Microsoft Teams :会議のメモがチャネル会議でも利用できるようになった

Microsoft Teams の会議のメモが Wiki が廃止されて Loop コンポーネントに変わったのが去年2023年8月あたり。え?もう1年経ちそうなんですね。

Microsoft Teams :会議のメモが Loop コンポーネントになった(会議のスケジュール編)

Microsoft Teams :会議のメモが Loop コンポーネントになった(会議中に使ってみる編)

そもそも会議のメモがどれだけ利用されているのか?あたりも気になるところですが、それが Loop コンポーネント化されたことで、 Loop コンポーネントならではの機能も利用されているのか?あたりも気になるところ。

そして、上の記事内にも書いてあるとおり、これまで会議のメモは非チャネル会議で利用はできてもチャネルに紐づけたチャネル会議では利用できませんでした。それがようやくチャネル会議でも利用できるようになりました。

2023/11/17 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)チャネル会議での共同作業メモ

という事で、僕の標準リリース環境でも利用できるようになったので試してみます。またこういう機能が出てくると必ず僕が言うのが「データの保存先を意識しましょう」なので、チャネル会議で会議のメモが利用できた場合、 Loop コンポーネントのデータがどこに保存されるか?あたりも探ってみます。

■チャネル会議をスケジュールする

▼ Microsoft Teams で新しい会議を作成

既定ではチャネルと紐づけられていない非チャネル会議になっているので、下部に「予定一覧を追加する」が存在しています。これがわかりにくいんだけど会議のメモなんですよね。会議開催前に作成する必要もありませんが、そもそも会議の在り方として会議前にはせめて議題は設定しておく必要があるというか、そもそも議題ありきで会議をセッティングするものだと思うので、そういう意味では会議のメモの部分にせめて議題を入れる事は事前にやっておきたいところですね。話が逸れたので戻して…。

以前はチャネルを追加して紐づけてチャネル会議にするとこの会議のメモ部分(「予定一覧を追加する」)の表示が消えました。では現在は?

▼チャネルを紐づけてチャネル会議にしても会議のメモ部分は表示が消えません

ではこの状態で「予定一覧を追加する」をクリックすると?

▼会議のメモが作成されました

それではチャネル会議に参加します。

■チャネル会議に参加し、会議のメモを使う

▼チャネル会議に参加

上部の会議バー内に「メモ」がありますね。以前はチャネル会議だとありませんでした。

▼会議中もメモがちゃんと使えます

ここで不思議な点が。メッセージセンターのメッセージの概要部分にはこのような記載がありました。

▼メッセージセンターのメッセージの該当部分抜粋引用

でも、今まで試したのはブラウザー版の Microsoft Teams なんですよね。それでもチャネル会議でメモは利用できている事は確認済です。つまりメッセージのこの部分はおそらく Teams クラシックのアプリでは利用できないという意味なんじゃないか?と推測します。本当のところはどうだかわかりませんが、少なくとも僕が試したところブラウザー版 Teams でも利用できているので。

■会議のメモの Loop コンポーネントはどこに保存されるのか?

では、会議のメモで作成された Loop コンポーネントのデータはどこに保存されるのか?少なくとも今までの色々な仕様を考えると、チャネルが属しているチームの裏側にある SharePoint のチームサイト内のドキュメントライブラリ内であることは容易に推測できると思います。試しにまず Microsoft Teams でチャネル会議を開催したチャネルのファイルタブを見てみると、

▼チャネルのファイルタブ

あれ?チャネルのファイルタブ内には Loop コンポーネントのファイル(**.loop)がないし、それっぽいフォルダーも見当たらない…。予想としてはチャネルフォルダー内に保存されるか、チャネルフォルダー内に専用のフォルダーが作成されてその中に保存されるか、どちらかだと思っていました。ではどこに保存されるのか?色々探したら…ちょっとだけ意外なところに保存されていました。

▼ドキュメントライブラリのルートに「会議」フォルダーが生成され、

▼その中に Loop コンポーネントのファイルが保存されていました

これがちょっと意外でしたね。つまり、複数チャネルで会議を開催して会議のメモを使ったら、ここに全て保存されるという感じですかね。

あ、それを試す前に一つ不思議な事が起きています。上のスクリーンショットの通りですが、1つのチャネル会議でなぜか2つの会議のメモのファイルが作成されているんです。これは正直原因がわかりません(あとで色々試してみるつもりです)。なので定期的にこのフォルダー内を見て、ダブっていたら会議に紐づいていない方のファイルは削除しても良いかもしれませんね。

さて、では複数チャネルで会議をして会議のメモを利用したらどうなるでしょうか?

▼やはり同じ「会議」フォルダー内に保存される

という事で、普通に会議の詳細ページなどから会議のメモを見れば気にする事はないと思うけど、保存場所としてはチャネルごとのフィルダー内に保存されるんじゃなく、チームのドキュメントライブラリの配下に「会議」というフォルダーが作成されて、どのチャネルと紐づけてもそのフォルダーに保存されるような仕様でした。

という事で、非チャネル会議の方が先に機能が追加されて、後追いでチャネル会議に機能が実装されるケースは多いですが、今回もそんな感じです。個人的には会議はチャネル会議にした方がデータの保存先という意味では良いと思っていますが、機能を考えると非チャネル会議の方が優位な場合もあるので、悩ましいですね。