「復活した」って書いてあるけど、当ブログでこのネタを取り上げるのはたしか最初です。なのになんで復活なんて言葉を使っているのか?それも含めて記事にします。
SharePoint を開くと左側にこんなのがありますよね。
▼左の縦型のバー
これが「アプリバー」と呼ばれるものです。アプリバーは2021年4月あたりに展開されたので、そろそろ1年目ですね。以下に詳細を記載しています。
さて、そんなアプリバーですが、アイコンが4つ並んでいます。これが今回もう1つ追加されて5つになったんです(まだ展開中なのでなっていない環境もありますが)。
これは 2021/10/29 付けで公開された Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターの以下のメッセージが該当します。
▼ (更新)SharePoint アプリ バーのエントリ ポイントを一覧表示する新しいマイクロソフト 365
メッセージタイトルだけじゃよくわからないんですけどね。わかりやすくスクショが貼り付けられています。つまり、アプリバーに Microsoft Lists が追加されるという事です。
これが僕の環境に展開されたのは実は2022/02/10、1ヶ月前くらいでした。しかしこの時は…
▼残念な感じに…(2022/02/10当時)
クリックすると中身がうまく表示されなかったんですね。で、数日後には、
▼マイリストが消えてた…(2022/02/15当時)
という感じで、すぐに消えちゃったんです。何かしら問題を抱えたので一旦下げた感じでしょうか。そしてそこから1ヶ月くらいして今朝見たら復活していたというわけです。これが記事タイトルの「復活」の意味です。現在は正常に動作しているので、では試してみます。
▼僕の環境のアプリバー
このように一番下に1つ追加されて5つのアイコンが表示されました。ちなみに一番上のアイコンが違うのは、僕のテナントではホームサイトの設定とグローバルナビゲーションの設定をしているからです。
話を戻して、マイリストをクリックすると、
▼マイリストの中身
家庭利用で実運用しているリストもあるんで恥ずかしいですが、このように Microsoft Lists ( SharePoint のリスト)の「最近」と「お気に入り」のリストが表示されています。これは結局、 Microsoft Lists のホームに表示されている「お気に入り」「最近使用したリスト」と同じです。
▼ Microsoft Lists ホームの「お気に入り」「最近使用したリスト」と同じ
実際にアプリバーのマイリスト内の「さらに表示」をクリックすると、 Microsoft Lists ホームに遷移します。
という、記事にするほどでもないくらいのいたってシンプルな追加でした。これで結局現時点のアプリバーの5つのアイコンは、標準設定だと、
▼5つ
SharePoint スタート ページ
標準設定ではスタートページへのリンク。ホームサイトとグローバルナビゲーションの設定をしていると、アイコンも変えられるし、組織に合ったナビゲーションが展開される。
自分用サイト
自分が良く閲覧しているサイトやフォローしているサイトを表示。
自分のニュース
ユーザーへのおすすめのニュースが表示。
自分のファイル
最近利用したファイルが表示。
マイ リスト
最近利用したリストやお気に入りにしているリストを表示。
というように、一番上以外は、ユーザーに合わせて表示してくれます。
■一つだけややこしい点
さて、僕がややこしいなと思ったのは「マイ リスト」という名称です。これ上で5つを見てもわかるとおり、他は「自分」なのにリストだけ「マイ」になっていますよね。まぁ、英語では全て「 My 」なんでしょうけどね。で、僕が気にしてるのは、同じ「マイ リスト」だけど意味が全然違う場所があるんです。それが、 Microsoft Lists でリストを新規作成する時。
▼新規リスト作成のボックス
保存先に「マイ リスト」ってありますよね。これ同じ名称だけど、アプリバーのそれとは意味が全然違います。 Microsoft Lists のリストの保存先は SharePoint とは限らず、このマイリストを保存先として指定して作成すると、ユーザーの個人サイト内にリストが作成されるんですよね。「個人サイト」ってのは普段あまり耳にしないとは思いますが、 OneDrive もユーザーの個人サイト内の1つのドキュメントライブラリと言っても良いと思います。つまり OneDrive のように、自分専用サイトにリストが作成される。それがここで言う「マイ リスト」なんです。SharePoint のアプリバー内の「マイ リスト」とは全然意味が違う事がわかっていただけたかと思います。
こういう機能の名称はあまり深く考えられていないところもありがちなので、気を付けておきましょう。