Copilot Cowork 一般提供開始で悲喜交々

この記事を2行でまとめるなら以下です。

朗報! Copilot Cowork がついに本日(2026/06/17)一般提供開始です!やった~!
悲報! Copilot Cowork は一般提供に合わせて従量課金制になりました!ガッカリ…。

噂ではこの流れがほぼ確定だったし、最近の流れも考えると更に予想はできていましたけどね…。以下は駄文をツラツラと書きます。


「 Copilot Cowork 」と聞いて、名前だけは知っている、なんだか凄そうなのは知ってる、早く使ってみたい、使ってるけど凄い、などなど、色々印象はあるでしょう。僕は当ブログでこれまで Copilot Cowork を取り上げてこなかったのは、思うところがあったからです(思うところの詳細は、お口にチャックします)。当ブログの基本スタイルは、一般提供開始された機能を実際に触ってみて、スクリーンショット込みで事実ベースであとは僕の解釈を入れて利用シーンなどを考察していくスタイルですが、一部の特に大きく話題になっている事や機能は一般提供など実施される前にもネタにしています(例えば、〇〇機能がリタイヤされると事前に記事にするのも)。しかし今回の Copilot Cowork は大きく話題になっていたけど、あえてネタにしませんでした。

さて、それは置いといて。

その Copilot Cowork は3月30日~6月16日までフロンティアプログラムとして利用できていました。つまり Microsoft 365 ライセンスに加えて Microsoft 365 Copilot ライセンスを保有しているユーザー(この時点でかなり絞られます)、その上で、フロンティアプログラムと言っていわゆるプレビュー機能を利用できるプログラムに参加(これはテナントの管理者がユーザー追加をする)しているユーザーです。つまり全体で考えるとほんの一握りの人達しか利用できないという事です。

僕みたいな特殊な人達は、仕事で必要だったり趣味で自己研鑽の投資として、プライベートで課金して自分のテナントを持っていて、自由に自分をフロンティアユーザーにする事で利用して便利に Copilot Cowork を使っている人もいるでしょうが、それはそれで更に特殊中の特殊な人達です。

っていう事はつまり、世界中の多くの Microsoft 365 ユーザーは、会社で M365 Copilot ライセンスを付与してもらえないので、ニュースなどで Copilot Cowork が凄そうなのは知っていたとしても蚊帳の外だし、 M365 Copilot ライセンスを付与されているユーザーも多くはフロンティアユーザーではないので一般提供されるまで待つしかない状態で、そんな多くの人が使えない中で Microsoft は「 Copilot Cowork 凄いですよ!ほら!」と宣伝を多めにするし、一部利用できるフロンティアユーザーの人達が同じく「凄い!もう業務でバリバリ使ってる!」って言うし、いわゆる生成AI驚き屋さん達も「これは凄い!使えなきゃ取り残されるぞ!」と煽る。そんな状態で悶々と一般提供を待つ人も少なくはなかったのではないかと思います。僕も少し使ってみて凄いと思ったけど、あえてSNSでもポストする事を控えめにしていました。天邪鬼な性格なので周囲が狂乱している光景を見てスカしていた点も否めませんが、前述の通り、まだ一部の人にしか使えない状態なので周囲が狂乱しているなら僕はあえて騒がなくても良いかなぁと。

また、これまでもプレビュー機能が一般提供開始されたタイミングで別途ライセンスが必要になるような場合もあります(代表的なものは Microsoft Teams のライブキャプションの自動翻訳機能)。 Copilot Cowork もフロンティア期間中はフロンティアユーザーなら誰でも使えても、一般提供開始されたタイミングで別ライセンスが必要になるんじゃないの?従量課金になるんじゃないの?という不安や噂がありつつ、 GitHub Copilot も6月1日から従量課金制に変わったので、不安や噂が真実味を帯びるようになってきました。しかし、そもそも一般提供開始がいつになるかも特に事前アナウンスはなく…。

そんな今日。日本時間では深夜に Copilot Cowork が本日一般提供開始されるアナウンスがありました。

Copilot Cowork is now generally available
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2026/06/16/copilot-cowork-is-now-generally-available/

フロンティアプログラムでの約3か月間のプレビューを経て、本日より Copilot Cowork が一般提供開始です。やった~!歓喜。しかし読み続けていくと…。 Copilot Cowork は実行したタスクに基づいて従量課金制で請求されます…。やはりそうきたか…。落胆。(関係ないというか偶然というか)なんだか先日も Claude Fable 5 が Copilot Cowork でも利用できるようになって歓喜したすぐ後に、 Claude Fable 5 自体が利用できなくなって落胆した事もありましたが、喜んでは落胆して、喜んでは落胆して、悲喜交々ですね。

利用者目線だと、このように使えると思っていたものが、使うにはハードルが高くなってしまったのでガッカリしてしまったと思います。フロンティアユーザーであれば、すでに便利に使っていたものが、継続して利用するにはハードルが高くなってしまってガッカリしてしまったと思います。

また、従量課金制の機能を今後どのように運用していけば良いのか?というのは、会社側もかなり頭を悩ませますよね。上の記事内にもコスト管理や予算割り当てというキーワードなど、そこらへんの記載もあるので、社内で機能を従業員に提供している側の人達は熟読すると良いでしょう。

その上で、これはもうIT部門だけの話ではなくなってきますね。最近、メルカリではCTOがCHROを兼務するというニュースも話題になりましたが、もう様々な部門を巻き込んで考えないといけない時代になってきていますね。

メルカリ、CTOの木村俊也がCHRO兼CAIOに就任
https://about.mercari.com/press/news/articles/20260601_chrocaio/

また逆に経営層のAIに対する理解が全くなかったり否定派だったりすると絶望的ですね。

という難しい話は僕も苦手なのでボロが出る前に(もう出てる)やめておきます。ここからは一般提供開始直後の今の現状を確認します。

■AM8:00の状態(今は一旦元に戻っています)

▼ Microsoft 365 Copilot Chat を開いた画面

SNS用に速報的に急いでスクショしたものですが、左ナビの上部に「ホーム」「Cowork」の切り替えトグルが出現していました。トグルをクリックすると、

▼なんじゃこりゃ!

左ナビの部分が赤く染まってダークモードにしていた事もありビックリしました。

このトグルはこの時点で M365 Copilot ライセンスも持っていない Copilot Chat (Basic) ユーザーにも表示されていました。

▼Copilot Chat (Basic) ユーザー

トグルをクリックしてみると、

▼Copilot Chat (Basic) ユーザー

■AM9:00の状態

しかし、このトグルはAM9:00の段階では消えていました。

▼元に戻った

ちょっとここらへんは一般提供ホヤホヤなので不安定ですが、 Microsoft 公式情報の色々デモ画面を見る限りだとトグルが表示されていたりするので、今後そういう風になるんじゃないかと思います。

■ 非フロンティアユーザーで試す

ここから、フロンティアユーザーではない M365 Copilot (Premium) ユーザーで確認をしてみます。

▼ M365 Copilot Chat

エージェント一覧には Cowork の表示はないので「…その他のエージェント」をクリック。

▼エージェントストアで検索

「Cowork」で検索すると出てきました。選択します。

▼ Cowork

フロンティアの表記が外れていますね。「追加」ボタンをクリックすると、

▼あれ?使えるぞ!

使えそうですよね。でもこの状態でスクショ撮ったりして少し放置していたら…

▼いつの間に変わった…

一瞬でも使えそうな状態の時に試しておけばよかったなと思いつつ、おそらくエラーが出るんじゃないかとは思います。この最後ギリギリまで使えそう!って希望を持たせてから結果的に使えなくてどん底に落とすUXは、僕が Microsoft 製品に関わりはじめた SharePoint 2007 からの、もはや伝統芸ですね。

このように一般提供開始されたとしても、非フロンティアユーザーの利用は既定ではできなくなっています。ここに記載の通り、アクセス権と使用枠を割り当てられる必要があるようです。

■ M365 管理センター

また、テナント管理者の方は Microsoft 365 管理センターを見てみましょう。

▼Microsoft 365 管理センター のナビゲーション

Copilot のカテゴリーの中に「 Cowork 」や「 Cost management 」あたりがあるので、内容を確認してみると良いでしょう。 Cost management は僕もさっき支出ポリシーを有効化する設定を試してみましたが、うまくいかずに躓いています。

■その他、気になる点をツラツラ

他にも、気になった点を羅列していきます。基本的に本記事は途中で紹介した Microsoft からのアナウンス記事に基づいていますが、正確な情報は Microsoft からの公式情報を確認してください。

一般提供開始されたけど、従量課金制という事もあり、既定では無効になっているので(テナント管理者としては)一旦は安心のようですね。有効化したり利用できるユーザーを決定するのは管理者だそうです。アナウンス記事にもそう記載されていましたが、実際に上述の通り、既定では利用不可になっている事は確認できています。あとは、誰にどう使ってもらうのか?あたりの検討は必須ですね。

また、フロンティアユーザーに関しては、 Copilot Cowork のフロンティア期間中(3月30日~6月16日)に、テナント内で1人でも Copilot Cowork を利用しているユーザーがいたら、7月1日まで猶予期間として従量課金されないようです。気になるのはココですね。フロンティア期間中に利用していたユーザーが7月1日までは従量課金されないとの事だけど、7月2日以降ですね。一旦フロンティアユーザーであっても Copilot Cowork の利用が無効になっていれば良いけど、引き続き使える状態になっていたとしたら、下手したら知らずに従量課金で利用されて支払わなければいけなくなるという場合もありそうです。そこらへんは特に記載されていなかったので、不安なテナント管理者さんがいたら、 Microsoft にお問い合わせしてみると良いでしょう。

紹介した Microsoft の記事内では、従量課金に関しての説明も詳細にされています。「モデルの使用量」「コンテキストの取得」「ツールの呼び出し」「実行時間」の4つの要素に基づいて計算されるとか。つまり Copilot Cowork に対してどのような作業を依頼したかによって料金が変動するわけです。1回依頼をしたら〇円というわけじゃないです。モデルに選択によっても料金が変わってくるようで、今は Claude Opus 4.8 か Claude Sonnet 4.6 が利用できますが、今後はフロンティアでは GPT-5.5 や、低コストで処理できるように設計された Cowork 1 というモデルも提供開始予定だそうです。

という事で、夜中に発表された Microsoft の情報をもとにツラツラと駄文を書きましたが、今後、従量課金制の生成AIが徐々に増えていくと、利用者全員が利用する際に、自分が生成AIに対して依頼する内容はだいたいいくらかかるから、自分でがんばってやるべきか?他者にお願いすべきか?それとも他社にお願いすべきか?生成AIにお願いすべきか?って、コストを意識して判断してもらう必要が出てきそうですね。それって現実的なんですかね?また、コストも含めて管理できるので気軽に使っていると後で費用対効果で過去の利用を激詰めされる場合もありそうです。
もちろん生成AIがなくても、例えば会議を気軽に開く人がいるけど、会議を1回開催するのに参加者の人数分の給与がコストになるし、会議を準備するコストもあるので、意識して会議を開催してほしい…的な話もあるかと思います。自分の業務が所属部門や会社にどのくらい貢献できて自分の給与が見合っているのか?などなど、生成AIがなくても考える必要があるという点はありますが、それが生成AIに依頼する度にコスト意識を持って判断決断する事を、従業員一人一人が考える時代になるんですかね。いやぁ、よくわからないけど便利になったのか、むしろ大変になるのか…。駄文も駄文なのでここら辺にしておきます。


あ、そうそう、最後に。当ブログは個人ブログなので、記事を書くためにプライベートで Microsoft にお布施をして個人のテナントで検証しています。 Microsoft MVP 特典でライセンスを提供いただいているものの、全てではなく、なので個人的に支払ってもいます。追加でお布施をするほど収入があるわけじゃないので、 Copilot Cowork も従量課金制となると、もう僕の方では個人的にはほぼ利用できないでしょう。なので、今回が Copilot Cowork に関して初の記事になりますが、今後も当ブログでは Copilot Cowork の話題はあまり期待しないでください。 Microsoft MVP が継続受賞できて、今後特典で追加されるなら別ですけどね!ではでは。