
う~ん、ややこしい!わけがわからない!そもそも Microsoft 365 関連だけじゃなく、全ての Microsoft 製品・サービスと Copilot の関わりについて、中の人も正確に把握している人なんてあまりいないんじゃないか?これだけ複雑だと何が正しいかどうかもわからない。それが「名称」です。 Copilot に関わる製品名、サービス名、機能名。名称が定まっていないと、会話をしていても全員が同じモノを頭の中に浮かべられていない状態になりやすいので、認識齟齬からトラブルにつながりかねません。でもね、本家がずっと右往左往しているので、僕らはもうわけわからないです。
※ここから先にこれまでのカオスな変遷の紹介をしますが、過去の話はイイという方は、章を読み飛ばしてください。
■これまでの長くややこしいカオスな変遷
すでに複雑怪奇で正確に調べる必要もないのでザックリと当ブログの過去記事と記憶をたどるだけですが、そもそも生成AIが出てきて Microsoft は「 Copilot 」という Microsoft オリジナルの名称が出る前に、生成AIはチャットUIなので「 Bing Chat 」が個人利用の無償AIチャットで「 Bing Chat Enterprise 」が商用利用の Microsoft 365 アカウントで利用できるAIチャットでした。その後 Microsoft 365 Copilot が登場する予告が出たけど、その後 Copilot for Microsoft 365 (Microsoft Copilot for Microsoft 365 が実は本当の正式名称だとも…)と名前を変え、その中で利用できる Microsoft Glaph グラウンディング(今となってはあまり聞かなくなった言葉ですが、つまり職場のデータも情報源)もできるチャットUIの事は、 Business Chat と言ってたのが Microsoft 365 Chat と名前を変えました(現在は Microsoft 365 Copilot Chat )。それが、ある時を機会に「全て Copilot に名前を変えます!」という大本営発表があったわけです。2023年12月あたりのお話。
これはなかなか混乱しましたね。
そして、2024年9月あたりには、 Copilot for Microsoft 365 が Microsoft 365 Copilot と元に戻りました。
また、記事には書いてなかったようだけど、上述の2023年12月あたりの「全て Copilot に名前を変更」がかなり混乱しまして、結局は Microsoft は色々と元に戻していましたね。
そして、2025年1月には Microsoft 365 アプリが Microsoft 365 Copilot アプリに変わりました。名称変更が Microsoft 365 にまで及ぶわけです。 Microsoft 365 のアイコンが Microsoft 365 Copilot のアイコンに置き換わり、徐々に Copilot が浸食してきていたところに、一気に大半を食われてしまうわけです。これも当時はなかなか混乱しました。アプリ名の Microsoft 365 Copilot と、ライセンスの Microsoft 365 Copilot を言い方を工夫して使い分けないと、会話をしていてわけがわからなくなるからです。
う~ん、もうカオスの極み。そもそも Microsoft 365 では「アプリ」の定義が曖昧すぎて、それも混乱の一助となっています。この問題提起は当ブログでは Office 365 時代の2017年に以下の記事でもしています。
という事で、結果的に商用利用となるとエンタープライズデータ保護下で安心安全に利用できる Microsoft 365 Copilot アプリがあり、Office 365 および Microsoft 365 ライセンス(一部除く)だけでも利用できる Copilot Chat (Basic)と M365 Copilot (Basic) というラベルが付いているユーザーと、 Microsoft 365 Copilot アドオンライセンスも追加された M365 Copilot (Premium) ラベルの付いているユーザーがいます。このアドオンラインセンスの有無で Work IQ が使える使えないも含めて大きく異なるけど、どちらも「 Microsoft 365 Copilot アプリを使う」という点では変わりがないというややこしさ。
ここに更に個人利用の無償版 Copilot が入ってくると話は更にややこしいし、個人利用でも有償版 Copilot である Copilot Pro なるライセンスもありますね。こちらは全くノーマークなんだけど、すでに個人向けの Copilot ライセンス体系も幾度か見直されているようでわけがわからないけど、もう商用版の方で十分カオスの極みなので個人向けの方は無視します。
■そして歴史は繰り返される…(この記事の本題)
「全て Copilot です!」を試みたところ大混乱の後に結局元に戻っている歴史があるにも関わらず、また同じ動きになってきています。
2026/08/13 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼Microsoft 365 Copilot アプリアップデート:Copilot アクセスがより簡単になりました(MC1454108)





非常に簡単に言うと、個人利用 Copilot と商用利用 Microsoft 365 Copilot が1つのアプリ「 Microsoft Copilot 」に統一されました。
うん…名前とアイコンをシンプルにしたとの事。Copilot のUX(ユーザー体験)をシンプルにする取り組みとの事。しかもブラウザーでアクセスする際のURLも統一されるとの事。
わかるよ。わかる。僕は常日頃からシンプルで一貫性を保つことはUXが向上すると言っていて、 Microsoft 365 のここ最近のアップデートもそういう記載が良くありますから。でも、そもそも Microsoft の製品・サービス群がシンプルとは程遠い中で、そう簡単にシンプルにすることが良いわけじゃないし、そもそも過去に Copilot に統一したけどあきらめて元に戻しているじゃないか。歴史は繰り返される…。
そもそも「アプリ」の定義がフワフワしているからわかりにくいけど、僕の解釈では Microsoft Store や App Store から入手できるストアアプリ(デスクトップアプリ)の「 Microsoft 365 Copilot アプリ」、ブラウザーから利用できる「 Microsoft 365 Copilot アプリ」、App Store や Google Play から入手できるモバイルアプリの「 Microsoft 365 Copilot アプリ」、こらへんが個人利用 Copilot と一緒のアプリになった上で、アイコンも変わって、名称も「 Microsoft Copilot アプリ」に変わるという事ですね。
展開スケジュールは、
- 8月中旬からモバイルアプリおよびブラウザー利用のウェブアプリで展開開始。
- 9月初旬からURLが変更後のURLにリダイレクト開始。
- 9月中旬にWindowsおよびMacのストアアプリの展開開始。
大事そうな部分はこんな感じでしょうか。なので、すでに現時点でモバイルアプリとウェブアプリは僕の環境では変更は確認しているし、多くの人が変更されているでしょう。
では、どう変わったのか?気を付けるべき点はあるのか?
■全体の変更点
まずはすでに書いてありますが、アプリ名とアイコンが変わりました(変わります)。
アプリ名は個人利用 Copilot も商用利用 Microsoft 365 Copilot もどちらも「 Microsoft Copilot 」で統一されます。同じ轍を踏んでいますが、今後どうなることやらです。
次にアイコンの変更です。
▼アイコンの変更

2024年までは Microsoft 365 のアイコンがありましたが、2025年1月に Microsoft 365 アプリが Microsoft 365 Copilot アプリに変わったタイミングで、この左側のアイコンに変わりました。Microsoft 365 が完全に Copilot に食われてしまう象徴のようなアイコンの変更。副産物として、それまで小さな議論だった Microsoft 365 の略は MS365 なの? M365 なの?の問題に、公式が M365 が正しい事がわかりましたが、それは置いといて…。今回はさらにその M365 の部分も消されて、完全に Copilot に Microsoft 365 が飲み込まれる形になりました。そして個人利用も商用利用もアプリ名と同じくどちらも統一されるという事です。良く見ると Copilot 自体のデザインも変わっていますね。以前は若干メビウスの輪みたいな立体感があったけど、新しい方は立体感がなくなり、角丸で縦長の平行四辺形が左上と右下に重なり合い、重なっている部分が繰り抜かれている感じでシンプルになりました。
■ウェブアプリ(ブラウザー利用)
次にブラウザーで開いてみます。(あ、ダークモードです)
▼ウェブアプリ

まずウェブアプリではURLがm365.cloud.microsoftからcopilot.cloud.microsoftに自動的にリダイレクトされるとの事ですが(9月初旬から)、僕が試したところまだリダイレクトされませんでした。
しかし、見た目は変わっていますね。まず左上に「 Copilot 」が表示されています。もう一つ特徴的なのが左下のユーザー名の部分です。以前はユーザー名がフルネームで表示されていましたが、今は「職場」というバッジとユーザー名の一部が表示されるようになりました。
今回、個人利用と商用利用が1つのアプリに統合されることによる不安点が容易に浮かび上がりますよね。間違いによるセキュリティトラブル。同じアプリで同じ見た目だと商用利用 Copilot だと思って業務データを入れた状態で質問や指示をしたところ、実は個人利用 Copilot だった…という展開。今回はそのために左下に「職場」というバッジが表示されるようになったとのことです。実際に個人利用の方の画面を見てみると、
▼個人利用 Copilot ( Microsoft アカウントに切り替え)

このように見た目ソックリですが、左下のバッジが「個人用」になっています。「職場」と「個人用」とバッジを確認して個人利用アカウントなのか?商用利用アカウントなのか?を判断してほしいとの事。もしくは、商用利用である事を示す安心安全のエンタープライズデータ保護の証である緑の盾マークも確認すると良いでしょう。商用利用 Copilot なら右上に緑の盾マークがあるのに対して、個人利用 Copilot には緑の盾マークはありませんからね。僕は普段色々なところで、業務で Copilot 使う際には必ずクセとして緑の盾マークを確認するクセをつけると良いでしょう。と伝えています。
さて、あまり個人利用 Copilot には触れないようにしておきますが、詳しい人だと一つ違和感をおぼえたかもしれません。というのも個人利用の Microsoft アカウントで Microsoft 365 Copilot を開くと、今までは検索や各アプリのリンクしか利用できなく、 Copilot Chat は使えなかったからです。個人利用と商用利用を統合するということはこういう事でもあるようです。じゃ、今までの個人利用 Copilot のチャットは?
▼個人利用 Copilot のチャット

同じアカウントでアクセスすると、こっちはこっちで利用できますね。でもどうなんだろう? M365 Copilot アプリの方に統合されるという事は、こっちはそのうち消えゆく運命なんでしょうか。
■モバイルアプリ
App Store や Google Play からダウンロードできるモバイルアプリも個人利用と商用利用で統一されるという事です。今までは Copilot アプリと M365 Copilot アプリがありました。
▼今までのモバイルアプリ

このように Microsoft 365 Copilot アプリと Copilot アプリがあったんですよね。それが先月2026年8月中旬あたりのタイミングで、アプリのアップデート情報を見たらこうなっていました。
▼アプリのアップデート情報( App Store )

このように Microsoft Copilot アプリが2つ並んでるんです。では、アプリをアップデートして、再度ホーム画面を確認します。
▼ Copilot が2つ…

という事で、左側の M365 Copilot アプリだったものが Copilot アプリと名称変更され、アイコンも新しいアイコンに変わっています。なので一見同じアプリが並んだ状態になりました。もうややこしいです。左の旧 M365 Copilot アプリを起動してみると、
▼名称とアイコンの変更のアナウンス

このように変更されたアナウンスはアップデート後の初回起動時に表示されました。
さて、このように Microsoft 365 Copilot モバイルアプリも Microsoft Copilot モバイルアプリに代わりました。疑問に思うのが、旧 Copilot モバイルアプリはどうなるのか?現時点でも開けば使えます。それはウェブアプリと同じ挙動ですね。ただ、 App Store で確認したところ、すでに新規で検索しても旧 M365 Copilot アプリの方しか検索結果に出て来なく、旧 Copilot モバイルアプリは新規で入れることはできなくなっていました。なので現時点ではウェブアプリよりもモバイルアプリの方がより統一化が進んでいる事になります。旧 Copilot モバイルアプリは、おそらくそのうちリタイヤじゃないかと思っています。
新しい Copilot モバイルアプリ(旧 M365 Copilot モバイルアプリ)で確認すると、
▼アカウントに個人利用の Microsoft アカウントを追加

▼個人利用 Copilot に切り替え

このように右上に緑の盾マーク(エンタープライズデータ保護の証)が表示されておらず、アップグレードを促すボタンも上の方に表示されています。
▼メニュー

左下に「個人用」という表記もあります。
という事で、チャット画面ではウェブアプリよりも個人利用or商用利用の確認がしづらいので(メニュー開かないと「職場」「個人用」の確認ができないので)、やはり緑の盾マークの確認が非常に大事かと思います。
■ストアアプリ(デスクトップアプリ)
※僕は Mac は持っていないので、 Windows のみ確認。
現時点で、僕の環境ではストアアプリはまだ変更がないです。
▼ Microsoft Store

このようにストアで「 Copilot 」で検索すると Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot の両方が表示されます。おそらく左側の Microsoft Copilot アプリはそのうちなくなり、右側が Microsoft Copilot として統一されるとは思います。
▼ Windows のアプリメニュー内も Microsoft 365 Copilot の表記のまま

ただし、アプリを開くと、
▼ストアアプリの Microsoft 365 Copilot

このようにウェブアプリと同様に、左上に「 Copilot 」と表記され、左下にはユーザー名の左に「職場」のバッジが表示されています。
▼アカウントを個人利用 Microsoft アカウントに切り替えたところ

すでにこのようにストアアプリの Microsoft 365 Copilot でも、個人利用との切り替えはでき、左下のユーザー名の左に「個人用」のバッジがあります。
■その他
メッセージセンターのメッセージを読むと、 M365 Copilot の側面ではセキュリティやコンプライアンス、エンタープライズ管理には変更はないとの事。
ただし、URLも変わるし一部グループポリシーをカスタムしているならそれが自動的に引き継がれない場合もあるようなので、テナント管理者などIT部門の人は、メッセージやその周辺情報はユーザー以上にキャッチアップして対応すべき点は対応しておいた方が良さそうですね。URLが変更されリダイレクトされる点に関しては、別途MC1462915でメッセージが出ているので、管理者の方々はチェックしましょう。
大きな懸念点の一つでもある、個人利用と商用利用の組み合わせから間違えてセキュリティ事故を起こしやすそうな点は、おそらく多くの企業では会社貸与のPCで個人利用 Copilot は禁止しているだろうし、ユーザーの方も商用利用 Copilot が利用できているなら、わざわざ個人利用 Copilot を使う必要はないでしょうから、実はそんなに気にしなくても良いのかな?と思いつつ、中にはBYODをOKにしているなどで個人利用と商用利用どちらも切り替えて使うのがOKされていて使えてしまうユーザーもいると思うので、職場or個人用のバッジの確認や緑の盾マークの確認はクセをつけておく必要がありそうですね。
そして関連メッセージのMC1457084も気になる点。
▼Microsoft Copilotアプリ:選択したデバイスをオプトインして、更新されたCopilotデスクトップアプリをテストしてください(MC1457084)


こちらでは、おそらくまだ展開されていないストアアプリについて触れられています。このメッセージではデスクトップアプリという表現ですが。こちらは単に Microsoft 365 Copilot アプリに寄せて名称が Microsoft Copilot アプリになるだけじゃなく、「 Chromiumベースのアーキテクチャを採用」という記載がありました。難しい事はわからないのでコパさんと話したんだけど、今後 Chromiumベースにするんだとしたら今は何をベースにしてるの?と聞いたところ、 Microsoft としては明確に記載はしていないけど、およそ WinUI ベースのネイティブ実装から移行するものじゃないかとの事。よくわからないけどそれはどういう狙いがあるのか?と聞いたところ、おそらく Win と Mac で共通コード化しやすかったり、ウェブアプリ版とのUIや機能差を小さくできるといった期待ができそうだとの事。よくわからないですけどね。
■まとめ
という事で、現時点ではまだ全ては展開されていない状態ですが、すでに展開途中で色々変わっているので、早めに紹介しました。いや、本当は半月前には気が付いていたんだけど色々書く時間がなくて、すでに遅いですね。
個人的にはクドイようですが、「 Copilot に名称を統一しましょう」はすでに一度やって失敗して元に戻しているので、何で同じ轍を踏むのかな?と疑問ではあります。
※以下はあくまでも憶測なので、話半分に聞いてください。
しかし、全体を通すと Microsoft 側の裏の狙いがあるんじゃないか?と邪推するとしっくりきました。表向きは「ユーザーの皆様のUX(ユーザー体験)を向上させる。」という記載が色々ありますが、それをやって1回失敗しているので、あまり説得力がありません。でも、名称変更やアイコンの変更あたりは実は副次的なもので、実際は「個人利用と商用利用を1つのアプリで統一させる」がメインの裏事情だとするとわかりやすいのかなと思いました。つまり開発コストを削減するという事。素人目線で考えても2つの別々なアプリを個別にメンテするより、1つのアプリにまとめた方が単純に1/2のメンテナンスコストになりますよね。それがウェブアプリとストアアプリとモバイルアプリですからね。邪推したままコパと Chromiumベースのアーキテクチャに変わる話をした時に、その狙いがやはりメンテナンス性というか開発側の事情っぽいと考えると、余計その方がしっくりくるなと思いました。
しつこいようですがこれは邪推です。その上で「 Microsoft の開発都合でユーザーの混乱を招くな!」って思いそうですが、 Microsoft 側の開発コストを下げるという事は、巡り巡って僕らユーザーもその恩恵に授かる事も容易に想像がつくので、これはもう僕らはフィードバックしつつも、流れに身を任せるしかないと思います。
邪推も含めて、今回書いた記事の中も、なるべくすでに僕の環境で展開された事実を基に、あとはメッセージセンターのメッセージを読み解いたり想像も入っているので、どこか正しくない部分もあるかもしれません。