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Microsoft Teams においてはメッセージのやり取りをしたい場合は「チャット」「チーム(のチャネルの投稿)」の2種類がありますよね。個人的にはどちらにすべきか?迷った場合はチームがイイと思っています。ただし、会社によってはチーム作成を申請承認制にしたり、チャネル作成はチーム所有者のみにするルールにしていたり、ユーザーが気軽にチームやチャネルを作らせてもらえないところもあって、そうなると結局は利用の敷居の低いグループチャットをチームと同じ用途で使い始めてしまうケースも良く聞く話です。これ先々の事を考えると本当に危険ですよね。…と、この話を続けると冒頭からかなり脱線してしまうのでこのくらいにしておいて。
だから僕個人的には基本的には Microsoft Teams でメッセージングをしたいなら「チーム」をメインにした方が良いと思ってはいますが、ただお手軽さ・気軽さはグループチャットに軍配が上がる事もありますよね。また非スレッド型なので友人や家族と普段から LINE でやりとりしている人にとってはチャットの方が親しみがあるUIだったりもします。個人的にはグループチャットの使い道としては流れても良い情報を扱う程度にして、例えばランチを一緒に良く食べるメンバーとグループチャットを作って「今日ランチ行ける人?」とか「このお店に今日は行こう!」などのやりとりで使うくらいが良いかと思っています。
と結局冒頭は大体脱線してしまうのですが、今回はそのグループチャットのアップデートについて。2022/12/06 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼@メンションを介して作成ボックスからグループチャットにユーザーを追加する
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これはどういうアップデートかというと、例えばソコソコの人数がいるグループチャットの場合、誰かにメンションを付けてメッセージを送信しようとした時に、実はその人がグループチャットのメンバーじゃなかった、なんてシーンもあると思います。そういう場合は、一旦メッセージ入力欄から離れて、ユーザーの追加作業を行わなければいけません。その一連の流れでチャットのスピード感を失ってしまうよね!という考えから、メンションをした時にチャットメンバーじゃない場合は、メンションのUIからすぐにユーザーを追加できるようにしてスピード感を失わせない。というのが今回のアップデートの意図のようです。
このアップデートは12月で展開完了されていたのですが、実は僕が思っていたのとちょっと違っていて、僕の環境に展開されていたのに気が付いていませんでした。ようやく「あ、これがそうなのか!」って気が付いたので記事にしています。
▼まずグループチャットでメンションしようとします
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▼@の後に文字を入れると候補に出てきます
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この候補にメンションを付けたいユーザーが出てこない。あ、その人はこのグループチャットのメンバーに追加されていない!と気が付いた場合です。今までは別の場所からユーザー追加をしなければいけませんでした。
▼例えばここから「ユーザーの追加」で追加します
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これだと今すぐにメッセージを送信したいという時のスピード感が損なわれるという事のようです。で、メッセージ欄に戻ると、良く見たら、
▼「他のユーザーをチャットに追加」というのがあります

これが今回のアップデートだったんですね。そもそもチャットを多用しないしチャット内でメンションを付ける事がないので、この部分が以前なかったことすら覚えていませんでした。たしかに過去の当ブログの記事のスクショを見返すとありませんでした。
僕が思っていたこのアップデートの予想は、この候補にチャットメンバーじゃなくてもユーザーが表示されて「メンバーに追加」ってボタンがあったりするのかな?って思っていたんです。
▼僕が予想していた今回のアップデート
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このようにメンバーじゃないユーザーもメンションの候補に表示されて、ここからボタン一つで追加されるようなイメージだったんです。そういう先入観があったので、今回のアップデートを見逃していました。先入観こわい!
話を戻して、「他のユーザーをチャットに追加」をクリックすると、
▼追加ダイアログボックスが表示されます
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さて、ここで一つイケてないのが、ここで「te」と入力したところで「テスト 太郎」「テスト 三郎」が候補に出てきますが、このユーザーはどちらもすでにグループチャットのメンバーなんですよ。メンバーじゃないユーザーを追加するためのダイアログボックスなんだから既にグループチャットのメンバーであるユーザーは候補から除外してほしいところです。
▼ユーザーを指定して「チャットの履歴」を含めるかどうかを選んで「追加」
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▼追加したらすぐメンションの設定もできているのかと思ったら…
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ここもちょっとイケてないですね。ユーザー追加したら、再度メンションするユーザーをまた選択しなきゃいけないんですね。追加したユーザーにメンションを付けようとしている事は明白だから、この1工程は減らして欲しいところです。
▼とりあえずメンション付けて送信
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▼送信されました
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▼ユーザーも追加されています
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という感じです。僕個人的にはそもそもグループチャットを多用しないので「ふ~ん」という感じのアップデートですが、グループチャットを多用していてメンバー数もソコソコいるグループチャットに所属していて、メンションしようとした時に相手がグループチャットのメンバーじゃなかった…なんて場面がちょくちょくある人にとってはうれしいんですかね。
冒頭でも脱線で書きましたが、個人的にはグループチャットを多用してチームで扱うようなやりとりをしている状況は、今は便利だとしても後々トラブルが起きやすい状況になる可能性が高いので気を付けましょう。