
あれ?当ブログで FAQ Webパーツの記事書かなかったんですね。てっきり書いたと思って引用しようとしたら見つかりませんでした…。
調べると SharePoint のFAQ Webパーツは2025年7月あたりに追加されていたようです( M365 管理センターのメッセージセンターのメッセージIDは MC1074972 のようです)。まだ1年ちょっとなんですね。当時はプレビュー機能で展開されていました。
これは Microsoft 365 Copilot ライセンスを持っているユーザーであれば、サイト内にアップロードされているファイルから Copilot がFAQを生成して表示してくれ、あとから編集もしてくれるし人間も編集する事ができる機能です。当時僕はコレを推してたんだけど、理由はまだまだ M365 Copilot ライセンスを全従業員に追加するような企業が少ない中で、このFAQ Webパーツは Copilot にFAQを生成してもらえるのは M365 Copilot ライセンスを持っていないといけないけど、それで作られたFAQ Webパーツの閲覧には M365 Copilot ライセンスが不要であるという点でした。つまり最低限 M365 Copilot ライセンスが1ライセンスさえあれば良いという点。規程集サイトにFAQ置いておくと良いんじゃないか?という感じです。今から考えると、普通にFAQを Copilot in Word に作ってもらって、その Word をユーザーに閲覧してもらうような事と体験的には大差ないような気もしますけどね…。今回この FAQ Webパーツの作成体験に変更があった事を紹介します。
2026/09/21 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼Microsoft SharePoint:FAQウェブパーツ作成体験の変更(MC1476319)



色々書いていますが、僕が解釈した結果、端的に言えば「FAQ WebパーツからAI要素を無くします。」という事かと思います。つまり、FAQ Webパーツ自体は存続するけど、手動で作成、編集、管理をするだけのWebパーツになりますよという事ですね。もう Copilot in SharePoint が色々してくれるようになったので不要でしょう?という感じかなと。
では、実際に見てみます。
まず、以前のFAQ Webパーツのスクショだけは発掘しました。
▼以前の FAQ Webパーツ

このようにソースファイルを指定すると、 Copilot がイイカンジにFAQを作ってくれます。それぞれ1問ごとに作り直しをしてもらう事もできるし、自分で編集する事もできました。
では、今同じものがどうなのか?
▼全く同じ FAQ Webパーツ

このようにAI要素は一切なくなっています。ソースファイルも追加できなくなっているし、FAQを編集してもらったり新たに追加してもらう事もできなくなっています。ただし、Webパーツとしてはリタイヤされるわけじゃないので、AI機能が消えてしまう前に作られたWebパーツは残っているし機能もしています。
では、新規でFAQ Webパーツを追加してみようと思います。
▼あれ?ないぞ??

以前は「AI」のカテゴリーにあったけど、もうAI要素がなくなったのでAIカテゴリーからは外れています。良く見ると右下に「よくあるご質問」というWebパーツ名としては見慣れないけど、アイコンを見るとFAQ Webパーツがあります。そうなんです。この時点でWebパーツ名も変わってしまったんです。日本語は。
▼英語設定の場合

英語では昔も今も変わらず「FAQ」になっていますね。
▼「よくあるご質問」Webパーツを追加したところ

う~ん、よくあるご質問Webパーツって名前ダサすぎ…。そしてやはり新規でもAI要素は消えてしまいましたね。
じゃ、今後はFAQはどうしたら良いのか?どうしてもこの「よくあるご質問」Webパーツを使ってFAQをやりたい。でも Copilot に助けてもらいたい。というニーズ。
その場合は、 M365 Copilot ライセンスがあれば、Copilot in SharePoint のチャットで実現できます。
▼ Copilot in SharePoint でお願いをする

このようによくあるご質問Webパーツを選択した状態で、 Copilot Chat を開くと、すでにそのWebパーツが選択されています。そこにソースファイルを添付してFAQを作ってもらうようにお願いをしてみます。
▼はい、作ってくれました

という事で、このメッセージだけ読むとFAQ Webパーツが機能落ちしたように見えますが、「 Copilot に助けてもらってFAQを作りたい」という結果だけを見ると機能落ちはしていませんね。ただしUX(ユーザー体験)は大きく変わったと思います。これはここ1年くらい過去記事でもたびたび触れている「一貫性を持たせてシンプルにする事によるUXの向上」を狙っていると思います。あらゆる場所に Copilot 機能を埋め込むと、この時はこのUIから操作して、あの時はあのUIから操作して…と、ユーザーが覚えなければいけない事が増えます。しかし、 Copilot in SharePoint の Copilot Chat が進化したことにより、何かやってもらいたい事があったらチャットUIを呼び出してお願いをするという体験を統一させる事で、UXは向上するんじゃないかと思います。そういう意味では一見退化したかのように思える今回のアップデートも、良いアップデートだと思えますね。
おまけで、 M365 管理センターのメッセージセンターを見ていたら、 FAQ Webパーツに関するメッセージをもう一つ発見しました。
▼SharePointページおよびニュース投稿:FAQウェブパートのコンテンツ更新フローは廃止されます(MC1458479)


これイマイチ何だったのかよくわかりませんでした。FAQ Webパーツの「コンテンツ更新フロー」とやらがなんだったか記憶にないです。今となってはもう確認できないので。メッセージの内容を読むとおそらくFAQを生成した後に、ソースファイルとして指定した情報源が更新されるとFAQを更新しない限り差分が出てきてしまうわけで、その差分をなんとかする機能っぽいですね。FAQ Webパーツのチェックを最近していなかったので、もしかしたらひそかにパワーアップしていたんですかね。まぁいずれにせよそれがリタイヤになるというアナウンスなので、今となっては別に知らなくても問題ないでしょう。そういう機能も含めて FAQ WebパーツからAI成分が失われましたよというお話です。ちなみにこの機能が廃止されても代替はないという記載もあります。そう考えると今後「よくあるご質問」Webパーツを使う上での課題は鮮度を維持する事でしょうね。情報源となるファイルが更新された後は、必ずWebパーツの内容も確認する必要がでてきますね。