12月18日に以下のメッセージがメッセージセンターにありました。
▼SharePoint: クイック リンク Web パーツの対象ユーザー設定機能を展開する
対象ユーザーと言えば、去年の6月あたりにナビゲーションに対象ユーザー設定ができるようになりました。
今回はそれが クイック リンク Web パーツでも使えるようになったようです。
ちょくちょくチェックしていたら数日前に展開されていたので試してみます。
▼クイック リンク は「検出」というよくわからないカテゴリーにあります
▼追加
で、Webパーツの編集を開いてみると、
▼今まではレイアウトのオプションだけだったのが「レイアウト オプション」「フィルター」とカテゴライズされるようになりました
▼「フィルター」の中に「対象ユーザー設定の有効化」
i アイコンにマウスホバーした時に表示される説明文はイマイチわかりづらいですね。オンにする前に、オフの状態でリンクの編集パネルを開くと、
▼有効化してくださいね、という注意書きが
では、Webパーツ自体の設定に戻って有効化をオンに
▼有効化をオン
そしてリンクの設定を見てみると
▼対象ユーザーを設定できるように
▼こんな感じ
▼とりあえずナビゲーションの対象ユーザーの時と同じくセキュリティグループ「営業職」を追加しました
▼対象ユーザーを設定すると編集画面ではリンクの右に人のアイコンが表示されました
設定したセキュリティグループには今サイトを編集してる所有者も追加していないんだけど、その状態で編集モードを閉じると、
▼サイト所有者であっても対象のリンクは表示されませんでした
で、「営業職」グループに入ってるユーザーで確認すると、
▼表示されます
これ閲覧モードの時はサイト所有者であっても対象ユーザーじゃないと表示されないのは良いですよね。ただ、ナビゲーションの対象ユーザーと同じく、 Microsoft 365 グループとセキュリティグループが対象で、「対象ユーザー」って言っておいてユーザーアカウントを追加する事もできないし、昔から SharePoint やってる人にとっては SharePoint グループも追加できないってのは相変わらず残念です。あと気を付けるべき点は、グループにユーザーを追加しても SharePoint 側には即反映されないという点。僕が試したところ、この「営業職」というセキュリティグループにユーザーを追加して、そのユーザーでクイックリンクを確認したけど、対象ユーザーの設定が反映されるのにザックリと半日くらいかかりました。
あと気になるのが対象ユーザーを入力する欄の下の説明書き。
▼下の部分
「上限 50 人の対象ユーザー – 残り 50 人の対象ユーザー」
▼1グループ追加すると
「上限 50 人の対象ユーザー – 残り 49 人の対象ユーザー」
この「営業職」ってグループにはユーザーは今2名追加されてるんです。だとしたら「残り 48 人の…」が正しいと思うけど。今のところの僕の(勝手な)解釈では、ここの「〇〇人」は「〇〇グループ」の間違いなんじゃないかなぁと思います。つまりグループの中に何人ユーザーがいようが、ここで指定できる上限は50グループなんじゃないかと。ただ、試してないし試す労力が無駄なので検証はしません(笑)そもそもここにそんなにグループ突っ込んだらメンテも大変そうですよ。
という事で、クイックリンクWebパーツでリンクごとに対象ユーザーが設定できるのは便利ですが、不必要にリンクを隠す必要はないんじゃないか?という事とメンテナンス性(メンテを怠れば結局隠す意味もなくなる)を考慮すると、使いどころには気を付けた方が良さそうです。僕は大昔から言ってるけど、SharePoint についても「シンプルイズベスト」だと思っています。極力メンテナンスフリーにすることが大事かと思っています。もしアナタがサイト管理者の場合、自分が退職や異動の時に後任の管理者のために引き継ぐ時を考えると…、または自分が引き継がれる時の事を考えると…、どう思いますか?