SharePoint :クイック編集が色々変わって便利になった!

僕のテナントはターゲットリリーステナントなのに、総じて SharePoint の新機能の展開が遅かったんだけど、ここ数日は盆と正月が同時に来たような感じです。

SharePoint のクイック編集に関しては数か月前から Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに関連するメッセージが複数出ていました。それが全然展開されなかったけど、今朝一気に展開されたようです。

ウッカリしていたけど、旧クイック編集のスクショを取っていませんでした…。だけど、これまでのクイック編集はクラッシックUIのまんまだったので、クラッシックUIに戻した時のクイック編集ととりあえず比較してみます。

▼クイック編集

▼新しいクイック編集はこんな感じです

以前のクイック編集は完全にクラッシックUIのままだったけど、モダンな感じの見た目に変わりましたね。また、列の書式設定が反映された形で編集もできます。では、気が付いた点を順に書いていきます。

■クイック編集でページごとに100個のアイテムが表示されるようになったらしい…

メッセージ「MC214047」では、

▼100項目に拡大するクイック編集ページサイズ

と、従来は1ページに30アイテムでページングしていたのが、新しいクイック編集では100個のアイテムが表示されるようです。

▼たしかにクラッシックUIのクイック編集は30アイテムでページング

▼新しいクイック編集では100アイテムでページング

■列名を変更できる

▼クイック編集で列名の変更が

▼できますね

■クイック編集からフォームでもアイテムを編集できる

通常のビューのようにアイテムのタイトルをクリックすると、クイック編集では単にタイトルを編集するだけですが、

▼アイテムを選択して編集バーの「編集」をクリックすると

▼右パネルが開いてクイック編集なのにフォームでアイテムを編集できます

■日付列の入力UIがなぜかクイック編集は新しくなってる

▼現在フォームの日付列の入力UIはクラッシックUIと同じUIです 若干古臭い

別のメッセージセンターのメッセージでは日付やリンクの入力UIが新しくなるというメッセージがありました。ただ現在はまだ古いUIのままです。しかし…

▼クイック編集では新しいUIに変わっていました

そのうちビューのフォームでもこの新しいUIになると思います。

■クイック編集でも列幅を変更できる

▼列名の横でドラッグすると

▼列の横幅をグリグリできます

■1行1行の高さを変更できる

▼ビューの切り替えメニューに「固定高さ」「自動フィット高さ」と怪しい日本語が

▼「自動フィット高さ」はこんな感じ

▼「固定高さ」はこんな感じ

列の縦幅が「固定高さ」の方はキュっと縮まります。ただ固定という割には複数行テキスト列に改行をたくさん含んだテキストがあると、なぜか他の列より2倍くらいありますよね(スクショだと test4 ってアイテム)。どういうパターンでこうなるかは今のところよくわかりません。

■待望の固定列!

横長のリストの場合は、横スクロールしてる間にどのアイテムだったか見失う場合がありますよね。Excelだと列や行を固定できるじゃないですか。あれがクイック編集だとできます。

▼こんな感じ

一番左の列のみ固定なので、2つの列を固定はできません。あとタイトル列が固定というわけじゃなくてあくまでも一番左の列が固定になるので、別の列を一番左に移動すれば、その列が固定されます。

ザっと気が付いた点や過去のメッセージセンターのメッセージから拾った変更点はこんな感じです。だいぶ進化した事がわかると思います。また、例えば複数アイテムを選択して一括プロパティ変更などもできるようになる、など、まだこれからも機能が増えるようです。


正直、過去ではクイック編集でのアイテムの追加や編集ってあまりやっていませんでした。理由は、間違えて別のアイテムをちょっとでもイジってしまうと、アイテムの更新者に自分の名前がスタンプされて変更できなくなるからです。ただ、今はあまり更新者が誰だか?なんて気にする必要がない事が多いので、結構クイック編集使っています。なので機能が強化される事はうれしいです。
おそらくこれらの機能強化は Microsoft Lists の登場を見据えた事かと思います。
過去には SharePoint のリストって言うと「掲示板みたいなもの」という位置付けが定番でした。お知らせリストを使って会社や部署の情報や通達・連絡を発信する場として利用するわけです。しかし今は SharePoint ニュースですね。とはいえ、例えば Power Apps のデータ保存場所としても SharePoint のリストは気軽に利用できますが、それはそれでデメリットもあります。ライブラリは Microsoft Teams で利用されるとして、リストがどのように今後使われるのか?となった中での Microsoft Lists です。一つのサービスとして切り出されるわけですね。今後どのような展開になっていくのか楽しみです。