元々 SharePoint に関するブログで出発したのが、徐々に Microsoft Teams に浸食され、ついに現時点での記事数が追い付かれそうな今日この頃。久しぶりの SharePoint の記事です。リストについての話なので自然と Microsoft Lists についてでもあります。
これは僕がチェックする限り、 Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにはアナウンスがなかったです。
さて、まだ変更が展開されていない環境もあったので見比べてみましょう。
▼列の追加時：変更前のUI
このように列の追加をしようとすると列の種類が縦に並んで表示されました。
▼列の追加時：変更後のUI
列を追加しようとするとボックスで表示され、変更前に比べてビジュアル的に列の種類がどんなものかがわかりやすくなりました。逆を言えば SharePoint / Microsoft Lists に慣れている人にとっては余計な情報だし全種類がズラっと表示されずにスクロールさせないと下の方が選択できないのは微妙に思うかもしれません。ただ、初心者にとっては確実に優しいUIになっているという点は大事ですね。 Microsoft 365 を導入したての企業であれば全員がスタート地点なので初心者に優しいUIは歓迎すべきだし、古くから SharePoint を導入している企業であっても、その場は慣れている人が多くても人は入れ替わります。新しい人が来た時に先輩やITサポートが教える労力を最低限にする事は大事な事ですね。
また、左下に「列の表示と非表示を切り替える」というリンクがあります。これは列の設定というよりはビューの設定ですね。今開いているビューにリストの中に存在する列の中からどの列を表示させ非表示にさせるかを設定するメニュー。変更前UIでは一番下の「列の表示/非表示」に相当します。
また、列の種類の一番下の「すべての列の種類を表示」というリンク。
▼「すべての列の種類を表示」
これは変更前UIの下から2番目の「その他…」に相当し、クラシックUIの列の作成画面に遷移します。
▼クラシックUIの列の作成画面
ここらへん、モダンUIが出てからだいぶ年数を経ているけど全ての表示がモダンUI化できておらず、クラシックUIとモダンUIの並行世界がなおも続いていますね。昔から SharePoint 触っている人にとっては歴史的背景も知っているし問題ないけど、最近触り始めた人にとってはリンクをクリックすると突然デザインが古くなって、まるでドアを開けたらタイムスリップ？異世界？みたいな感じになって混乱しますよね。これはもうなんともならないんですかね。で、なんでクラシックUIに遷移する必要があるかというと、良く見るとここでしか選択できない列の種類がちょっとだけ存在するんですよね。じゃ、なんでモダンUI側のメニューに表示させないのか？それは勝手な憶測だけど、現在の SharePoint では推奨していない列なのかな？と思っています。じゃなきゃわざわざ隠す必要ないですからね。全部モダンUIのメニューに表示させればそもそもこんな混乱させる導線は必要がないので。じゃ、なんで今は推奨していない列をわざわざこうやってややこしくしてまで存続させているのか？それはもう負の遺産なのかもしれないですね。一度世に出た機能をシャットダウンさせる事はなかなか難しいです。使っている企業が一定数いれば困りますからね。はい、これは全てただのオジサンである僕の憶測でした。とにかく僕が推奨するのはこの「すべての列の種類を表示」は使わずに、このボックス内に表示されている列の種類のみを利用するのがおそらく幸せかと思います。
さて、現時点で1点気になるところがありました。
▼「検索回数」？？
新しい列の種類でも追加されたのかと思ったけど、左の説明を見るとどう考えても旧来から存在する参照列なんですよね。他のリストの列を参照できるってヤツ。で、変更前のメニューを見ると、これ「ルックアップ」って表記されていたんですよね。ルック＝検索、アップ＝回数？なんだかよくわからないけど変な翻訳されてしまっているようです。念のため、実際にこれで列を作った後に列の編集画面を見ると、
▼種類が「参照」になっていました
いやぁ、そもそも「ルックアップ」と表記されていた時点ですでに表記揺れだったんですよね。
▼クラシックUIの列の設定画面でも「参照」
という事で、元々「参照」だったのが「ルックアップ」という表記が加わって表記揺れしていたのに、UIが変更されると今度は「ルックアップ」はなくなるけど「検索回数」なんて不思議な表記になって結局表記揺れしてしまっています。ここら辺はそのうち修正が入ると思うけど「ルックアップ」に戻るのか？「参照」になるのか？は気になるところ。どれでもイイけど表記揺れを無くして統一してもらいたいですね。フィードバックせねば。
と、気になる点はありましたが、その検索回数という種類もボックスの左の説明を見ればイラストもあってどんな列の種類かは連想しやすくなっています。全体的には良いアップデートなんじゃないかと思います。