Microsoft Teams :会議のライブキャプションの自動翻訳機能がついに使えないようになった

Microsoft Teams の会議のライブキャプションに自動翻訳機能が展開されたのが去年2022年9月頃。

Microsoft Teams :ライブキャプションに自動翻訳機能が登場!

割としっかり翻訳してくれるので、僕みたいな日本語しかできないけど会議で英語が飛び交う環境にいる人には重宝したと思います(英語以外はほぼ試したことがないのでわからないけど)。しかし、 Microsoft Teams Premium の発表があった時に、このような便利機能が Premium ライセンス専用の機能になり、プレビュー展開の間のみ誰でも利用できる状態である事を知ってガッカリした人も少なくないでしょう。

Microsoft 365 :最近話題になっている大事な今後に関するアレコレをまとめてみた( Microsoft Stream , Microsoft Teams の機能 )

そして、このライブキャプションの自動翻訳機能に関しては Microsoft Teams Premuim が一般提供開始されてから60日後に専用機能になって、誰でも使えるわけじゃなくなるという事でした。しかし実際はその後も使えていたので、いつ使えなくなるのかな?なんて思っていたら、先週あたりからSNSで使えなくなったという声を聞き…そして今朝確認したところ、僕の環境でも使えなくなっていました。

それでは確認してみます。

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Microsoft Teams :ライブキャプションが便利に進化した

Microsoft Teams の会議のライブキャプションの自動翻訳機能が Teams Premium の機能になり、 Premium じゃないユーザーが使えなくなるという残念な展開になってきていますが、ライブキャプションの使い道は自動翻訳だけじゃないですよね。耳の不自由な人のためでもあるし、何かしらの理由で音声なしで会議に参加する状況の場合には、翻訳関係なく字幕が役に立ちます。そしてもちろん Teams Premium のユーザーにとっては自動翻訳が使えるライブキャプションは更に便利ですね。

そんなライブキャプションですが、僕には大きな不満がありました。それは字幕が2行しか表示されない点。なんでそれが不満なのか?と、今回のアップデートがその不満を解消するんだけど、そこらへんも含めて紹介したいと思います。

2023/04/08 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Teams 会議でのライブ キャプションのユーザビリティの改善

僕の環境で今朝展開されている事を確認したので触っていきたいと思います。

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MVP Global Summit を通して、言語の壁を乗り越える Microsoft Teams 会議の特にこの1年の進化

※本記事の内容は事前に Microsoft の CPM ( Community Program Manager ) に確認済です。

※長い経緯も含めて語るので長文です。


【目次】

  1. Microsoft MVP と MVP Global Summit
  2. MVP Global Summit とコロナ禍
  3. そして2023年の MVP Global Summit はハイブリッドイベントへ
  4. MVP Global Summit と英語ニガテマンの僕
  5. 2019年:現地参加のグロサミのとあるセッションにて
  6. 2020年~2022年のオンラインイベントとしてのグロサミのセッション
  7. 劇的に変化を感じた2023年のオンライン側のグロサミ
  8. グロサミのセッションのこういう点が好き
  9. 機材が進化したからこそ気を付けるべき点
  10. その他、気が付いた点・こうなったらうれしいなという点
  11. 最後に…結局現地参加が一番!に変わりはない

■ Microsoft MVP と MVP Global Summit

僕はこのブログもそうだし YouTube もそうだし複数のコミュニティの主催や運営メンバーをしているし登壇活動もしています。趣味で。そんな活動が米国 Microsoft 本社に認めてもらい Microsoft MVP という年次のアワードを受賞して連続5年目です。その Microsoft MVP には様々な特典があるのですが、そのうちの大きな1つが「 MVP Global Summit 」という Microsoft MVP のみ参加できる1年に一度のイベントです。日本では通称「グロサミ」と呼ばれているので、以降はこの通称で呼びます。グロサミは完全NDAのもとで様々なナイショな情報を共有してもらえたり、各製品についての今後を Microsoft の製品担当チームの人たちと一緒にディスカッションしながら考えられるセッションがたくさんあるイベントです。僕より Microsoft MVP 受賞歴の長い人たちから聞くところによると、以前に比べて最近はディスカッションを多くする傾向だそうです。つまり Microsoft 側から「教えてあげる」じゃなく、「有識者の人たち、一緒に考えましょう」という感じですかね。僕は初受賞の年度の2019/03に初めて参加しました。その時のレポートは以下に記事があります。

MVP Global Summit に初参加!

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Microsoft 365 :最近話題になっている大事な今後に関するアレコレをまとめてみた( Microsoft Stream , Microsoft Teams の機能 )

※本記事は 2023/01/19 時点の情報を元にしています。

本記事は以下の点について書いています。

  1. Microsoft Stream ( Classic ) の廃止
  2. Microsoft Teams の会議のライブキャプションの自動翻訳機能が Premium 機能に
  3. Microsoft Teams の Wiki の廃止

当ブログの購読者さんならご存じと思いますが、僕の当ブログのポリシーの一つとして「自分の環境に展開された機能を実際に試してみる」というのがあります。これは裏返すと Microsoft が出しているロードマップやアナウンスを参考に今後出るであろうアプリや機能を展開前の情報と憶測や予想を元に紹介するのはブログではなるべく避けている、という事でもあります。ロードマップやアナウンスはコロコロと変わるものだから、情報が流れる SNS で紹介したり適当な予想をしたりしています。そのように僕なりにアウトプットの手段を使い分けています。

しかし、今回の記事は今後の話です。なので番外編みたいな位置付けです。じゃなんでいつもは避けている今後の話を書こうと思ったのか?それはすでに SNS で話題になっている「今後において大事そうなアレコレ」が最近色々あるからです。機能が使えなくなる系です。これは使えなくなってから考えては遅い場合がありますからね。特に企業規模が大きくなるほど、廃止までの計画を検討して動き出さなければいけない場合もあります。なのでここ最近気になった事を今回3点ほど紹介します。で、そこは僕なのでザックリと適当に紹介するので、本記事は皆さんの「気付き」にしてもらい、気になったら皆さんが利用者であれば自分の組織のテナント管理者へ問い合わせ・相談をしてもらいたいし、自分がテナント管理者であれば Microsoft のサポートや担当営業さんなどに相談してみると良いと思います。

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Microsoft Teams :ライブキャプション・トランスクリプトの音声言語の初期値の挙動に変化が

以前からライブキャプション・トランスクリプトで、とある事に不満を持っていた人も少なくはないハズ。それは音声言語の初期値が英語になっている事。日本人が日本語で会議をして日本語でライブキャプションやトランスクリプトを使う時に、毎回機能をオンにした後に音声言語を英語から日本語に変更をしないといけない。これ最初から初期値を日本語にできないの?という不満。それが解消されそうです。これは僕の観測している限りだと特に Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに該当するメッセージはありませんでした。

実は異変には1週間前くらいに気が付いていて、ライブキャプションの自動翻訳機能が登場した記事を書いた時です。

Microsoft Teams :ライブキャプションに自動翻訳機能が登場!

この中のスクショに実は見慣れないチェック項目があったんですよ。

▼音声言語選択ボックスの「常にこれを自分の話し言葉にする」

これを見かけた時に音声言語の初期値を自分の好きな言語に設定できるのでは?と思いました。でも実はこの時に試したところ正常に作動しなかったんです。だからあえてこの記事では触れずにいました。おそらく正常動作しないのにUIだけ出てしまったのではと思います。たまにある事ですからね。

そして1週間くらい経って昨日、いつも助けてもらっている太田さんがSNSでこのチェック項目が太田さんの環境にも展開されて正常に動作しているという連絡をもらいました。ついでにある程度の挙動も教えてもらって感謝です。僕はそれを元に自分でも試してみます。

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Microsoft Teams :会議の録画を閲覧した時にもライブ キャプション・トランスクリプトが利用できるようになった

※この記事は本ブログの1,000件目の記事です。心の中で祝ってやってください!


記事タイトルに「ライブ キャプション」って書いてあるけど、録画の字幕ならライブではないので「キャプション」が正解なのかな?よくわからないけどSEO的な事もあるので「ライブ キャプション」とさせてもらいます。

Microsoft Teams の会議中にライブキャプション機能を利用すると自動字幕が表示されるので、耳が不自由な人や諸事情で音声がうまく聞き取れない環境で会議に参加している人にとっては、字幕で補完できるので便利です。そしてトランスクリプト機能を利用すれば会議中の会話が文字起こしされるので、簡易的な議事メモが自動生成されるので便利です。そして、今年の9月にようやく日本語対応されましたよね。

Microsoft Teams :会議のライブキャプション(字幕)・トランスクリプト(文字起こし)が日本語対応された

この記事は2か月経った今でもPV数上位なので非常に注目されている機能のようです。しかし、この時点では、ライブキャプションは会議中にしか表示されず、会議を録画した動画ファイルを SharePoint や OneDrive 上で再生しても字幕は表示されませんでした。つまり会議に生で参加している人しか恩恵に授からない機能でした。また、トランスクリプトはというと、文字起こしされたデータはスケジュールされた会議の詳細画面の「レコーディングと文字起こし」タブ内に表示されます。

▼スケジュールされた会議の「レコーディングと文字起こし」タブ内

このように会議の内容が文字で認識でき、ダウンロードもでき、簡易的な議事メモっぽい役割になります。しかし、これもこの時点では録画された動画と紐づく事はないので、簡易議事メモ以上の便利さはありませんでした。

思い起こせば、会議の録画が Microsoft Stream 側に保存された頃は、(ひと手間必要だったけど)録画された動画プレイヤーから字幕も利用できたし、トランスクリプトも利用できました。特にトランスクリプトに関しては、例えば動画の中でも聞きたい部分がピンポイントだった場合、トランスクリプトからキーワードで検索して、クリックするとその時間から再生されるような便利な使い方もできました。

このように、これまでは会議のライブキャプションやトランスクリプトが日本語対応されたと言っても、便利さを享受できるのはライブキャプションは会議開催中のみ、トランスクリプトは簡易議事メモ的な使い方と限定されていました。

ところが、ようやく僕の環境で、会議の録画を SharePoint や OneDrive 上から再生すると、再生プレイヤーにライブキャプションとトランスクリプトの機能が展開されていたので、便利さが広がります。

では、試してみます。今回はチャネル会議で試してみました。

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Microsoft Teams :ライブキャプションの音声言語設定のUIが早速変更されていた

約半月前に機能展開されたので即記事を書いたら未だに凄い閲覧数の記事が Microsoft Teams の会議のライブキャプションやトランスクリプトが日本語対応された記事です。

Microsoft Teams :会議のライブキャプション(字幕)・トランスクリプト(文字起こし)が日本語対応された

特に耳が不自由な方には待望の機能だったようですね。そうじゃなくても様々な理由で音声がクリアに聞こえなかったり音声をあまり大きく聞くことができない環境では音声を補完する意味でもうれしいし、トランスクリプトに関しては議事メモ変わりにもなりそうで期待はできそうですよね。いずれも配慮した話し方をしなければいけないなどの諸注意点はあるけど、思った以上に精度は高いと思いました。最終的にこれが翻訳対応されて音声言語を自国語に選択したら、日本語ならそのまま日本語、その他の言語は日本語に翻訳されて字幕に表示されるとうれしいですね。僕は自分が英語を勉強するよりも機械翻訳の精度が実用レベルまで向上する方が早いであろうと思って(期待して)英語の勉強は捨てています(笑)英語ニガテマンなので。

さて、それは置いといて、元々この時点でも音声言語の切り替えのUIが地味で気が付きにくいものでした。それが、今朝見てみるとUIが変わってるんですよね。展開半月ですでにUIが変わるってどんな理由があったのかは知りませんが、ちょっと見てみます。

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Microsoft Teams :ライブキャプション機能で話者が表示されるようになってた

実はこれも結構前に展開されていたんだけど、スッカリ記事にするのを忘れていました。

Microsoft Teams の会議には、リアルタイムに字幕化してくれるライブキャプション機能があります。ただ非常に残念な事に現時点でも日本語対応はされていません。

なのでこれをオンにして思い切り日本語で話すと、強引に英語になって字幕に表示されるんですよね。この記事の最後にちょっと遊んでみたスクショを貼ったのでチェックしてみてください。

だから日本では使ってない人がほとんどだと思います。僕の場合は仕事の会議は英語で開催される事が多くて英語ニガテマンな僕は非常に苦労してるけど、そんな時にライブキャプションをオンにすると、聞き取れない単語が字幕で表示されるのでいくらかマシだったりするので必ずオンにしています。

そんなライブキャプション機能ですが、いつだろう?2か月前くらいかな?誰が話しているかが表示されるようになったんですよね。複数人で会話をする時はうれしいですよね。おそらく英語圏の人であれば、事情があってスピーカーもオンにできない状態でも、ライブキャプション機能で字幕で表示されるので会議での会話が理解できるけど、その場合、誰が話してるかわからなくなります。そこで話者が表示されると更に便利なんじゃないかと思います。(いやぁ、日本語対応されてほしい!おそらく精度の問題があるから使い物になるかどうかはわからないけど…)

さて、試してみます。

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