
※2025/12/05 現在、一般提供期間中なのでまだアップデートされていない場合もあります。
正直僕は生成AI全般には全く詳しくないです。ただ非常に稚拙?な言い方をすれば、そもそも生成AI関係なく「新しい方が良い!」だと思います(もちろん例外はありますけど)。そういう意味でも Microsoft 365 Copilot に当時最新の GPT-5 モデルが利用できるようになったのが今年2025年8月。
OpenAI から GPT-5 の発表があった数時間後だったのでビックリしましたね。しかも Microsoft 365 Copilot ライセンスを持っていない Microsoft 365 ライセンスのみのユーザーでも利用できるという点でも。ただ…人間は欲深いです。使えるけど、毎回チャットを始める時に右上の「GPT-5 を試す」ボタンをクリックしないといけなかったんですよね。そのたった1クリックがダルく感じるのもまた人間。本当にそのうち人間は生成AIに愛想つかれてAIの反乱がおきる映画のような世界が来るんじゃないかと思っちゃいますが。それは置いといて…。
2025/10/20 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼(更新)GPT-5 がデフォルトの Copilot モデルになります


ついに来た!の内容ですね。もうイチイチ「GPT-5 を試す」ボタンをクリックしなくても良くなる。そして昨日2025年12月4日に、別のメッセージでアナウンスされました。
▼Microsoft 365 Copilot:GPT-5モードセレクターがオート、インスタント、シンキングモードを追加


一般公開が12月4日~12月8日までに完了予定という事です。で、時差があるので翌日12月5日の今日確認したところ僕の環境では Microsoft 365 Copilot ライセンスの有無関係なく展開されていました。
▼ Microsoft 365 Copilot Chat

このようにこれまで「GPT-5 を試す」ボタンが変わって「自動」になりました。
▼ M365 Copilot ライセンスがない M365 ユーザーも同じく

▼「自動」をクリックしたところ

これは Microsoft アカウントで無償で利用できる個人用 Copilot に似ていますね。
▼個人用 Copilot

そもそもこの記事を読んで食いつく人は生成AIに対してすくなくとも情報収集をしている人だと思いますが、おそらく世間一般ではビジネスパーソンであってもなくてもGPT-5という言葉も知らない人も多いんじゃないかと思います。なので生成AIに対して意識高い人はモデルを選択できる生成AIの場合はモデル名でモデルを使い分けるような人もいらっしゃいますが、多くの人にとっては知らない事なので、むしろこのように「クイック応答」「 Think Deeper (こっちは翻訳されていないだけでそのうち何かしら日本語に翻訳されるかと)」って、モデル名じゃなく特徴で選択してもらう方がユーザー体験としては良いと思います。更に良いユーザー体験としては既定の状態が「自動」である点ですね。つまりモデルを選ぶのすら Copilot におまかせコースです。だから基本的には「自動」のままでサクサク利用するのが良いでしょう。そして中には「深く考えなくても良いので即答してほしい」時や「時間かけても深く考えてほしい」時もあるでしょう。あらかじめその希望が確定している場合は選択肢を変える程度で良いでしょうね。
▼質問して回答中

このように回答中も「クイック回答」ってどっちなのか教えてくれますね。
右上の選択ができるボタン(メッセージ曰く「モードセレクター」と言うらしい)は選択した状態を保持するようです。試しに「クイック回答」を選択した後に別のページに移動して戻ってきても「クイック回答」のままでした。しかし、一度ブラウザーを閉じて再び開いたら「自動」に戻っていました…。あくまでも現時点の僕の環境の挙動ですが。
ということで、特に社内アナウンスしなくとも今まで GPT-5 すら気にしていないユーザーに関しては利用に困るようなUI上の大きな変更ではないので問題ないかとは思いますが、普段から社内コミュニティや社内勉強会などで活発に情報のやりとりをユーザー間でやっているような環境の場合は社内コミュニティ内でアナウンスしておくと歓喜する人がたくさんいそうですね。