Office 365 : オンプレミスデータゲートウェイを入れてみる

オンプレミスデータゲートウェイ。今にも舌を噛みそうです。この言葉を覚えるだけでも大変でした。これを構成すると、 Office 365 だと Microsoft Flow や PowerApps や Power BI などで、オンプレ内の SQL Server や ファイルシステム とデータ接続できます。ちょっと必要があって触ってみる事にしたのですが、今回はまず入れて構成するところまで。

ダウンロードは Power BI のところにあります。

Power BI Gateway | Microsoft Power BI
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/gateway/

Windows 7 以降でもOKという事なので、手っ取り早く自分のPCに入れてみます。

▼インストーラーをクリック。次へ。

▼これもとりあえず次へ。

▼これも次へ。

▼特に問題なければ同意にチェックしてインストール

▼ここに Office 365 のメールアドレスを入力。サインインをします。

▼これも次へ。

▼適当に名前と回復キーを入力し構成をクリック。

※他の色々(SharePoint Designer 、 InfoPath 、など)でもそうだけど、ブラウザじゃないところでも Office 365 のサインインを入力する画面はIEを利用しているので、IEが使えない環境だとトラブります。

▼これで完了。

特に何も考慮する必要がなければインストールから構成までは非常に簡単でした。

Office 365 で構成したので、 PowerApps と Flow と Power BI で利用できます。Logic Apps などで利用する場合は Azure のゲートウェイを作成してください。

SharePoint : SharePoint ホーム からニュースの投稿ができるようになった

今日気が付いたので、例によっていつ実装されたかは不明ですが…
(ただ、対象指定リリースのテナントでもテナント次第ではまた表示されていないテナントも確認できたので、やはりここ最近実装されたのかな?)

SharePoint ホームを開くと上部に「+ サイトの作成」の横に「+ ニュースの投稿を作成」がありました。

▼ココ

▼クリックすると右パネルが現れます。

ここに自分がニュースを投稿できる権限のあるサイトが一覧で表示され、クリックするとニュースの作成を開始できます。

わざわざサイトに入る手間は省けますね。使われるかどうかはなんとも言えないけど。

気を付けるべき事は、ココからもそうだし各サイトトップページの「ニュースの投稿」からもそうだけど、一度クリックするとクリックした時点でページは作られます。ページ名を設定するまでは適当なファイル名で保存されています。例えば、操作ミスや魔がさしたりしてクリックしちゃってニュース作成ページが開いてしまったので慌ててタブやブラウザごと閉じたとしても、適当なファイル名で中身が空のニュースは保存されるという点は注意が必要です。
「発行」をするまでは公開されないし、様々な新着情報欄にも表示はされませんが、こういう事の繰り返しでふと気が付くとページライブラリ内に適当なファイル名のページがたくさんある状態にはなりそうです。

▼「ニュースの投稿」をクリックするとニュース作成画面が現れます。

この状態で「保存して閉じる」や「発行」を押さないで即タブやブラウザを閉じても…

▼ページライブラリにはこのように適当なファイル名でページは作成されたままです。

ゴミを溜めないためにも、間違えて「ニュースの投稿」などをクリックしてしまったら、ページライブラリをチェックして該当するファイル(ニュース)を削除するクセを付けた方が良さそうです。または、サイト管理者は定期的にページライブラリ内をチェックしてみたり。別にそんなファイルがあったって困ることはないのでゴミ溜め状態が気にならないのであれば放置でも構わないとは思いますが。

Office 365 :問い合わせでメールでのサポートを指定しても電話はかかってくる

あけましておめでとうございます。今年もマイペースになるべく定期的にブログを更新していけたらと思っていますので、よろしくお願いいたします。

Office 365 を利用していても、まだ問い合わせをした事がない管理者さんもいると思います。なので僕の過去の経験談からこれまでも問い合わせについて記事にしてきましたので、少しでもお役に立てれば幸いです。


これまでオンプレの SharePoint について、また Office 365 についてMicrosoft社に数々の問い合わせをしてきました。

問い合わせに関しては問い合わせ時には電話から問い合わせる事はできなく、Web上からフォームで問い合わせを行います。で、ライセンスによっても問い合わせ方法が異なるので詳細は濁しますが、メールでのサポートを希望するか?電話でのサポートを希望するか?を選択できたりします。

電話が苦手だったり、多忙で電話で時間を取られたくない場合は、メールでのサポートを希望して問い合わせるのですが、結局、少なくとも2・3回は電話がかかってきちゃうんですよね。

僕の経験上では、メールでのサポートを希望しても、以下の電話が来ます。

■問い合わせ受付後
サポート側が調査前に受付内容に齟齬がないかの確認電話

■メール回答前
サポート側がメールで正式回答をする前に口頭で回答を説明し認識合わせをする電話

■メール回答に対してクローズ依頼のメールを送信した後
本件についてのフォロー電話

え~、メールでのサポートを希望しているのに?と思ってしまいますが、やはりトラブルや余計な手間や時間のリスクを考えると、会話して確認する事ってお互いのためにも大事なんですよね。

という事で、メールでのサポートを希望していても電話はかかってくる事を頭に入れておくと良いと思います。

Yammer :「トピック」とは?

▼Yammer のメッセージ記入欄の左下に「トピックを追加」があります。

トピックってなんだろう??

▼クリックするとタグのようなアイコンが表示され「トピックを追加」が入力できるようになりました。

▼入力してEnterを押すとこのように確定されます。

▼これで投稿をすると「#トピックってなに?」となりました。

ん?「#」がついてるけど、これってハッシュタグじゃない???

▼投稿されたメッセージ内のトピックをクリックすると、このようなページに遷移します。

トピックがタグ付けされているメッセージのみを抽出して表示するのも想定通り。トピックをフォローも可能です。う~む、やはりハッシュタグじゃない???

これは僕の個人的なことですが、プライベートで Twitter や Facebook などでハッシュタグを利用した事がなく、Yammer でもノーマークでした。

なので今さらですが、Twitter などと同じ操作で、試しにメッセージ欄でハッシュタグ作ってみます。

▼この時点ではトピックのようにハッシュタグ化されません。

▼投稿をするとハッシュタグ化されました。同時にトピックにも追加されています。

▼クリックするとトピックのページです。

つまり、やはり「トピック=ハッシュタグ」という事でしょうか。トピック欄でも作れるし、メッセージ欄でも作れる感じ。

トピック
トピック付きのタグ コンテンツは、単語の前にハッシュタグ (#) を追加したり、既存のトピックを検索して、他の人がすぐに関連のあるメッセージ、ファイル、メモなどを見つけるのに役立ちます。

Yammer の検出機能

やはり同義でしたね。

SharePoint :モダンページのテキストWebパーツの「ハイパーリンク」

モダンページのテキストWebパーツに関しては、少し前の記事で、右パネルが表示されたり、テーブルがプレビューだけど実装されたり、を紹介しましたが、その時にはなんでもなかったハイパーリンクが少し機能アップしたようです。

以前のスクショがないのですが、リンクの挿入にはURL欄と表示テキスト欄しかなかったと記憶しています。

▼ところが、今日見てみたらこんな感じになっていました。

ハイパーリンクに入力するURLに関しては特に用途制限はないとは思いますが、これを見る限りだとサイト内のページをリンクする用途をメインとしてる感じでしょうか。それと、新しいタブでリンクを開く設定もできますね。

これ、どこかで見たことあるなぁと思ったら、WordPress の記事作成のリッチテキストにリンクを追加するUIがこんな感じです。過去記事へのリンクが楽なんですよね。

これまた先日紹介したページの「レベル上げ」機能。あれはナビゲーションにリンクを追加でしたが、ナビゲーションがゴチャつくので正直微妙かなと思っています。それよりもページのコンテンツエリア内に配置できるテキストWebパーツにリンクの方が用途としてはありそう。あ、忘れちゃいけないのがリンクWebパーツもありました。あっちはリンク先URLのサムネイル表示ができる機能はありますが、このようにサイト内のページを検索する機能はありません。
クラシックUIのWebパーツでも、概要リンクWebパーツだったりコンテンツ エディターWebパーツのリンクだったり、目的は同じでもやはり細かな用途に応じて様々な機能を使い分けていたので、今後もそんな感じでしょうか。

やはりこれからの SharePoint はニュース(ページ)をどんどん利用していく想定ですかね。

Yammer などでフロー情報が流れ、 SharePoint はどちらかというとストック情報の蓄積がメインになるかとは思いますが、そもそもお知らせリストだとか SharePoint はフローもストックもどっちもイケるわけで、ニュースもそういう意味ならフロー情報の用途になるかと思いますが、大事なニュースはこのように固定でリンクさせておくのも大事ですよね。

様々な機能が追加されていきますが、利用ユーザー目線でストレスなく利用されやすい事を第一に構築していきたいですね。今までの経験則だと、ページなどのコンテンツ作成者が自分本位でしか考えていなく、結果として利用ユーザーからすると使いづらい・わかりづらい…なんて場合も少なくはありませんでした。特に社内ポータルサイトのトップページなんかは。

Yammer / Teams :「GIF」ってなんだろ?

Yammer や Teams を触っていて「GIF」ってボタンがあるけど、そういえば何度か「なんだろ?」って思いながら実際クリックした事がない事に気がつきました。

▼ Yammer のGIFボタン

▼ Teams のGIFボタン

■ Yammer のGIF

▼クリックしてみるとなんじゃこりゃ!動く画像がにぎやか。

※実際は動くアニメーションGIFです。

▼選択するとこんな感じ。どこかのサービスのサイト内の画像を直リンクするのかな

▼メッセージを送信すると…デカッ!!

つまりアニメーションGIFなわけですが、いかにもアメリカ~ンな感じのGIFですね。

▼先日、著作権の話をしましたが、ここにも一応注意書きがありますね。

「こちら」をクリックすると以下のページにリンクしますが、英語です…。

Microsoft Copyright

https://www.microsoft.com/en-us/legal/Copyright/Default.aspx

URLのen-usをja-jpにしたら日本語ページがありました。

著作権とは

https://www.microsoft.com/ja-jp/legal/Copyright/Default.aspx

 

▼「powered by tenor」の表記がありました。

以下のサービスを利用しているようです。

tenor

https://tenor.com/

う~ん、聞いたことないです。「テノール」海外では流行ってるのかなぁ?どんなサービスなのかはApp Storeにページがありました。

GIF Keyboardを App Store で

https://itunes.apple.com/jp/app/gif-keyboard/id917932200?mt=8

以下、上記ページの一部抜粋します。

絵文字じゃ物足りないことってあるよね。 そんな時は GIF で気持ちを伝えてみよう。

イケてる方法を探してるなら「このアプリしかない!」って感じだよ。例えば…

– チョ~マジでピザが好きだって発表したいとき。
– 頭から離れない曲のフレーズを友達に伝染させたいとき。
– 好きな人にイチャイチャしたいって伝えたいとき。

GIF Keyboardを App Store で

説明の部分がチャラい!!tenor自体が Yammer のサービスではないので好きな人にイチャイチャしたいって伝えるのは自由だけど、 いくら自由派な僕でも、社内の意中の人には Yammer を通じてイチャイチャしたいを伝えるのはヤバいですね。それは仕事終わってからお食事に誘って十分コミュニケーションをとってからお酒の力を借りてがんばってほしいです!

Yammer には昔絵文字があったけど今はなく、このGIFなるオモシロ機能がある感じですね。

ちなみに、「GIFの検索」という欄で検索ができますが、

▼ヤバいヤツも平気で存在します。(「tits」がわからない方はGoogle翻訳にかけるとダイレクトに翻訳されます。)

先日著作権でも触れた「オンライン画像」もそうだけど、外部サービスに頼る感じは別にいいけど、色々と自己責任が増えてきますね。

ちなみにGIF機能を非アクティブにする設定はなさそうです。ググっても日本語ではあまり情報がなく、海外では残念ながらないという結論になっています。要望は上がっているっぽいのでそのうち実装されるのでしょうか。

■ Microsoft Teams のGIF

Yammer で先にGIFの意味を知ったのでもうナンジャコリャ感はないですが、しっかし、先日ミームについて記事にもしましたが、Teams の方は絵文字にステッカーにミームにGIFとオモシロ機能がてんこ盛りですね。

▼GIFボタンをクリックすると吹き出しで表示されます。

※こちらも実際は動くアニメーションGIFです。

▼選択すると貼り付けられます。

▼送信するとこんな感じ。(ボカシてばかりでわかりにくいですが…)

Yammer と違う点は、ちょっとちゃんと観察しきれていませんが、投稿直後は数回再生されたら止まった感じです。で、動画と同じく画像内の再生ボタンを押すと再生されるし、再生された状態で一時停止ボタンを押すと停止します。

▼右下の「条件の表示」をクリックすると、Yammer と同じような注意書き。

「ここ」をクリックすると Yammer と同じ、コピーライトの英語ページが開きます。

▼よく見るとこちらは「Giphy を利用」と記載があります。

GIPHY

https://giphy.com/

あれま、Yammer と Teams で利用しているサービスが異なるのか。Yammer と Teams で投稿後の挙動が異なるのも、サービスが異なるからなのかなと思いますが、なんでサービスが異なるのか?不思議ですね。

で、Teams に関してはバグっぽいのを発見しました。FireFoxでしか確認していませんが、

▼画像の表示サイズが小さくて全体が収まっていないです。(またまたボカシのせいでよくわかりませんが…)

再生ボタンも通常はど真ん中に来るのに、上のGIFなんてボタンが半分しかないですね。

▼ちなみにこっちでも Yammer と同じく「tits」で検索したけど、こちらは健全なのか何も表示されませんでした。(個人的には残念!)

他にもFuではじまる4文字のよくない言葉でも検索しましたが、Yammer の方はいろいろ表示されましたが、 Teams の方は何もなかったです。

Teams の方はここらへんのオモシロ機能を非アクティブにする設定はあるようです。Teams の設定は管理センターの「設定」→「サービスとアドイン」→「Teams」です。

▼色々とオンオフができます

※反映には少し時間がかかるようです。

以上です。


と、ここまで調べてた後で、さらに Office 365 から離れてGIFを調べてみたら…やはり普段から意識していなかったけど、毎日使ってる Twitter や Facebook でもGIFありました!僕は普段から絵文字も使わないので、全然気が付かなかった…

▼ Twitter にもGIFがあった!

▼追加すると「via GIPHY」が。via は「経由」って意味のようです。

▼他を選択すると「via Tenor」が。複数サービスをまとめて利用できるようです

▼ Facebook にもGIFがあった!

▼giphyらしい

▼ Twitter 同様にtenorもあるので、複数サービスをまとめて利用できるようです

僕の見ている世界は狭いけど、狭い中では日本ではあまり利用されていないのかな?あまりGIFを見たことがないと思うけど意識していないだけなのか?

さらに調べてみたのがやはり著作権。すると…日本での利用が危うい記事を発見。

TwitterのGIFアニメ添付機能が「著作権侵害」に? 米国では「フェアユース」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/25/news085.html

TwitterのGIFアニメ添付機能、ユーザーが「著作権侵害」に問われる可能性は?――福井弁護士に聞く

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/29/news077.html

これらの記事もすでに1年以上前の記事なので今がどうだかは調べきれなかったのですが、つまり米国のサービスを日本で利用する時は国で法律も違うので注意が必要といったところでしょうか。「フェア ユース」に関しては、上の方で紹介した Microsoft の著作権についてのページでも触れられていますね。

僕も正直著作権に関しては疎いですが、疎いなりに調べても結構色々あるなぁという事はわかり、それを例えば Office 365 を利用するにあたって全ユーザーに理解するように教育するとなると厳しく。やはりお金をかけても専門家に相談するのが良いのでしょうか。う~む、難しい…。

Office 365 :問い合わせをする際の注意点

以前、Office 365 Business Premium (以下、BP)で問い合わせをした際の事を書きました。

Office 365 メールでの問い合わせ方法

今度は Office 365 E3 で問い合わせをした際に、BP と問い合わせのUIが違う事と、ちょっとした失敗をしたので備忘録として記載します。

▼Office 365 BP は「サポート」→「新規お問い合わせ」で、右パネルが出現します

▼一方、E3 は「新規お問い合わせ」「お問い合わせの表示」に別タブリンクのアイコンがあるのが BP との違う点。クリックすると…

▼非常に質素なページが別タブで表示されます。この左側でカテゴリを選ぶと…

▼左の項目の4ステップで問い合わせを送信します

途中で、質問にドンピシャな回答があった場合は、その案内を示すのは BP の問い合わせでもありましたが、今まで何度か問い合わせをしましたが、そこに回答が現れたことはなかったです。

問い合わせの仕方としては BP の時のUIより E3 の方がわかりやすい印象でした。

ただ、失敗をしました…

問い合わせをして数分で電話が来たんです。ずいぶん迅速な対応だなぁと思っていたのですが、担当者さんが「緊急対応…」と言ったので、「緊急対応のつもりはないです」と応えたところ、どうやら間違った選択をして問い合わせをしていたことがわかりました。それが間違いだと気が付かない選択項目だったので紹介します。

緊急対応かどうかを Microsoft 側が判断するのはココらしいです。

▼「影響を受けているユーザーの数」

ここが「すべてのユーザー」だと緊急対応となるようです。こちらとしてはすべてのユーザーが影響する事なので選択したけど、別に緊急度は高いわけじゃないんですけどね。過去(Office 365 がなかった時代)に SharePoint に関して問い合わせをした時は「緊急度」ってわかりやすい項目があったと思うんですけどね。

なので、この項目は影響を受けているユーザーを答えるというよりは、緊急度という観点を意識して答えた方が良さそうです。

僕は緊急でもないのに緊急対応になってしまったこの例を2回やっています。1回目の担当者さんは特に緊急っぽい雰囲気を出していなかったので気が付かなかったのですが、2回目の担当者さんが「緊急対応…」と言ってくれてよかったです。

Office 365 :「先行リリース」が「対象指定リリース」にリネーム?

新しもの好きな人用(ってわけじゃないけど)に、Office 365 では機能を先行してリリースされるか?標準でリリースされるか?を選択できます。

それを今までは「先行リリース」と呼んでいたんですよね。英語では「First Release」だそうです。

▼管理センターの「設定」→「組織のプロファイル」→「リリースに関する設定」から変更できます

それが先日見たら名前が変わっていたんです。

▼「対象指定リリース」???

で、調べると名称変更されたという事らしいです。

■英語
First release → Target release

■日本語
先行リリース → 対象指定リリース

日本語は先行リリースのままの方がわかりやすいと思うんですけどねぇ。

Set up the Standard or Targeted release options in Office 365

https://support.office.com/en-us/article/Set-up-the-Standard-or-Targeted-release-options-in-Office-365-3B3ADFA4-1777-4FF0-B606-FB8732101F47

URLの「en-us」を「ja-ja」に変更したところ

Office 365 で標準または先行リリース オプションを設定する
https://support.office.com/ja-jp/article/Office-365-%E3%81%A7%E6%A8%99%E6%BA%96%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E5%85%88%E8%A1%8C%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9-%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%99%E3%82%8B-3B3ADFA4-1777-4FF0-B606-FB8732101F47?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP

日本語ページは今のところ変わってない!(そのうちこのリンク先も変わると思います。)

いずれにせよ、この対象指定リリース(先行リリース)にすれば標準リリースよりも早く機能に触れる事ができるので、標準リリースされる前にテナント管理者やIT部門などが先行して機能調査をしておけば、標準リリースされた時にユーザーから問い合わせが来ても対応できたり、その機能について標準リリース前に色々と検討ができる期間ができると思います。ただ、それをキャッチアップするのが非常に大変ですけどね。
上で紹介したページ内にもあるとおり、対象指定リリースはテナント単位でも指定できるので、検証用テナントなどがあればそこをゴソっと対象指定リリースにする事も可能だけど、そういうテナントがない場合は、ユーザーを指定できるので、管理者やIT部門など、検討をするユーザーのみ対象指定リリースにすると良いですね。

僕のテナントは当然対象指定リリースなので、このブログで紹介する機能やメニューなどは標準リリースのテナントではまだ実装されていないものも多々あるので、記事に書いてある機能ないじゃん!って思ったら、対象指定リリースの機能なんだなぁと思う事と、そのうち標準リリースされる機能だと思ってください。また、テナント管理者が機能によっては利用不可にする設定も可能な場合があります。その時は…IT部門などテナント管理者に問い合わせたり、諦めたりしてください。デフォルトで機能が非アクティブになっている事もあるので、テナント管理者も気が付いていない場合もあるので、問い合わせないで諦めるのは早いかもしれないです!

SharePoint :新しい表示(モダンUI)のビューから列名を変更した時の注意点

モダンUIではビューから様々な設定が変更可能になっています。おそらく今後も増えていくのではと思っています。
リボンメニューがなくなり、ページ遷移数やブラウザ的に読み込む範囲を極力少なくすることで、やはりパフォーマンス軽減(ページの表示速度)や、ユーザーへのストレスを減らすUXに配慮というところでしょうか。

で、先日気が付いたのですが、タイトル列の名前の変更をした際におかしな挙動がありました。

▼カスタムリストのタイトル列をモダンUIのビューから変更

▼列名が「タイトル」から「製品名」に変更されました

▼しかし、その後、新しいアイテムを追加しようとするとなぜか「タイトル」に戻っています

▼リストの設定を見ると列名は「タイトル」のままでした

でも、モダンUIのビューを見ると「製品名」になっているんですよね。

▼リストの設定の列の設定で従来からの設定方法で列名を変更しました

▼するとすべての場所で列名が変更されました

ということでおかしな挙動があるので、ビューから変更した場合は確認が必要です。もしくは従来通りの方法でリストの設定から変更するか。

ちなみにこれまたこの記事を作る際にわかったんだけど、ビュー上から列名を変更する「名前の変更」というメニューがあるのは、今のところ「タイトル」列など、リストやライブラリを作成した際に標準で備わっている列にしかありませんでした。

▼追加した列に関しては「名前の変更」メニューは存在せず、代わりに「編集」があります。

▼「編集」をクリックすると、右パネルから列名を含めた列の設定が変更可能です

ここでの変更はちゃんと全て反映されます。

色々便利になってきたモダンUIですがまだまだな部分もあります。しかし思い起こせばクラシックUIだって色々ありましたよね。直らないままなものも。例えばビューの編集をするとリボンの挙動がおかしくなる問題とか。なのでそういうのは気にしない方が良いですね。

Office 365 と 画像 と 著作権

この記事は、Office 365 Advent Calendar 2017 に参加しています。

今日は Office 365 界隈でもあまり取り上げないであろうネタにしてみました。また経験則から企業内でもあまり重視されていないであろうテーマ(特に運営をIT部門が行っている場合)。でも非常に大事です。すでにタイトルでオチているクセに結局長文になってしまったので最後まで読まれる可能性の方が低いとは思いますが!もう書いてしまったのでもったいないから投稿します!


著作権侵害(ちょさくけんしんがい)とは、著作権の目的となっている著作物を、著作権が及ぶ範囲で利用する行為であって、その利用について正当な権原を有しない第三者によって行われるものをいう。

著作権侵害 – Wikipedia


■はじめに

著作権が示す著作物とは画像の他にも様々なものがありますが、今回はその中からよく利用されるであろう画像に注目してみます。Office 365 だけの話ではありませんが、 Office 365 の各アプリでは画像を利用するシーンは多いと思います。

「著作権」という言葉はよく聞きますが、日常でそれを意識している人はなかなか少ないと思います。例えばSNS上ではプロフ画像に何かのアニメキャラが表示されている光景は良く見ます。他者の著作物を侵害する行為は日常的で、その後多くの場合は特に何も起きなく、それが違法行為であるという意識すらないのではと思います。

ただ、著作権侵害は犯罪であり、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、法人の場合は3億円以下の罰金となります。もちろんこれは被害者である著作権者が告訴をした場合の可能性でありますが、仮に告訴をされなくても場合によっては所属している組織の信用問題にもなりかねません。著作権を侵害した者が社長だろうがアルバイトだろうが、誰しもが所属している組織の顔になり得ます。たまにありますが、アルバイトの不祥事が全国的なニュースになってしまうような事です。

それほど大事な事なのに上述のように世間では著作権について意識が低い事もあり、企業としても従業員に十分に教育や啓蒙をしていかなければいけませんが、私の経験上ではそのような活動はあまり行われていないのかなと思っています。そういう意味でも今回記事のネタとして取り上げてみました。

■(架空の)事例

(本ブログの背景色で「架空」という言葉を使うと、相乗効果で怪しいサイトのニオイが倍増してプンプンしてしまいますが…。)

実際に訴訟や全国的なニュースになる不祥事ではなくとも、画像にまつわるトラブルや失敗談は色々あります。そこから Office 365 に絡めた(架空の)事例を紹介してみます。

【事例 1】

お客様先でプレゼンをしていた際に、お客様から「あれ?そのアイコン画像、○○社のアイコンじゃない?」と指摘が。そのアイコンは指摘の通り○○社のサイト内からダウンロードして利用していた。アイコンに特徴があり、お客様がたまたま○○社のアイコンだと知っていた。事実を認めるとお客様から「そんな意識の低い会社に仕事は依頼できない!」と言われ失注となった。

【事例 2】

とあるセミナーでスピーカーとして登壇した際に、スライド内で利用した画像が他者の著作物を無断で利用したものであった。それがSNS上で拡散され、スピーカーおよびスピーカーが属する組織の信用が失墜した。

【事例 1~2】は主に Office 365 の主力アプリの一つである PowerPoint の資料内での画像の扱いについてです。他にも Word や Excel など、社内外問わずやりとりのあるファイルでの画像の扱いは注意が必要ですが、現状全く気にしていない従業員が大半なのではないか?と考えます。

【事例 3】

Office 365 のアカウントのプロファイル写真にアニメキャラを設定しているユーザーが現れ、それをトリガーとしてその行為が徐々に広まり、気が付けばアニメキャラまみれのユーザー情報となり社内で大きな問題となった。また、その社内問題を従業員がSNS上でおもしろおかしく紹介したことにより、企業を特定され炎上した。

【事例 4】

SharePoint のお知らせリストを社内掲示板として活用している企業で、アイテム内にあきらかに投稿者が制作していないであろう画像が表示されていた。「どこかのWebサイトからダウンロードしてきたのかな?」と思っていたら、予想の斜め上をいく表示方法だった。それはなんといわゆる「直リンク」で表示されていた。しかも競合他社のサイトの画像URLで直リンクしていた。

【事例 3~4】は Delve の設定や SharePoint の利用内での話しだけど、近年ではコミュニケーションアプリが増えてきて、Yammer や Teams なども該当すると思います。

社内の閉鎖された空間だから…という言い訳を耳にしますが、社内利用だからOKとは限りません。また、事例4に関しては直リンク自体に違法性はないという見解もあるようですが、とはいえ直リンクはモラルやマナーやエチケット(そういえば「ネチケット」なんて言葉もありましたね)といった観点では、一般的には印象が悪いです。直リンクされている側で調査できる事でもあります。

と、僕の経験則からサっと考え付いた(架空の)事例を紹介しましたが、皆さん自身や周囲や所属している組織内などでも類似したケースに心当たりがあるのではと思います。

■注意点

冒頭の通り、教育や啓蒙が必要であると思いますが、意識しておいた方が良い点を挙げてみます。

【ガイドラインの確認】

特に企業ロゴや製品ロゴなどは、企業によっては詳細なガイドラインがある場合が多いです。このガイドラインは何も他社のものだけでなく、社内で自社の企業ロゴなどを扱う場合も同じです。扱う前にガイドラインをしっかり熟読してから利用しましょう。

【「著作権フリー」という言葉に安心してはいけない】

「著作権フリーなら大丈夫!」という声をよく聞きますが、それは正解でもあり不正解でもあります。しっかりと著作権がフリーである確証を得てから利用しましょう。以下に油断できない場合もある事例が紹介されているWebページを紹介いたします。

著作権フリーの写真だと思って使用したら20万円の損害賠償になった実例 | STORIA法律事務所

http://storialaw.jp/blog/91

怖いですね!過去にこの手の有料セミナーを受講した際に、講師にフリー素材サイトの画像の利用について質問したところ、やはりなるべく利用しない方が安全だと言われた事があります。

【 PowerPoint / Excel / Word などの「オンライン画像」に注意!】

▼「挿入」タブ内の「オンライン画像」

▼ダイアログボックス内で欲しい画像を検索すると

▼このようにたくさんの画像が表示され、選択可能です

これらわざわざ説明せずとも多くの人が知っていて便利に利用している機能かと思います。ここから画像を利用する事をダメとは言いませんが、注意が必要です。この画面内でも Microsoft としても「扱いに注意しなさいよ」という信号は発しています。お分かりの通り、この機能はBingを使った画像検索を行っているのですが、

▼ここらへんを注意して見てください。

文章を抜粋しますと…

「クリエイティブ コモンズのみ」
「これらの検索結果は、 Creative Commons ライセンスにタグ付けされています。ライセンスについて確認して、確実に準拠するようにしてください。」
「あなたには、著作権を含む他社の権利を尊重する責任があります。詳細はこちらをご確認ください。」

元々、Office 製品には製品内に内包されている利用可能な画像がありましたが、今ではそれらはなくなりオンライン画像が代替となったと記憶しています。アプリの利用者にとってはそんな記憶もあり Microsoft から提供しているものと認識し、おそらく全く上述の警告は気にせず(見てもいなく)画像を利用しているかと思います。そこが注意点です。
この検索結果の画像が全て安心して利用できるかというとそうではないという認識を持たなくてはいけません。では、ちょくちょく出てくる「クリエイティブ コモンズ」とはなんでしょう?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

https://creativecommons.jp/licenses/

全部読むのは大変ですが、掻い摘むと、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、作者が「私の作品を自由に使ってOKですよ!」という意思表示のツールです。ただし、これは完全にフリーであるというわけではなく、利用条件は4種類に分かれていて、組み合わせで6種類。中にはクレジットを表示する事を条件として利用可であったり、非営利目的なら利用可であったりします。つまり、その画像がどの条件であるかを把握した上で条件に従って利用しないといけないという事です。オンライン画像を利用する場合は、そこまでする責任があるという事ですね。

■対策

じゃ、どうしたら良いか?環境によってアプローチが異なると思うので適当に箇条書きにします。

【注意を促す立場の対策】

  • 従業員に教育をする。
  • 定期的に啓蒙活動をする。(例えば社内ポータルの掲示板に定期的に注意喚起をするなど。)
  • 安心な有料の素材を準備し、それを利用してもらう。

などなど。お金かけて専門家のコンサルやサポートを受ける選択肢もありますね。有料の素材を購入する場合も色々と注意は必要ですが、ここをケチって後で組織の信用を失墜するようなトラブルになるよりはマシなので、ぜひケチらないで欲しいところですね。

【注意をする立場の対策】

  • (よく分からずに/確認せずに)オンラインで画像を入手しない。
  • 利用は例えば PowerPoint なら、「挿入」タブの「図形」や「アイコン」くらいにする。
  • がんばって自作する。
  • 安心な素材を購入する。
  • 自分で撮影する。(これはこれで肖像権などを気にしなければいけない…)
  • 画像を使わない。

最後の「画像を使わない」という元も子もない対策は半分冗談でもあり半分はマジメで、まぁ、つまり判断に迷うようなモノは使わない方が良いし、そもそもどうしても必要な場合以外は使わないという割り切りも必要かと思います。(話は逸れますが、内容次第ではパワポを作るのに時間をかけるのはもったいないという問題もありますし。)

以上です。かなり長文になったのでここまで読まれている方は非常に少ないとは思いますが、少なくとも「こりゃ気をつけないと!」という意識は持ってもらえたらと思っています。

Office 365 の運用に関しては、こと「運用」上の課題が重要視されがちですが、このような「運営」上の課題も非常に大事な検討事項かと思います。


参考にさせていただいた Webページ

著作権侵害 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/著作権侵害

著作権フリーの写真だと思って使用したら20万円の損害賠償になった実例 | STORIA法律事務所
http://storialaw.jp/blog/91

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
https://creativecommons.jp/licenses/

著作物を無断で使うと? | 著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime8.html