SharePoint 利活用促進のキッカケは社員食堂のメニューでもイイじゃない!

※上の写真はあくまでもイメージ図です。

なんとなくキャッチーなタイトルにしてしましたが、例によってなんらかの「気付き」になっていただければと思うだけで、答えがあるわけではありません。

過去の経験上、SharePoint を利用している企業の全コンテンツの中で、人気トップ3に必ずといって良いほど入っているコンテンツが「社員食堂のメニュー」でした(もちろん社員食堂がある企業ですが。)。人気トップ3は実は控えめに言ってみたのですが、実際はダントツトップだったりするのではと思っています。
従業員にとって日々辛くストレスフルな「仕事」という逃れられない苦行の日々の中で(←言いすぎ!?)、心のオアシスの一つが「ランチを楽しむ」社会人は多いのではと思います。外で食事をすると高くつくので、リーズナブルな社員食堂を利用される方は多く、そのメニューを毎日楽しみにして、出勤したら即チェック、ランチ直前にチェックし、吟味をする…これも楽しみの一つであるとも思います。

さて、SharePoint の利活用がイマイチとお悩みの中で、「うちのコンテンツのアクセス数のトップはダントツで社員食堂のメニューなんだよなぁ…。」なんて皮肉っぽく吐露している運営管理者がいたとしたら、僕としてはそれはむしろ大きなチャンスではないかと思います。一つでも人気コンテンツがあり、大多数の従業員がそれキッカケで無意識にでもSharePoint を利用している事実。これをポジティブに考えて利用しない手はないと思います。では、ここからどうやってSharePoint の利活用促進に持っていくか?もちろんこの記事では正解は書きません。いや、環境によってアプローチも変わってくるので書けません。その上で、例えばですが…。

今、社員食堂のメニューがただリストで作成した全社掲示板に添付ファイル付きで投稿しているだけなら、それを利用しているだけでSharePoint 利活用促進にはつながらないと思います。そこからいかにSharePoint を利用してくれそうな各組織のキーマンに「これ便利だなぁ。ウチでも使いたいなぁ。」と思わせるかです。
今数分で思いついた限りでも、例えばアプローチとしては、社員食堂の方々に企画を持ち上げ、社員食堂用のサイトを構築し、メニュー以外のユーザーが利用されそうなコンテンツを企画します。(例:メニュー要望などのアンケート、人気メニューのランキング、イベントの告知、など。)これを実現させるために、SharePoint の機能を最大限に活用します。社員食堂の方々と企画を考えるのも楽しそうですね(もはや自分の業務範囲とか考えていません。)。

これは社員食堂の人々にもありがたいのではと思います。社員食堂のテーブルの上には紙のアンケートが鉛筆と一緒に置いてあったりしますが、正直回答は少ないと思います。準備も集計も時間のムダですし。これをSharePoint のアンケートリストを利用すればおそらく回答も増えるのではと思います。自分の要望したメニューが叶う可能性があるのだとしたら。

こうなるとこれが社内のSharePoint 導入事例につながるわけですよね。組織内の情報共有について相談があれば、「あの社員食堂サイトのあのコンテンツなんかどうですか?」なんて言えば、人気コンテンツが故に一度は利用されている可能性が高く、話も早そうですね。

また、別のアプローチもあります。それは「人気コンテンツを足がかりにユーザー教育をしてしまおう!」です。
人は何かを習得しようとした時に、それが興味のない事だとなかなか習得しようとしませんが、「興味のない事でも、習得するとその先の興味のある事に役立つ。」となると話は変わります。ピンとこない方のために一例を。
社員食堂メニューは更新されるものです。そこで「メニューが更新されたらメールで通知される機能!」とアナウンスをし、通知機能の設定方法を記載すれば…食いつくのではと思います。それにより、SharePoint の便利機能でユーザーに浸透されない機能の一つでもある「通知」機能を知ってもらい、便利だと思ってもらえれば、業務でも利用している他サイトでも利用するのではと思います。
過去に社員食堂メニューではないけど、別の人気コンテンツで通知を数人に教えたところ、口コミで波及していき通知設定をしたユーザーが1年でかなり増えたという経験はありました。

という感じです。社員食堂のメニューを例に挙げましたが、それに限った話ではありません。他に人気コンテンツがあるのなら、それを足がかりにしてみては?という事です。
この記事を見てそのまま実践してみましょう!とは言いません。ただ、SharePoint の環境をユーザーに提供して、何の施策も講じずに、ほぼゴーストタウンと化してコストのムダにしているようであれば、利用できる事は利用して色々挑戦してみれば、そこで成功・失敗した経験は運営のノウハウとして蓄積されるのではないでしょうか。

キッカケはどうであれ、最終的に少しでもユーザーが「あれ?このSharePoint ってやつ、なかなか使えるね。」って思ってもらえれば、それだけでも成功への第一歩かと思います。

と、過去に社員食堂サイトを立ち上げたことのある僕が書いてみました。