SharePoint :リストやライブラリに「クイック操作」が追加された

SharePoint のライブラリやリスト( Microsoft Lists のリストでもある)も徐々に便利になってきていますが、「多機能」と「わかりやすさ」はなかなか両立させるのが難しいので、特に初級者にとっては厳しいですね。ただし、多機能であってもシンプルに使えば良いので、難しい機能は「玄人のみぞ知る」みたいなメニューの奥底に配置されていれば両立できそうですが。

さて、今回はそのライブラリやリストに関して機能追加なので更に理解が難しくなる可能性がありますが「クイック操作」という新たな機能が追加されました。 2025/03/07 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft SharePoint: SharePoint のクイック ステップを使用して、一般的なタスクとワークフローを自動化します

一般提供が6月下旬までなので、すでに多くの人が利用できるようになっていると思います。

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SharePoint :ニュースに推定読み取り時間が表示されるようになった

ちょいちょい書いていますが、 SharePoint 単体利用でイントラサイトとして情報発信する際には、特に昔から SharePoint を利用しているとリスト( Microsoft Lists )をお知らせ掲示板的に利用しているところもいると思いますが(過去には「お知らせ」リストっていうテンプレートもあったくらい)、今はやはりニュースを使った方が良いと思います。今回もニュースのアップデートのお話です。

2025/06/04 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼Microsoft SharePoint: ニュース投稿の推定読み取り時間

「読み取り」って日本語訳が妥当かはわかりませんが、よくインターネット上のニュースサイトのニュースなどに表示されているニュースを読むのにかかる予測時間を表示してくれる機能です。調べると「読了」という言葉がそれに近そうだけど、僕も日本語詳しいわけじゃないので、とりあえずは SharePoint の実画面も「読み取り」と記載されていたので、それにします。これが SharePoint のニュースにも表示されるようになりました。それでは実際に見てみたいと思います。

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Microsoft の Copilot ゴリ推しは Microsoft 365 ユーザーに受け入れられるのか?

当ブログではあまりコラムっぽい記事は書きませんが、最近非常に興味深い海外の Microsoft MVP の中でも SharePoint 界隈では重鎮みたいな人が以下のブログを書いていたので紹介し、僕も取り留めのない事をツラツラと書いていきます。

Dear Microsoft: Stop It with Copilot, Already | Marc D Anderson’s Blog
https://sympmarc.com/2025/06/16/dear-microsoft-stop-it-with-copilot-already/

匿名SNSでは数年に1回くらいは「キミたち Microsoft MVP は Microsoft の犬」的な心無い言い方をされる事があります。そういう人もいるかもしれないけど、ほとんどの人はそうじゃないと僕は思っています。皆さんも何か一つくらい「推し」があるんじゃないかと思います。野球やサッカーのチーム?格闘技の選手?好きな自動車メーカー?アイドルや芸能人?足しげく通う飲食店?好きな果物?などなど。それ全て100%良いわけじゃないですよね。中には「こうなってほしい」という想いもあると思います。それら良い部分も悪い部分も期待する部分も含めて推しているんじゃないかと。僕らも同じです。ファンである Microsoft が言ってるから全肯定しているわけじゃないです。当ブログの購読者ならわかると思いますが、僕もなるべく Microsoft 365 の新機能には理解しようと歩み寄るけど、よくわからないものはよくわからないって言うし、イマイチだと思うところはイマイチって言っています。このマークさんは Microsoft MVP 受賞歴14年目という僕にとっても大先輩な人だし、英語圏では結構有名な人です。年に1回開催される Microsoft MVP Summit でも見かけるけど、いつも人だかりができているくらいです(僕は英語を話せないので遠くから見ているだけですが)。そういう人が書いたブログ記事が上にリンクを貼った先です。

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Microsoft Teams :「新しいアイテム」メニューから新規チャネル作成

何かやりたい時に目的達成までの道のりは1本じゃなく複数本あった方が良いかもしれないし、あまり色々な導線があると乱雑になってしまいかねないですね。どっちが良いのやら?今回はそんなアップデートの紹介です。

2025/04/11 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)Microsoft Teams:チャットとチャネルのリストの上部にある[新しいアイテム]メニューから新しいチャネルをすばやく作成します

少し古い情報のようにも思えますが、一般提供は5月中旬~6月下旬なのでまだ一般提供期間中です。

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Microsoft Teams :「コード スニペット」廃止の予定

偶然リタイヤに関する記事が3連発となりますが、特にやはり Microsoft も Copilot に注力するためか、どんどん既存サービスや機能を統廃合して開発コストを減らしていくような傾向がありそうです。知らんけど。

今回は正直僕個人的には全く使わない機能ですが、業種職種次第では使われているかもしれないので紹介します。

2025/04/15 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)Microsoft Teams: チャットとチャネルの “コード スニペット” 機能は廃止されます

一度スケジュールが変更されていますが、今のところ2025年6月上旬から6月中旬にかけて廃止との事です。

コードスニペットとは、プログラミングにおいてのソースコードを Microsoft Teams のチャネルやチャットのメッセージに貼り付けて共有できる機能です。単にメッセージに直接コードを貼り付けるよりも見やすかったり便利機能があったりします。つまりプログラミングをする業種職種の人にとっては使う可能性は高そうですが、僕もそうですがプログラミングを業務でしない人にとってはあまり縁のない機能かと思います。

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Microsoft Lists :モバイルアプリの廃止の予告

残念なお知らせ記事が2つ並びます。前回は実質 Microsoft Stream がなくなってしまう記事でした。

Microsoft 365 : Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp のブランド統一の予告

時代の流れと共に栄枯盛衰、栄えるモノもあれば衰退していくモノもありますね。そして今度は Microsoft Lists のモバイルアプリが廃止となったようです。2025/06/03 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ Microsoft Lists: iOS と Android 用のモバイル アプリは廃止されます

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Microsoft 365 : Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp のブランド統一の予告

というか、実質 Microsoft Stream が「吸収され消滅」とか「廃止」だと僕は思っています。

2025/06/04 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp: Microsoft 365 ビデオのブランド統一の更新

一般提供が2024年12月中旬~2025年6月下旬という記載がありちょっと困惑しますね。もう半年も前から一般提供の期間がスタートしていたってアナウンスを2025/06/05に出しているって。いずれにせよ2025年6月下旬という事はもう1カ月もせずに Clipchamp に統一されてしまうという事ですね。

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Microsoft 365 :新しいUIになりはじめています( Microsoft 365 Copilot はAIのためのUI )

ある日 Microsoft 365 にサインインすると驚く人が多そうです。

▼急にこの画面

しかも Microsoft 365 Copilot のライセンス持っていないから関係ないと思わないでくださいね。この画面のユーザーは Microsoft 365 Copilot ライセンスはない Microsoft 365 のみのユーザーです。現時点ではまだ切り替わっているユーザーは少ないですが、すでに切り替わりがスタートしていっています。

このユーザーもさっき急にアップデートされたので事前にダークモードを解除していなかったので上のスクショはダークモードのままですが、ここからはダークモードを解除してスクショを貼ります。

さて、このボックスを右上の「×」か「始めましょう」ボタンを押すと、

▼このような画面になります

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OneDrive for Business / SharePoint : PDFの注釈機能のツールのレイアウト変更

OneDrive for Business (以下 ODfB )や SharePoint のライブラリにPDFファイルを保存した場合、以前から PDFファイルを編集する事はできていましたが、テキストボックスで注釈を入れられるようになったのが去年2024年8月頃。

OneDrive for Business / SharePoint :PDFにテキストボックスで注釈が追加可能に

そして、この時のスクリーンショットを見ると、PDFファイルをファイルビューアーで表示して編集モードにした時のツールバーは縦長で左側にありました。

▼以前のツールバーの位置

これが今回ツールバーのレイアウトが変わったのと、一部機能強化されたとの事です。

2025/03/08 (僕の誕生日)付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

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Microsoft Teams : Viva Engage のストーリーラインが統合された

■前置き(長いので不要な方は飛ばしてください)

「 Microsoft Teams があるから Viva Engage (旧 Yammer )はいらない子じゃない?」という話は Microsoft Teams が登場した後からよく聞きます。特に日本企業では Viva Engage の利用率はかなり低いようなのでそう感じそうですが、むしろ Yammer から Viva ファミリーに入って Viva Engage とリネームした後もアップデートもちょいちょいあるので、なくなる事は当分はないと僕は思っています。じゃ「使い分けは?」と聞かれた時も似たような印象の両者ですが全然違いますね。僕は昔からそれを例える時に「 LINE と X ( Facebook )」と言っています。 Microsoft Teams は LINE で、 Viva Engage は X ( Facebook ) に置き換えて考えてみましょう、と。LINEは家族や友人など閉ざされたグループ内での濃いコミュニケーション。 Viva Engage は X ( Facebook )で、基本はオープンだから投稿したら広く見られるので緩いコミュニケーション。なので後者の方は自分の交友関係(仕事なら部門など組織)を越えたコミュニケーションも可能。そう考えるとLINEのアクティブユーザー数は非常に多いけど、XやFacebookはアクティブユーザー数はLINEのそれには遥かに及ばない実態も似ています。また「日本人は」という言い方をすべきかわかりませんがあえて言うと、日本人は社内で目立ちたくない(悪目立ちする感覚)ので社内で広く発信する文化が根付きにくい上に、その投稿が上司や経営層にも見られると思うと確実に使わないでしょうね。ただ僕の経験上、グローバル企業に属していた頃は Viva Engage はかなり利用されていました。日本オフィスのメンバーを除いて。また色々な企業に話を聞くと Viva Engage が活用されている企業は大企業が多い印象です。というのも全従業員数を考えると利用率が2%と低いとしても、100名の企業なら2名なので過疎っている印象ですが、10,000名の企業なら200名なので普通にコミュニティとして成り立つし賑わっている印象になります。同じ利用率でも企業規模によって違うんです。するとたった2名だと徐々にその2名もモチベーションが低下しますが、200名も集まれば利活用が維持されやすいでしょう。(もちろん母数が多いは多いで別の課題が出ますが)。そして Viva Engage の利活用が盛んな企業に聞くと必ず「猫と犬のコミュニティがあります」という声を聞きます。僕はどちらも飼っていないのでわかりませんが、猫や犬は間違いないようです。
ただ、 Microsoft としては Viva Engage は、経営層など組織のリーダーが従業員と直接コミュニケーションを取れる場、経営層やリーダーが発信できる場、という位置付けでもあります。たしかに以前属していたグローバル企業でもCレベルの人達からの発信が Viva Engage 上で盛んだったし、それに対して従業員がリアクションやコメントをよくしていました。これも日本企業にはなかなか馴染みのない世界観かとは思いますが、そのような繋がりが従業員エンゲージメントを高める手段の1つでもあるようです。

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