※発表者ツールバーはスクリーンショットに映らないオバケみたいなものなので、本記事ではディスプレイを直接スマートフォンで撮影した画像を利用しています。
Microsoft Teams でオンライン会議をして発表者が画面共有した際に、上部に発表者ツールバーがあります。これが地味に邪魔な時がちょいちょいあるんですよね。発表者ツールバーで隠れている位置にある部分を触る事もできなければ見る事もできない時。
▼例えばこういう時
共有した画面にブラウザーを最大表示すると、ちょうどブラウザーのタブ部分の上に発表者ツールバーが被さって表示されるので邪魔なんです。隠れている部分をクリックする事もできなければこのタブのページ名を見る事もできない。仕方ないのでブラウザーを一旦小さくして発表者ツールバーに被らないように移動させて確認・操作するくらいですかね。発表者ツールバーは一度クリックした後に [ Ctrl + W ] で非表示にする事はできますが、僕の試した限りだと一度非表示にすると元に戻すことができないです(この方法から元に戻す方法を知ってる方はご一報ください!)。
という感じで、若干邪魔な発表者ツールバーですが、今までは上部中央に固定表示だったのがドラッグして動かせるようになるアップデートがありました。
2024/05/08 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ Microsoft Teams: 画面共有時のドラッグ可能な発表者ツールバー
標準リリース環境では6月中旬~6月下旬に展開する予定になっていまして、僕の環境ではすでに標準リリース環境でも展開されていました。
それでは試してみます。
▼さっきの画面
発表者ツールバーが邪魔だと感じたら、ツールバー内左のドラゴンボールのクリリンの額みたいな6つの点のアイコンをマウスで掴んだまま動かしてみます。
▼この部分です
ここを掴んで動かしてみると、
▼発表者ツールバーが動かせた
このようにドラッグしたまま移動させられるようになりました。これで邪魔な位置から移動させられるのでうれしいですね。もちろんこの状態でツールバーにマウスカーソルを当てれば、
▼拡張されて様々なボタンにアクセスできます
発表者ツールバー自体使わない人も多いと思います。発表中にカメラやマイクのオンオフをツールバー内からするニーズがどれだけあるのか?右の参加者はクリックすると会議ウィンドウが表示されて右ペインに参加者が表示される動作だけど、それもニーズがどれだけあるのか?強いて言えば画面共有を停止する際にここからクリックするくらいかなと。ただ、画面共有した時に自分のPCのサウンドも共有する機会が多い人はツールバー内からサウンドの共有のオンオフができるのは便利だと思います。たまにこの存在を知らなくてサウンドの共有をし忘れて画面共有した人が「画面共有やりなおします」って宣言して一度画面共有を解除して再度サウンドを含むのチェックを入れてから画面共有し直している光景を見かけますが、画面共有し直さなくても発表者ツールバー内でオンオフできるんですよね。あとは最近追加されたビデオコンテンツの最適化ボタンもここにありますよね。
これのオンオフも発表者ツールバー内からできますね。
さて、ディスプレイが複数ある環境の人にオススメするのは、画面共有していない方のディスプレイに発表者ツールバーを持っていく事をオススメします。
▼発表者ツールバーを別の画面に移動
ちょっと写真じゃわかりづらいんですけど、右側のディスプレイが画面共有している方、左側の黒い壁紙なのでわかりづらいけど画面共有していない方のディスプレイ。つまり画面共有の画面外にも発表者ツールバーは移動できるんです。こうする事で画面共有した方の画面を邪魔する事はなくなるのでオススメです。
だって、冒頭で注意書きをした通り、発表者ツールバーって発表者にしか見えないんですよね。なのでもし操作を邪魔した時に「う~ん、これ邪魔なので移動しますね」みたいに言いながらツールバーを移動させても、他の参加者には見えないのでちょっと意味が分からない不思議な言動に見えるんです。なのでこういうものは画面共有外に持って行った方がイイですね。1枚ディスプレイの環境の人は仕方ないですが。
あ、もちろんですが、ツールバーが展開された状態でも、左のクリリンの額マークを掴んで移動させることもできます。
▼展開している状態でも移動可能
ということでここ最近画面共有時の機能やUIのアップデートが続いていますね。やはり画面共有は頻繁に行うので、これらのアップデートはうれしいですね。