Microsoft Teams :会議の録画の自動有効期限 – Part.2 有効期限を変更できる人はだれ?

色々忙しくて1週間ほど更新ができませんでしたが、ようやく少し落ち着きました。前回の記事で Microsoft Teams の会議の録画の自動有効期限を試してみて、触りの部分を話しました。

Microsoft Teams :会議の録画の自動有効期限 – Part.1

ただ、触ってみると気になる点が色々増えてきたので、今回以降はその気になる点について書いていきます。なので基本的な動作に関しては上の Part.1 をご覧ください。

では気になる点を見ていきます。会議の録画の保存先はチャネル会議なら SharePoint 、非チャネル会議なら OneDrive なので、1つの気になる点に関して両方のパターンで見ていきます。(チャネル会議・非チャネル会議の詳細な説明は、これまで色々と触れているので割愛します)

■有効期限を変更できるユーザーは?(チャネル会議)

会議の録画ファイルの有効期限を変更したい場合、(権限的に)誰が変更できるのか?気になります。

まずはチャネル会議です。つまり録画の保存先は SharePoint です。 SharePoint であるなら色々なアクセス許可レベルで調べる必要がありそうですが、僕はある理由からやりません(面倒だからという事もあるけど…)。その理由は、そもそも Microsoft Teams のチームの裏側の SharePoint のチームサイトでは、チームサイト側でアクセス権限を滅多に変更すべきではないと思っているから。あくまでも Microsoft Teams のチームのメンバー管理のみにすべきだと思っています。つまりここで調べるのは Microsoft Teams のチームの「所有者」「メンバー」「ゲスト」の3種類の役割のみです。

▼チームの所有者です

▼チームの所有者が該当スレッドを見ると、有効期限の説明があります。「ここで」をクリックすると、

▼有効期限は変更できます

調べるまでもありませんでしたが念のためね。チームの所有者は有効期限の変更が可能。

▼チームのメンバーは?

▼チームのメンバーが該当スレッドを見ると、有効期限の説明があります。「ここで」をクリックすると、

▼有効期限は変更できます

最後にゲストユーザーはどうでしょうか?

▼チームのゲスト

▼チームのゲストが該当スレッドを見ると、有効期限の説明があります。「ここで」をクリックすると、

▼変更できそうです

▼変更できました

という事でチャネル会議の録画ファイルの有効期限は所有者・メンバーどころかゲストまで変更可能でした。

■有効期限を変更できるユーザーは?(非チャネル会議)

それでは録画したユーザーの OneDrive に保存される非チャネル会議ではどうでしょうか?こちらはチームでもないから役割も関係ないですね。

▼まずは録画を開始したユーザー

これも念のための確認ですが、有効期限の説明があり(チャネル会議と非チャネル会議でこの説明文の文言が微妙に違う…)、「ここ」をクリックすると、

▼変更できます

では、録画を開始したユーザー以外は?

▼他の会議メンバーにも有効期限の説明があり、「ここ」をクリックすると、

▼おっ、変更できない!

これ、僕も今まで調べた事がなかったので気が付かなかったけど、非チャネル会議の会議の録画ファイルは、共有リンクが2つできて、1つは録画を開始したユーザーに「編集可能」で設定され、もう1つには会議メンバー全員に「表示可能」で設定されるんですね。なので他の会議メンバーは有効期限の編集ができないという事ですね。

▼非チャネル会議の録画ファイルは共有リンクが2つ

では、外部ユーザーは?

▼外部ユーザーにも有効期限の説明があり、「ここ」をクリックすると、

▼そもそも閲覧すらできません

という事で、僕の環境ではまとめると以下のような挙動でした。


チャネル会議:チームメンバーなら全員有効期限の編集可能
非チャネル会議:録画を開始したユーザーのみ有効期限の編集可能(外部ユーザーはそもそもファイルを閲覧すらできない)


チャネル会議での録画ファイルは、保存されるチームの裏側の SharePoint のサイト自体の権限をそのまま継承しているので非常にシンプルでわかりやすいです。一方、非チャネル会議での録画ファイルは、録画を開始したユーザーの OneDrive に保存され、各ファイルごとに共有リンクで共有していてちょっとというか結構複雑です。今回あえて深く触れませんが、検証過程で会議の録画ファイルの共有リンクの設定は通常 OneDrive に直接ファイルを保存した後に設定する共有リンクとはちょっと違う特殊な仕様になっているようです。とにかく複雑です。

チャネル会議と非チャネル会議で挙動が違うという点もややこしいですが、そもそも様々な仕様や挙動から考えると、やはり「後に何かしらデータを残す必要がある場合はチーム!流れても良いデータを扱うならチャット!」でしょうね。この考えさえ持っていれば、大体の方針が決められると思います。

さて、他にも有効期限の機能で確認したい事はありますが、 Part.3 以降で書きます。