Microsoft Teams :会議で「カメラからのコンテンツ」を共有(物理的なホワイトボードを共有)

ウッカリ暖めていたネタを忘れて暖め過ぎてしまいました。およそ1ヶ月前に数人で Microsoft Teams のある機能の実験をしたんです。それが会議で共有する際の「カメラからのコンテンツ」です。

▼カメラからのコンテンツ

機能展開されたのは僕の環境では2021/11/22あたりでした。これは何かというと、更にクリックするとわかります。

▼3種類

PCのカメラやPCに接続したカメラを使ってコンテンツを共有したい場合に使います。「ホワイトボード」は物理的なホワイトボードにフォーカスして使いたい場合。「ドキュメント」はアイコンの通りで真上から撮影する俯瞰撮影みたいな感じで本や紙の資料を共有したりノートやメモ帳などの紙に書き込む様子を共有したい場合。「ビデオ」は例えば製品デモをしている風景、学生なら実験をしている光景を共有したい場合など。特にホワイトボードに関しては Microsoft Teams Rooms が発表された時を思い出しますね。

Microsoft Teams Rooms
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/microsoft-teams-rooms

カメラで表示した物理的なホワイトボードを覆うように人が立っても、人が透過してホワイトボードに書いた文字が消えずに見えるってヤツ。どうやらアレが Teams Rooms を使わなくてもPCで実現できそうなんです。そこで12月の頭に複数人で実験してみました。今回は同じく Microsoft MVP の中村亮太くんに協力してもらっています。「ホワイトボード」がメインで実験してみました。

▼まず「ホワイトボード」を試してみる

これ、僕の家にはホワイトボードがなかったので自分では正しく試せなかったんです。ホワイトボードっぽく白い紙でやってみたけど自動フォーカスがうまく作動しませんでした。このようにカメラの映像からホワイトボードを検出して自動でフォーカスしてくれます。

亮太くんの家にホワイトボードがあるので試してもらいました。

▼ホワイトボードを認識して、

▼角度などをうまく補正して真正面から見えるようにフォーカスしてくれます

PCとカメラだけでできるなんて凄い。

さて、じゃ共有されている側から見ると?

▼おぉ!凄い!

Teams Rooms のデモを見た時と同じですね。亮太くんが透明人間になりかけている事がわかります。男性は一度は透明人間になる事を夢見た事があるのでは?半透明ではその夢を実現できませんが、銭湯…とこれ以上はお口にチャック。

ホワイトボードの前に亮太くんが背中を向けて立っても、

▼背中にホワイトボードの内容が表示されます

偶然にも頭のところに「中村太一」って表示されているのがなんとも(笑) 彼は「中村亮太」なのに。

もちろん、例えばメガネのフレームだとか黒い部分もホワイトボードの内容だと認識されてしまうなど若干の誤差はあるものの、普通に支障が出ない範囲で視認できます。これで物理会議室で物理ホワイトボードの前で書く人も自分の身体が邪魔かを気にせずに書くことに集中できそうですね。またリモートで参加してる人も「邪魔だよ」的なストレスがなくなりそうです。

あ、カメラで一度ホワイトボードの文字や図形を認識しないとこのように透過されないので、ずっとホワイトボードを覆ったまま書き続けたらずっと透過されて表示されませんよ。書いたらホワイトボードから身体を避けて、また書いたら避けて…という感じですかね。

亮太くんが Twitter に動画で投稿してくれているのでそっちも見てみましょう。

■気になる点① マシンスペック

亮太くんに試してもらった時に話になってたけど、結構CPUとGPUを使う感じなのでスペックの低いPCだと厳しいかもしれないです。

■気になる点② 補正をするので、人が…

今回、若干斜めの位置からホワイトボードにフォーカスしてもらったため、

▼亮太くんがワイドになっています

あ、これ本人に許可をしっかり得て掲載していますが、彼はコロナ禍前まではこのくらいの体形だったけど、ダイエットして今はかなり痩せています。だけどホワイトボードにフォーカスする時に補正が入っているので、彼もワイドに補正されちゃっているようです。ワイドに補正された状態で映るのが気になる人は気を付けましょう(気を付けようにないか…)。

今回は「ホワイトボード」をメインで実験してみましたが、他のヤツも似たようなものだった気がします(1ヶ月前の出来事なので記憶が…)。で、「ドキュメント」に関しては俯瞰撮影するのはちょっと敷居が高そうですね。アームを駆使したり書画カメラ(ドキュメントカメラ)があると良さそうだけど誰も持ってないので試していません。

あとは…色々実験中に試してもらったり話したりしたけど1ヶ月前の事なのでスッカリ忘れてしまいました…。ちゃんと記憶が明瞭なうちにメモっておかないといけませんね。そしてメモっておいてないという事は僕個人の中では自分があまり使う事はないであろうと思っていたんだと思います。

ということで Microsoft Teams Rooms っぽい事をPCでもできるようになったけど、PCのスペックが要求されたりホワイトボードはOKだけど黒板はサポートされていなかったり色々ありそうなので、実際に商談の場や大人数の会議の場でぶっつけ本番をする前に、自分で試してみると良いと思います。

最後に僕の個人的な感想を。ハイブリッドワークで会議室メンバーとリモートメンバーとの会議において、物理ホワイトボードをリモートメンバーにもストレスなく利用できる事は良いと思います。プレゼンする人が1人の場合はこれでもイイと思いますが、会議参加者全員でホワイトボードに書き込むような場合は、ここまでできちゃうとリモートメンバーも書き込みたくなりますよね。でもさすがにそれはできない。そう考えると物理的なホワイトボードを共有する方法ではなく、 Microsoft Whiteboard を使った方が良い事もありそうです。あっちならリモートメンバーも書き込みができるし。そこらへんうまく使い分けられるとイイですね。

最後に Office サポートに該当ページがある事に気が付いたので共有しておきます。

会議中にカメラを使ってホワイトボードやドキュメントをTeamsする – Office サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/905b52e3-bcd7-45c5-84cc-03992d7fc84f