※いつもに増して不確かな事なのであくまでも参考までに。
まず、参加者レポートについて、僕の記事を時系列にまとめます。
■参加者レポートについて、これまでの流れ
2020/10/23
Microsoft Teams :会議の参加者レポートのダウンロードをできるようにしたく PowerShell で悶絶した話
この時点では参加者レポートをダウンロードできる機能は既定でオフになっていて、オンにするには PowerShell で設定変更する必要があり、僕が悶絶しながら設定変更したという話です。しかし、この時点では参加者レポートのダウンロードは会議中しかダウンロードできず、会議を終了した後にダウンロードする術がなかったんです。
2021/03/25
Microsoft Teams :会議終了後、詳細画面に録画やメモなどがまとまって表示されるようになった(ただし…)
で、つい最近、チャネルに紐づかない会議の場合は、会議終了後に会議詳細画面に会議の録画やメモなどが表示されるようになり、そこにこの参加者レポートも表示されるようになりました。なので会議後に落ち着いてダウンロードする事ができるようになったんです。しかし、この時点ではチャネルに紐づいた会議は会議詳細画面に表示されないという事がわかりました。
2021/03/26
Microsoft Teams :チャネル会議でも会議終了後に参加者レポート(出席者情報)をダウンロードできるようになった
その翌日、今度はチャネル会議であればチャネルの投稿内にある会議に紐づいたスレッドに参加者レポートが表示されるようになりました。非チャネル会議であっても会議に紐づくチャット内に表示されます。つまりこれでいつでも会議の参加者レポートがダウンロードできるようになったというわけです。あ、ダウンロードできるのは開催者のみですよ。
■勘違いしていたと思う…
このような流れで、僕は上述の最後の記事を書いてから今日まで一つ勘違いをしていたと思います。一番最初の記事の通り、そもそも参加者レポートの機能は既定でオフになっていて、 PowerShell でしかオンにできないという事です。これは明確に Microsoft Docs などでも記載されており、現に当時は PowerShell で設定を確認したらオフだったので間違いないです。更に現時点の Microsoft Docs の該当ページを見ても記載に変更はありません。
Microsoft Teams 会議出席レポート | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/teams-analytics-and-reports/meeting-attendance-report
▼念のためスクショ
更新日時は「2021/04/08」なので今日の日付です。そしてスクショ内の一番下のところに「既定では、レポートのダウンロード機能はオフになっています。」と記載されています。
Teams で出席レポートをダウンロードする | Office サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/ae7cf170-530c-47d3-84c1-3aedac74d310
▼念のためスクショ
こちらでも注の2項目目に「この機能を利用するには、管理者が有効にする必要があります。」と記載されています。
という事で、今朝まで僕は、「参加者レポートが会議終了後にダウンロードできるようになったけど、そもそも参加者レポート機能を PowerShell でオンにしないと利用できない。」という認識でいたんです。
ただ、昨晩とある YouTube の動画を見ていたら、参加者レポートに関する話題があり、その中で PoweShell の設定が必要だという前提条件を話さずに参加者レポートの話をしはじめていて、「不親切だなぁ」なんてその時は思ったけど、なんだか不安になったんですよね。そしてその場で確認したらビックリする結果になったんです。
■設定していないテナントでも参加者レポートがダウンロードできるぞ!
僕は家族用テナントの他に開発者プログラムで利用できるテナントも持っています。こっちは管理者が設定できる設定値は、あえて一切変更しない素の状態のテナントです。対象リリースでもなく一般リリースのテナントです。そっちで Microsoft Teams で会議をしてみたんです。
▼会議中の画面の一部
▼会議後の会議チャット
あれま~~~~~~!参加者レポートがダウンロードできるぞ!
更に不安になった僕は、もう1つのテナント。 Microsoft アカウントで利用できる無償版 Microsoft Teams のテナントでも試してみたんです。
▼会議中の画面の一部
▼会議後の会議チャット
うぉ~~~~~~!無償版の方でも参加者レポートがダウンロードできてるぞ!
■ PowerShell で確認
念のため、開発者プログラムで利用できる方のテナントの設定を PowerShell で確認してみました。しつこいようですが、このテナントは完全に素の状態のテナントです。
苦手な PowerShell ですが、どうやらバージョンが 2.0.0 になったようですね。太田さんのブログの以下の記事で詳細が記載されています。(相変わらず、サイトタイトルがオシャレ!)
Microsoft Teams の PowerShell がバージョン 2.0.0 になって Get-Team のパフォーマンスも大幅に向上 | idea.toString();
https://idea.tostring.jp/?p=5991
▼で、僕も 2.0.0 にしてみました
コマンドが増えてますね。以前やった時は会議ポリシーを調べるには更に面倒な手間があったと思うけど、もうこのコマンド一覧の中に「 Get-CSTeamsMeetingPolicy 」があるのですぐに実行できます。
▼ Global の会議ポリシーの設定値
▼その中から参加者レポートについての設定値
やはり Enabled になっていました。冒頭で紹介した一番最初の記事を見ればわかりますが、当時はこの設定値が Disabled つまり無効になっていたので、 Enabled に設定値を変更しなければいけなかったのに、いつのまにか、設定値が Enabled に変わっていたんですね。
おそらくですが、参加者レポートが会議後にもダウンロードできるようになったあたりに既定値の変更があったんじゃないかと思います。知らんけど。
■自分の環境で確認してください
ただ、あくまでも僕の持っている環境で確認した結果です。皆さんの環境がどうなっているかはわかりません。だって、上で紹介したように未だに Microsoft Docs では「既定ではオフでオンにする必要がある」って記載されていますからね。なので、不安な方は確認してみてください。テナント管理者であれば PowerShell で確認すれば良いですが、そうじゃない人であっても、会議の参加者レポートがダウンロードできるのであればそれはもう設定がオンになっている証拠なので。
ただ、参加者レポートがダウンロードできるようになった事は、僕の考える限りは問題はないと思います。むしろ大きな会議で「ちゃんとみんな参加したのか?」という確認をとれるようになったので良い事かなと思います。しかし、僕の考え付かないような理由でこの機能が利用できては困る!という場合は、管理者が PowerShell で設定値をオフに変更する必要がありますね。