Microsoft Teams :チャットやチャネル内での検索(コンテキスト検索)が変わった

僕はあまり Microsoft Teams 上で検索機能を利用する事はありませんが、検索機能を多用する方も多いと思います。 Microsoft Teams では上部に検索バーがあるので全体を検索できますが、「このチャット内」「このチャネル内」と絞って検索したい事も多いかと思います。そういう場合のために、すでに3年前の2020年7月からコンテキスト検索の機能が追加されています。

Microsoft Teams :チャネルやチャットに絞って検索できるようになった!その名も コンテキスト検索( Ctrl + F)

目的のチャットやチャネルを開いた状態で上部の検索バーで検索する前に [ Ctrl + F ]を押すことで、そのチャットやチャネルに絞って検索できる方法。

今回はそのコンテキスト検索のユーザー体験(UX)が新しくなったというお話です。

2023/05/12 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)チャットとチャネル内で検索する新しいエクスペリエンス。

5月にアナウンスされて最終的に標準リリース環境で11月下旬の展開完了だったので、何度かリスケされたと思いますが、もう展開完了されているので多くの人が利用できると思います。

■アップデート前は?

もうアップデートされているのでアップデート前を今確認する事はできませんが、上で紹介した記事内にスクショが貼ってあるので興味ある方は確認してみてください。コンテキスト検索の結果が表示されるエリアが「え?こんなところに?」みたいな場所に表示されています。チャットやチャネルの一覧が表示される左側です。そこらへんが今回だいぶ変わったようですね。

■アップデート後を試してみる(チャット)

冒頭の通り、僕自身が検索機能をほぼ利用していないので、久しぶりに使ってみます。

▼このグループチャット内で検索をしたい場合

今まで通りショートカットキーは [ Ctrl + F ] です。

▼右に検索エリアが出現しました

アップデート前まではとにかく上部の検索バーから検索していましたが、コンテキスト検索がしたい場合はそこを利用せずに、新たに出現する右の検索エリアから検索キーワードを入力するようになったようです。

ちなみにショートカットキーが苦手な方は [ Ctrl + F ] を覚えずとも、

▼チャットなら画面右上の「…」から「チャットで探す」をクリックしても、右の検索エリアが出現します

▼右の検索エリア上部に検索キーワードを入れて検索をしたところ

このように検索結果が表示されますが、画面全体を見ると、

▼あくまでも右の検索エリアに検索結果が表示され、メインエリアはこの状態では特に変化がありません

この状態で右の検索エリアの検索結果から確認したいメッセージをクリックすると、

▼メインエリアで該当するメッセージに移動し、該当メッセージが数秒光ります

このように右側の検索エリアで検索結果を残しつつ、メインエリアで検索結果のメッセージとそして前後のメッセージを確認できるという感じです。

ちなみにコンテキスト検索はポップアウトしたチャットウィンドウ内でも利用できます。

▼チャットを新しいウィンドウで開き、

▼チャットウィンドウ内で [ Ctrl + F ] で同じくコンテキスト検索が体験できます

■アップデート後を試してみる(チャネル)

次にチャネルではどうでしょうか。

▼チャネル

チャネルは新しいチャネルエクスペリエンスになってから右に「このチャネル」というチャネル情報ペインが既定で表示されるようになりましたが、良く見ると、その中に、

▼「チャネルで検索」

メニューが追加されていましたね。これをクリックしても良いし、ここでもショートカットキー [ Ctrl + F ] は使えます。

▼検索したところ

このようにチャットと同じく右に検索エリアが表示されます(チャネル情報ペインと切り替わる形で)。

▼検索結果からメッセージをクリックしたところ

このように該当メッセージが光ります。チャットの光り方とちょっと違ってチャネルの方がより目立って光るのはなんでだかよくわからないけど。

あと良く見るとわかりますが、チャネル内で該当メッセージが表示されるのではなく、チャネル内の該当メッセージがあるスレッドに移動した上で、該当メッセージが表示されています。

という事で概ねチャットとチャネルでコンテキスト検索の体験はほぼ同じですね。

あ、相違点として、チャットの場合はポップアウト表示させたチャットウィンドウ内でもコンテキスト検索できましたが、チャネルではできません。そもそもチャネルを別ウィンドウ表示させる方法がなく、スレッドを別ウィンドウに表示させる方法はあります。

▼スレッドの右上「…」から「会話を新しいウィンドウで開く」をクリック

▼スレッドウィンドウ

この中では検索はできませんでした。


という事で、全体的にコンテキスト検索のUXが変わりました。しつこいですが、僕自身が検索機能をあまり使わないので、このUXが変わった事に関して僕の中では評価はできませんが、皆さんいかがでしょうか?むしろ上部の検索バー以外に検索するエリアが登場したのは一貫性と言う点ではマイナスなのかもしれませんが、よくわからないです。

あと、最後の最後で「コンテキスト検索」という言葉自体がね。冒頭に紹介したコンテキスト検索の機能が出た頃の記事には当時のメッセージセンターのメッセージ内で「コンテキスト検索」と記載されていたので使ったのですが、例えば今回のアップデートのアナウンスには1回もその言葉は使われていないんですよね。まぁ、普通に「チャット内検索」「チャネル内検索」の方が意味は通じますよね。「コンテキスト検索」って言われても通じにくい。だからもしかしたら僕自身も今後使わない言葉かもしれません。名称ってどうでもイイって思う側面もあるけど、一方で会話をする際に相手に意図が正しく伝わるかどうかを左右する割と大事なものでもあると思います。