Microsoft Stream :共有設定のダウンロード禁止オプションがわかりやすくなった

Microsoft Stream も Classic から on SharePoint の移行も終盤に差し掛かり、ついに今年2024年4月15日には Classic の方が廃止となり、移行されていない動画は全て削除されるようです。そんな Microsoft Stream も少しずつアップデートされていますね。

あ、あけましておめでとうございます。今年も黒いブログをよろしくお願いします。2024年最初の記事だという事を今思い出しました。2023年は合計173記事を公開しました。ザックリとブログを開設してから2日に1記事ペースだったので、2023年はちょっとそのペースには至らなかった感じです。特に11月下旬からずっと忙しくて記事が滞り、その後ようやく再開した記事は(僕の中では)鮮度が落ちた情報になっていて不本意でした。年末も休暇に入ってもブログは書くよ!なんて宣言しておいて結局12月27日が最後でした。大掃除がなかなか大変でね。こういう趣味(そう、趣味なんです!)のブログって仕事やプライベートが忙しいと滞りがちなんですけど、今年はうまいこと時間をやりくりしてなるべく鮮度の高い情報をお届けしたいと思っています。もちろんブログを継続させることが苦になってしまってはいけないので、程良~くという感じです。

話を戻します。

Microsoft Stream ( on SharePoint ) は、結局のところ OneDrive for Business (以下 ODfB )や SharePoint なので、共有設定もソレらの共有設定と同じでした。以前からも閲覧はできるけどダウンロードを禁止するオプションは存在していました。

▼共有設定時のダウンロードを禁止する設定項目

ただ、見ての通り、その項目はグレーアウトされています。パっと見るとこの設定はできないのか管理者側で利用禁止にしている設定項目かと思っちゃいがちなんですよね。実際のところは「編集可能」を「表示可能」に変更すると設定できるという仕組みなんですけどね。

▼「表示可能」に変更するとダウンロードを禁止する設定項目はグレーアウトが解ける

これが特に動画を共有する際にはダウンロード禁止にさせるニーズが多いのに設定がわかりにくい点があったのか、今回のアップデートでそれが解消されます。

2023/12/19 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼Microsoft Stream: ビデオ ファイルのブロック ダウンロード エクスペリエンスの向上

という事でまだ本アップデートは展開中で、僕の環境でアップデート前と後の2環境があったので比べながら見て行きます。

■アップデート前のダウンロード禁止設定

▼共有設定

特にダウンロード禁止設定の項目はここにはありません。ユーザーやグループを指定する欄の右の鉛筆アイコンをクリックしても、

▼ここでは「編集可能」「表示可能」しか選べません

ここからはダウンロード禁止設定ができないので詳細設定をするには右上の歯車アイコンをクリックします。

▼共有の詳細設定

冒頭に書いた通り、「その他の設定」セクションで「編集可能」になっていると、ダウンロード禁止の設定項目はグレーアウトされて設定ができません。

▼「編集可能」を「表示可能」にするとダウンロード禁止が設定できる

このように「編集可能」を「表示可能」に変更すると、ダウンロード禁止の設定項目のグレーアウトは解除され、オンにする事ができます。これで共有リンクを作れば、その共有リンクからアクセスしたユーザーは、動画を表示する事はできるけどダウンロードはできないです。しかし、見ての通り、知らないと気が付きにくく、ダウンロード禁止をオンに設定するまでに至るにはちょっと厳しいですね。

■アップデート後のダウンロード禁止設定

では、アップデートされた環境で見てみます。

▼共有設定

うん、一見するとアップデート前後では全く違いはありません。アップデートされた点は、ユーザーやグループを指定する欄の右の鉛筆アイコンをクリックするとわかります。

▼選択肢が増えてる

ここに「ダウンロードできません」が追加されたというのがアップデート内容です。

▼「ダウンロードできません」を選択したところ

鉛筆アイコンがダウンロード禁止アイコンに変更されました。これで共有の詳細設定を見ると、

▼こちらも同じく3択に

という事で、今まではダウンロード禁止の設定をするのに色々とわかりづらさがありました。具体的には、①共有の詳細設定画面からしか設定ができない、②「編集可能」状態ではグレーアウトされているので一見すると設定ができないものだと勘違いしやすい、③「編集可能」を「表示可能」にしないとダウンロード禁止の設定ができない、です。②と③は結果的に同じ事ですが、同じようでUX(ユーザー体験)的には意味合いが違います。

これがアップデートされた事で、①詳細設定画面に行かずとも設定可能、②設定ができないという勘違いが起きない、③2アクションの設定が1アクションで設定できるようになった、です。一見非常に些細なアップデートに見えるけど、ユーザー体験としては大きな違いですね。

個人的に残念な点としては、このアップデートがわかりづらい点。アップデートが社内でアナウンスされてユーザーに周知されるなら良いけど、上でも言及しましたが、共有設定をパっと見た時にはアップデート前後で全く変化がないので気付きません。鉛筆アイコンをクリックしないと気が付かないんです。僕としてはドロップダウンメニューにしているから気が付きにくいので、選択肢を格納しておく必要はないと思いますけどね。

■その他気になるところ

Microsoft Stream のアップデートではありますが、Microsoft Stream on SharePoint なので、 ODfB や SharePoint 側から共有設定をするとどうなのか?

▼ SharePoint のライブラリ側から共有設定をすると?

▼こちらでも同じ挙動です

では、動画ファイル以外は?

▼動画ファイル以外は従来と同じです

という事で、あくまでも Microsoft Stream という点でのアップデートでした。