頃は Viva Engage はかなり利用されていました。日本オフィスのメンバーを除いて。また色々な企業に話を聞くと Viva Engage が活用されている企業は大企業が多い印象です。というのも全従業員数を考えると利用率が2%と低いとしても、100名の企業なら2名なので過疎っている印象ですが、10,000名の企業なら200名なので普通にコミュニティとして成り立つし賑わっている印象になります。同じ利用率でも企業規模によって違うんです。するとたった2名だと徐々にその2名もモチベーションが低下しますが、200名も集まれば利活用が維持されやすいでしょう。(もちろん母数が多いは多いで別の課題が出ますが)。そして Viva Engage の利活用が盛んな企業に聞くと必ず「猫と犬のコミュニティがあります」という声を聞きます。僕はどちらも飼っていないのでわかりませんが、猫や犬は間違いないようです。
ただ、 Microsoft としては Viva Engage は、経営層など組織のリーダーが従業員と直接コミュニケーションを取れる場、経営層やリーダーが発信できる場、という位置付けでもあります。たしかに以前属していたグローバル企業でもCレベルの人達からの発信が Viva Engage 上で盛んだったし、それに対して従業員がリアクションやコメントをよくしていました。これも日本企業にはなかなか馴染みのない世界観かとは思いますが、そのような繋がりが従業員エンゲージメントを高める手段の1つでもあるようです。

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Microsoft Teams :チャットとチームが一緒になった!?新しいエクスペリエンス(元に戻す方法も)

いやぁ、完全にすでに記事にしていたと勘違いしていました。大事かつインパクトのあるアップデート。色んなところでアウトプットをしているので、どこで何を話した・書いたのか忘れちゃいます。

※元に戻す方法も紹介しますが、先に紹介してしまうとこのアップデートのネガティブな要素のみ把握したまま元に戻されてしまうのは僕の本意ではないので、最後の方で紹介します。


すでに一般提供は完了しているので、多くの人が戸惑っているかと思います。 Microsoft Teams を起動すると、このアップデートが展開されたタイミングで以下のダイアログボックスが登場するでしょう。

▼「新しいチャット、チーム、チャネルのエクスペリエンスへようこそ

このアップデートは対象指定リリース環境では去年2024年11月あたりに展開されはじめ、当初はこのボックス内に「やめとく」みたいなボタンも並列されていたけど、上のスクショは昨日久しぶりに Microsoft Teams を開いたユーザーに表示されたんですけど、もう「出発進行」の一択でした。これは後で紹介するメッセージセンターのメッセージ内にも記載されているけど、何度かキャンセルするオプション(ボタン)があるけど、最終的には新しいエクスペリエンスになるようです。なので多くのユーザーはこのアップデートが一旦は強制的に適用されるという事でしょう。これは事前に社内などでアナウンスがないと戸惑う人も多いでしょうね。

Microsoft Teams ではメッセージでコミュニケーション・コラボレーションをするには「チャット」と「チーム」があり、それが Microsoft Teams が登場した6年前当初からよく意味がわからなかったり使い分けがわからないなどの混乱の元でもありました。そこら辺の経緯やどうすべきか?あたりの話は他で散々してきたのでここでは割愛するとして、とにかく「メッセージでの会話」という意味ではチャットもチーム(チャネル)も同じなので、その体験を合理化しようという取り組みのようです。

2024/10/28 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Lists / SharePoint :ボタン一つで Power BI のレポートが作成されるようになった

※もしかしたら多くの人が最後まで読むとガッカリするかもしれないので、最初のうちに歓喜しないでください。

展開されるのを毎朝チェックしていた機能のうちの一つがようやく展開されました。僕のテナントには昨日の夜に展開されました。それがリストから Power BI のレポートが作成できる機能です。 Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターには4月1日付けでメッセージが公開されています。エイプリルフールだからってウソではなかったですね。

▼簡易作成 – リストから Power BI レポートを簡単に作成

標準リリーステナントで6月上旬までに展開とされているけど、おそらく遅れていると思うので、まだ展開されていないテナントも多いとは思います。

では、とりあえず触ってみます。

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Microsoft Lists / SharePoint :リストのコマンドバー内が再編された

今朝、巡回していたらリストを開いた時に違和感を覚えました。

▼コマンドバーがなんか違うぞ?

一番右の「統合」っていうのが昨日まではありませんでした。自分の持ってる他のテナントも調べたらまだ再編されていないテナントを発見したので比べてみます。

▼コマンドバーの再編前後を比較

うん。「 PowerApps 」がなくなって「統合」が追加された感じですね。他は特に変化ナシ。

次に「自動化」の中身を比較します。

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Microsoft Teams : Adobe XD との統合?

数日前にSNSで見かけたのですが、 Microsoft Teams と Adobe XD の統合だとか。

Microsoft Teams adds integration with Adobe XD
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Microsoft-Teams-Blog/Microsoft-Teams-adds-integration-with-Adobe-XD/ba-p/226003

Adobe XD Adds Integration with Microsoft Teams
https://theblog.adobe.com/adobe-xd-adds-integration-with-microsoft-teams/

Microsoft 側のブログと Adobe 側のブログですが、内容はどちらも同じです。

そもそも Adobe XD って何?ってところですが、Webサイトやモバイルアプリなどのデザインやプロトタイプが作れるUI/UXデザイナー向けの製品です。今までは PhotoShop が使われていたけど、XD の方が素早く作成できます。僕自身はあまり使った事はないけど、過去にUXデザイナーと一緒に仕事をした際に、ワイヤーフレームやデザインカンプの打ち合わせでは、XDでその場で出た案をすぐ反映させられるので、すごく便利でした。

つまりデザイン向けのツールなわけですが、どう統合されたんでしょうか?それでは実際に試してみます。

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Office 365 グループ と Yammer のグループの統合(すでに遅い…)

すっかり Yammer についてキャッチアップできていなかったのですが、 Yammer のグループが Office 365 グループ と統合されるという話は知っていたけど、結構前に統合されていたようですね(ヤバイ!)。なので古い話になってしまいますが、このブログは自分自身の備忘録も兼ねているので、書きます。

で、僕のテナントのご無沙汰だった Yammer をチェックしたけど統合されている感じがないんですよね。 Office 365 グループ を見ても、追加されていないし。う~む…と思って色々調べたら、統合は無効になっていて、有効にする必要があるようですね。(たしかに勝手に統合されてしまったら困る場合もありますもんね。)

では有効にしてみます。

▼Yammer に管理者でログインし、歯車アイコン→「ネットワーク管理者」をクリック。(しっかし、「太一 中村」の違和感が相変わらず…)

▼コンテンツ/セキュリティの「セキュリティ設定」をクリック。

▼ここで「Office 365 ID の適用」にチェックされている事が前提なようなのでチェックして保存します。

▼このようなダイアログが出ます。すでに Yammer を利用されている場合は色々と調整する必要がありそうですね。(おそらくこの調整作業が大変そう。)

▼このように適用されると自然と「状態」が「有効」になります。

▼統合されると各グループの右に「OFFICE 365 のリソース」というエリアができます。(これがあるかないかで統合されているかどうかの判断になるようです。)

ただ、中には統合されていないグループもありました。全く同じ設定をしたグループは統合されているので、統合される/されないのトリガーが何かは正直わかりませんでした。また、統合されていないグループを手動で統合するような方法も今のところよくわかりません。(今後の要調査)

▼そして一旦「Office 365 ID の適用」をすると、簡単にオフにはできなさそうです…。(チェックボックスのチェックはグレーアウトされて外せません。)

また、統合のための構成要件というのがあり、ここらへんも十分検討してから統合するかどうかを計画しないといけなさそうですね。

【参照】