
僕の肌感としては Microsoft Teams では、メッセージ関連の新機能はチームよりもチャットの方が先に実装され、遅れてチームの方にも実装されるように思います。今回もその1つですね。
2022年12月に Microsoft Teams のチャットのメッセージにスケジュール送信の機能が展開されました。
このように今まではチャットのメッセージのみスケジュール送信機能が利用できていました。あれから2年…。
2024/12/10 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼ Microsoft Teams: チャネル メッセージのスケジュール設定


2年経ってようやくチャネルの方でも使えるようになりました。一般提供の展開スケジュールとしてはもう提供完了しているハズですが、僕の一部の環境ではまだ展開されていない事を確認しています。
では展開されているユーザーで試してみます。
その前に先にチャットのスケジュール送信を設定する方法をおさらいしておくと、
▼チャットのメッセージ投稿エリアでスケジュール送信設定

このようにメッセージ送信ボタン(紙飛行機のボタン)を右クリックするとスケジュール送信の設定ができました。
では、チャネルの場合は?
▼チャネルのメッセージ投稿エリア

これは返信ではなくスレッドを立てる方のメッセージ投稿エリアです。では右下の「投稿」ボタンを右クリック…反応なし…。実は僕はこれで騙されてまだ自分の環境には展開されていないと思ってしまっていました。ワナなので気を付けましょう。
チャットのメッセージの方でもスケジュール送信設定の方法はもう1つありまして(2022年12月の展開当初にはなかったはず)、
▼「+」メニュー内に「メッセージのスケジュール」

紙飛行機の送信ボタンを右クリックする他に、「+」メニュー内にスケジュール送信のメニューが存在したんですよね。ということはチャネルの方だと?
▼チャネルのメッセージの「+」メニュー内

こっちにスケジュール送信のメニューがあったんです。これは少々トラップでした。
▼このようにスケジュールします(「続行」をクリック)

▼すると件名の上部にスケジュール設定内容が記載されます

▼この部分をクリックすると再設定できます

ではメッセージを投稿します。
▼送信時間前の状態

このようにスケジュール送信を設定したユーザーにはこのように表示されているけど、
▼別のメンバーには当然表示されません

では、スケジュールした時間が過ぎたら?
▼スケジュール送信したユーザーから見たところ

▼別のメンバーが見たところ

無事にスケジュール送信されたことが確認できました。
▼返信メッセージも「+」メニューからスケジュール送信の設定ができます

▼スケジュール送信できました

あと、これはチャネルもチャットも同じくこのスケジュール送信機能の裏技っぽい感じですが、
▼時間設定が30分間隔

この30分間隔をもっと細かくできないのが残念という声を聞きますが、
▼実は1分間隔で設定可能

このように選択肢から選ばずに直接入力すれば1分間隔で設定が可能な事は意外と知られていません。
これでチャットとチャネルの機能差が一つ埋まりましたね。僕はことあるごとに「業務上のやりとりはチャットじゃなくチームでやりましょう」と言い続けていますが、チャットの方が高機能である点はなんか残念に感じてしまうんですよね。なのでこの機能差が埋まる事はうれしいことです。
また、上で紹介したチャットにスケジュール送信が実装された記事でも最後に長めに書いている事ですが、この機能の目的や用途を見誤らないようにしたいところです。 Microsoft としてはグローバル企業を意識してタイムゾーンが違う同僚などに勤務時間外に送信されないように配慮をするためにスケジュール送信を使う用途を挙げています。つまり日本時間では勤務時間内でも遠い国の同僚は寝ている時間帯なら、その同僚が勤務開始する時間にスケジュール送信されるように設定をするという事です。日本人に多そうな社畜的発想だとどうしてもスケジュール送信機能は深夜まで残業をしている人のありがたい機能と思いがちですけどね。 Microsoft 365 があればいつでも仕事できちゃいますからね。