特にアナウンスもなく、 Microsoft Teams のステータス メッセージが進化していました。大きく3点。
- ステータス メッセージ内でメンションができるようになった。
- ステータス メッセージの有効期間がユーザー設定で、より柔軟に設定できるようになった。
- 他のユーザーに、よりステータス メッセージをアピールできるようになった。
▼ステータス メッセージの設定は右上の自分のユーザーアイコンをクリックするとあります
▼入力や設定はここで行います
ここが以前はもっとシンプルだったんですよね(スクショないけど)。
では、試してみます。
■ステータス メッセージ内でメンションができるようになった
ステータス メッセージの入力欄で「@」を入力すると候補が出てきます。
▼「@」を入力すると候補が表示
ユーザーだけじゃなくて、よくわからないけど備品も表示されますね(会議室は表示されない)。
▼とりあえずこんな感じで入力
▼このように表示されます
▼他のユーザーからも会話のアイコンなどにマウスホバーすると表示されます
このホバーカード内のステータス メッセージ内のメンションしたユーザー名を更にクリックすると、その人との個人チャットが開始されます。
そして、ステータスメッセージにメンションをすると…
▼相手との個人チャットに通知が行きます
このステータス メッセージ内でメンションつけると相手に通知メッセージが飛ぶのは知っておいた方が良いですね。
という事で、正直あまり利用シーンが想定できませんが、こんな感じでステータス メッセージ内でメンションができるようになりました。例えば…自分が休暇や予定があってチャットなどに応答できない場合、チームメンバーをメンションで指定する事で、緊急時の代理人を立てるような使い方なら…あるのかなぁ?大事なことですがその場合は代理人になってもらうメンバーにはしっかり事前に了承を得ないといけませんね(笑)
休暇を取る時に事前連絡に「休暇中の緊急連絡は Teams でお願いします。」という記載がありがちですが、個人的には「いつでもどこでもどのデバイスを!」というチャットサービスの利便性の謳い文句を履き違えていると思えて仕方ないです。業種や職種や役職によっては仕方ない事もありますが、仕事は誰かに頼めるような体制を組んでおいて、互いが協力しあって、休暇はしっかり休暇として取れる体制にしたいものです。そういう意味ではステータス メッセージでメンション付けて代理人を指定してから休暇を取るような使い方も良いのかな?と思いました。
■ステータス メッセージの有効期間がユーザー設定で、より柔軟に設定できるようになった。
ステータス メッセージが表示される期間が、以前はザックリとしか指定できませんでした。それが、「ユーザー設定」が追加されたんです。
▼以前はなかった「ユーザー設定」
▼選択すると日付と時間を細かく指定できます
▼時間は30分単位です
ここ、現時点では選択のみで入力して更に細かい単位での変更はできません。
が!ちょっとした裏技を見つけてしまいました。
▼1分単位で入力できた
しっかり検証したらこの方法で指定しても指定した有効期限でステータス メッセージは消えました。ただし、別の分単位で細かく設定できなくても良いし、普通にやろうとすると変更できないので…この方法は特に紹介しません。
■他のユーザーに、よりステータス メッセージをアピールできるようになった。
さて、これが文字だけ読んでもイマイチ意味がわからないところかと思います。
▼実際の設定項目の文章
「他のユーザーが自分にメッセージを送った場合に表示する」という文章。これ、色々検証した結果、特に「メッセージを送った」と過去形の記載が微妙です。「メッセージを送る場合に表示する」かなぁと思います。これ英語だと…
▼「 Show when people message me 」
英語ニガテマンなのでわからないけど「 messaged 」じゃなくて「 message 」なので「送った」じゃなくて「送る」だと思うけど、英語得意な方いかがでしょうか?
まぁ、一旦置いといて、この部分の〇の中に「 i 」の入ったインフォアイコンにマウスホバーさせると詳細が表示されます。
▼詳細な説明文
これで結構意味がわかってきたと思うけど、やはり「メッセージを送ったり」と過去形であるところは気持ち悪いです。
それでは実際に挙動を確かめてみます。
▼たとえばこんな設定をします
まずは、この設定項目にチェックをした時のみ、画面上部に自分用のメッセージが表示されます。
▼黄色い矢印の先にある個所
「他のユーザーがあなたにメッセージを送ったり @メンションしたりした場合に、23:59 までステータス メッセージがチャットとチャネルに表示されます。」と。
では、別ユーザーから見た場合にどうなっているのか?
▼メッセージ ステータスでこの設定項目にチェックをしたユーザーとの個人チャットを見ると…
このようにメッセージ送る送らない関係なく、入力欄の上部にステータス メッセージが表示されているんです。設定項目にチェックしていなければ、その相手のユーザーアイコンにマウスホバーするなどしないとステータス メッセージをチェックする事ができなかったけど、もっとステータス メッセージに気づいてもらいたい場合は、この設定項目にチェックをすると、このように露出が増えるので気づいてもらえる可能性が大幅に高くなります。
次にグループチャットの場合は?
▼グループの中の1名でもステータス メッセージのこの項目にチェックをしていると…
このように表示されますが、個人チャットよりも表示がワンテンポ遅いです。
では、チャネルの会話は?
▼チャネルの会話
あれ?いつまで経ってもステータス メッセージに表示されません。ここに表示されるのは…
▼設定をしたユーザーをメンションした時だけ
なるほど、上の方の説明で「@メンションしたりした場合に」というのは、チャネルの会話の時の話だったわけですね。ちなみに約1か月前くらいに「@レスメンション」ができるようになったけど、@レスメンションでメンションを付けても表示されますよ。この機能の説明分に「@メンション」と書いてあるけど。
つまり、この設定項目にチェックをした時の挙動をまとめると…
- 個人チャット:常に表示
- グループチャット:常に表示(ただし表示されるまでワンテンポ遅れる)
- チャネルの会話:メンションした場合に表示
という事でした。ここでようやく最初の方に話した説明文の違和感が出てくるわけです。「メッセージを送ったり」と過去形なところ。上述の3通りのどれもメッセージ送る前から表示されているんです。メッセージを送る前からステータス メッセージに気づけるんです。あくまでも僕の検証した結果からの違和感なんですけどね。
あ、それとグループチャットで2名で同じ設定をしたところ、
▼こんな感じ
2名以上だと具体的なステータス メッセージは表示されず、誰と誰が設定していますという感じになりました。
という事で、ステータス メッセージが色々と進化しました。大きくアナウンスされていないので気が付いていないユーザーも多いかと思います。特にステータス メッセージを大きくアピールする設定項目は使い方次第では有効じゃないかと思います。