Office 365 内の「アプリ」という言葉の定義がフワッとしている…

下記のQ1について自分が疑問に思ったところからスタートしました。Office 365 のそれぞれに関して、世間では「ソフト」「製品」「サービス」「アプリ」など、様々な言い方で呼んでいますね。

【Q1】これらを総称してなんと言いますか?

【A】「アプリ」です。(↓該当部分のソースです)

【Q2】SharePoint のこれらを総称して、なんと言いますか?

【A】「アプリ」です。(いろんなところにアプリと記載が。)

【Q3】SharePoint ストア のこれらを総称して、なんと言いますか?

【A】「アプリ」です。(お勧めのアプリと記載が)

【Q4】App Store のこれらを総称して、なんと言いますか?

【A】「アプリ」です。

Q4のApp Storeのアプリに関しては会社が違うので仕方ないにせよ、Q1~Q3に関しては若干ややこしいですね。

Q2とQ3は同じとも解釈できますが、Q3の SharePoint ストア にあるアプリは、Q2の意味のリストテンプレート的なアプリもあれば、サイトの機能みたいな商品などもあり、全体的にはQ2とは全く同義とは思えません。

さて、アプリという言葉がフワッとしたところがわかったところでどうにもならず、会話の中で利用したりマニュアルや資料内で記載する場合は、どのアプリを意味しているのかを明確にしていく必要がありますね。

Q2のSharePoint のリスト・ライブラリをアプリと呼ぶようになったのは SharePoint 2013 から急に出てきましたよね。これらを未だにアプリと呼ぶのは浸透していないような気がするので、これまで通り「リスト・ライブラリ」と言い換えた方が伝わりやすそうですね。

と、過去に「リスト・ライブラリ」の事を資料内で「アプリ」と記載したら、SharePoint ストア のアプリと勘違いして、「え?なんか買わなきゃいけないの?」と思われてしまうと指摘された事がありました。

IT部門がユーザーに説明する際にも、開発会社がお客様に説明する際にも、やはり言葉が正確に伝わる事は大事な事かと思います。

言葉って難しいですね。

IME 「ローマ字入力」がいきなり「かな入力」になった際の対処法

急に暗号文!?

たまにありますよね。普段ローマ字入力でタイピングをしているのに、いきなり かな入力 に変わっていて焦る現象。「あ」をタイピングしようとしてAキーを押したら「ち」って出てビックリするヤツ。

しかも元に戻す方法が結構わかりづらく、ググろうとして検索キーワードを入力しようとしたら かな入力 だった事を忘れていて、キーワードを入力するのに苦労したり、観念してスマートフォンでググったり。

で、結局IMEのツールバーを表示して「KANA」をクリックして元に戻す方法がわかり、何度かそれを繰り返すうちに、IMEのツールバーはタスクバーに表示させるようにしていました。

ただ、ノートPCなどデスクトップが狭い場合はIMEのツールバーは邪魔ですよね。で、探したところ「Alt」+「カタカナひらがな」がショートカットキーのようです。

もし、いきなり かな入力 になってしまった場合は、このショートカットキーで即戻ります。ただ、そこまで頻発する現象ではないので、次に起きた際、このショートカットキーを忘れて、またググってそうですが。

 

と、急に SharePoint に関係ないネタをぶっこんでみました。

SharePoint 社内ポータルサイトの運営部門は「権力に屈しない!」「例外を認めない!」

社内ポータルサイトトップページのレイアウトは大事

「例外を認めない!」マイクロソフト社のイベントに参加するとセキュリティに関してよく聞くセリフですが、僕も昔から社内ポータルサイト運営においてこれが大事だと思っていました。

今回の例は社内ポータルサイトのトップページについて。ココは社内向け情報発信の一等地です。一等地は当然人気物件です。と同時にココは基本的には全就労者に向けた情報を発信すべきで、特定部門の特定チームに向けての情報発信をすべき場所ではありません。そういうのは部門サイトやチームサイトでおこなうべきです。

▼社内ポータルサイトのトップページに良く表示されるコンテンツ

  • 全社向け通達・連絡の新着情報
  • 福利厚生の新着情報
  • 規程集・社内Webシステム・部門サイトなどへのリンク集
  • 全社スケジュール
  • 社長・役員ブログ

などなど。
中には完全にリンク集のみに徹しているような社内ポータルサイトトップページもありますが、基本的には発信したい情報を盛りだくさんに掲載している会社が多いと思います。その際にトップページのレイアウトが非常に重要になってきます。盛りだくさんの情報から更に優先順位を検討して配置を考慮します。視線移動の法則でよくある「Fの法則」「Zの法則」などありますが、他にも「ブラウザの見開き1ページ内にスクロールなく全ての情報が表示されるのが理想」だとか「スクロールを発生しない事にこだわってWebパーツ内でスクロールさせる方法もあるけど、それってユーザーにとって本当に便利?」とか。
レイアウトというよりデザインにかかってきますが、多くの情報を掲載したい気持ちはわかるが、可読性を損なわないフォントサイズや余白の調整、など、それぞれこだわってレイアウトを決めると思います。ここをしっかり検討せずにレイアウトをおろそかにしてしまうと、利活用低下や発信した情報が読まれないなどがありますので、IA・UXに精通したメンバーがいると良いと思います。
ただそれだけでは失敗するケースが多いです。

たった一回例外を認めただけで…

いくら検討に検討を重ね優れたレイアウトを固めても、例外を認めてしまい一つの例外で全てがダメになってしまうパターンもあります。その例外を認めてしまわざるをえない経緯は、運営部門が高い権力に屈してしまうという事が多いです。

例を挙げるなら、とある役員の一言で社内ポータルサイトトップページの最上部に特定部門に向けた情報発信スペースを大きく作れとの依頼が。抵抗はしたが運営部門の部門長でも逆らえず、結局スペースを作った。おかげで全社向け通達・連絡や福利厚生の新着情報がスクロールをしないと表示されなくなってしまい、各方面からクレームが殺到し、利用されなくなり、最終的にこれらの情報はメールで発信されるようになった。…なんて事が。
これ、一度でも例外を認めてしまうと、他部門からもお偉方を通して、ウチも!ウチも!となり、結局カオスで全就労者にとっては見るに値しない社内ポータルトップページになってしまいます。

じゃ、どうすれば良いか?
いくらその場で論理的に説明や議論をしたって権力には抗えない事が多いです。根本的に運営部門が「権力に屈しない」「例外を認めない」方針にすべきだと思います。いや、これ、言葉で言うのは簡単だけどかなり難しい事ですね。

過去にSharePoint ユーザー会に参加した際に、この議題で議論した際にも、なかなか白熱した覚えがあります。

  • IT部門が運営するのではなく運用に徹し、社内でも比較的発言権のある部門が運営をする。
  • 社長からお墨付きをもらい特別権限で運営をする。

など、権力に屈しない運営体制を整える事に注力すると、後々運営が楽になるかと思います。または、

  • 社内ポータルサイトトップページへ掲載する場合、1pxあたりでお金を取る。

なんてアイデアもありました。ただ、これでは売り上げをあげている部門なら何をしてもOKになってしまうので、結局全就労者が利用するスペースからは離れてしまいますね。

っていうか、部門で情報共有をしたいなら部門サイトで行えば良いハズです。だいたいこういう場合でも、実際に部門サイトはあるんですよね。それでも社内ポータルトップページは狙われるんです。
権力を使って、社内ポータルサイトのトップページに、限られた人向けの情報を掲載させるなら、同じ権力を使うにも、トップダウンで部門内メンバーに部門サイトをしっかりチェックするように指示してもらった方が良いと思うんです。

また、どうしても社内ポータルサイトに!という救済措置としては、発信したい情報は部門サイト内で掲載してもらう事には変わりないが、そこへのリンクをバナーなどで社内ポータルサイトのトップページに表示させる方法はアリかと思います。ただ、そのバナーエリアも数が増えると場所をとってしまうので、掲載を申請制にして掲載期間を設けたり、数の上限を決めてランダム表示にさせたり、場合によっては権限やステータスによって表示制御をする方法もアリかと思います。

結局は、そのサイトは誰に向けての情報を発信するサイトなのか?をハッキリさせ、それに基づいて例外なくレイアウトを設計し、例外なく運営していくべきかと思います。

通常のWebサイト制作の時もそうでしたが、制作を依頼してくるクライアント企業の目線で制作をしてしまいがちですが、そのWebサイトを利用するのは訪問してくるユーザーなんですよね。どちらの目線で制作をすべきかは言わずもがなです。
社内ポータルサイトや部門サイトやチームサイトも同じです。それぞれ役割があり目的があり訪問者もある程度予測できます。なら、その利用ユーザーの目線で情報設計をしていかなければいけません。通常のWebサイトの利用ユーザーは不特定多数が対象ですが、社内ポータルなどは利用ユーザーは特定多数なので、設計しやすいですね。

権力に屈しない・例外を作らない運営。
難しいけど目指したいですね。

まぁ、そもそも社内ポータルサイトが、もはや不要という見解もあります。たしかにOffice 365 の製品を使っているとそんな感じもありますが、まだまだそういう流れが主流になっていくには時間がかかるのではと思っています。

SharePoint 基本機能内で管理されたメタデータ以外で2階層のカスケード分類を実現させる方法

「カスケード分類」とは?

「入力フォームでよくある、都道府県で神奈川県を選択すると、市区町村の選択肢は神奈川県内の市区町村しか表示されなくなるアレ。」みたいに例えないと、未だに一発で理解してもらえる用語が出てこないアノ仕組み。SharePoint 界では「カスケード分類」があえて言うならメジャーな用語なのかもしれないけど、その「カスケード分類」と口にしても、未だに追加で都道府県の例えを話さないと理解してもらえない。

です。
選択肢の数が少なければ問題ないけど、例えば上述の説明だと全都道府県の市区町村だとかなりの数になるので、ユーザーに毎回そこから選択してもらうのは酷ですよね。そこでカスケード分類が必要になってきます。
これをSharePoint 内で実現させる方法として、SharePoint 2007 では、サードパーティー製品を利用したりカスタマイズが必要になります。SharePoint 2010 から登場した「管理されたメタデータ」を利用すると、カスケード分類ができるようになりましたが、まだ出始めた機能である事とクセがあったりしてなかなか利用されなかったりします。(今はどうなんだろう?)

そんな中、基本機能内の管理されたメタデータ以外でカスケード分類を実現させる方法を考えてみましたが、コンテンツタイプを利用すると2階層までなら実現できそうだなという感じです。以下、都道府県→市区町村ではなく、食べ物のジャンル→メニューを例にサンプルを作成してみます。

サンプルなので数は少ないのですが、ユーザーにメニューを選択させたい場合、メニューの数が100個もあったら選択が大変なのでジャンル分けしてカスケード分類を行います。

【1】サイト列で列を登録

サイト コンテンツ タイプを利用したいので、列もサイト列として登録します。「和食」「洋食」を選択肢列として登録します。

【2】サイト コンテンツ タイプを登録

「和食」「洋食」で親コンテンツ タイプはリスト コンテンツ タイプのアイテムで登録します。それぞれのコンテンツ タイプに【1】で登録したサイト列を追加します。「和食」コンテンツ タイプには「和食」列だけを追加、「洋食」コンテンツ タイプには「洋食」列だけを追加、です。

【3】リストを作成

【4】リストの設定

  • コンテンツ タイプの管理を許可するを「はい」にする。
  • 「既存のサイト コンテンツ タイプから追加」から【2】で登録した「和食」「洋食」サイト コンテンツ タイプを追加する。
  • 既存の「アイテム」コンテンツ タイプを削除する。

以上です。これによりコンテンツタイプでジャンルを選択し、該当ジャンルのメニューを選択する流れで、カスケード分類っぽい雰囲気になります。
では、作成したリストに投稿してみます。

▼「+新規」をクリックすると出現するメニュー内に追加したコンテンツタイプ「和食」「洋食」が表示されるので、どちらかを選択します。(モダンUIだと「リンク」というメニューもあり、これは消せなさそう。)

▼「和食」を選択すると和食列が表示されます。

▼「洋食」を選択すると洋食列が表示されます。

さて、これで完了かというとそういうわけにはいきません。登録時のカスケード分類っぽいものは出来ましたが、アイテムを登録した後のビューを見てみると微妙です。

当然ですが「和食」「洋食」と列が分かれます。「メニュー」として最終的にはマージした形で表示したいです。この場合は集計値列を利用します。

▼集計値で「メニュー」列を作成。数式は「 =洋食 & 和食 」でOKです。

▼「メニュー」列として和洋がマージされて表示されます。

まだまだ完了ではありません。次にビューにジャンルも表示させたいです。

▼ビューの設定で「コンテンツ タイプ」も表示させます。(この時点で「和食」「洋食」列は非表示にしてスッキリさせます)

だいぶスッキリしました。これでも良いのですが、列名が「コンテンツ タイプ」だと気持ち悪いのと、例えばジャンルでグループ化したくとも「コンテンツ タイプ」はグループ化できません。なので、もうひと工夫します。

▼集計値で「ジャンル」列を作成します。

数式は苦手ですが…この場合だと以下でうまく動きました。
=IF(NOT(和食=””),”和食”,IF(NOT(洋食=””),”洋食”,””))

▼列名も「ジャンル」でスッキリです。

▼「ジャンル」列でグループ化します。

▼グループ化したので列表示からは「ジャンル」列を外してスッキリ。

これでビューも完成です。
このようにコンテンツタイプを利用して2階層のカスケード分類っぽい事を実現でき、集計値列を利用して見た目もスッキリさせられます。全て基本機能です。サードパーティー製品や開発などで余計なお金はかかりません。

ただ…実は難点があります。
選択肢列って一度選択しちゃうと未選択状態にできないんですよね。今回のサンプルを例にすると、和食で寿司を選択して登録したけど、洋食のハンバーグに修正したい、といった更新時に厳しいんです。

▼寿司を選択したアイテムを編集画面にし、コンテンツタイプを洋食にすれば洋食メニューを選択できます。(コンテンツタイプを切り替える前)

▼コンテンツタイプを「洋食」に切り替え、オムライスを選択し、保存します。

▼更新したアイテム…メニューが「オムライス寿司」という奇怪な食べ物に…

寿司が選択されている状態でコンテンツタイプを変えても、和食列が洋食列に表示が入れ替わるだけで、その際に和食列の値がリセットされるわけじゃないんですよね。しかも、選択肢列は未選択状態に戻せないので、通常の編集画面ではコンテンツタイプを変える前に「寿司」を未選択にする事ができず、クイック編集じゃないと未選択状態にできません。

なので、更新の際に難ありです。
例えば更新はしない、更新する場合は削除して新規登録する、更新はクイック編集で行う、など、そういう運用でカバー系でもOKな場合は大丈夫ですね。
あと今回紹介はしませんが、SharePoint Designer などが利用できるのであれば、ワークフローと組み合わせれば解決できそうですね。

以上、イマイチよくわからない「コンテンツタイプ」とやらを利用すると、こんな事も基本機能でできてしまうんだぞ、というお話でした。

【 SharePoint Online 限定】 サイドリンクバーで「ごみ箱」や「最近使った項目」をCSSで非表示にする方法

※オンプレのSharePoint 2013 では通用しません。現在のSharePoint Online が対象です。ご利用環境に応じて参考にしてみてください。

SharePoint のサイドリンクバーで「消したい!」と良く言われるリンクが、「サイト コンテンツ」「ごみ箱」「最近使った項目」の3点セットかと思います。

■「サイト コンテンツ」を非表示にしたい背景

SharePoint 2007 の頃から「サイト コンテンツ」ページは閲覧・投稿者にあまり表示されたくないというニーズは良くありました。サイト管理者側からすると、例えば「サイトのリソース ファイル」や「スタイル ライブラリ」や配下のサブサイト一覧などは見られたくもないからです。SharePoint 2007 は、サイドリンクバーの最上部に「すべてのサイト コンテンツの表示」と2行に渡るリンクが存在し、削除できない仕様だったんですよね。なつかしい。

解決方法としては、CSSでこのリンクを非表示にしていました。固有のclassがあったので割と楽に非表示にできました。
SharePoint 2013 からは、標準機能で削除できるようになったのでカスタマイズは不要ですね。

■「ごみ箱」を非表示にしたい背景

SharePoint 2007 の頃からサイドリンクバーの最下部に「ごみ箱」へのリンクがありました。

たしかSharePoint 2013 からはサイドリンクバーから「ごみ箱」リンクが消えました。

が!どうやらSharePoint Online では今は復活してきているようです。×ボタンがないので削除できません。

さて、SharePoint 2007 の頃からこのごみ箱へのリンクを非表示にして欲しいというニーズが良くありました。というのもSharePoint にあまり詳しくないサイトのキーマンや管理者が、「他人が捨てたモノを見られたり復元されては困る。」と言うからです。大体それらの該当者は高いアクセス権限を付与されているケースが多いので気がつかないんですが、そもそもこのごみ箱リンクは投稿権限以上でないと表示されないし、ごみ箱の中身は通常自分が捨てたアイテムしか表示されないし、権限がなければもちろん復元する事もできないわけで、しっかり説明をすればニーズはなくなりました。

■「最近使った項目」を非表示にしたい背景


これはいつからでしたっけね?SharePoint 2010 からでしたかね。一定の条件でリスト・ライブラリを作成すると勝手に出てくるリンク。消す事もできるけど、リスト・ライブラリを作成する度に復活してしまうんですよね。なのでここを非表示にして欲しいというニーズもかなり多いです。


以上の背景やそれぞれの関係者のニーズを把握した上で、非表示(削除)したい場合、標準機能で削除できない、もしくは削除できるけど復活してしまうなどの場合は、何らかのカスタマイズをする事になると思います。
ググると色々なアプローチで非表示を試みている先人達がいました。特にナビゲーションの対象ユーザーを利用するのは基本機能のみだしアイデアだなと思いましたが、残念ながら発行機能が非アクティブのサイトでは実現できません。他にも今の僕には全く理解のできない難しい方法や、JavaScriptなどで実装している方々もいましたが、僕の場合はやはりCSSで検討してみました。

CSSでカスタマイズをするキモは、適用したい箇所に固有のidかclassが存在するかどうかなのですが、残念ながらサイドリンクバーの各リンクを構成する要素には固有のidやclassはないんです。
※現在のSharePoint Onlineにはliタグに固有そうなidがありますが、仕様が良く分からないのでないものとして、別のアプローチを試みます。

なので、苦肉の策として「:nth-child()疑似クラス」などchild系擬似クラスを利用して、リンクの上から何番目とか下から何番目を非表示にするなんて方法もありますが、これではリンクの場所を変えたりするとおかしくなっちゃいますよね。
僕が目をつけたのはリンクをリストにしているliタグではなく、その下のaタグです。ここを良く見るとtitle属性に必ずリンク名が入っているんです。

CSS3から追加された属性セレクタのうち、今回利用したのは「 E[foo=”bar”] 」です。これを適用させると、「 a[title=”ごみ箱”] 」なら、titleに「ごみ箱」と指定されているaタグに適用されます。「最近使った項目」はaタグではなくspanタグなのでちょっと変わります。
例えば、「ごみ箱」「サイト コンテンツ」「最近使った項目」全てを非表示にしたい場合は、


#sideNavBox ul li a[title=”ごみ箱”], #sideNavBox ul li a[title=”サイト コンテンツ”], #sideNavBox ul li span[title=”最近使った項目”] { display:none; }


これで非表示になりました。

非表示にするだけなので、リンクの編集をすると透明のまま存在はするんですけどね。そこは仕方ないです。

で、「最近使った項目」に関してはこれでは不十分です。追加されたリスト・ライブラリのリンクはこれでは非表示にならないからです。(上のスクリーンショットでは「list005」「list004」です。)
調べると、「最近使った項目」は見出しで、その見出し配下に追加されたリスト・ライブラリがリンクになります。HTML的には「最近使った項目」のspanタグと並列でulタグがあり、その中にli > aでリンクが配置されます。

ここで更に利用したのはこれまたCSS3から追加された「間接セレクタ(E ~ F)」です。これは親要素が同じになる兄弟関係の弟に適用されるセレクタです。つまりこの条件に合致するわけです。
加えるとこんなソースになります。


#sideNavBox ul li a[title=”ごみ箱”], #sideNavBox ul li a[title=”サイト コンテンツ”], #sideNavBox ul li span[title=”最近使った項目”], #sideNavBox ul li span[title=”最近使った項目”] ~ ul { display:none; }


title属性に「最近使った項目」が入っているspanタグの後にあるulタグに適用、という事になります。

SharePoint Online で色々イジった後にSharePoint 2013 のソースを確認したら、全く違っていたので結果的にOnline のみの対応となってしまいましたが、CSSでサイドリンクバーから特定のリンクを非表示にするというより、CSSのセレクタも色々増えてきて各種ブラウザも対応されてきたので、CSSによるカスタマイズの幅が広がってきているんだなぁというところを体感してもらえたら良いかなと思います。CSSであればググればたくさん情報がありますからね。意外と色々とできます。

SharePoint 運用・運営部門は自ら積極的に利用しなきゃダメ!

結構多いと思います。SharePoint に限らず全従業員が利用するような社内システムをリリースしたとして、提供元の運用・運営部門がぜんぜん使っていないなんて事。
一応、最初は部門チームサイトを作るんですよね。でも中身は利用されていなく、テストで作成したアプリやWebパーツの残骸があるだけで放置。お知らせリストに「○○部門のチームサイトをオープンしました!」なんて数年前のアイテムが未だ表示されていたり。更にサブサイトにメンバーのテストサイトなんかが作成されたまま放置されていたり。
これどうなんですかね?リリースして利用を促している部署がこの有様で、果たして利用を促された人々はどう思うでしょうか?

別の例に置き換えてみると…

  • 「これ美味しいから食べなよ!僕は食べないけどね。」なんて言われて怪しい。
  • セールスマンが「利用しなきゃ絶対に損ですよ」と推してきた商品について「アナタは利用していますか?」と逆に聞いたら利用していないと言われた。
  • 風邪をひいて病院に行ったらお医者さんが風邪をひいていて不安に思った。
  • ダイエットサプリを開発した博士がデブだった。
  • ハゲの特効薬を開発した博士がハゲだった。

なかなか信用できないし利用したいと思えないですよね。そういう事なんじゃないかと思うんです。実際に利用して活用してそこからメリットがある事を、自らを事例として積極的にアピールするくらいじゃなきゃ説得力が全くないんですよね。
これ、SharePoint を売っていたり、開発をしていたりする会社も同じですよね。自社で利活用していないとお客様への説得力がないですよね。実際に営業に行くとお客さんから「御社ではどのような活用をされていますか?御社の社内ポータルサイトを拝見させてください。」などの質問や要望はあると思います。上のセールスマンの例と同じです。自信を持って説明しなければ信用してもらえませんよね。

Office 365 は色々な製品が追加されたり大幅な機能追加されたりしていますが、例えば、Yammer とSkype とTeams の使い分けは?SharePoint のライブラリとOneDrive はどうなの?Planner って何? Power BI って何? Sway って何? PowerApps って何? Flow って何?…などなど、ユーザーやお客様から問い合わせがあった場合、答えられますか?(恥ずかしながら僕も自信を持って答えられないので、自戒の念を込めた記事でもあります…。)
で、そういう問い合わせやトラブルを恐れて、もしくは面倒で、折角価格は変わらずに利用できる製品やサービスを、設定で使えないように封じ込めてしまったり、「これはここだけの話しオススメしませんよ。」なんて適当な言い逃れをしてしまいがちですが、これにより様々な人々の様々な可能性を潰してしまいかねません。

使い倒してはじめて特徴やメリット・デメリットがわかるものなので、とにかくまずは使ってみる事が大事かと思います。

まぁ、そうは言ってもねぇ…ですよね。偉そうな事を言ったけど、僕も仕事は目の前の事が忙しいし、帰宅したら家族と過ごしたいし、趣味もたくさんあるので、結局よくわからないままな事が多いです。
このブログをやっていけるのも奇跡なのですが、今は過去に貯めた大量のテキストのストックからチマチマと軽く校閲しているので、ストックが尽きたら更新はどうなることやら。

ぐはっ…。

と、若干ネガティブな締めくくりでしたが、まぁ、がんばりすぎずにがんばっていきましょう!新しいオモチャを買い与えられた子供のように、新しい製品・サービスが出たらワクワクと楽しんで使えるようになれると最高ですね。

SharePoint ビューの「既定」スタイルをCSSで網掛けにする

前回の記事では、クラシック表示のビューのスタイルを「既定」以外にすると、ビューのフィルターで複数の値でフィルターをかける事ができないという事を書きました。

SharePoint ビューのスタイルを変更すると機能落ちする

ところで「既定」スタイルのビュー、つまりリストやライブラリを作成したデフォルトのビューでは、マウスホバー時にはその行の背景色が変わるので1行を読みやすいですが、マウスホバーをしないとテキストばかりになってしまい、読みにくいです。そういう意味もあって網掛けにしたい要望は少なくはありません。

それではビューの機能落ちなく網掛けにするには?CSSでカンタンに解決します。既定スタイルのビューでは、上から偶数行のtrに「.ms-alternating」というclassがあります。ビューで「ページの編集」をし、スクリプト エディター Webパーツなどに以下を記載すれば網掛けになります。(色は好きな色で。)


<style type=”text/css”> <!– .ms-alternating { background-color: #e7e7e7; } –> </style>


▼こうなります。

ただし、実はこれも一点デメリットが。
これはSharePoint 2010 からの問題なのですが、ビューを編集するとリボンタブが「参照」以外表示されなくなるんですよね。

▼本来なら「参照」の右に「アイテム」「リスト」タブが表示されるハズが。

ビュー内のアイテムなどをクリックするとすぐ復活するのでユーザーに周知されれば大きな問題ではないのですが、これは未だに直っていない問題です。

さて、このデメリットも回避しつつ網掛けにする方法もあるにはあります。
ビューに直接CSSを記述するのではなく、CSSファイルに記述し、代替CSSでそのCSSファイルを設定する方法です。これならビューを編集せずにCSSを適用させられるので、リボンタブが消えてしまう問題は解消されます。
ただし!そうです…これにも一点デメリットが。代替CSSで設定すると影響範囲はサイト全体です。つまり他のビューや他のリスト・ライブラリも網掛けになってしまいます。

代替CSSでも適用させたいリストを特定させる方法もなくはないのですが、色々面倒なのでないと言ったほうが良いかもしれないです。

結果として、標準機能とCSSカスタマイズではデメリットのない方法は見つからないのですが、網掛けをするのに標準機能の設定では1パターンしかなかったのが、CSSにより3パターンにまで増えました。それぞれのデメリットを考慮し、別にデメリットには感じないものがあったとしたら、そのパターンで実装すれば良いと思います。

  1. ビューの設定のスタイル「網掛け」を適用
    →デメリット:ビューのフィルター機能で複数の値でフィルターできない。
  2. ビューのページの編集でCSSを直接記述
    →デメリット:ビューのリボンタブが表示されない。(アイテムあたりをクリックすると表示される。)
  3. 代替CSSでCSSを記述したファイルを適用
    →デメリット:サイト全体で適用されてしまう。

以上です。複数の値でフィルターをかけられなくても良いのなら【1】で問題ないし、リボンタブをユーザーが利用しない、もしくは解決方法を周知させられるのなら【2】で問題ないし、サイト全体のビューが網掛けになってしまうのはむしろ大歓迎の場合は【3】で問題ないし、そもそも網掛けを諦めるというカードもありますよね。

要望が実現できないと業務に多大な影響があるかどうか?影響がないなら要望を諦める選択肢も十分あって良いと思います。

本当ならデメリットが一つもない方法を提示できればスッキリしたんですけどね。もちろんもっと他の方法でカスタマイズすれば良いのですが、CSS程度のライトカスタマイズにこだわりました。

SharePoint ビューのスタイルを変更すると機能落ちする

※クラシック表示の場合です。

これはSharePoint 2007 にはできなかったことですが、ビューでフィルターをかける際にフィルターの値を複数選択できなかったんですよね。今のビューは複数選択できますよね。

例えば以下の場合だと、カテゴリ列でAとBでフィルターをかけたい場合は、AとBの左のチェックボックスをチェックすればできますよね。

▼カテゴリ列にはA・B・Cの値が入っています。

▼カテゴリ列をフィルターのドロップダウンから「A」「B」のチェックボックスをチェック

▼「A」「B」でフィルターがかかりました。

ただ、ビューのスタイルを変更すると、この複数選択ができなくなってしまうんです。

▼例えば…網掛けにしてみました。フラットでシンプルなデザインのSharePoint において、特にビューは網掛けの方が見やすいのでニーズは結構ありますよね。

▼網掛けにしてフィルターをかけようとすると値の左にチェックボックスがありません。つまりこの時点で複数選択はできません。

▼一度Aだけでフィルターをかけた後にもう一度フィルターのドロップダウンを開くと、さっきは表示されていなかった値の左のチェックボックスが、Aにチェックされているチェックボックスが表示されます。では、この状態でチェックボックスは表示されていないので「B(テキスト部分)」をクリックしてみます。

▼するとBだけしかフィルターされませんでした。つまり複数選択はできないようです。

▼また、この状態でフィルターを解除したくBのチェックボックスのチェックを外してみてもフィルターは解除されませんでした。つまり、このチェックボックスは見た目だけで機能していないようです。

▼あくまでもSharePoint 2007 の頃と同じで、「カテゴリのフィルターをクリア」をクリックしないと解除されません。

おそらく…「既定」以外のスタイルは、とりあえず旧バージョンからそのまま持ってきたので、フィルターの機能もSharePoint 2013 以降の機能は使えず、古いバージョンの機能と同等になってしまっているのかもしれません。

フィルターを複数選択するニーズはあると思うので、例えば読みやすいように網掛けにしたい場合でも、ビューのスタイルを変更する場合にはこのようなデメリットもある事は頭の片隅に入れておいても良いかもしれません。

既定ビューでもCSSで網掛けにするのはそんなに難しくはないです。その方法の紹介は、また今度できたらと思います。

SharePoint 利活用促進のキッカケは社員食堂のメニューでもイイじゃない!

※上の写真はあくまでもイメージ図です。

なんとなくキャッチーなタイトルにしてしましたが、例によってなんらかの「気付き」になっていただければと思うだけで、答えがあるわけではありません。

過去の経験上、SharePoint を利用している企業の全コンテンツの中で、人気トップ3に必ずといって良いほど入っているコンテンツが「社員食堂のメニュー」でした(もちろん社員食堂がある企業ですが。)。人気トップ3は実は控えめに言ってみたのですが、実際はダントツトップだったりするのではと思っています。
従業員にとって日々辛くストレスフルな「仕事」という逃れられない苦行の日々の中で(←言いすぎ!?)、心のオアシスの一つが「ランチを楽しむ」社会人は多いのではと思います。外で食事をすると高くつくので、リーズナブルな社員食堂を利用される方は多く、そのメニューを毎日楽しみにして、出勤したら即チェック、ランチ直前にチェックし、吟味をする…これも楽しみの一つであるとも思います。

さて、SharePoint の利活用がイマイチとお悩みの中で、「うちのコンテンツのアクセス数のトップはダントツで社員食堂のメニューなんだよなぁ…。」なんて皮肉っぽく吐露している運営管理者がいたとしたら、僕としてはそれはむしろ大きなチャンスではないかと思います。一つでも人気コンテンツがあり、大多数の従業員がそれキッカケで無意識にでもSharePoint を利用している事実。これをポジティブに考えて利用しない手はないと思います。では、ここからどうやってSharePoint の利活用促進に持っていくか?もちろんこの記事では正解は書きません。いや、環境によってアプローチも変わってくるので書けません。その上で、例えばですが…。

今、社員食堂のメニューがただリストで作成した全社掲示板に添付ファイル付きで投稿しているだけなら、それを利用しているだけでSharePoint 利活用促進にはつながらないと思います。そこからいかにSharePoint を利用してくれそうな各組織のキーマンに「これ便利だなぁ。ウチでも使いたいなぁ。」と思わせるかです。
今数分で思いついた限りでも、例えばアプローチとしては、社員食堂の方々に企画を持ち上げ、社員食堂用のサイトを構築し、メニュー以外のユーザーが利用されそうなコンテンツを企画します。(例:メニュー要望などのアンケート、人気メニューのランキング、イベントの告知、など。)これを実現させるために、SharePoint の機能を最大限に活用します。社員食堂の方々と企画を考えるのも楽しそうですね(もはや自分の業務範囲とか考えていません。)。

これは社員食堂の人々にもありがたいのではと思います。社員食堂のテーブルの上には紙のアンケートが鉛筆と一緒に置いてあったりしますが、正直回答は少ないと思います。準備も集計も時間のムダですし。これをSharePoint のアンケートリストを利用すればおそらく回答も増えるのではと思います。自分の要望したメニューが叶う可能性があるのだとしたら。

こうなるとこれが社内のSharePoint 導入事例につながるわけですよね。組織内の情報共有について相談があれば、「あの社員食堂サイトのあのコンテンツなんかどうですか?」なんて言えば、人気コンテンツが故に一度は利用されている可能性が高く、話も早そうですね。

また、別のアプローチもあります。それは「人気コンテンツを足がかりにユーザー教育をしてしまおう!」です。
人は何かを習得しようとした時に、それが興味のない事だとなかなか習得しようとしませんが、「興味のない事でも、習得するとその先の興味のある事に役立つ。」となると話は変わります。ピンとこない方のために一例を。
社員食堂メニューは更新されるものです。そこで「メニューが更新されたらメールで通知される機能!」とアナウンスをし、通知機能の設定方法を記載すれば…食いつくのではと思います。それにより、SharePoint の便利機能でユーザーに浸透されない機能の一つでもある「通知」機能を知ってもらい、便利だと思ってもらえれば、業務でも利用している他サイトでも利用するのではと思います。
過去に社員食堂メニューではないけど、別の人気コンテンツで通知を数人に教えたところ、口コミで波及していき通知設定をしたユーザーが1年でかなり増えたという経験はありました。

という感じです。社員食堂のメニューを例に挙げましたが、それに限った話ではありません。他に人気コンテンツがあるのなら、それを足がかりにしてみては?という事です。
この記事を見てそのまま実践してみましょう!とは言いません。ただ、SharePoint の環境をユーザーに提供して、何の施策も講じずに、ほぼゴーストタウンと化してコストのムダにしているようであれば、利用できる事は利用して色々挑戦してみれば、そこで成功・失敗した経験は運営のノウハウとして蓄積されるのではないでしょうか。

キッカケはどうであれ、最終的に少しでもユーザーが「あれ?このSharePoint ってやつ、なかなか使えるね。」って思ってもらえれば、それだけでも成功への第一歩かと思います。

と、過去に社員食堂サイトを立ち上げたことのある僕が書いてみました。

SharePoint アンケートリストの回答者からのよくある問い合わせ「中断したアンケートの回答を再開できない!」

SharePointのアンケートリストでアンケートを実施していると、よくある問い合わせがあります。

【前提】

  • アンケートリストでアンケートを作成。
  • 複数の回答は無効の設定。
  • 質問を分岐させていて回答入力するページが複数ページに渡る。

【問い合わせ内容】

回答途中で中断したアンケートの回答を再開しようとしたら「このアンケートに再度回答することはできません。」とエラーが出ます。


アンケートリストでは、分岐させてアンケートの入力ページが複数ページに渡る場合、「保存して閉じる」ボタンが表示され、アンケートを中断できます。この機能自体は長いアンケートの場合は良い機能だと思うのですが、アンケートを再開させる場合の操作が直感的ではないんですよね。なので…、たしかSharePoint2007にはなかったと記憶していますが、この「保存して閉じる」ボタンをクリックすると、再開の方法を記載してあるダイアログボックスが表示されるんですよね。

ただ…回答者はよく読まずに(理解せずに)閉じてしまいます。

で、再度アンケートリストを開いて、ユーザーは「このアンケートに回答する」をクリックすれば再開すると思ってしまうが、

実際は新規で回答をするリンクなので、複数回答を無効にしてあるからエラーが出るという感じです。

アンケートリストについての回答者からの問い合わせの多くはこのパターンでした。なので、問い合わせが来た場合は、以下の操作方法を教えれば解決です。

▼「すべての回答を表示する」をクリック

▼自分が登録者の回答の「…」→「回答の編集」をクリック

これで解決です。

と、ここまではなんてことのない記事なのですが、この問い合わせで、ちょっとした経緯から若干ハマり、結果としてアンケートリストの特別仕様を知ったという事があったので、それを以下に記載します。

まず、問い合わせを受けて、上述の通りアンケート再開の操作方法を教えれば即解決でした。ところが、問い合わせを受けた別の担当者が、ユーザーとのやりとりの中で、「とりあえず途中になっている回答をそちら(管理者)の方で探して削除して欲しい」という要求に答えようとしたところからスタートしました。
担当者としてはフルコントロール権限で該当アンケートリストにアクセスし、そのアイテムを削除すれば良いと思ったが、アイテムが見つからないとの事で僕に相談が。結果的にはアイテムは確実に存在するのにサイトコレクションの管理者であっても表示されませんでした。

ライブラリではチェックインバージョンが存在しないファイルがある場合、アップロードしたユーザーしかビュー上に表示されないアイテムで、これはサイトコレクションの管理者でもビュー上では確認できません。ライブラリの設定の「チェックイン バージョンが存在しないファイルの管理」からしか確認できません。
しかし、リストの場合は、様々な設定をしてもチェックインバージョンが存在しないアイテムという状態にはならず、投稿したユーザーしか表示されないという現象は起きません。
しかし、結果としてアンケートリストについては例外だったようです。つまり回答を中断したアイテムに関しては、チェックインバージョンが存在しないアイテムのような状態になり、サイトコレクションの管理者でもビュー上では確認できません。しかも、リストの設定にはライブラリのように「チェックイン バージョンが存在しないファイルの管理」メニューは存在しないので、結果的に回答者本人以外がアイテムを表示させる手段はないようです。

↓念のため検証した際のスクショを。

▼回答中断した状態で中断したユーザーで「すべての回答」ビューを表示(アイテムは表示される)

▼サイトコレクションの管理者で「すべての回答」ビューを表示(アイテムは表示されない)

やはりこの問い合わせを受けた際には、ユーザーに再開の操作を教えるのがベストのようですね。