※例によって iOS のみの動作確認です。
某弊社はグローバル企業なので英語が飛び交っています。しかし僕は英語ニガテマン…。そんな時に自動翻訳は重宝します。 Microsoft Teams の翻訳機能は、自国語以外の言語を自国語に翻訳してくれます。これである程度は何言ってるかがわかります。だいぶ前にはこの翻訳機能はモバイルアプリでは使えなかったんですよね。なので出先などPCがない時に英語圏の人とやりとりする場合は一旦英文をコピーして、別の翻訳アプリで翻訳…という手間がありました。それが去年の10月にモバイルアプリでも翻訳ができるようになったんですよね。
この記事内でも「ただし…」というところで書いていたけど、個人的にガッカリだったんです。それが、翻訳できるのはチャットのみだったという点です。チームのチャネルのメッセージは翻訳機能がなかったんですよね。僕の場合、英語圏の人と個人チャットやグループチャットでは会話しません。チームのチャネル内で会話をします。そっちに翻訳機能がないっていうのが残念だったんですよね。ちなみにPCの方には以前からチャットもチャネルも翻訳機能がありました。
それが、5月29日付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにこんなメッセージが公開されました。
▼オンデマンドチャンネルは、チームiOSとAndroidで翻訳を投稿します
モバイルアプリでもチャネルのメッセージを翻訳できるという事です。僕の環境では先週あたりに展開されたので触ってみます。
▼チャネルの投稿の英文メッセージ
チャットとチャネルの違いの一つでもある件名も入れてみました。さて、翻訳というよりメッセージメニューを出すには、メッセージ右上の「…」をタップするか、メッセージ自体をロングタップします。
▼「翻訳」ありました!
これが今までなかったんですよね。タップしますと、
▼自国語に翻訳してくれました
う~ん、うれしい!しっかり件名も翻訳の対象でしたね。
で、この翻訳したままの状態で別のチャネルやチャットや会議をしたりアプリを再起動しても翻訳された状態を保持します。逆を言うとそのメッセージが翻訳されたものなのか?オリジナルなのか?がわからない状態になりそうだけど、翻訳状態であればメッセージの右上に「aあ」というアイコンがあるので目印にできます。
翻訳状態を解除する時は、
▼同じくメッセージメニューから「元のメッセージを参照」をタップ
という感じで僕個人的には凄くありがたい機能追加でした。
ただ、ここで考える事があります。英語って世界共通語って言うじゃないですか。そして我が国が誇るべき日本語は非常に狭い世界の言語。そして日本人には少なからず欧米に劣等感を抱いているというか、ポジティブに言い返すと、欧米への憧れが強いところがあるじゃないですか。良く聞くのが「 SharePoint でサイトを作っても日本語だとダサく見える」って。それだけじゃなく、英語の方がスタイリッシュ!みたいな風潮はあるじゃないですか。僕はそんな事ないと思うけど、この印象も欧米への憧れというか劣等感の現れなんじゃないかと思います。だって逆に英語圏の人は日本語をクールだ!と言って、不思議な日本語のタトゥを掘ってる人もいますよね。まぁそれは置いといて、何が言いたいかというと、この Microsoft Teams の翻訳機能はしつこいようだけど、「自国語以外の言語の文章を自国語に翻訳してくれる」という機能です。つまり、グローバル企業であれば、言語を気にせず自国語でメッセージを送信すれば、読み手の方が自国語に翻訳をする機能なんです。それが、僕の観測する限り、英語を日本語に翻訳して読む人も、自分が英語圏の人達にメッセージを送信する場合は、英語で送信してるんですよね。英語が苦手な人でも「わざわざ翻訳ツールで日本語から英語に翻訳して、その英文を貼り付けて送信」してるんです。わかりますか?この違和感。そうなんです、本来であれば、日本人であれば日本語で文章を書いて送信すればイイんですよね。そうしたら日本語がわからない海外の人は自国語に翻訳すればイイので。ここ不思議ですよね。
Twitter では海外の人が日本語のツイートを翻訳して読んでくれて英語で返信してくれます。だから日本語で書いたからって海外の人が読んでくれないとは一概には思えません。また、 Facebook のグループで見たのが、英語の質問に対して日本人が日本語で返信していました。これはやはり「翻訳して読むでしょ?」という現れです。もしかしたらビジネスだと急に「世界共通語である英語にしないと…」という意識があるんですかね。わかりませんが。
という事で最後は翻訳機能の使い方についての考察を書いたけど、ようやく追加されたチャネルのメッセージの翻訳機能。僕は今後活躍すると思います。