Microsoft Teams :会議の画面共有でニュースキャスターのように発表できる「発表者モード」が展開された

個人的に待望の機能が展開されました。 Microsoft Teams の「発表者モード」です。これまでは画面共有した時に発表者のカメラは他参加者と同じような扱いで表示されていました。それがニュースキャスターのように共有された画面の上に重なる形で発表者のカメラが表示されたり、横並びに表示されたりする機能です(現時点では前者のモードのみ)。これで画面共有しつつゼスチャーや表情などでダイナミックに発表する事ができます。これまではこれを実現しようとすると画面共有じゃなく自分にスポットライト設定をして、OBSのようなツールを使って実現させていましたが、多少ハードルの高い方法でした。それが Microsoft Teams の標準機能として実装されたんです。ちなみにおそらくこれと一緒にダイナミックビューも実装される感じですが、そっちの方はまた別の記事にします。

では、試してみたいと思います。

会議ウィンドウの上部のバーから共有オプションを開くと、先日UIが変更されましたが、

▼黄色枠内のように「発表者モード」が出てきました

これが表示されたら機能が展開された証です。

▼カメラがオンになっていないと選択できません

▼カメラをオンにすると選択できる「スタンドアウト」をクリックします

この発表者モードを「スタンドアウト」に選択した状態にして、共有したい画面を選んで画面共有します。

▼(発表者の画面)画面共有され、右下に見慣れないポップアップウィンドウが表示されます

これはプレビュー画面です。他者にどのように映っているのかをリアルタイムで確認できます。ちゃんとこの中では共有画面の上に重なる感じで僕のカメラ映像が右下に表示されている事が確認できます。これは独立したウィンドウになっていて、

▼このプレビュー画面は自由な位置に移動できるし、

▼大きさも調整できます

複数ディスプレイをつなげている環境の場合は、共有した画面じゃないディスプレイにこのプレビュー画面のウィンドウを持っていくこともできます。

で、まず不安に思うのが、共有している画面上にこのプレビュー画面を置いたら、プレビュー画面ごと他参加者に共有されるんじゃないか?という点。でも、安心してください。

▼(他参加者の画面)プレビュー画面は共有されていません

ただし、僕の試した限りだと、このプレビューウィンドウの右上の「×」や最小化や最大化のボタンをクリックした時、逆にタスクバーからプレビュー画面を表示させたりした時、一瞬プレビュー画面が他参加者に表示されるような挙動がありました。

このように若干粗いというか境界線部分が雑ですが背景をくり抜いて共有した画面の上に発表者のカメラ映像が表示される事によって、ニュースキャスターのように画面共有しつつ、ゼスチャーを加えてダイナミックに発表ができるというわけです。これ、実際に某弊社で会議中に教えたら「イイ!」って言ってどんどん使っていました。

▼場合によってはこのように「ココです」みたいに指をさすような事もできるけど、

▼あまり伸ばし過ぎると手が切れちゃいます

それと参加者に見せたい部分が共有した画面の右下にある場合は、自分が邪魔になる場合があります。その時は、

▼こうやって身体を傾けて避けて話すのもアリですが、

共有画面の上部にカーソルを持って行くと出てくるバー内に、

▼オンオフできるボタンがあります

邪魔だと思ったらここでオフにする方法もアリかと思います。逆を言うと、画面共有前に「スタンドアウト」を選択せずとも、画面共有中に自分を表示させる事も可能であるという事ですね。

また、プレビューウィンドウの右上の「×」をクリックすると、プレビューウィンドウが消えますが、スタンドアウト状態が解除されるわけじゃありません。また、消したあとにやっぱプレビューウィンドウを復活させたい場合は、今試した限りだと一旦スタンドアウト状態を解除して再びオンにしないと復活できないっぽいです。(もしかしたら手段があるのかもしれないけど探せませんでした)

あとは、画面共有の時のみ利用可能なのかと思ったら、

▼下の「ウィンドウ」でも利用できました

▼(他参加者の画面)このようにブラウザーのウィンドウを選択しても発表者モードになりました

ただし、今のところ Microsoft Whiteboard の共同作業や、 PowerPoint Live では発表者モードは利用できないようです。

▼ Microsoft Whiteboard を選ぶと上部に「この共有オプションでは選択したレイアウトは使用できません」と

▼ PowerPoint Live を選んでも同じ注意書きが出て発表者モードは利用できませんでした

個人的には PowerPoint Live に使える機能だと思っていたのでこれは予想外でした。もしかしたら今後使えるようになるんじゃないかとは思います。

一つ注意点があります。 Microsoft Teams のこのような新機能や機能変更の展開時期はテナント単位じゃなくてユーザー単位です。つまり、同一テナント内でも機能が展開されている人もいれば、されていない人もいます。
僕が試してみたところ、発表者モードにして発表をしたとしても、他の参加者側に発表者モードが展開されていない場合は、その参加者には発表者のカメラ映像は表示されません。つまり、発表者側だけが機能展開されていても意味がありません。また、今のところモバイルアプリでは利用できないので、 iPad で会議に参加したユーザー側で見ると、

▼このようになります

発表者モードはやはり利用できず、発表者のカメラは下のサムネイルで背景が黒塗りになって表示されていました。これは機能展開されていないユーザーならPCのデスクトップアプリでも同じ現象です。なので、利用できない参加者もいる可能性もある事は、頭の片隅に入れておく程度でも良いので配慮すると良さそうです。

また、 Microsoft 側からのこれまでの情報では、発表者モードの「スタンドアウト」はいくつかあるモードの1つで、他にも「レポーター」「サイド バイ サイド」みたいなモードも実装されると書いてあったので、今後増えてくると思います。

Microsoft Teams の新機能 | Microsoft Ignite 2021
https://blogs.windows.com/japan/2021/03/11/what-s-new-in-microsoft-teams-microsoft-ignite-2021/


という事で、ザックリと触ってみたところを書きましたが、これは非常に良い機能だと思います。オフラインのリアル会議でプレゼンなど発表する場合は、やはりプロジェクターなどで画面を投影しながら、発表者がゼスチャーや表情でダイナミックに発表できていました。それが聴衆の心を鷲掴みにする持ち味の一つであった人も少なくはなかったと思います。オンラインの会議においてはその持ち味がなかなか活かせずに、プレゼンや商談の時にうまくいかなくなってしまった人もいるんじゃないでしょうか。この発表者モードがその助けになれるかもしれませんね。知らんけど。