Office 365 :メッセージ センターが英語に戻ってる?

過去にこのような記事を書きました。

Office 365 メッセージ センターが翻訳されている?

しかし、今朝、管理センターにアクセスするとメッセージ センターが英語に戻っていました。

▼メッセージ センター内が英語に戻ってる

と思ったら、最新のメッセージで以下のメッセージが。

▼Updated feature: Message Center automatic language translation update

冒頭に「一般提供が今日開始されました」と記載されています。

とりあえずメッセージを読んでみると、管理センター設定の言語とタイムゾーンで言語が英語以外のユーザーには、翻訳オプションを選択できるドロップダウンメニューが表示されるそうな。

▼こんな感じのメニューが表示されるらしい。

では、僕の設定を調べてみると…

▼僕の設定ではすでに言語は日本語になっているので、メニューが現れ…

▼現れないじゃんかよ~

再度ちゃんとメッセージを読むと…このアップデートは2018/3/8以降で利用可能なようです。「一般提供が今日開始されました」って冒頭に書いてあったけど。

まだ利用可能にしていない状態で、英語には戻しちゃったのが今日開始って事ですかね。

まぁ管理センターホームのメッセージ センター欄が英語に戻っただけで、メッセージ センターに入って翻訳ボタンを押す機能は問題なく機能します。

▼「翻訳言語 日本語」をクリックすると

▼日本語になりました。

なので特に困る事はないとは思いますが、とりあえず3月8日待ちですかね。僕の誕生日ですが。(プレゼントは365日受付中!)

Microsoft Teams :簡易的なアンケートが会話の中でとることができる

結構前に追加された機能なのですが、なぜか僕の環境では全然使えなく、ようやく最近使えるようになりました。

アンケートと言えば SharePoint のアンケートリストでしたが、Office 365 なら今は Forms が便利ですよね。

その Forms の機能を利用した簡易的なアンケートが、 Teams の会話の中に埋め込む事ができます。

タブに Forms を追加する方法もあるけど、それよりもかなり容易にできるのでおススメです。

▼会話の入力欄に「 @Forms 」と入力するとサジェストに Forms が出現するのでクリック。

▼アンケートの作り方の案内が上部に表示されます。(英語ですが…)

▼なかなか気が付かなかったけど、ここクリックできます。

▼クリックするとサンプルがそのまま入力されるので、これをベースにいじります。

▼こんな感じに変更して投稿

▼このようなアンケートになりました。

投稿直後は失敗したような表示になるけど、1秒くらい遅れてアンケート表示に成形されます。

簡単にアンケートとるなら便利ですね。

ちなみにアンケート作る時に、[ ? ]や[ , ]を全角にしてしまうと

▼ Forms bot さんに英語で怒られてしまいます。

お気を付けください。

で、冒頭に僕の環境ではなぜか全然使えなかったと書きましたが、後々気が付いたのですが、僕の環境自体が使えなかったわけではなく、一部のチームで使えていなかったようです。つまり同じテナント内なのに、使えるチームと使えないチームがあり、サっと見た限りだと原因がわかりませんでした。(今後の課題とします。)

Microsoft Teams :2018/03/23からプライベートチームが検索可能になるようです

【追記】その後、延期されたようです。よかった。

Microsoft Teams :プライベートチームが検索可能になる計画が延期されていたようです


 

Office 365 管理センターのメッセージ センターに上のメッセージがありました。

これを読むと、 2018/03/23から Teams 内でチームを検索する事ができるとの事。そして参加したいチームに参加の申請を出して、そのチーム所有者が承認/拒否が可能との事。

まだ詳細は不明なのでなんとも言えませんが、チーム検索の機能全体をオンオフできる設定はあるのでしょうか?

また、これを読む限り、既存のチームは全て検索対象となっており、検索結果で非表示にしたい場合は、なんと Office 365 管理者が PowerShell を使って設定しないといけないようです。しかも、個々のチームに対して。

これは現在の使い方次第では厄介な追加機能になってきますね。

メッセージ内にもあるように、チーム名や説明に機密情報が含まれている場合は、チーム所有者に変更を促す必要があり、大規模に Teams を展開し活用されている企業にとってはちょっと厄介なのかなと思います。

せめて Yammer のグループのように、チーム作成時や編集でプライベートチームの場合は、検索結果に含めるか否かの設定がポチっとできれば良いのですが、Office 365 管理者が PowerShell で、とか、ちょっと厳しいですね。

▼【参考】 Yammer のグループ作成時の画面

それと個人的に気になるのが、ゲストユーザーがチームを検索できてしまうのか?という点。普通に考えると検索できないようにしてもらわないとヤバイですよね。だって、他社のゲストユーザーが自社のチームが丸見えなんてありえないですよね。
ただ…ゲストアクセス実装時に、ゲストユーザーが招待先のテナントのユーザーを検索出来てしまうという危険な仕様もあったので、なかなか油断ならないので今後のアナウンスに注目です。

【参照】
Microsoft Teams のゲストアクセスの機能を使ってみた(トラブルも)

※この記事の内容の仕様が現在でも変わっていないのか?と思って少し試してみたら、どうやらゲストユーザーは招待先のテナントのユーザーを検索できなくなってそうです!(ただし、招待されたチームメンバーは検索されます。)
ちょっとしか試していないので確かな話ではありません。ちゃんと調べたいけど仕事が多忙でなかなか時間が割けられず、そのうち調べます。

脱線してしまいましたが、できない事ができる機能はウェルカムなのですが、ちょっと怖いですよね。

また、グループが検索できる Yammer と、対してチームが検索できなかった Teams 。SNSという性質上  Yammer はグループを検索できるべきですが、チャットとしての Teams は僕個人的にはそれほどチーム検索の必要性はないと思っていました。可能となったところで、更に Yammer と Teams の使い分けや棲み分けが曖昧になってきますね。

SharePoint :ホームページがクラシックUIでそれ以外はモダンUIの時の不可思議な挙動

変な現象を確認したので紹介します。

サイトテンプレート「チームサイト(クラシック表示)」などでサイトを作成しますと、トップページはクラシックUIだけど、リスト/ライブラリなどはモダンUIになります。その場合、ちょっと変な挙動を発見しました。

▼クラシックUIのトップページのリンクなどからカスタムリストに行きます。

▼モダンUIでカスタムリストが表示されます。

▼リストの設定を変更しようと歯車メニューから設定ページへ行くと

▼リストの設定ではなくてなぜか「サイトのページ」の設定画面へリンクされます

ひとつ前のスクリーンショットをよく見ると、

▼カスタムリストが表示されているのに歯車メニュー内は「ライブラリの設定」になっています。

つまり、トップページ(つまり「サイトのページ」ライブラリ内のファイル)から別アプリ(リスト/ライブラリ)に遷移しても、歯車メニュー内はうまく遷移されていなく、トップページの歯車メニューのままになってしまっています。

これ、トップページからリストへ行けば歯車メニュー内が「ライブラリの設定」となっているので違和感ありますが、トップページからライブラリへ行って歯車メニュー内の「ライブラリの設定」をクリックしても、やはり「サイトのページ」ライブラリの設定ページへ行ってしまいます。混乱してしまうし、勘違いしたまま設定変更してトラブルにもつながりかねません。

ちなみにトップページからリストやライブラリに遷移した後にF5キー押して更新すると歯車メニュー内も更新されました。

また、サイト全体がクラシックUIの場合は、

▼トップページからリストに遷移して歯車メニューをクリックすると正しい挙動になっています

そのうち直る挙動かと思いますが、注意しましょう。

SharePoint :モダンページのWebパーツに新しく実装された「Kindle インスタント プレビュー」「Twitter(プレビュー)」を試す

モダンUIのWebパーツは徐々に追加されていって面白いですね。ただ、ガチガチに厳しい企業にとってはアレも利用禁止、コレも利用禁止にするのに四苦八苦だと思います。そういう企業さんはモダンUI自体が利用禁止でしょうけど。そもそもそういう企業さんにとっては Office 365 は向いていないのかも。

さて、最近追加されたWebパーツが2個ほどありました。

  • Kindle インスタント プレビュー
  • Twitter(プレビュー)

早速試してみました。

■ Kindle インスタント プレビュー

▼モダンページのWebパーツ追加に Kindle のアイコンが

▼クリックするとWebパーツが追加されます

▼同時に設定の右パネルが出現します

(右パネル上部の「 Kindle インスタント プレビュー」の「ビュー」が改行されて隠れてしまっているのはご愛敬ですね。英語だと「Kindle Instant Preview」で余裕をもって収まっていました。)

ここに埋め込みコードを入力すれば良いので、取得しようと思います。

実際に Amazon で埋め込みコードを取得しようと思ったことがないのですが、SNSなどにシェアをするボタンはあったなぁと思って探しました。

▼ここらへん

しかし、埋め込みコードはどこにもなかったんです…。

一旦、SharePoint に戻って右パネル内を見ると、「 Kindle プレビューの埋め込みについての詳細情報 」なるリンクを発見。そこからページに行くもヒントがなく、更にリンクを辿るとAmazonサイトのページにたどり着きました。

Amazon.com: Kindle Instant Preview
https://www.amazon.com/Kindle-Instant-Preview/

ふむふむ…

▼ん?<Embed>??

この左隣のPアイコンはあったけど、<Embed>なんてなかったぞ?もしや?と思い、英語版のAmazonサイトを見てみると…

▼あった!!!

つまり、Amazonの日本サイトでは埋め込みコードは対応されていないという残念なオチでした。そしてAmazonの日本サイト以外を利用したことがなかったけど、英語サイトで日本の書籍を検索しても出てきません。

▼取扱い商品等が変わります…そうですよね…

うーむ、つまり日本の書籍はこのWebパーツは今のところ使えないという事でしょうか。(他国でも取り扱いがあれば使えるますが。)これはなかなか残念です。Amazon側の仕様だからなおさら残念。自分で埋め込みコードを作成するなど何か解決方法はあるんでしょうかね。(今回は時間もないので調べませんが…)

とりあえず、英語サイトで埋め込みコードを取得してWebパーツの設定に突っ込んでみました。

▼ページの編集モードでもプレビューが即表示されます

▼発行するとこんな感じ。プレビューが埋め込まれます。

▼「プレビュー」をクリックするとちゃんと試し読みが少しできます。フルスクリーンも対応ですね。

チームサイト内でチームにおススメ本があったらこのように紹介するのも良いですね。ただ、Amazonの日本サイトが…という点が痛いですが。

■Twitter(プレビュー)

おそらくこっちの方が使えそうです。

▼Webパーツの追加で「Twitter(プレビュー)」をクリック

▼追加するだけで既定で Microsoft のアカウントが指定されています

特定のアカウントのツイートを表示する場合は、特に自分のTwitterのアカウントを持ってなくても利用可能です。ユーザー名やURLを指定するのですが、少し触った限りだと複数指定はできなさそう。

また、ハッシュタグなど検索結果を表示させるにはTwitterのアカウントが必要なようです。

詳細は以下のページをご参考に。

Twitter の web パーツを使用します。
https://support.office.com/ja-jp/article/-15db6b3b-d167-41dd-9875-2af64b44d820

Twitterに関しては例えば Microsoft Flow を利用して、SharePoint や Yammer や Teams などに流す方法もあるけど、Flow のアクションはTwitterアカウントにログインしなければいけなかったと思います。今回紹介した方法なら一部ではTwitterのアカウントなくても表示可能なので、気軽ですね。

利用シーンとしては、ソーシャルメディアをやっている企業なら、自社アカウントを社内ポータルサイトに表示させたり、営業部門のサイト内では自部門で扱っている商品やその企業のアカウントがあればそれを表示させるのも良いですね。技術部門も同じく。
例えば、 Microsoft 製品を販売している部門サイトに Microsoft の製品関連のアカウントがあれば、それを表示させていれば最新情報を楽に得る事が可能かと。

こんな感じでカンタンに設定が可能な便利機能が続々実装されていく中で、開発やらカスタマイズにこだわるよりも、このような標準の便利機能をいかに業務に役立てるか?という利活用の工夫に時間とお金を注いだ方が良いのではと思います。テナントの管理者にとっては最新機能などのキャッチアップが非常に大変で追いつけないかと思いますが。

SharePoint :いつの間に 注目リンク リストがモダンUIに対応していたので色々試してみる

過去に以下のような記事を書きました。

SharePoint:「注目リンク」リストは新しい表示(モダンUI)ではエラーになる

ところが、いつの間にか注目リンクがモダンUIに対応していました。

▼こんな感じです

この見た目、どこかで見た覚えがあるなぁと思ったら…

▼他のリストやライブラリのビューにもある「タイル」ビューのUIですね

ちなみにこの注目リンクリストをクラシックUIにすると…

▼こんな感じです。

使えなかったのが使えるようになったわけですが、それではクラシックUIとモダンUIでどのような相違があるかどうか触ってみました。

【1】レスポンシブWebデザイン

モダンUIなのでレスポンシブWebデザインです。ブラウザのサイズに合わせて列数も可変するし、タイルのサイズも可変します。

【2】全部表示される

クラシックUIの場合は、カルーセルUIで左右にスライドされるようになり、基本的には1行で表示できるだけ表示でした。
モダンUIの場合は、カルーセルUIではなくなり、ブラウザの横幅に合わせて2行以上で全て表示されます。

【3】マウスホバー時のアクションがなくなった

クラシックUIの場合は、タイルにマウスホバーすると透過したグレー部分が上昇し説明文が表示されます。
モダンUIの場合は、そのようなアクションはありません。
なので、ここからは説明文は見る事ができません。

▼クラシックUIの場合は、このようにマウスホバーをすると下部の帯の部分が上にせり上がりタイル全体を覆いますが、モダンUIにはそのような挙動はありません。

【4】背景画像の表示方法が異なる

クラシックUIの場合は、背景画像が縮小/拡大され、どのサイズでもタイル全体に画像が表示されます。なので横長の画像は縦の大きさに合わせるので画像の左右が切れてしまいます。
モダンUIの場合は、拡大はされず縮小のみです。縦長の画像の場合は下が切れてしまいます。

▼このような様々なサイズの画像を準備して背景画像に指定しました。

▼クラシックUIの場合

▼モダンUIの場合

う~む、こう見るとクラシックUIの方が良さそう!?モダンUIの注目リンクリストの背景画像は正方形でサイズは300px×300pxくらいあれば大丈夫そうかな。また、クラシックUIと同じく下部の帯で隠れる部分は考慮して背景画像は作成した方が良さそうですね。

【5】なんかアイコンが表示される

クラシックUIにはなかった点として、アイコン画像が表示されます。

▼クラシックUI

▼モダンUI(大きく紙のアイコンが表示)

▼モダンUIで背景画像を設定した場合

背景画像を指定すると紙のアイコンが小さくなって表示されますが、ちょっと邪魔ですね…。これが例えばリンク先がExcelだったらExcelアイコンに変わってくれたらまだいいなと思ったが、

▼Excelファイルにリンクを設定しても紙のアイコンのまま

ちょっと残念ですね。

以上の事からモダンUIでも利用できるようになった事は素晴らしいけど、まだまだ改良の余地がありそうですね。今のところクラシックUIよりも機能落ちしてしまっているところもあるので。

そしてモダンページのリストWebパーツは現時点ではカスタムリストしか選択できないので、注目リンクリストをWebパーツとしてモダンページに追加はできません。(これもそのうちできるようになりそうですが。)

また、ちょっとバグでは?という挙動を発見しました。

▼クイック編集 をクリックすると…

▼なぜか中身だけクラシックUIになってしまいます

そしてこの状態で「完了」をクリックしても元にも戻りません。

それと、背景画像を設定しようとした時にモダンUIでちょっと面倒だなと思った事があります。背景画像のURLの取得です。

注目リンクリストの背景画像の設定は「背景イメージの場所」列ですが、これは列の種類的には「ハイパーリンクまたは画像」列です。なので、ローカルPCから選択したりサイト内のライブラリから選択できず、単にURLを指定するしか方法がありません。

▼「背景イメージの場所」列

で、ライブラリに画像をアップロードしてURLを取得しようと思ったのですが、モダンUIだと正しいURLの取得方法がわからなかったんです。

アップロードした画像をクリックしても…

▼画像ビューアになるのでURLは取得できません

この状態で画像を右クリックしても右クリックメニューは表示されません。

次に、リンクのコピー機能を使ってみます。

▼リンクをコピーしました。

しかし、このURLが拡張子で終わっていないんです。通常なら「…/100_100.png」というURLですが、そうじゃないんです。試しにこのコピーしたURLでアクセスしてみると…やはり画像ビューアで開いてしまいます。

結局僕にはモダンUIから画像ファイルのURLにはたどり着けず、ただ構造は知っているのでアドレスバーに手打ちでURLにたどり着けました。また、クラシックUIでならURLにたどり着けますけど、ちょっとこれは面倒だなぁと思いました。

以上、モダンUIの注目リンクリストの少し触った気が付いたところです。またシレっと改良されていると思うので、今後に期待ですね。

Microsoft Flow : SharePoint をフロー内で利用する場合 SharePoint の列の作成で気を付けたい事

▼例えば SharePoint の列に「タイムゾーン」という列名があるとします。

Microsoft Flow でこれを式で利用しようとすると…

▼値に「タイムゾーン」を挿入すると列名ではなくて内部名が表示されてしまうんです。

body(‘項目の取得’)?[‘OData__x30bf__x30a4__x30e0__x30be__x30’]

こんな感じで長いのに、Flow の式を入力する箇所は横幅狭いのでいろいろ厄介です。また、これじゃどの値を挿入したか後でチェックするのが大変です。作った本人ならまだしも、別の人がこれを見たら嫌になっちゃいますね。

次に SharePoint の列名を英数半角にしてみます。

▼「TimeZone」という列名で列を作成すれば…

▼このように短くなります。

body(‘項目の取得’)?[‘TimeZone’]

これなら式も短いし、どんな値を挿入したかもわかります。

でも、だからと言って全部 SharePoint の列名を英数半角にするのはなぁ…。そういう時に過去に記事にした対処法があります。

SharePoint 列の内部名

これは SharePoint でカスタマイズをする際に気を付けようという記事でしたが、まんま Flow にも当てはまりました。
つまり、列の作成時には英数半角で作成し、その後に列の編集で日本語にしてしまえばOKです。

▼先程利用した「TimeZone」列を編集し、列名を「たいむぞーん」と日本語に変更しました。

▼ でも、 Flow で「たいむぞーん」を挿入したけど、式の方は「TimeZone」のままです。

これで、SharePoint の列は日本語を利用でき、かつ、Flow の方では式に挿入しても長くならず、後でどの列だかもわかりやすくなります。

後々の事を考えると、列名は英数半角で作るクセを付けておいた方が色々と良さそうですね。

SharePoint :新しい SharePoint 管理センター プレビューを触ってみる

新しい SharePoint 管理センター については、対象指定リリースでは100%リリースされたとの事です。僕のテナントはリリースが遅くてつい最近リリースされました。

とにかく新しい SharePoint 管理センターの期待は、現在の SharePoint 管理センターでは管理できなかったサイトコレクションも管理できるようになる事。Office 365 グループに接続されているチームサイトやコミュニケーションサイトなどは、現在の SharePoint 管理センターでは表示すらされないので、全サイトコレクションをリストアップするには Powershell やサードパーティー製品に頼るしかなく、困っている管理者さんも多いのではと思います。

では実際に見てみましょう。

▼現在の SharePoint 管理センターの画面です

右上に「新しい SharePoint 管理センター プレビューをお試しください」の素っ気ないテキストリンクが出ます。「プレビュー」というところも大事な点ですね。

僕のテナントには SharePoint 管理センターから作ったサイトコレクションは少ないので、12サイトコレクションしかリストアップされていません。しかし実際はチームサイトやコミュニケーションサイトもたくさん作成していますし、Office 365 グループや Teams や Planner などで勝手に作成されているサイトコレクションもあります。

Office 365 :Office 365 グループを筆頭に勝手に色々作成されてしまう系まとめ β版 Ver2.0

では、右上のテキストリンクをクリックします。

▼新しい SharePoint 管理センターのホームです。

新ホームはサイトコレクションのリストではなく、アクティビティなどが表示されています。アクティビティのそれぞれの「詳細」をクリックすると…

▼別タブで Office 365 管理センターの使用状況にリンクされます

新ホームの下部には SharePoint のみフィルターをかけたメッセージセンターの表示もあります。「すべてのアクティブなメッセージ」というリンクをクリックすると…

▼別タブで Office 365 管理センターのメッセージセンターにリンクされます

新ホームの左下には「クラシック SharePoint 管理センターに移動する」というリンクがあります。SharePoint のモダンUIとクラシックUIを切り替えるのと同じです。

次にサイト管理画面です。ここが僕の中ではメインイベントです。

▼ほしかった情報がでたあぁぁぁ!!

UIはまんま SharePoint のモダンUIですね。なので各列の横幅調整やフィルターのかけかたや列表示/非表示の方法なども同じです。同じUIの方が助かりますよね。

それとこれ大事ですが、表示速度が速いです。モダンUIの恩恵でしょうか。

▼拡大すると、こんな感じで…

テンプレート列はクラシックの方にはなかったですね。ここを見ればクラシックの方でリストアップされたなかったコミュニケーションサイトも表示されている事がわかります。また、チームサイトに関しては「チームサイト(クラシック表示)」じゃないただの「チームサイト」これが Office 365 グループに接続されているサイトコレクションですね。

▼気になる点が一つ。コミュニケーションサイトとチームサイトはサイト名が正しく反映されていません。

それぞれサイト名はあるけど、全て「 Communication site 」「 Team site 」になってしまっています。テンプレート名の英語ですよね。という事は英語のテナントではテンプレート名とサイト名が全く同じになっていると思います。今後修正されると思いますが。

▼列名の行の右「…」から「列のカスタマイズ」をクリック

▼ SharePoint のモダンUIと同じく右パネルが出現し、列の表示/非表示を制御できます。

▼色々表示してみました。

外部共有もわかるし Office 365 グループと関連しているかもわかりますね。また、ページビューや表示または編集されたファイル数もわかります。
ただ、これって期間がどのくらいに対しての数なのかが不明ですね。1日のページビューなのか?30日くらいなのか?(あとで答えはわかります。)

次に1アイテム(1サイトコレクション)の詳細を見てみます。

▼詳細を確認したいサイト名を直接クリックするか、アイテムを選択して右上の「i」アイコンをクリック

▼右パネルにこれだけの情報が表示されます。

やはりアクティビティが表示される点は大きいですよね。これまでは SharePoint 管理者は単なる管理のみだったけど、これからは更に利活用されているかどうかも気を付けるべき!というところでしょうか。

Office 365 の監査ログでも取得できないリストのアイテムについてはこちらも同様。ページビューやファイルの利用数はあるけど、リストのアイテムに関してはありませんね。

また、上の方でリスト表示のページビューなどの期間が不明でしたが、ここを見ると「最近30日間」でしたね。

更に良いのが、例えばアクティビティを見て全然使われていなかったとして、SharePoint 管理者からサイトの管理者にメールを送信できるんですよね。

▼該当サイトを選択した状態で「管理者にメールを送信」

▼吹き出しが現れます。

▼こんな感じのメールが届きます。

ここもコミュニケーションサイトはサイト名がサイト名ではなく、「 Communication site 」になっちゃってるのが残念。チームサイトもおそらく同様でしょう。

他に気になったところでは、サイトコレクションの削除ですが、ここからではできない場合があります。それは Office 365 グループと接続しているサイトコレクションです。

▼他のサイトコレクションは選択すると「削除」があります。

▼しかし Office 365 グループと接続されているサイトコレクションを選択すると「削除」はありません。

▼また、ビューは使えそうなビューが色々あります。

「最大のサイト」ってなんだろう?と思ったら、使用済みストレージの大きい順でした。

と、新しい SharePoint 管理センターは、色々と個人的にはかなり良いと思っています!

あ、もちろんここから新しいサイトコレクションも作成できます。

▼ SharePoint ホームから作成する画面と違い、「従来のサイト」という選択肢も。

▼「従来のサイト」をクリックするとこんな感じ。

あら、ここではクラシック SharePoint 管理センターでサイトコレクションを作成する時と同じく、タイムゾーンも選択可能です。これ、チームサイトやコミュニケーションサイトの作成時も選択できるといいんですけどね。

▼その他の設定は今のところメッチャ少ないです。プレビュー版だし今後増えるのかなと思います。

▼数日前まではなかったような気がする「APIの管理」。僕のテナントでは何もないですが。

とりあえず一通り触ってみました。足りない機能に関しては SharePoint のクラシックUIとモダンUIを用途によって切り替えて使い分けるのと同じく、こちらもクラシック管理センターとモダン管理センターを切り替えて使い分ける必要がありますね。

しかし、モダンUIにより表示速度が速くなった事と、サイト管理が色々便利になったのは、本当にうれしい事です。

Office 365 管理センター:メッセージ センター でメッセージの共有が簡単に(しかしまだ機能していない??)

Office 365 の管理センター内の「メッセージ センター」の新しい機能のようですが、以下のメッセージがありました。

▼更新された機能:メッセージセンターの共有エクスペリエンス

つまり、メッセージ センターのメッセージをメールで共有できる機能らしいです。実際にこのメッセージを共有してみたいと思います。「共有」ボタンをクリックすると…

▼このように右パネルが切り替わります。

メールアドレスを追加しますが、候補をサジェストしてくれなく、正しいメールアドレスを入力します。共有が確認できるように自分にも送信できるチェックもありますね。

▼「個人的なメッセージを追加します」にチェックをすると更に文章を入力して送信できそうです。

ちなみに上のスクショを見るとわかるとおり、Gmailのアドレスを突っ込んでみました。これで届くのかな?というテストです。

自分のテナントのアカウントのメールアドレスとGmailと2回共有してみました。

結果…

1日経ったけどメールはどちらにも届いていません。自分にも送信するチェックを入れたけど、自分にも届いていません。つまり、現時点ではまだちゃんと機能していない?2つのテナントで実行してみて両方ともメールは届いていませんでした。

ちゃんと機能するようになったらまたテストしてみます。

機能したところで利用シーンですが…あまりなさそう…。
というのもメッセージ センターは英語を自動翻訳していて、以前も「 Android 」を「人造人間」と訳していた微笑ましい件もあり、実際にそれだけ読んでも意味がよくわからない場合も結構あります。そのクオリティで共有されても通じないのでは?と思います。

小ネタ: Office 365 メッセージセンターに「人造人間のための Outlook 」!?

【続】小ネタ: Office 365 メッセージセンターに「人造人間のための Outlook 」!?

フィードバックに基づいた機能追加との事なので、おそらく英語圏では需要があるんでしょうか。機能する事を確認できたら再度記事にします。

SharePoint :列の種類の日本語と英語(ネットで検索する時のための情報)

SharePoint に関してはここ最近はだいぶ検索しても日本語の検索結果が出てくるようになりました。僕が SharePoint 触り始めた8年前くらいは日本語の情報が全然なくて困ったものです。

ただ、未だにググって日本語ページで欲しい情報が得られなかった場合は、やはり英語でググるしかありません。僕みたいな英語が苦手な人間にはネットで翻訳ができるようになってもやはり厳しいです。しかし避けては通れません。

そして検索する時に大事なのは検索キーワード。英語が苦手だとこのキーワードを考える事すら厳しいです。(情けない…)

特に列に関して検索したい場合、列の種類が英語だとなんて言うんだろう?って思うことが多く、その都度、まずは列の種類の英語を探すところからスタートしてしまいます。毎回探すのは時間の無駄なので日本語と英語の対比表を作っていました。

もしよかったらどうぞ。

1 行テキスト Single line of text
複数行テキスト Multiple lines of text
選択肢 Choice
数値 Number
通貨 Currency
日付と時刻 Date and Time
参照 Lookup
はい/いいえ Yes/No
ユーザーまたはグループ Person or Group
ハイパーリンクまたは画像 Hyperlink or Picture
集計値 Calculated
タスクの結果 Task Outcome
外部データ External Data
管理されたメタデータ Managed Metadata

他にも英語が苦手な僕が英語でググる場合、検索結果は画像にします。スクショを見れば翻訳しなくても欲しい情報を見つけられる可能性が高いです。

英語…学生時代にもっと勉強しておけばよかったぁぁぁぁ!!!(ありがちな後悔)