SharePoint Online :ライブラリのドキュメントのバージョンの容量についてサポートに問い合わせました

僕は SharePoint 2007 の頃から SharePoint に関わってきましたが、その頃から言われてきたのがライブラリでバージョン管理した時のバージョンの容量の問題。バージョニングをする事でバックアックファイルを残さずとも過去の状態に戻せるのは便利です。しかし、容量的には、過去のバージョンを差分で保持しているわけではなく、言うなれば、フルサイズのファイルをコピーして過去バージョンを保持しているような感じです。つまり、仮に10MBのファイルが10verあったとしたら、見た目は1ファイルしかないけど、10MB×10ver=100MBも容量を使っているという事になります。

しかしこれは過去にファイルサーバーを使っていた時でも、1つのファイルにつきファイル名に日付をいれて過去バージョンを保存しておくのと同じ事なので、 SharePoint ならではのデメリットではないと思っています。

さて、そんな中、 SharePoint 2013 になって話が変わりました。SharePoint 2013 からはバージョンは差分管理され、ザックリと容量を30%~40%程度削減できるという事。これ僕も最初に聞いたときは朗報!と歓喜しました。詳細は以下の太田さんの SlideShare のP.23から見ていただければと思います。

▼ SharePoint 2013 アーキテクチャの変更点と新機能

で、SharePoint 2013 からどんどん進化して SharePoint Online になっていると思うので、僕はこの仕様がずっと続いているものだと思っていました。ところが最近色々気になって検索すると、個人ブログなどでは今年や去年の記事でも「バージョンはフルサイズで保持している」という内容が多く記載されていました。その上で、バージョン管理の仕様が変わり、デフォルトで500verになり、最低でも100verになってしまい、また Office の自動更新ができるようになった事で、容量がだいぶひっ迫するのではないか?というネガティブな話になってきます。

あれ?と思って色々調べても SharePoint Online に関するバージョンの容量についてはなかなか検索しても見つからず、気になるのでサポートに問い合わせてみました。以下、その回答の要約です。

  • バージョンの容量に関しては、明確に記載された公開情報はない。
  • (サポート担当者が)検証環境で確認してくれた情報を教えてくれた。
  • SPO ではバージョンについては原本と同等の容量を利用している。

なんと!公開情報がないのでサポート担当者も把握はできないという事でした。その上で事実としてバージョンも同等の容量との事。つまり、バージョンの容量という観点だけで言えば、SPS2013 で差分保持だったのが、SPOの今は元に戻ってしまっているという事でしょうか。これはなかなか残念な回答でした。


※ 以下、記事投稿時は更に記載していましたが、記事内容に間違いがあったため、一旦取り下げました。読んでしまった人、忘れてください!