
※最初に結論を書くと、緑の盾マークが表示されていなくても、現時点でもエンタープライズデータ保護下であるという点。そして緑の盾マークを表示する修正は6月中に行う予定。これは Microsoft サポートからの回答です。以下、詳細説明や考察や緑の盾マークに何故こだわるのか?など、興味があれば読んでください。また、本件は Microsoft サポートからの回答を基にしていますが、あくまでも個人ブログである事はご了承ください。
生成AIで業務利用というと「業務データが生成AIの学習に使われていないのか?」「セキュリティは大丈夫なのか?」という点は嫌って程聞く不安の声です。もちろん Microsoft 365 Copilot に関してはエンタープライズデータ保護をしっかり宣言しているので、安心安全に利用できます。もちろん Microsoft を全面的に信用した上でですが、信用できなかったらそもそも何も使えませんからね。
次に不安点が「 Copilot 」です。どういう意味か? Copilot って一言で言っても Microsoft のあらゆる製品・サービス・機能に入り込んでいるので、何の Copilot なのかを明確にして話さないと勘違いや認識齟齬が発生します。そして不安なのは使っている Copilot がチャットUIの Copilot Chat だったとして、個人利用の無償版 Copilot もあれば、業務利用でも Copilot Chat (Basic) もあれば M365 Copilot (Premium) もあります。するとエンドユーザーからすると「自分が使っているコレは安心安全に業務利用できるコパだよね?」という不安です。場合によっては業務PCでも個人利用の無償版 Copilot は普通に利用できますからね。
そこで僕は色々なところでエンドユーザー向けに伝えているのが「使う前に緑の盾マークを確認しましょう!」って言っています。エンタープライズデータ保護である証の緑の盾マークです。
▼ M365 Copilot (Premium) ユーザーの M365 Copilot Chat

▼該当箇所を拡大

このように画面右上に盾の中にチェックがあり、マウスカーソルを当てると緑色に塗られるマークがありますよね。マウスカーソルを当てると出てくる吹き出しの中に「エンタープライズデータ保護が適用されます。」という記載があります。この緑の盾マークは、安心安全の証であるという視認できる安全確認では一番わかりやすいものです。なので業務利用のエンドユーザーには、使う前に緑の盾マークを確認するクセを付けると良いですよ、って僕は伝えています。あくまでも僕の考えで僕のオススメですが。
これはもちろん M365 Copilot ライセンスを持っていない Microsoft 365 ライセンスのみのユーザーでも同じです。
▼ Copilot Chat (Basic) ユーザーの M365 Copilot Chat

同じく右上に緑の盾マークがあります。 M365 Copilot ライセンスの有無関係なく、 Microsoft 365 ライセンスを持っているユーザーが利用する M365 Copilot Chat は、エンタープライズデータ保護が適用され、安心安全に業務利用できるという事です。
これは例えばブラウザーが Microsoft Edge であれば、ブラウザーのサイドバーで開かれる Copilot も、しっかり Microsoft 365 のアカウントでサインインされていれば、表示される Copilot Chat のUIの上部には、同じく緑の盾マークがあるので、安心安全に利用できるか確認ができます。
▼ Microsoft Edge のサイドバーの Copilot

とにかくどんな状況であっても、業務利用するなら緑の盾マークを確認してから利用するクセを付けると、トラブルや事故を回避できる可能性が高くなると思っています。
さて、前提のお話が長くなってしまいましたが、 Copilot Chat (Basic) ラベルユーザー以外の、 M365 Copilot (Basic) や M365 Copilot (Premium) ラベルのユーザーの場合、 Word / Excel / PowerPoint でも Copilot が利用できますよね。あらためてその画面を確認します。
▼ Copilot in Word

緑の盾マークはここでも表示されています。
▼ Copilot in Excel

緑の盾マークはここでも表示されています。
▼ Copilot in PowerPoint

緑の盾マークはここでも表示…されてないじゃないかぁぁぁ!!!
そうなんです。緑の盾マークが見当たらないんです。
これ不思議な事に、編集モード(Edit with Copilot とか Allow editing とか、過去にはエージェントモードと呼ばれていた)からチャットモードに切り替えると、
▼緑の盾マークがある

という事で、 Copilot in PowerPoint の編集モードの場合、緑の盾マークが表示されない点が凄く気になったんです。この状態だとエンタープライズデータ保護が適用されていないの?って思うと不安ですよね。
1つ考えられる事として、過去に Anthropic モデルを利用する際にエンタープライズデータ保護下にならなかった時代があったんですよね。
Microsoft 365 Copilot :Anthropic モデルの有効化についてたぶんハッキリした(2026/01/22版)
今年2026年1月7日から Anthropic モデルもエンタープライズデータ保護下で利用できるようになりましたが、それ以前は保護下ではなかったんです。なぜ1月7日以降に保護下になったのかというと「Microsoft サブプロセッサーとして動作する AI プロバイダー」として Anthropic が有効化されたから。
▼ Microsoft 365 管理センターの当該設定項目

その上で、 Copilot in PowerPoint の編集モードで、モードセレクター内を確認すると、
▼ Copilot in PowerPoint のモードセレクター内

このようにズラっと並んでいるけど、基本的には OpenAI の GPT モデルか Anthropic の Claude モデルです。しかし該当しないモデルが2つありますよね。画像モデルの MAI Image 2.5 と Flux.2 Flex です。で、 MAI Image 2.5 は、ちょうど日本時間で今日の夜中に開催された Microsoft Build 2026 のキーノートでも発表された Microsoft が開発した AIモデル群の中のひとつです。少し前までは「 MAI Image 2 Efficient 」という名称でしたが、おそらく夜中のキーノートの発表を受けて 2.5 に切り替わったと思います。余談ですが。なので Microsoft 自身のモデルであれば、 Microsoft のエンタープライズデータ保護の適用外というわけはないと思いますよね。となると、 Flux.2 Flex です。これは Black Forest Labs というところのモデルなんですけど、それは Anthropic と同じく「Microsoft サブプロセッサーとして動作する AI プロバイダー」の設定項目には並んでいないんですよね。なので僕が不安に思ったのは「つまり Flux.2 Flex を使うとエンタープライズデータ保護下ではなくなるので緑の盾マークは表示されていない!?」と考えたわけです。でもそれは違いました。そもそも Flux.2 Flex が画像モデルのラインナップに加わる前から Copilot in PowerPoint には緑の盾マークは表示されていなかった(と思う)し、Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターで Flux.2 Flex が追加されるメッセージがありますが、そのメッセージ内容を見ると、
▼該当メッセージ(MC1302900)の該当事項を引用抜粋

このように、Flux.2 Flex は Azure 内でホストされ、エンタープライズデータ保護(この中では「企業データ保護」と記載)されていると記載されていました。なので、その線は消えました。
という事で、このメッセージが公開される少し前なので4月末あたりに、不安になって Microsoft サポートに問い合わせをしたんです。中でも調査が大変だったのか回答をもらうのに時間がかかりましたが、結果的に表示がないだけで、エンタープライズデータ保護が適用されているという事でした。また、併せてこれはエンドユーザーの不安の元になるという話をしたところ、そこも内部でコミュニケーションを取っていただき、6月中に表示させる予定であるという回答ももらっています。 Microsoft サポートの方々、いつもありがとうございます。
結果的にすでに6月なのでもうすぐ Copilot in PowerPoint の緑の盾マークは表示される事でしょう。そうするとこの記事はすでに過去のものとなりますが、そういう経緯があった事、緑の盾マークの存在、そこらへんの認知が少しでも向上されれば幸いです。