Microsoft Whiteboard : Loop コンポーネントが貼り付けられるようになった

Microsoft Loop が発表されてから1年半弱くらいですかね。 Microsoft Ignite 2021 で発表があった直後に当時は「ライブ コンポーネント」という名前で Microsoft Teams のメッセージに追加する事ができたのが、名前を「 Loop コンポーネント」に変え、 Microsoft Teams だけじゃなく Outlook のメールからも作成できるようになりましたね。ここら辺は過去にその都度記事を書いてきましたが、なんとなく Microsoft Loop 的には進化が遅い気がします。 Loop コンポーネント以外の要素として Loop ページ や Loop ワークスペース もそのうち Microsoft Loop アプリで使えるよなんて言われてもう1年半経過して未だに使えるようになっていませんね。う~ん、 Loop コンポーネントが色々な場所に貼り付けられるようになるっていうのも今は Microsoft Teams のチャットと Outlook のメールのみ。 コンポーネントを様々な場所に貼り付けられて場所を選ばずに同時編集ができて、ゴチャついたコンポーネントを整理するのがページやワークスペースだと僕は認識してるけど、発表から1年半経過してまだまだ全然実現できていない印象です。しかもコンポーネント内で日本語入力しようとすると変な挙動になったりする事もあって、なかなか使い物にならない印象です。

という事で当ブログには珍しくネガティブな入りですが、ようやくここへきて Loop コンポーネントの利用できる幅が広がりました。それが今回紹介する Microsoft Whiteboard です。

2022/11/23 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)マイクロソフトホワイトボードでのループコンポーネントのライブコピー/貼り付けのサポート

これもSNS上ではもっと早めに展開を確認している声を聞いていたけど、僕の環境ではなかなか展開されず…。ようやく今朝展開されたことを確認したので、触ってみます。

■ Microsoft Whiteboard 上からは Loop コンポーネントは作成できない

章タイトルの通りですが、ホワイトボード上から Loop コンポーネントを作成する事はできません。あくまでも貼り付けができて、貼り付けたコンポーネントを編集する事ができるという事です。なので先に Microsoft Teams のチャットもしくは Outlook のメールで Loop コンポーネントを作成して開始しておく必要があります。今回は Microsoft Teams のチャットに貼り付けた Loop コンポーネントを利用してみます。

■ Microsoft Whiteboard に Loop コンポーネントを貼り付ける

▼ Microsoft Teams のチャット上で作成した Loop コンポーネント

この右上に「リンクをコピー」があるのでクリックしてコピーします。

次に Microsoft Whiteboard を開き(今回はブラウザー版で)、

▼右クリックから「貼り付け」( Ctrl + V などでももちろんOK)

▼おっ、 Loop コンポーネントが表示された!

これ、展開前だと

▼このように貼り付けてもただの Loop コンポーネントへのリンクが貼り付けられるだけでした

なので皆さんも今試してみてこの状態ならまだ未展開という事です。僕はこれを2か月以上毎朝貼り付けていましたよ。

話を戻して、

▼貼り付けた Loop コンポーネントはバッチリと編集可能です

▼ Microsoft Whiteboard と Microsoft Teams を並べたところ

このように片方で編集するとリアルタイムに両方編集が反映されます。

ちなみに、 Loop コンポーネントの上に別のオブジェクトを置くこともできるので、

▼こういう事もできるのは Microsoft Whiteboard 上に貼り付ける特徴なのかも

という事で、 Microsoft Whiteboard 上にも Loop コンポーネントを貼り付けられるようになりました。このように1つのコンポーネントを場所を選ばずに同時編集できるのは良いですよね。例えば Microsoft Teams のチャット上で共同編集していたコンポーネントを、たまたま別件でメールでやりとりしていた人にも編集に参加してもらいたい場合は、わざわざそのグループチャットにメンバー追加をしなくとも、メールに貼り付けて送信すれば受信者は受信メール上から編集できるし、ハイブリッドワークでオンライン会議をしている最中にホワイトボードを使って会話をしていた途中でコンポーネントの話題が出たら貼り付けるだけで会議参加者も全員編集ができるし。すべて同じコンポーネントを見ているので常に最新の状態を利用できるから、古いバージョンのを参照しちゃった…的なトラブルもないでしょう。

あとは1つのプロジェクトで色々なコンポーネントを作って共同編集をしたものが雑多に散らばってしまっている状態になるので、早くそれをまとめられる Loop ページや Loop ワークスペースが使えると良いですよね。

そして解せないのが Loop コンポーネントのデータの保存先が、コンポーネント作成者の OneDrive for Business 上であるという点。なのでお約束の話ですが、コンポーネント作成者が退職してアカウントが削除されたら、そのうちコンポーネントも消えちゃいます。これそのうち SharePoint 上に保存されるような仕組みもできてほしいなぁ。

あ、あと今のところはモバイルアプリでは Loop コンポーネントの貼り付けはできないようです。PCで貼り付けたコンポーネントを表示したり編集する事は可能なようです。また、今後モバイルアプリでもコンポーネントを貼り付けられるようにアップデート予定との事。