SharePoint :WebパーツなどUIが少し変わった(また「クリリンの額」が登場)

僕の観測では Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにはアナウンスはなかった認識だけど、少し前に気付きましたが、 SharePoint のUIがちょっと変わりました。サクッと気が付く範囲で見ていきます。

ページやニュースを作る際に追加していくWebパーツですが、各Webパーツの上部に表示されるコマンドバーのUIがちょっと変わりましたね。例えばテキストWebパーツを例に出します。

▼現時点のテキストWebパーツ

さて、どう変わったかわかりますか?ピンと来ない方のために、当ブログの過去のスクショを出してみます。とはいえ半年前くらいのスクショですが。

▼ 2024/09/25 当時のテキストWebパーツ

この時はまだ SharePoint に Copilot はなかったので、 Copilot ボタンがない点は置いといて…。(このユーザーは Microsoft 365 Copilot ライセンスが追加されています。ライセンスがない方は今も Copilot ボタンは表示されません。)

まず気が付くのが一番左のボタンです。以前は四方に矢印のあるボタンだったのが、今は6つの点のボタンに変わっています。でもボタンが変わっただけで挙動は同じです。Webパーツをドラッグ&ドロップで移動させる際に掴むボタンです。

▼Webパーツの移動ボタン

この6つの点のボタンを僕は他の人に伝える時に「ドラゴンボールのクリリンの額」って言っていますが、このクリリンの額のボタンが Microsoft 365 の中でマウス操作で掴んで移動させる共通のアイコンになるのかもしれないですね。過去にも Microsoft Teams のアップデートで以下のようなものもあったので。

Microsoft Teams :画面共有時の発表者ツールバーがクリリンの額!?をつかめば動かせるようになった

どうやら何かを移動させる時に掴むボタンはこれに統一する動きがありそうですね。後で別の場所でもこのボタンが登場します。

次に良く見ると、テキストWebパーツのボタンの配置が異なっています。

▼比較(上が旧、下が現在)

Webパーツの複製や削除のボタンが左から右に移動しましたね。また「…」が以前は一番右に1つしかなかったのが、現在は「…」が各カテゴリーごとにあります。つまり、カテゴライズされたという事ですね。

▼例えば最初の「…」を展開した時

▼例えば2つ目の「…」を展開した時

▼例えば3つ目の「…」を展開した時

「例えば」と書いたのは、ブラウザーの横幅に応じて表示も可変するからですが、とにかくこのように以前は「…」が1つしかなかったのが、今はカテゴライズされて、各カテゴリーでも良く使われるものがブラウザーの幅が狭くなった時でも表示されるような意図があると思います。

▼かなり狭くしたところ

ちなみにこのように Copilot ボタンは意地でも消えない感じです。こういう小さな事でも Microsoft が Copilot の会社であるんだ!という意気込みを感じます。

とりあえずおそらくWebパーツの中で一番コマンドバー内にメニューが多いであろうテキストWebパーツを例に出してみましたが、他のWebパーツも移動ボタンは変わっているので要注意ですね。

▼あ、セクションのコマンドバーも同じくです

さて、この移動ボタンがクリリンの額に変更された事ですが、他の場所にも使われています。

▼リストの選択肢列の選択肢の設定項目

Microsoft Lists / SharePoint リスト の選択肢列で選択肢の並び順を移動をする際の掴むボタンもクリリンの額ボタンです。ただ、これは正直自信がないのが、昔は違ったのか?以前からこのボタンだったのか?スクショも見つけられなかったので以前は不明です。

ただし、ドラッグ&ドロップで掴める事を示すボタンはクリリンの額ボタンに統一されたかというと違うんですよね。

▼ Microsoft Lists のアイテムのドラッグ&ドロップの移動は二本線のボタン

▼ナビゲーションの編集でリンクのドラッグ&ドロップの移動も二本線のボタン

ユーザビリティを考慮すると、同じ目的・挙動になる場合は一貫性を持たせないと良くないですね。これはそのうちクリリンの額ボタンに統一されるのかどうか?わかりませんが、できれば統一してほしいですね。

二本線とクリリンの額の戦いは今後も続く…。