Microsoft Lists / SharePoint :リストのモダンUIのビュー上からも「管理されたメタデータ」列が追加できるようになった

※あ、僕、今日誕生日です!

「モダンUI」って書く事自体が久しぶりな気がするほど、完全に僕の中ではクラッシックUIは過去のモノではありますが、モダンUIが世に出て何年?4年?5年?もっと?よくわからないけど、それでも未だにクラッシックUIが残ってるんですよね。例えばリストの設定画面はクラッシックUIです。ここ数年でだいぶ設定画面に行かなきゃできなかった設定がモダンUIのビュー上からできるようになってページを切り替えずに設定ができるのはUX的にも良くなったとは思いますが、それでもなおクラッシックUIの設定画面に行かないとできない事はあります。登場から何年も経てば、もはや『モダン』ではないのでネーミングがねぇ…と言ってもはじまらないので関係ない話はここまで。

リストのビュー上から追加できる列の種類が増えました。それが「管理されたメタデータ」です。

▼(適切な権限のあるユーザーが)リストのビュー上で列名と列名の間あたりにマウスカーソルを持っていくと、赤矢印の先にあるような「+」が出現するので、クリックすると、

▼追加できる列の種類が表示され「管理されたメタデータ」があります

これは今までありませんでした。今でも展開されていないテナントには表示されていないと思います。

「そもそも、管理されたメタデータとは?」と言われると正直僕も自信持って説明できません。いや、説明はできるけど大変なのでやめときます(笑)一応、わかりにくい Microsoft Docs のリンクは置いときます。

管理されたメタデータの概要
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/managed-metadata

一応、このページ内の冒頭ではザックリと「メタデータを一元管理できる」と言っています。そもそも特に大企業でこの機能を使うなら、機能だけの勉強では済まずに「タクソノミー」「フォークソノミー」あたりも勉強しなきゃいけないし、たしか海外の大企業だと社内にそういう専門家がいるくらいだ、なんて聞いた事もあったかなぁ。なかなか片手間で企業のメタデータを一元管理するのは厳しいのかなぁと思ってて、僕の知る限りだとこれをしっかりと使いこなしてメンテナンスもバッチリやってる日本の会社は聞いた事ないなぁ。まぁ僕の知る限りなんて狭い世界なので、知りませんが。

で、更に混乱に拍車をかけるのが、「用語ストア」だの「用語セット」だの「管理されたメタデータ」だのこの機能やそれに付随した言葉が色々ある事。いやぁ、使う気無くしました?(笑)この話を続けると長くなるのでここまでにして、実際にモダンUIのビュー上から「管理されたメタデータ」列を追加してみたいと思います。

▼列の作成画面

この「用語セットまたは用語」が必須項目になってるので「選択」ボタンをクリックします。

▼用語セットまたは用語の選択

ここは皆さんの環境の設定次第なので選択肢は僕と皆さんとは違うと思います。今回はあらかじめ SharePoint 管理センターの用語ストアで設定している「食材」という用語セットを利用します。ここでは割愛しますが、 SharePoint 管理センターの用語ストアのスクショを見せると、

▼こんな感じ

すでにこのように追加している用語セットを今回は利用します。

リストの用語セットまたは用語の選択に戻って、

▼選択すると「保存」ボタンが押せるようになります

▼選択するとこんな感じ

既定値の設定もできるようになっています。また下部の「その他のオプション」を展開させると、

▼ゴチャゴチャと…

色々ありますね。ただ、説明文を読むだけで理解できる内容です。

▼列が追加されました

という事で、モダンUIのビュー上からも「管理されたメタデータ」列が追加できるようになったという話でした。

以下はこれまでのクラッシックUIの設定画面から追加した管理されたメタデータ列と変わりないとは思うけど、僕自身がモダンUIで管理されたメタデータ列に見覚えがないので(使った事ないか忘れてるかどちらか)、念のためどんな感じかをスクショ貼り付けておきます。

では、アイテムを追加してみます。

▼既定値で設定の通り「メロン」が選択されています

他を選ぶ時は右のタグアイコン(ちょっと離れてるね…)をクリックすれば、

▼こうやって選択できます

▼こんな感じでアイテムは登録されます

このようにあらかじめ全社で統一して利用する用語があればこのように一元管理する事で、例えば上の例だと「アジ」「あじ」「鯵」と手入力だと表記揺れしてしまうのが、防げます。選択肢列にしたところで、リストの作成者次第で表記揺れしますからね。表記揺れは細かいと全角半角とか色々出ますからね。半角スペースを入れるかどうかとか。


という事で、「管理されたメタデータ」がビュー上からも追加できる列の種類として加わりました。そもそもこの列の種類がどれだけ利用されているかわかりませんが、さすがにモダンUIが出てきて数年経過してるので、モダンUI上から全ての設定が完結できるようになるとうれしいですね。