Microsoft Stream :さようなら Stream Classic

ついにまた一つ消えましたね。 Microsoft Stream の今までの Stream Classic です。

思えば Microsoft Stream 自体は2017年6月あたりにサービス開始され、2018年8月あたりに広く利用できるようになったんですよね。

Microsoft Stream :Office 365 Business Premium などのプランでも利用可能になる!?

社内版 YouTube みたいな感じでスタートしたけど、正直当時は使われていなかったと思います。大きな転機は Microsoft Teams の会議が録画できるようになって、録画ファイルの保存先が Microsoft Stream になった事でしょう。(意外にも当ブログにそのネタの記事がなかった…)。

そしてコロナ禍になり世の中がオンライン会議が必須レベルで利用されるようになり、会議の録画も良くされるようになりました。また、リモートワーク・ハイブリッドワークという文脈から、動画コンテンツが注目されるようにもなりましたね。そんな中、2021年に New Microsoft Stream の話が出てきました。

Microsoft Teams :会議録画の保存先が SharePoint / OneDrive に変わったけど…これは…

そしてここから Stream Classic から Stream ( on SharePoint ) への移行が開始されていきましたが、約3年(割と色々混乱したね)を費やして移行完了で Stream Classic が廃止されました。

Microsoft 365 管理センターのメッセージセンター内には、 Stream Classic 廃止のメッセージはたくさん出ていたと思いますが、現時点で一番最新のメッセージが以下です。

▼注意: Stream (クラシック) は 2024 年 4 月 15 日に廃止され、移行されていないすべての動画が削除されます

数日前の 2024/04/15 に廃止されたんですよね。

僕は移行ツールを使ってみようと思って結局使う事はなかったですが、割と移行ツールが曲者で苦労されていた方もいたようですね。場合によってはファイル数が少ないなら手作業での移行もしていた人もいたんじゃないでしょうか。

Classic が廃止された今、どういう挙動になったのか?見ていきたいと思います。

“Microsoft Stream :さようなら Stream Classic” の続きを読む

SharePoint / Microsoft Stream : Stream (クラシック) Webパーツが新規追加できなくなった

今朝、 SharePoint を触っていたら違和感を覚えました。

▼ ページ・ニュースのWebパーツの追加

違和感の正体は記事タイトルの通り、「 Stream (クラシック)」Webパーツが消えている点です。

実は僕の環境の中にはまだ消えていない環境があったのでそっちのスクショを撮ってみました。

“SharePoint / Microsoft Stream : Stream (クラシック) Webパーツが新規追加できなくなった” の続きを読む

Microsoft 365 :最近話題になっている大事な今後に関するアレコレをまとめてみた( Microsoft Stream , Microsoft Teams の機能 )

※本記事は 2023/01/19 時点の情報を元にしています。

本記事は以下の点について書いています。

  1. Microsoft Stream ( Classic ) の廃止
  2. Microsoft Teams の会議のライブキャプションの自動翻訳機能が Premium 機能に
  3. Microsoft Teams の Wiki の廃止

当ブログの購読者さんならご存じと思いますが、僕の当ブログのポリシーの一つとして「自分の環境に展開された機能を実際に試してみる」というのがあります。これは裏返すと Microsoft が出しているロードマップやアナウンスを参考に今後出るであろうアプリや機能を展開前の情報と憶測や予想を元に紹介するのはブログではなるべく避けている、という事でもあります。ロードマップやアナウンスはコロコロと変わるものだから、情報が流れる SNS で紹介したり適当な予想をしたりしています。そのように僕なりにアウトプットの手段を使い分けています。

しかし、今回の記事は今後の話です。なので番外編みたいな位置付けです。じゃなんでいつもは避けている今後の話を書こうと思ったのか?それはすでに SNS で話題になっている「今後において大事そうなアレコレ」が最近色々あるからです。機能が使えなくなる系です。これは使えなくなってから考えては遅い場合がありますからね。特に企業規模が大きくなるほど、廃止までの計画を検討して動き出さなければいけない場合もあります。なのでここ最近気になった事を今回3点ほど紹介します。で、そこは僕なのでザックリと適当に紹介するので、本記事は皆さんの「気付き」にしてもらい、気になったら皆さんが利用者であれば自分の組織のテナント管理者へ問い合わせ・相談をしてもらいたいし、自分がテナント管理者であれば Microsoft のサポートや担当営業さんなどに相談してみると良いと思います。

“Microsoft 365 :最近話題になっている大事な今後に関するアレコレをまとめてみた( Microsoft Stream , Microsoft Teams の機能 )” の続きを読む

Microsoft Stream :アプリ起動ツールのタイルリンクが Stream ( Classic ) から Stream ( SharePoint ) に自動切換えされています

さぁ、いよいよ Microsoft Stream 過渡期の大きな波が来ました。ここ1年くらい Microsoft Stream ネタの記事を書く時にほぼ必ず冒頭に書いているのが「今 Microsoft Stream は Stream ( Classic ) から Stream ( SharePoint ) への過渡期ですよ」という話です。定期購読してくれている読者さんにとっては耳にタコかと思うけど、検索から記事に辿り着く人の方が圧倒的に多いので毎回書いていますが、さすがに面倒なので最近は以下の Microsoft Learn (旧 Microsoft Docs )のページのリンクを貼るだけにしています。なのでまず過渡期の理解がない人は下の2点を読んでいただければと思います。

Stream (SharePoint 上に構築)、Microsoft Stream の新しいバージョン
https://learn.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/new-stream

Microsoft Stream (クラシック) とは?
https://learn.microsoft.com/ja-jp/stream/overview

まぁ、とにかく Azure の専用領域に保存されていた Stream ( Classic ) から、 OneDrive for Business や SharePoint に保存される仕組みの Stream ( SharePoint ) に切り替わるという事ですが、これによりデメリットも発生してしまいますが、長い目で見ても現時点で見てもメリットが大きいです。しかし、そもそも Microsoft 365 の全体像やアーキテクチャを知らないユーザーがこの切り替えに頭がついていけるか?説明して理解してもらえるのか?そもそも説明すべきか?説明する側が理解できていない…などなど、課題感あると思います。そういう意味もあってこの過渡期はだいぶ前からジワジワとある程度長い期間でやってきたわけですが、おそらく多くの企業で教える側(例えばIT部門)は教える事を避けてきたんじゃないかと思います。そしてギリギリまで Stream ( Classic ) をユーザーに利用してもらうようにしてきたのではと思います。でも徐々にユーザーが Stream ( SharePoint ) を垣間見るようになってきたんですよね。その様子は僕も当ブログ内で徐々に機能アップデートの記事を書く度にひしひしと感じておりました。

そんな中、今朝 Microsoft 365 内を巡回していたら大きな変化に気が付きました。

“Microsoft Stream :アプリ起動ツールのタイルリンクが Stream ( Classic ) から Stream ( SharePoint ) に自動切換えされています” の続きを読む

Microsoft Stream :Stream ( Classic ) と Stream ( SharePoint ) をユーザーに行き来してもらう設定

※相変わらず前置きが長いです。

いつものことですが、 Microsoft Stream ネタを書く前に「今 Microsoft Stream が過渡期ですよ」という前置きを書いています。従来の Stream (Classic) から新しく Stream (on SharePoint) に切り替わっているという点です。これらについては以下を参照ください。

Stream (SharePoint 上に構築)、Microsoft Stream の新しいバージョン
https://learn.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/new-stream

Microsoft Stream (クラシック) とは?
https://learn.microsoft.com/ja-jp/stream/overview

「 Stream (on SharePoint) 」の表記が以前から「 Stream ( built on SharePoint 」 だったりブレてたけど、今回は「 Stream ( SharePoint ) 」とシンプルになってるのはこれから紹介する画面の実際のUI上に書いてあったからです。ややこしい。

で、結局 Stream ( Classic ) の方は Azure の専用領域に動画データが保存されていたのが、 Stream ( SharePoint ) の方には名前の通り SharePoint そして OneDrive for Business (以下、 ODfB と略す) に保存されるようになるわけだけど、その方が SharePoint や ODfB の機能を利用できる事と検索がクラシックの方は相当にアレだったので、その点ユーザーも恩恵を受けるし、管理者としてもセキュリティ・ガバナンスを考慮すると SharePoint や ODfB にデータが集約してくれる方がうれしいかと思います(←あまり詳しくないので凄くザックリと言いました)。

でも過渡期だからこそ大きな課題が出てきますよね。ユーザー教育です。ハッキリ言って面倒ですよね。そこがあって Stream ( SharePoint ) をユーザーに見せない・気が付かれないようにしている企業も少なくなさそう。でもいずれか切り替わるので待ったなしですよね。すでにモバイルアプリは最新バージョンにアップデートしたら自然とユーザーに知られるようになったし。

“Microsoft Stream :Stream ( Classic ) と Stream ( SharePoint ) をユーザーに行き来してもらう設定” の続きを読む

Microsoft Stream :過渡期だから仕方ないものの現状ややこしい動画再生プレイヤー

Microsoft Stream の話をしようとすると2021年あたりから記事内に必ず「これはクラシックの方じゃないですよ」みたいな注意事項を入れています。本ブログは定期購読してくれる人の方が断然少なく多くの人は検索エンジンからの検索結果から訪れますからね。いつも書いてるから省いちゃえ…とやってしまうと良くないです。ただ毎回同じ説明を書くのも大変なのでとりあえず詳細は以下の Docs ページを参照してください。

Stream (SharePoint 上に構築)、Microsoft Stream の新しいバージョン
https://docs.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/new-stream

Microsoft Stream (クラシック) とは?
https://docs.microsoft.com/ja-jp/stream/overview

という事で2021年あたりからそれまで Azure ベースだった Classic Stream が SharePoint / OneDrive for Business ベースの New Stream に変わりつつあります。徐々に置き換えが進行していますが1年半経過した未だに過渡期です。クラシックの場合はハッキリと区別できていたので「 Microsoft 365 内の YouTube みたいなもの」という表現をしていたけど、ニューの方は表現の仕方を変えなきゃと思っています。元々 SharePoint にも OneDrive for Business (以下「 ODfB」)にも動画ファイルは保存できてクリックすれば Classic Stream とは別の簡易な再生プレイヤーで再生されました。 New Stream は結局保存場所が SharePoint / ODfB なので、そっちの再生プレイヤーが強化されつつ、 Microsoft Stream として自分にアクセス権のある全ての動画をまとめて表示・検索ができるスタートページがある感じ。う~ん、保存場所は SharePoint や ODfB なのに動画ファイルだった時のみ Microsoft Stream でもあるというややこしい話です。僕もキレイに説明ができないです。これ SharePoint のリストが Microsoft Lists でもある…と似たような感じですかね。初心者殺しです。でも Microsoft 365 的にはファイルのデータが Microsoft Stream だけ Azure のどこかのストレージといった状況は色々と管理面でもよろしくないので、 Microsoft 365 内で扱うファイルは全て SharePoint か ODfB に保存されるようにしたい気持ちもわかります。まぁ、 Microsoft がどんな考えで今後どうしていくのか?はタダのオッサンの僕にはわかりえないのでここまでにして、今回は現時点でちょっとややこしい導線を見つけたのでそれを紹介していきます。

“Microsoft Stream :過渡期だから仕方ないものの現状ややこしい動画再生プレイヤー” の続きを読む

SharePoint :ページの追加の様々な方法とその挙動(モダンページ?クラシックページ?)

リストやライブラリといったアプリは、新しい表示(モダンUI)とクラシック表示は切り替え可能です。(一部アプリは新しい表示には対応していませんが。)
しかし、ページに関しては作成後に切り替える事は不可能かと思います。

で、前回の記事の冒頭でも少し触れましたが、SharePoint Online でクラシック表示のサイトでも、歯車アイコンからページを追加した際に、いつからかモダンページで作成されるようになりました。

SharePoint :「ページの追加」をした際のモダンページとクラシックページの挙動の違いと注意点

ではページは作成後にモダンとクラシックは切り替えられない認識なので、クラシックページはもう作成できなくなった?と思うとそうではありません。

では、ページの追加方法は複数ありますが、それぞれの挙動を探ってみます。

■歯車アイコンから

すでにわかってはいますが念のため。結果としてモダンUIでもクラシックUIでもどちらからでも、歯車アイコンからの挙動は同じなので、以下はクラシックUIからのスクショを。

▼サイト内のどのページからでも「歯車アイコン」→「ページの追加」

▼モダンページが作成されます。

■モダンUIの「サイトのページ」ライブラリから

▼「+新規」→「Wiki ページ」

▼クラシックページ用のページ名入力画面

▼編集モードのクラシックページ

▼「+新規」→「Web パーツ ページ」

▼クラシックページ(Web パーツ ページ)の作成前の設定画面

興味深いのがサイトのページライブラリから新規作成したのに、「保存場所」の初期値が「サイトのリソース ファイル」になっている事。つまり、作ろうとしたライブラリとは別のライブラリに作られてしまいます。また、逆に「サイトのリソース ファイル」ライブラリからはWeb パーツ ページ を作成するUIはないんですよねぇ。ユーザーの混乱の元ですね。

▼編集モードのクラシックページ(Web パーツ ページ)

▼「+新規」→「サイト ページ」

▼モダンページが作成されます。

■クラシックUIの「サイトのページ」ライブラリから

▼「+新規」

▼クラシックページ用のページ名入力画面

▼編集モードのクラシックページ

▼クラシックUIのリボンの「新しいドキュメント」

これらは全てモダンUIと同じ挙動でした。(のでスクショは割愛)

たしかページの追加方法はこのくらいだったと思います。
まとめると…

こんな感じですかね。
モダンページとクラシックページを使い分けたい、歯車アイコンからのページの追加はモダンページだけどクラシックページを作成するにはどうしたらいい?などお困りの際にはご参考に。ただし、いつ動作が変わるか分からないのが SharePoint Online なので、明日には変わっているかもしれません。できるだけ最新の状況を追いますけどね。

SharePoint :「ページの追加」をした際のモダンページとクラシックページの挙動の違いと注意点

SharePoint Online では、いつからかわかりませんが、「歯車アイコン」→「ページの追加」からページを作成すると、モダンページで作成されるようになりましたね。

ところで、クラシックページを作成する手順は以下の通りでした。

▼ページを追加するとページ名を入力する画面表示され、入力後に「作成」ボタンを

▼するとページが編集モードで開くので編集開始します。

しかし、モダンページでは挙動がちょっと違います。

▼ページを追加すると即編集モードでページが開きます。

クラシックページでは、ページ名を入力する画面でキャンセルができましたが、モダンページでは、即編集モードが開くので、実は裏側ではこの時点ですでにページは作成されています。

▼サイトのページライブラリを見ると、このようにランダム文字列のページ名で作成されています。

発行前なので閲覧ユーザーには表示されませんが、ページの追加をした後に「やっぱや~めた」的にタブを閉じるなどをした場合は、この挙動に気がつかずにキャンセルしたと思っていたページが未発行状態のままで作成されていますので、サイトのページライブラリを確認し、作成されてしまったページを削除しましょう。

特にページ作成者が多いサイトの場合は、モダンページになると、このようなゴミページがたくさんあるかもしれないですね。今までの経験上、リストとライブラリをメインで利用してページはホームページ以外は利用しない場合が多かったですが、ここ最近の動向などを見ると、今後はページは利用されてくるかもしれません。