Microsoft Teams :ブレークアウトルーム 機能が展開時からちょっと変更されてる(メインルームに戻れない?)

[ 2021/04/06 追記 ]
仕様変更があった事は事実でしたが、メインルームに戻れないという仕様変更は、設定で「戻る」ボタンを出せました。新しく記事書いたのでそちらを参照ください。

Microsoft Teams :会議の ブレークアウトルーム 機能で小部屋から大部屋に戻る方法があった!(読者さんからの情報)


先週は Microsoft MVP Global Summit (オンライン開催)というイベントに参加して短い睡眠時間を複数回に分けてとるようなスケジュールだったため、色々と余裕もなくブログの更新も滞っていましたが、今日から再開します。なんかここまで更新頻度高いブログとなると、少し滞ると死亡説が出てきそうですね(笑)


早いもので Microsoft Teams にブレークアウトルーム機能が展開されたのが2020年12月。もう4ヶ月経ちました。みなさん使っていますか?おそらくですが…使っていないんじゃないかと思います(笑)。以前、割と新機能好きな人達が集まるようなコミュニティイベントやった時にアンケート取ったら、そんな人達でさえも9割近くの人が「使ってない」と答えていました。一時期は話題になってたんですよね。展開後も僕の過去のブログ記事はPVランキングしばらく1位~3位あたりでした。

Microsoft Teams :待望のブレークアウトルームが展開されたのでザックリ試してみた!

これが今では直近1週間のPVランキングは50位でも圏外なんですよね。おそらく教育現場では利用シーンが多々あるけど、業務用途となると利用シーンがかなり限られると思うんです。

それは置いといて、上述の記事を書いた時から、僕の把握してる限り大きく2点ほど仕様が変わっている事がわかったので記録しておきます。(ちなみに僕も業務では利用する機会がないので、あまりブレークアウトルームを触ってないです)

■変更点1:ブラウザーでの利用

詳細は上述の記事を参照ください。ブレークアウトルームを利用するにあたり、この当時はブラウザーから会議に入ってる人はブレークアウトルーム機能が使えなかったんです。いや、ちょっと面倒な事をすれば使えるんだけど、実質使えないって言ってもイイかもしれないくらい。とにかくブレークアウトルームを利用するなら参加者全員がデスクトップアプリから会議に参加するのが当時はベストでした。それが、僕が気が付いたのは1か月前くらいですが、現在はブラウザーから利用しても、上述で紹介した記事内での問題点は解決されて、たぶんデスクトップアプリで参加するのと遜色なく利用できます。

■変更点2:メインルームへの「戻る」ボタンがなくなった

これがSNSで話題になってたんです。小部屋から大部屋に戻れないと。え?と思って、上述の記事内を見てみると、記事内のスクショでは、会議ウィンドウの会議バーの右に、

▼「戻る」ボタン

大部屋に戻るボタンが存在していた事を確認したからSNSではここから戻れるって返事したんだけど、なんか不安になって現在の挙動を確認したんです。そしたら…

▼「戻る」ボタンがない!(小部屋にいる参加者のスクリーンショット)

なんてこった!開催者がブレークアウトルームを終了させれば強制的に全員大部屋に戻るけど、各参加者が自ら小部屋から大部屋に戻る方法がないんです。で「退出」を押したらどうなるか?というと、これ大部屋自体からも退出しちゃうんです。じゃ、今は各参加者が小部屋から大部屋に戻るにはどうしたら良いのか?というと、一旦「退出」を押して大部屋自体からも退出されちゃうので、再度参加をします。

▼退出した後に再び参加すると、大部屋に入ります

会議に再参加すると大部屋で参加します。ここで用を済ませて、再度自分に割り振られた小部屋に戻る時は、「ミーティングに参加」ってボタンがあって、ここをクリックすると、小部屋に行けるんです。

という事で、以前は小部屋と大部屋の行き来は楽にできたと思うんだけど、今は「戻る」ボタンが消えてしまって、できなくはないけど容易に行き来ができない感じになっていました。

ちなみに開催者は?というと、

▼開催者は会議ウィンドウのブレークアウトルーム設定をするUIから、任意の小部屋に参加できます

▼大部屋の会議ウィンドウの上に、小部屋の会議ウィンドウが立ち上がります

ここが開催者と参加者の挙動の違いです。参加者の方は会議ウィンドウが大部屋から小部屋に切り替わるのに対して、開催者は大部屋の会議ウィンドウは残しつつ、別ウィンドウで小部屋の会議ウィンドウが立ち上がります。ただ、ここでも「戻る」ボタンがなくなっていました。で、「退出」を押すと、

▼小部屋の会議ウィンドウが閉じて、大部屋の会議ウィンドウは生きています

大部屋の会議ウィンドウは生きてるけど、良く見るとわかるとおり「保留中」となっているので、「再開」ボタンをクリックしないといけません。

という事で、どうしてこのような仕様に変更されたのか?はわかりませんが、「大部屋と小部屋を行き来する」という点に関しては以前よりUXが悪くなったと思います。

■「大部屋と小部屋を行き来する?」という疑問

ここで「そもそも大部屋と小部屋を行き来する必要があるのか?」という点に着目してみたんです。開催者(つまりブレークアウトルームの管理者)は全体の議事進行をする係なので、各小部屋を見て周るような事をする必要があるから必要だとは思いますが、その他の参加者が頻繁に大部屋と小部屋を行き来する必要があるのか?という点です。
僕のブレークアウトルームの利用想定では、議事進行的には以下を想定していました。会議の条件としては「大人数」「議論をする必要がある」です。オンラインオフライン関わらず、大人数で議論するとなると収集が付かなくなる事もあります。特にオンラインは通信速度の都合上タイムラグが発生するのでオフラインよりやりにくいです。なので少人数でグループ分けして議論するような方法もありますが、大抵こういう時って「〇分まで」って時間を切って始めますよね。

  1. 会議開始(メインルームに大人数)
  2. ディスカッションを円滑に行うため、ブレークアウトルームを利用し、各小部屋で少人数で、時間を決めてディスカッションタイム
  3. 時間が終了したら開催者がブレークアウトルームを終了させて全員大部屋に戻る
  4. 大部屋で各ルームの代表者からディスカッション内容を発表

このように議事進行や時間をしっかり決める想定だと、大部屋と小部屋を参加者が行き来する必要はないんじゃないか?と思っているんです。何か開催者に伝言があればチャットを利用すれば良いし、と。
ただ、そこでSNSで話を聞くと、そういう利用シーンだけではないことを知ったんです。僕が聞いた話ではザックリと2パターン。

  • 小部屋での議論を時間ではなく「終わったら大部屋に戻ってきてください」とするパターン
  • 例えばハンズオン勉強会の時に、「個別でわからない人」「1人だけ特定の部分で躓いた時」などの対応で全体進行を妨げないように、小部屋を利用(該当者とサブトレーナーのみ)

なるほど。あまりそういう想定をしたことがなかったから気が付かなかったけど、たしかに自由に大部屋に戻れる手段は必要な時もありそうですね。

ただ、僕が今朝試してみた限り、何故か現在の仕様では大部屋と小部屋の行き来がしづらくなったので…これはまた元の仕様に戻ってもらいたいところですね。