
※先に伝えておきますが結果としてスクショ50枚以上の長い記事になってます。
当ブログを購読してくれている方なら薄々気付いているかと思いますが、僕はあまり Outlook に興味ありません。記事数もカテゴリーを見ると少ないですよね。 Microsoft 365 だと Word / Excel / PowerPoint の次に Microsoft Teams よりも Outlook (というか Exchange )の利用率が高いかと思います。重要なのはわかっていますがなんだかあまり興味が沸かないんです。という事で今回珍しく Outlook を取り上げるのは、このアップデートがちょっと興味があったからです。
2025/02/19 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼(更新)新しい Outlook for Windows および Web: Outlook ニュースレター



実際に一般提供開始されるまで結構時間がかかりましたね。なのでメッセージも一旦仕切り直しされていて、2025/07/21 には同様のメッセージが別途アナウンスされていました。
▼新しい Outlook for Windows および Web: Outlook ニュースレター – ターゲット リリースの一般提供が開始



で、結果的に一般提供は2025年8月中旬~8月下旬となり、現時点ではすでに利用できる状況です。新機能として登場ですが、 Outlook でニュースレターという名前からなんとなく想像できますよね。では実際に触ってみたいと思います。環境は Outlook on the web です。
▼ Outlook のメール

Outlook でメールを開いて「新規メール」の横の下矢印をクリックするとその中に「ニュースレター」がありますね。また、
▼ Outlook のサイドナビゲーション

左にあるナビゲーション内にもニュースレターのボタンがあります。どちらでも良いのでクリックすると、
▼ニュースレターのホーム

このようなホーム画面が表示されます。さて、まずここで困るのは(僕も困った)「エディションって何?」です。とりあえず新規作成をしてみたくても「エディションの作成」と「ニュースレターの作成」って2つ作成ボタンがあって、どっちから始めて良いのかわからない。各ボタンにマウスカーソルを当てると、
▼エディションの作成の説明

▼ニュースレターの作成の説明

うんうん…イマイチよくわからん。しかしエディションの方は「既存のニュースレターシリーズに号を作成します」という説明なので、これはおそらく最初に作るものではなさそうだなと。何やらニュースレターはシリーズモノとして定期的に発信できそうで、シリーズ2号以降を作る時は「エディションの作成」から作るんだろうなと。メインエリアを見ても、
▼メインエリア

これはおそらく一度もニュースレターを利用していない環境の時に表示されるんだと思いますが、その下にも「ニュースレターの作成」ボタンがあるので、初めてニュースレターを使う時はこっちなんだろうなと推測できます。それが当たっているかは不明ですが、押してみます。
▼ニュースレターの作成画面

あ、ここに発信したいコンテンツを作っていけば良いのかな?と思うじゃないですか。これは僕も最初ダマされそうになりました。上に注意書きが出ていますね。「ニュースレター シリーズを作成しています。保存した後、[エディションの作成] を使用して問題の書き込みを開始します。」と。なるほど、ニュースレターは定期的に発信する事が前提で、ここではこのニュースレターシリーズの説明を書く場所。だからこれはニュースレターそのものの内容を書く場所ではなさそうです。
▼こんな感じに入力してみた

これがニュースレターとして発信されるわけじゃない!と思いつつ、「保存」をクリックしてみます。僕は検証環境があるので気にせずできますが、これ実環境だとドキドキしちゃいますよね。適当に試したら全従業員にメールが届いたりしたらと思うと怖いので。
▼保存後の画面

あ、やはりそうでした。つまりニュースレターには複数シリーズをシリーズごとに作成管理できそうだという事ですね。
ただここがまた微妙ですが、このニュースシリーズをとりあえず作った時点で別画面に移動して再度ニュースレターのホームに戻ったとします。
▼ニュースレターのホーム

おい!今作ったの消えちゃったよ!って思っちゃいましたよ。これ、さっきのニュースレターシリーズの画面を作って保存すると、
▼このメニューに格納されていました

▼よかったよかった

ただ、上のスクショ見てるとわかると思いますが、この左のメニュー今まで表示されていませんでしたよね?これマジで戸惑ったのがブラウザーを画面の半分くらいのサイズにしていたんだけど、
▼左のメニューは一定の横幅のサイズ以下だと非表示になる

画面に対してブラウザーをフルサイズで表示していたらまだよかったけど、このメニューが非表示になっている状態だと余計に慣れないうちは混乱します。非表示になっている状態でメニューを出すには、
▼「ホーム」の横のバーガーメニューのボタンをクリック

これがメニューの開閉の役割だったんですね。しかもこのメニューは「ナビゲーション ウィンドウ」という名前らしいです。
さて、いつもながら当ブログの記事は冗長ですが、いつも僕は初めて触りながら記事を書いているので、僕の戸惑いや混乱も含めて書いているからです。そこは残念ながらそういう方針なのでご理解ください。
さて、ではここからいよいよエディションとやらを作ってみます。
▼「エディションの作成」ボタンをクリックすると、

▼テンプレートの選択

テンプレート名だけじゃなかなかピンとこないけど、こういう時は無難に「 Basic 」を選んでみましょうかね。
▼タイトルなどの選択させるボックス

最初にここらへんを入力・選択する必要があるようです。
▼「エディションまたはテンプレートの選択」

これまたややこしいですね。テンプレートってさっき Basic を選択したじゃん!これはおそらくオリジナルテンプレートを作るのか?という事でしょうね。今回はすぐにシリーズ1号を出したいので「エディション」を選択します。
▼これで保存

▼エディション作成画面

なんとなく SharePoint ニュースに似ていますね。でもなんとなくで同じではない。 SharePoint ニュースもメール送信できるので、使い分けも含めて考えるとUIも含めたUXは似ていた方が利用者の学習も減ると思うんですけどね。仕方ない。
で、Basicというテンプレートはどうも何か製品を紹介するテンプレートなのかな?不思議なのが、
▼えっと…何語???

不思議だったんで Copilot Chat に質問してみました。
▼あ…はぁ…

ラテン語だそうです。っていうかダミーテキストの定型文だそうです。そんなの知らないし!
とりあえず色々触ってみて試してみました。
▼基本はテキストと画像でコンテンツを作り上げていく

とりあえず触っていくと SharePoint ニュース・ページと同じく「セクション」という大枠を追加してレイアウトを作っていく感じです。
▼セクションを追加したところ

この中にテキストを入力してテキストに装飾したりもできますが、気になるのが未入力時に下に表示される「コンポーネントの追加」。
▼コンポーネントの追加をクリックしたところ

なるほど、SharePoint ニュースで言うところのWebパーツみたいなものがありますね。でもやはりこれだけ見るとニュースレターは「テキスト」と「画像」でコンテンツを作り上げるようですね。
▼各セクションの右上のボタン

各セクションにはこのようなボタンが配置されており、一番右はセクションの削除、真ん中2つはセクションの移動、これはアイコンだけで判断できますが、一番左は?
▼セクションリンクの設定

これはおそらくWebページのページ内リンクみたいなものでしょうね。設定してみます。
▼やはり

このように長文ニュースだと最初に目次を作って気になる部分から先に読みたい・気になる部分だけ読みたいという場合に利用する目次を作るのがセクションリンクっぽいですね。
あと気になったのが作成者を追加ボタン
▼作成者を追加

おそらくニュースレターを共同編集できるんじゃないかと思います。
▼作成者の招待

▼招待されたユーザーにメールが届く

▼2名で共同編集してみたところ

SharePoint ニュース・ページみたいに共同編集ができるようです。でも…ためしてみたところ SharePoint ニュース・ページほどはイケてないです。リアルタイム共同編集とまではいかず少し更新にラグがあったり、上のスクショのように競合が検出されたとかで変な感じになっています。もしかしたら共同編集はズラしてやった方が良いかもですね。今後どうなるかわからないけど。ここらへん SharePoint ニュースで成熟されているノウハウがあるなら流用すればイイのにって思うけど。
とりあえず一旦仕上げたとして、上にプレビューボタンがあるので、
▼プレビューしてみて

これでOKだったら「次へ」ボタンをクリックしてみます。
▼送信前の設定画面

上の方に「エディションの言語を選択してください。」って注意文が書いてあるけど、
▼下の方にありましたね

また大事な送受信の設定をしようと思います。
▼送受信者の設定

う~ん、おそらくここがドキドキするところかと思います。宛先は未入力になっているのでここで宛先を設定するのでミスのないように。CCは作成者ですね。BCCは「登録者」となっていますが、これはニュースレターには購読の機能があると思うので、その購読を登録した人にはBCCで送られるんでしょうね。よくありがちな誰がこのメールを読んでいるかをわからないように「本メールはBCCで一斉送信しています」的なのありますよね。アレができるという事でしょう。ただニュースレターシリーズ第1回目送信では登録者なんていないハズなので、特に初回は宛先を指定する必要がありそうですね。大抵ここにはグループアドレス的なメールアドレスを入れるところですが、
▼とりあえず1ユーザーのみ

これで送信します。
▼送信後

このようにこのニュースレターシリーズで1つ目のエディションとしてニュースレターが送信されたという事ですね。なんとなくわかってきました。
▼受信したニュースレター

受信したニュースレターにはリアクションやコメントができるようですが、
▼試してみると、

▼おいっ!

僕の環境ではどちらも現時点では使えませんでした…。
気を取り直して、購読できると思うので探してみると、
▼ニュースレターの上下にこのようなちょっと怪しいテキストリンクが

「登録入する」という謎の日本語ですがこれでしょう。クリックしてみると、
▼おいっ!パート2

ダメじゃん…。
コレそのあと気が付きました。この受信したユーザー、
▼ニュースレター機能が展開されていない!

あれ?8月下旬で一般提供完了しているんじゃなかったっけ?う~ん…。
仕方ないので作成者2ユーザーと受信者1ユーザーとはまた別のユーザーで Outlook のニュースレターのホーム画面を開いてみます。
▼あっ!はじめてホーム画面を開いたのにさっき送信したニュースレターが表示されてる!

なるほど、最初の方のニュースレターシリーズの設定時に、
▼「自分の組織」

こう設定すると、このようにテナント内の全ユーザーにニュースレターを開くと表示されるという事ですね。なので社内でこのニュースレター機能がドンドン使われると、利用者目線でもニュースレターのホーム画面を開いて自分の興味ある記事を読んだり、それで気に入ったらニュースレターの購読に登録すれば良いという感じですね。 SharePoint ニュースで言うところの SharePoint スタートページにあたるようなイメージでしょう。
メールとして受信されたニュースレターではなく、ニュースレターのホームからアクセスしたニュースレターは、
▼このように開きます

▼ニュースレター機能が展開されているユーザーであれば問題なくリアクションやコメントもできる

▼定期購読も登録できますね

ということでかなり長々と試しながら記事を書いてしまい、スクショも50枚を超えています。
ということで、定期発信するメルマガ的な機能ですかね。結局、 SharePoint ニュース(メール送信もできる)があるのに?という感じですが、色々な手段で「情報を伝える」という目的を達成できる事と、例えば SharePoint が使えない環境もあるだろうし、まぁ目的達成の手段の一つとして検討してみても良さそうですね。 Microsoft Teams がこれだけ利用されていてもまだまだ社内コミュニケーションもメールでやっている会社も多いので。