
Microsoft Teams のデスクトップアプリは、ここ数年で新規ウィンドウで開けるものが結構増えてきましたね。2020年12月時点でまとめた記事を書いていました。
そもそも言い回しが複数あり「新規ウィンドウ」「別ウィンドウ」あたりは日本国内でも良く使われている言葉だと思いますが、その他に「ポップアップ」「ポップアウト」という表現も Micrsoft Teams のアプリ内のUIでも使われています。ややこしいけどつまりメインウィンドウとは別で新規にウィンドウが立ち上がる挙動の事です。で、2020年12月時点で大きく4種類の別ウィンドウが開く挙動がありましたが、それ以降も続々と増えてきて今や数えるのも面倒になるほどです。
そして 2025/05/27 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼ (更新)Microsoft Teams: コア アプリを新しいウィンドウにポップアウトします。


コアアプリって何だ?と思ったらメッセージ内では「チャットやチームなど」という記載がありました。この「など」は気になるけど、とりあえずチャットやチームが新規ウィンドウでポップアウトできるようです。で、生産性が向上するとか効率的で効果的な作業環境を実現するという事です。ただ、先に言うと僕は Microsoft Teams で別ウィンドウで開くのは会議ウィンドウのみですね。それ以外は意図的に別ウィンドウで開いて作業をした事がありません。ただあくまでも僕の話なので、選べる自由があることは良いですね。つまり別ウィンドウにしたい人はすれば良いし、したくない人はしなければ良いだけで、どちらの思想の人でも対応できるようになった事が素晴らしい事です。
では実際に確認してみます。
あ、まずブラウザー版は対応していないようです。
▼ブラウザー版 Microsoft Teams

アプリバーの「チャット」を右クリックしても新規ウィンドウを開けるようなメニューはありませんでした。
では、デスクトップアプリで確認します。
▼デスクトップアプリ

このように「チャット」を右クリックすると「新しいウィンドウで開く」メニューがありました。クリックすると、
▼新規ウィンドウでチャットが開いた

ちょっと見づらくてもうしわけないんですけどね。メインウィンドウとは別にチャットだけ利用できるウィンドウが開きました。機能としてはシンプルなのでこのくらいです。
で、メッセージセンターのメッセージの「コアアプリ」という表現とそれを「チャットやチームなど」と「など」にした件ですが、これアプリバーの他のアイコンも右クリックしてみると、
▼アクティビティを右クリック

▼カレンダーを右クリック

このように他のも「新しいウィンドウで開く」があって、結果的に、
▼色々とウィンドウを開ける

という感じで、そもそも左のメニューがアプリバーって言うくらいで、アプリバー内に入っているそれぞれがアプリという位置付けなんですよね。過去に「 Microsoft 365 のアプリ多すぎ問題」を記事にしたことがありますが、
Microsoft 365 & Power Platform :「アプリ」という言葉の定義がフワッとしている…(2020年7月版)
Microsoft Teams も Microsoft 365 Copilot の1つのアプリなんですが、 Microsoft Teams の中にも入れられるアプリがあるのでややこしい。そしてアプリバー内に入っているそれぞれもアプリなんですよね(2回目)。つまり「チャット」も「チーム」もアプリなんです。「アクティビティ」や「カレンダー」も Microsoft Teams 内のアプリの1つなんです。それらを含めて「コア アプリ」とメッセージ内では呼称しているんだと思います。あとはこれは僕の憶測だけど「コアアプリ」ってのは Microsoft Teams を最初に使い始めた時にアプリバーに既定で入っているアプリを指すのかなとは思います。
という事でこのアップデートはチャットやチームだけじゃなく、それ以外も含めてアプリバー内にあるコアアプリが新規ウィンドウに対応したという理解で良いでしょう。
さて、次に Microsoft Teams に古くから詳しい人はこう思ったハズです。
「チャットはだいぶ前から別ウィンドウで開けたじゃん」
そうですね。実は冒頭に紹介した2020年12月の記事内でもチャットのポップアップ表示を紹介しています。じゃ、それと何が違うのか?これ実は違います。
▼従来から利用できたチャットを新規ウィンドウで開く方法

▼従来の方法で開いた時のウィンドウ

このようにアプリバーではなくチャット一覧の中から特定のチャットを別ウィンドウで開く事ができます。見ての通りそのチャットルームしか利用できないんです。
一方、今回新しく追加された方法は、おさらいをすると、
▼アプリバー内「チャット」を右クリックして新規ウィンドウで開く

▼今回の方法で開いた時のウィンドウ

左にチャット一覧が表示されていて、別のチャットにも行き来できます。
つまり従来の方法は特定のチャットルームのみ別ウィンドウで開く方法。今回の方はチャットアプリ自体を別ウィンドウで開く方法です。
という事で気が付いた点を色々と書いてみましたが、冒頭で書いた通り、僕は会議ウィンドウ以外は別ウィンドウで開いて使う事をしません。おそらく今後も使わないと思います。でも使い道は人それぞれ。これがうれしく思う人もいるはずです。また環境にも左右されそうですね。超絶多忙だけどチャットなど特定の Microsoft Teams 内アプリは常に表示させておきたく、しかもPCのディスプレイが複数枚あって1枚に常時表示させておく余裕がある、みたいな。