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※書き始めた当初は1記事でザックリ紹介しようと思ったけど、触れば触るほど色々書くことが増えてきたので、複数記事に分けて書きます。今回は触り中の触りの部分です。
パブリックプレビューでは少し前から展開されていましたが、ついに僕の環境にも展開されはじめました。とはいえ「ライブコンポーネント」って言われてもピンと来ない人も多いんじゃないかと思います。凄くザックリ説明するとしたら「メンバー全員で同時編集できるチャットメッセージ」ってところでしょうか。ややこしいのが「ライブ コンポーネント」という名称は一時的なものらしいです。今説明するとややこしいのでこの記事の最後に説明します。
2021/07/14 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼(更新)チームチャットで流体ライブコンポーネントをリリース
では、試してみます。
■試してみる
今のところチャットでしか使えなくチームのチャネルの会話では使えません。また現時点ではデスクトップアプリのみでブラウザーでは利用できないし、モバイルアプリも確認したけど使えませんでした。今後はチャネルでも使えるようになるらしいです。それだけじゃなく、 OneNote や Outlook など、最終的にはすべての Microsoft 365 アプリでサポートされる予定だそうな。
▼チャットのメッセージ欄下部のこのアイコンがライブコンポーネント
このアイコンが表示されていなかったら…表示されるまでお預けです。クリックすると、
▼6種類から選べます
ってことは1つのメッセージに対して1種類しか選べないの?と思うけど、それはちょっと違います。が、それについては次回の記事にて。とりあえず6種類作ってみます。
▼箇条書き
▼チェックリスト
▼番号付きリスト
▼段落
▼テーブルは最初に何行何列を選ぶ
▼テーブル
▼タスクリスト
何故か番号付きリストを選んだ時だけ、アクセス権の設定が他と違うのは不思議現象。とにかく色々な種類から作成できて、複数人で共同作業でメッセージを作成する事ができるというわけです。
▼個人チャットで相手も編集すると右上に相手のアイコンが表示される
▼グループチャットで誰かが編集すると右上のアイコンが複数並ぶ
▼同時編集してる誰かが編集をやめるとアイコンから消える
誰がどの部分を編集しているのかは上のスクショを良く見るとカーソルが出ているのがわかると思います。カーソルの上に小さな丸があって、そこをマウスホバーさせると、
▼ユーザー名が表示されます
という事で、複数人で1つのメッセージを同時編集できる機能でした。一人数役で使ってみたけど、 Word や Excel や PowerPoint の共同編集と同じくらいの感覚で割とリアルタイムに更新されている感じでした。
■「ライブ コンポーネント」という名称は一時的
冒頭で説明を後回しにしたややこしい話ですが、これは Office サポートの以下のページでも記載されています。
Teamsチャットでライブ コンポーネントを送信する
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/ca5252e7-8201-4490-a6d9-59f20df864c6
▼そのうち消えるかもしれないので該当部分のスクショ
先日 Microsoft のグローバルの大きなオンラインイベント「 Microsoft Ignite 2021 」で発表されましたが、新しく「 Microsoft Loop 」というサービスが今後出てくるんですよね。これもまた一言ではうまく説明できない感じだけど、ハイブリッドワークのための作業、共同作業の効率化を図るアプリだそうです。
Microsoft Loop
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-loop
ライブコンポーネントはこの Microsoft Loop の最初の機能だそうです。なので、来年には「ループ コンポーネント」と名称変更されるのだとか。ややこしいですねぇ。
■さて、どう使うか?
機能はわかったところで利用シーンですよね。これ系だと Word Excel PowerPoint でも同時編集できるし、ちょっと難ありだけど OneNote もできます。他にも Microsoft Whiteboard だって同時に共同作業はできます。ライブコンポーネントを使うべき時ってなんだろう?それは現時点では僕も良くわからないです。と言うのも、上述の通り、 Microsoft Loop の最初の機能だから、 Microsoft Loop がどうなのか?どういう仕組みなのか?とか、今は Microsoft Teams のチャットのみにしか利用できないけど、今後は Microsoft 365 全体でサポートされるというわけだけど、それがどういう意味なのか?例えば同じコンポーネントを色々な場所に表示させられるのか?などなど。今後明らかになっていく機能や仕様によって、利用シーンが色々出てきそう。ヒントとしては、以下の Docs のページがあります。
アプリケーションでライブ コンポーネントを管理Teams
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/live-components-in-teams
ここで冒頭に記載されている文章から箇条書きに抜粋すると、
- 一緒にアイデアを作成し、決定を下す新しい方法。
- 会議を開催し、長いチャットスレッドの必要性を最小限に抑えながら、チームからアイデアやフィードバックを収集できます。
- 受信者は変更が行われた場所に関係なく、どこからでも編集し、更新をすぐに表示できます。
などがあります。特に2番目なんかは具体的な利用シーンですよね。あとは次回の記事以降にも書きますが、コンポーネントは .fluid という拡張子のファイルとして OneDrive に保存されます。データがどこに保存されるのか?という点は、これまでも大事な事なので色々な記事で紹介してきたけど、ライブコンポーネントにおいても大事な事になるかと思います。
という事で、まずはザックリと触ってみたスクショと、 Microsoft からの公式ドキュメントを眺めつつ現時点での僕の感想的なものを書いてみました。次回以降はもう少し深掘りして触ってみたところを紹介したいと思います。