SharePoint :モダンUIのWebパーツに「コネクタ」カテゴリ登場(まだ粗削りでバグっぽいものも)

少し前からアナウンスはあったのですが、モダンUIのWebパーツに新たなカテゴリ「コネクタ」が登場しています。これ、毎日僕のテナントで確認していたのになかなか登場してこないなぁと思ったら、確認しているサイトコレクションとは別のサイトコレクションで確認したらなんと表示されていました。

未だに表示/非表示のトリガーが何かはわからないのですが、同じテナント内でも表示されるサイトと表示されないサイトがあるようです。(わかり次第記事にしようと思います)


[ 2018/03/14 追記 ]

「コネクタ」カテゴリの利用可否の条件について、その後、 Microsoft MVP である太田さんに教えてもらいました!(ありがとうございます)

Office 365 グループ に接続されたチームサイトのみが利用可能だそうです。

【参照】コネクタの web パーツを使用します。
https://support.office.com/ja-jp/article/-db0756aa-f78f-4b74-8b19-be5dca0420e1


▼ずっと「コネクタ」カテゴリが登場してこなかったのですが…(未だに登場しない)

▼別のサイトレクションでは登場していました

どちらも同じニュースページなんですけどね。あ、あと「計画とプロセス」というカテゴリもあり、 Planner がありますね。

▼「コネクタ」カテゴリの「すべて表示」をクリックすると

このように利用できるコネクタの一覧が表示されます。パっと見る感じ、これは Microsoft Flow のコネクタにも言えるけど、僕は利用した事のないサービスが多くてよくわからないものが多いです。

ただ、無理してこれらサービスを知ろうとしなくても、自分が普段利用しているサービスがあれば使ってみる、程度の考えで良いかと思いますね。

そこで、今回は RSS と Google アナリティクス を試してみました。

▼ RSS をブっ込みました。

ページ内には「Office 365 コネクタ」が表示されているので、おやっと思いましたが、右パネル内は RSS でした。適切に設定します。

▼こんな感じで表示されました。

粗削りな感じで視認性はちょっと悪いですね…。

▼少し拡大します。

このようにタイトルと本文の少しが表示され、「”記事タイトル”の続きを読む」というリンクがあります。
ここにちょっとバグっぽいものを発見しました。記事タイトルをクリックすれば記事ページが表示されますが、「の続きを読む」をクリックするとエラーになります。

▼エラーに。

よく見るとURLがおかしい事がわかりました。僕のブログのドメインは[ https://art-break.net ]なんだけど、ここでは[ htp://art/-break.net ]と途中で[ / ]が入ってしまっています。タイトルをクリックすれば問題ないのですが、要注意。

次に Google アナリティクスです。

▼ブっ込みました。

やはりページ内では「 Office 365 コネクタ 」が表示されますが、右パネルは Google アナリティクスです。概要レポートを受け取る頻度は「毎日」「毎週」「月1回」を選べます。

▼こんな感じの結果が表示されました。

▼拡大します。(恥ずかしので数字はボカシています。)

最低限の情報が表示されます。 可読性は RSS よりはマシ。

こんな感じで自分の中で身近な2個のコネクタを試してみましたが、現時点ではバグもありつつ粗削りな感じなので今後に期待という感じです。

ところで、その後にちょいちょい気になった「Office 365 コネクタ」を追加してみました。

▼ブっ込みました。

ん?これは Microsoft Teams でコネクタを追加するUIに似ていますね。っていうかこの中に一覧にあった RSS などもあるし、一覧のコネクタ以上の数があります。

▼つまり…Webパーツ追加の「コネクタ」カテゴリ内のコネクタが全てではなく、

▼「Office 365 コネクタ」を追加した際に表示される右パネル内が全てであり、

Webパーツ追加の「コネクタ」カテゴリ内は、「Office 365 コネクタ」を追加した際に表示される右パネル内から、主要なコネクタを表示させているだけなのでしょうか。

▼ここでは「すべて表示」って書いてあるのに…。

と、色々まだ課題が残っている感じですが。

Microsoft Teams でもコネクタを色々利用できるし、SharePoint の方も色々できるようになりました。色々なアプリで色々な事ができる事は良いのですが、特に機能がカブっていると使い分けがわからない!という Office 365 定番の悩みが出てしまいますが、個人的には使いたいものを使えば良いと思っています。環境によっても違いますしね。
Microsoft Teams を利用NGにしている企業のユーザーにとっては、SharePoint でコネクタが利用できるようになるのはうれしいかもしれないし、Microsoft Teams を利用OKな企業のユーザーにとっては、Teams がチーム内コミュニケーションの基盤(にしたい)なのであれば、SharePoint はやはり裏方にして、 Teams が母艦という位置付けとすれば良いだろうし。

好きに使えば良い!という前提には、何ができるのか?をある程度把握する必要があるんですけどね。大変ですよね…。

SharePoint :CSSによるデザインカスタマイズで指定するidやclassで気を付けたい点

SharePoint (今回はクラシックUI)でCSSによるデザインカスタマイズを行う際に、既存のidやclassを利用してスタイルを上書きしていくアプローチがあります。特に SharePoint Online においてはマスターページをゴリゴリとイジるよりも低リスクな方法です。

ところで、利用するidやclassにも気を付けないといけない点が色々あります。過去に以下のような記事を投稿しました。

SharePoint のページにオリジナルのCSSを適用させる方法について

この記事内の「■指定したWebパーツのみ適用させたい場合」という部分で、「#WebPartWPQ1」「#WebPartWPQ2」…に関しては数字部分がWebパーツを消したりすると入れ替わってしまうので、特定のWebパーツを指定したい場合には気を付けないといけないと書きました。
指定したWebパーツに対してデザイン変更をしても、その後でWebパーツを削除してしまったりすると、別のWebパーツに対してデザインが当たってしまう恐れがあるからです。

このWebパーツ内の数字が入っているidやclass以外にも、Webパーツ内外関係なく数字が入っているidやclass全般で、利用には注意が必要だという事を最近再確認しました。

トップリンクバーのデザインカスタマイズをした際に、その後検証作業をしていたら、外部ユーザーでアクセスした時にデザインカスタマイズが適用されていなかったんです。外部ユーザーだからなのか?アクセス権限の違いなのかの特定はしていませんが、サインインしているユーザーによってidの数字が違う事がわかりました。

▼カスタマイズをしていた時のユーザーでトップリンクバー部分のソース

zz11_TopNavigationMenu
zz12_RootAspMenu

▼外部ユーザーでトップリンクバー部分のソース

zz6_TopNavigationMenu
zz7_RootAspMenu

え~!数字が変わってる!

って事で、別のidを指定して問題は解決しました。

idやclassに数字が入っている場合は気を付けろ!と日ごろ思っているのに、ちょっと油断して利用しちゃいましたが、このように外部ユーザーか否か(もしくはアクセス権限の相違)によっても変わってしまう事がわかりました。

どちらが原因かを僕が調査しないのは、時間がない事もありますが、結局は数字の入ったidやclassを極力利用しなければ良いからです。

ただ、数字も例外があって、 SharePoint のソースを調べると良く見かける「#s4-workspace」など「s4」について。数字が入っているけど、この「4」は変更されることはないので安心して使います。

このようなお作法がたくさんあるので、いくら優秀なコーダーのいるWeb制作会社であっても、SharePoint のスキルや経験がないとカスタマイズは厳しかったりするんですよね。

SharePoint :ホームページがクラシックUIでそれ以外はモダンUIの時の不可思議な挙動

変な現象を確認したので紹介します。

サイトテンプレート「チームサイト(クラシック表示)」などでサイトを作成しますと、トップページはクラシックUIだけど、リスト/ライブラリなどはモダンUIになります。その場合、ちょっと変な挙動を発見しました。

▼クラシックUIのトップページのリンクなどからカスタムリストに行きます。

▼モダンUIでカスタムリストが表示されます。

▼リストの設定を変更しようと歯車メニューから設定ページへ行くと

▼リストの設定ではなくてなぜか「サイトのページ」の設定画面へリンクされます

ひとつ前のスクリーンショットをよく見ると、

▼カスタムリストが表示されているのに歯車メニュー内は「ライブラリの設定」になっています。

つまり、トップページ(つまり「サイトのページ」ライブラリ内のファイル)から別アプリ(リスト/ライブラリ)に遷移しても、歯車メニュー内はうまく遷移されていなく、トップページの歯車メニューのままになってしまっています。

これ、トップページからリストへ行けば歯車メニュー内が「ライブラリの設定」となっているので違和感ありますが、トップページからライブラリへ行って歯車メニュー内の「ライブラリの設定」をクリックしても、やはり「サイトのページ」ライブラリの設定ページへ行ってしまいます。混乱してしまうし、勘違いしたまま設定変更してトラブルにもつながりかねません。

ちなみにトップページからリストやライブラリに遷移した後にF5キー押して更新すると歯車メニュー内も更新されました。

また、サイト全体がクラシックUIの場合は、

▼トップページからリストに遷移して歯車メニューをクリックすると正しい挙動になっています

そのうち直る挙動かと思いますが、注意しましょう。

SharePoint :モダンページのWebパーツに新しく実装された「Kindle インスタント プレビュー」「Twitter(プレビュー)」を試す

モダンUIのWebパーツは徐々に追加されていって面白いですね。ただ、ガチガチに厳しい企業にとってはアレも利用禁止、コレも利用禁止にするのに四苦八苦だと思います。そういう企業さんはモダンUI自体が利用禁止でしょうけど。そもそもそういう企業さんにとっては Office 365 は向いていないのかも。

さて、最近追加されたWebパーツが2個ほどありました。

  • Kindle インスタント プレビュー
  • Twitter(プレビュー)

早速試してみました。

■ Kindle インスタント プレビュー

▼モダンページのWebパーツ追加に Kindle のアイコンが

▼クリックするとWebパーツが追加されます

▼同時に設定の右パネルが出現します

(右パネル上部の「 Kindle インスタント プレビュー」の「ビュー」が改行されて隠れてしまっているのはご愛敬ですね。英語だと「Kindle Instant Preview」で余裕をもって収まっていました。)

ここに埋め込みコードを入力すれば良いので、取得しようと思います。

実際に Amazon で埋め込みコードを取得しようと思ったことがないのですが、SNSなどにシェアをするボタンはあったなぁと思って探しました。

▼ここらへん

しかし、埋め込みコードはどこにもなかったんです…。

一旦、SharePoint に戻って右パネル内を見ると、「 Kindle プレビューの埋め込みについての詳細情報 」なるリンクを発見。そこからページに行くもヒントがなく、更にリンクを辿るとAmazonサイトのページにたどり着きました。

Amazon.com: Kindle Instant Preview
https://www.amazon.com/Kindle-Instant-Preview/

ふむふむ…

▼ん?<Embed>??

この左隣のPアイコンはあったけど、<Embed>なんてなかったぞ?もしや?と思い、英語版のAmazonサイトを見てみると…

▼あった!!!

つまり、Amazonの日本サイトでは埋め込みコードは対応されていないという残念なオチでした。そしてAmazonの日本サイト以外を利用したことがなかったけど、英語サイトで日本の書籍を検索しても出てきません。

▼取扱い商品等が変わります…そうですよね…

うーむ、つまり日本の書籍はこのWebパーツは今のところ使えないという事でしょうか。(他国でも取り扱いがあれば使えるますが。)これはなかなか残念です。Amazon側の仕様だからなおさら残念。自分で埋め込みコードを作成するなど何か解決方法はあるんでしょうかね。(今回は時間もないので調べませんが…)

とりあえず、英語サイトで埋め込みコードを取得してWebパーツの設定に突っ込んでみました。

▼ページの編集モードでもプレビューが即表示されます

▼発行するとこんな感じ。プレビューが埋め込まれます。

▼「プレビュー」をクリックするとちゃんと試し読みが少しできます。フルスクリーンも対応ですね。

チームサイト内でチームにおススメ本があったらこのように紹介するのも良いですね。ただ、Amazonの日本サイトが…という点が痛いですが。

■Twitter(プレビュー)

おそらくこっちの方が使えそうです。

▼Webパーツの追加で「Twitter(プレビュー)」をクリック

▼追加するだけで既定で Microsoft のアカウントが指定されています

特定のアカウントのツイートを表示する場合は、特に自分のTwitterのアカウントを持ってなくても利用可能です。ユーザー名やURLを指定するのですが、少し触った限りだと複数指定はできなさそう。

また、ハッシュタグなど検索結果を表示させるにはTwitterのアカウントが必要なようです。

詳細は以下のページをご参考に。

Twitter の web パーツを使用します。
https://support.office.com/ja-jp/article/-15db6b3b-d167-41dd-9875-2af64b44d820

Twitterに関しては例えば Microsoft Flow を利用して、SharePoint や Yammer や Teams などに流す方法もあるけど、Flow のアクションはTwitterアカウントにログインしなければいけなかったと思います。今回紹介した方法なら一部ではTwitterのアカウントなくても表示可能なので、気軽ですね。

利用シーンとしては、ソーシャルメディアをやっている企業なら、自社アカウントを社内ポータルサイトに表示させたり、営業部門のサイト内では自部門で扱っている商品やその企業のアカウントがあればそれを表示させるのも良いですね。技術部門も同じく。
例えば、 Microsoft 製品を販売している部門サイトに Microsoft の製品関連のアカウントがあれば、それを表示させていれば最新情報を楽に得る事が可能かと。

こんな感じでカンタンに設定が可能な便利機能が続々実装されていく中で、開発やらカスタマイズにこだわるよりも、このような標準の便利機能をいかに業務に役立てるか?という利活用の工夫に時間とお金を注いだ方が良いのではと思います。テナントの管理者にとっては最新機能などのキャッチアップが非常に大変で追いつけないかと思いますが。

SharePoint :いつの間に 注目リンク リストがモダンUIに対応していたので色々試してみる

過去に以下のような記事を書きました。

SharePoint:「注目リンク」リストは新しい表示(モダンUI)ではエラーになる

ところが、いつの間にか注目リンクがモダンUIに対応していました。

▼こんな感じです

この見た目、どこかで見た覚えがあるなぁと思ったら…

▼他のリストやライブラリのビューにもある「タイル」ビューのUIですね

ちなみにこの注目リンクリストをクラシックUIにすると…

▼こんな感じです。

使えなかったのが使えるようになったわけですが、それではクラシックUIとモダンUIでどのような相違があるかどうか触ってみました。

【1】レスポンシブWebデザイン

モダンUIなのでレスポンシブWebデザインです。ブラウザのサイズに合わせて列数も可変するし、タイルのサイズも可変します。

【2】全部表示される

クラシックUIの場合は、カルーセルUIで左右にスライドされるようになり、基本的には1行で表示できるだけ表示でした。
モダンUIの場合は、カルーセルUIではなくなり、ブラウザの横幅に合わせて2行以上で全て表示されます。

【3】マウスホバー時のアクションがなくなった

クラシックUIの場合は、タイルにマウスホバーすると透過したグレー部分が上昇し説明文が表示されます。
モダンUIの場合は、そのようなアクションはありません。
なので、ここからは説明文は見る事ができません。

▼クラシックUIの場合は、このようにマウスホバーをすると下部の帯の部分が上にせり上がりタイル全体を覆いますが、モダンUIにはそのような挙動はありません。

【4】背景画像の表示方法が異なる

クラシックUIの場合は、背景画像が縮小/拡大され、どのサイズでもタイル全体に画像が表示されます。なので横長の画像は縦の大きさに合わせるので画像の左右が切れてしまいます。
モダンUIの場合は、拡大はされず縮小のみです。縦長の画像の場合は下が切れてしまいます。

▼このような様々なサイズの画像を準備して背景画像に指定しました。

▼クラシックUIの場合

▼モダンUIの場合

う~む、こう見るとクラシックUIの方が良さそう!?モダンUIの注目リンクリストの背景画像は正方形でサイズは300px×300pxくらいあれば大丈夫そうかな。また、クラシックUIと同じく下部の帯で隠れる部分は考慮して背景画像は作成した方が良さそうですね。

【5】なんかアイコンが表示される

クラシックUIにはなかった点として、アイコン画像が表示されます。

▼クラシックUI

▼モダンUI(大きく紙のアイコンが表示)

▼モダンUIで背景画像を設定した場合

背景画像を指定すると紙のアイコンが小さくなって表示されますが、ちょっと邪魔ですね…。これが例えばリンク先がExcelだったらExcelアイコンに変わってくれたらまだいいなと思ったが、

▼Excelファイルにリンクを設定しても紙のアイコンのまま

ちょっと残念ですね。

以上の事からモダンUIでも利用できるようになった事は素晴らしいけど、まだまだ改良の余地がありそうですね。今のところクラシックUIよりも機能落ちしてしまっているところもあるので。

そしてモダンページのリストWebパーツは現時点ではカスタムリストしか選択できないので、注目リンクリストをWebパーツとしてモダンページに追加はできません。(これもそのうちできるようになりそうですが。)

また、ちょっとバグでは?という挙動を発見しました。

▼クイック編集 をクリックすると…

▼なぜか中身だけクラシックUIになってしまいます

そしてこの状態で「完了」をクリックしても元にも戻りません。

それと、背景画像を設定しようとした時にモダンUIでちょっと面倒だなと思った事があります。背景画像のURLの取得です。

注目リンクリストの背景画像の設定は「背景イメージの場所」列ですが、これは列の種類的には「ハイパーリンクまたは画像」列です。なので、ローカルPCから選択したりサイト内のライブラリから選択できず、単にURLを指定するしか方法がありません。

▼「背景イメージの場所」列

で、ライブラリに画像をアップロードしてURLを取得しようと思ったのですが、モダンUIだと正しいURLの取得方法がわからなかったんです。

アップロードした画像をクリックしても…

▼画像ビューアになるのでURLは取得できません

この状態で画像を右クリックしても右クリックメニューは表示されません。

次に、リンクのコピー機能を使ってみます。

▼リンクをコピーしました。

しかし、このURLが拡張子で終わっていないんです。通常なら「…/100_100.png」というURLですが、そうじゃないんです。試しにこのコピーしたURLでアクセスしてみると…やはり画像ビューアで開いてしまいます。

結局僕にはモダンUIから画像ファイルのURLにはたどり着けず、ただ構造は知っているのでアドレスバーに手打ちでURLにたどり着けました。また、クラシックUIでならURLにたどり着けますけど、ちょっとこれは面倒だなぁと思いました。

以上、モダンUIの注目リンクリストの少し触った気が付いたところです。またシレっと改良されていると思うので、今後に期待ですね。

Microsoft Flow : SharePoint をフロー内で利用する場合 SharePoint の列の作成で気を付けたい事

▼例えば SharePoint の列に「タイムゾーン」という列名があるとします。

Microsoft Flow でこれを式で利用しようとすると…

▼値に「タイムゾーン」を挿入すると列名ではなくて内部名が表示されてしまうんです。

body(‘項目の取得’)?[‘OData__x30bf__x30a4__x30e0__x30be__x30’]

こんな感じで長いのに、Flow の式を入力する箇所は横幅狭いのでいろいろ厄介です。また、これじゃどの値を挿入したか後でチェックするのが大変です。作った本人ならまだしも、別の人がこれを見たら嫌になっちゃいますね。

次に SharePoint の列名を英数半角にしてみます。

▼「TimeZone」という列名で列を作成すれば…

▼このように短くなります。

body(‘項目の取得’)?[‘TimeZone’]

これなら式も短いし、どんな値を挿入したかもわかります。

でも、だからと言って全部 SharePoint の列名を英数半角にするのはなぁ…。そういう時に過去に記事にした対処法があります。

SharePoint 列の内部名

これは SharePoint でカスタマイズをする際に気を付けようという記事でしたが、まんま Flow にも当てはまりました。
つまり、列の作成時には英数半角で作成し、その後に列の編集で日本語にしてしまえばOKです。

▼先程利用した「TimeZone」列を編集し、列名を「たいむぞーん」と日本語に変更しました。

▼ でも、 Flow で「たいむぞーん」を挿入したけど、式の方は「TimeZone」のままです。

これで、SharePoint の列は日本語を利用でき、かつ、Flow の方では式に挿入しても長くならず、後でどの列だかもわかりやすくなります。

後々の事を考えると、列名は英数半角で作るクセを付けておいた方が色々と良さそうですね。

SharePoint :列の種類の日本語と英語(ネットで検索する時のための情報)

SharePoint に関してはここ最近はだいぶ検索しても日本語の検索結果が出てくるようになりました。僕が SharePoint 触り始めた8年前くらいは日本語の情報が全然なくて困ったものです。

ただ、未だにググって日本語ページで欲しい情報が得られなかった場合は、やはり英語でググるしかありません。僕みたいな英語が苦手な人間にはネットで翻訳ができるようになってもやはり厳しいです。しかし避けては通れません。

そして検索する時に大事なのは検索キーワード。英語が苦手だとこのキーワードを考える事すら厳しいです。(情けない…)

特に列に関して検索したい場合、列の種類が英語だとなんて言うんだろう?って思うことが多く、その都度、まずは列の種類の英語を探すところからスタートしてしまいます。毎回探すのは時間の無駄なので日本語と英語の対比表を作っていました。

もしよかったらどうぞ。

1 行テキスト Single line of text
複数行テキスト Multiple lines of text
選択肢 Choice
数値 Number
通貨 Currency
日付と時刻 Date and Time
参照 Lookup
はい/いいえ Yes/No
ユーザーまたはグループ Person or Group
ハイパーリンクまたは画像 Hyperlink or Picture
集計値 Calculated
タスクの結果 Task Outcome
外部データ External Data
管理されたメタデータ Managed Metadata

他にも英語が苦手な僕が英語でググる場合、検索結果は画像にします。スクショを見れば翻訳しなくても欲しい情報を見つけられる可能性が高いです。

英語…学生時代にもっと勉強しておけばよかったぁぁぁぁ!!!(ありがちな後悔)

SharePoint :サイトを作成したらタイムゾーンの確認を忘れずに…

[2018/12/05 追記]
現在徐々に実装されてきている SharePoint 新管理センターでは、タイムゾーンの初期値の設定が可能になっております。

SharePoint :新管理センターのアップデートでもうタイムゾーンの確認をしなくて済む!


SharePoint Online のサイトのタイムゾーンは既定で 「(UTC-08:00) 太平洋標準時 (米国およびカナダ)」になっています。これ変更するのをウッカリ忘れちゃうんですよね。すると、当然ですが登録日時や更新日時などが実際の時間とはズレてしまいます。場合によっては混乱の元にもなりかねません。なのでサイトを作成したらタイムゾーンを確認するクセを必ず付けましょう。(自分に言い聞かせてる…)

念のため、確認場所までに行き着く方法を紹介です。(モダンページの場合)

▼右上の歯車アイコン→サイトのアクセス許可

▼View all site settings

今回英語でしたが、日本語になっている場合もあります。そういう気まぐれがあるので、場所で覚えておくと良いかも?

▼サイトの設定ページのサイトの管理セクションの「地域の設定」

▼タイムゾーンを確認

▼適切に変更しましょう

ちなみに、クラシックページの場合は、ページからサイトの設定ページまですぐに行けます。

▼歯車アイコン→サイトの設定(クラシックページ)

いちいち確認や変更をするのが面倒ですよね。しかし、 Office 365 の管理センターや SharePoint の管理センターなどで様々な設定をしても現時点ではここの初期値を変更する事はできないようです。(ぜひできるようになってもらいたいです。)

以下、Microsoft サポートサイトに該当ページがあったので紹介します。「個人用サイト」と書かれていますが、個人用サイトだけではありません。

SharePoint Online の個人用サイトのタイムゾーンが既定で太平洋標準時に設定される
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2901182

ちなみに一度設定を変更したサイトの配下にサブサイトを作成すると、親サイトの設定を継承して作成されるので問題ありません。
ただし、作成済のサブサイトに関しては親サイトで設定変更しても継承されないので、たくさんサイトを作成した後に変更しわすれていた場合は…全サイトで設定変更をしなければいけないのでご注意を。つまり国内利用のみ想定である場合は、サイトコレクションを作成した時点で必ず忘れずにトップレベルサイトのタイムゾーンを変更しましょう。

また、タイムゾーンの設定変更前後の登録日時や更新日時の挙動についてですが、登録済アイテムやドキュメントの時間も設定に応じて変更されますのでご安心を。

投稿者・閲覧者のユーザーも、もし利用しているサイトで登録したアイテムの日時が変だった場合は、サイト管理者に連絡してみましょう。

SharePoint :SharePoint 管理センターでサイトのページのコメントの有効/無効

SharePoint のモダンページ(ニュースも含む)では、ページ下部にコメント欄があります。このコメントはページ単位でオンオフの設定ができます。(以下の過去記事参照)

SharePoint :モダンページ/ニュースのコメントがオンオフできる

今日、ふと SharePoint 管理センターを見たら、設定の最下部に以下の設定を発見しました。

▼サイトのページのコメント

いつ追加されたかは例によってわかりません。もしかして結構前からあったのかな?とにかくここでテナント全体での有効/無効も設定できます。では試してみます。

▼まずは有効の状態でニュースを作成。下部のコメント欄を確認しコメントを投稿。

▼ SharePoint 管理センターの設定でサイトのページのコメントを無効に設定。

▼見事にコメント欄が消えました。

モダンページ/ニュース単位でコメントのオンオフができるので、ページ/ニュース作成者に必要かどうかの判断を委ねた方が良いとは個人的には思います。これが全体管理で機能は有効だけどデフォルトではオフにする設定もあればなお良いですけどね。今後に期待。

ちなみに、一旦無効にした後に再度有効にしたら、無効にする前の投稿されたコメントはどうなっているのか?も気になるところ。復元されるのか?ゼロから有効になるのか?

▼再度有効にしたら無効にする前のコメントは復活していました。

SharePoint :プロパティの一括編集(モダンUI)

SharePoint Online では、モダンUI(新しい表示)の進化が着々と進んでいます。これまでも色々とクラシックUIにはない便利な機能を紹介してきました。対象指定リリースであっても Office 365 管理センターのメッセージ センターにメッセージが上がってから自分のテナントにその機能が反映されるのにタイムラグがある事からも、待っている間に忘れてしまって…ウッカリ新しい機能を見落としてしまいガチです。 今回もメッセージが上がってから機能が反映されるまでに期間が空いてしまったのでスッカリ忘れていた機能です。

リストやライブラリの列の値を一括で編集するには、これまではクイック編集を使っていたかと思います。しかし、クイック編集も結局はどこかの値を編集したらそこをコピーして別の値にペーストしていくような流れになると思います。また、クイック編集の場合は、そのビューに表示されている列しか編集できないので、全ての列でクイック編集したい場合は、それ用のビューを用意する必要があります。

モダンUIでは、一括編集したいアイテムを選択すると、ページを切り替えずに本当の意味での一括で作業が行えるようになりました。また、ビューに表示されている/いないは関係ありません。

では、まずはクイック編集のおさらいから。

▼このようなリストがあります。リストとしては他にもたくさん列がありますが、ビュー上では「タイトル」「選択肢」の2つしか表示させていません。

▼クイック編集にするとこのようにビュー上に表示されている列のみ編集となります。

Excelのように一括編集しようとすると、とりあえずどこか1つ編集してからコピペするようなイメージだと思います。

次にモダンUIの新機能のプロパティの一括編集です。

▼一括編集したいアイテムを全て選択し、右上の○の中にiと書かれたインフォメーションアイコン(←勝手に命名)をクリック。

▼右パネルが出てきて、プロパティの一括編集が可能な列が表示され、ここで編集できます。

▼例えば「選択肢」という列を「BBB」という値に選択して保存をします。

▼するとその場で選択したアイテムの「選択肢」という列が全て「BBB」という値に変わりました。

これはなかなか便利な機能ですね!

ちなみにこのリストには多くの列の種類で作成した列があります。

▼これだけの列があります。

一括編集をした場合に対象外になる列はあるかな?と思ったのですが、

▼このように今回作成した列の種類は全て一括編集できます。

ただし、「登録日時」「登録者」「更新日時」「更新者」など、一括じゃなくても編集できない列は当然編集できません。また、リストを作るとデフォルトで作成されている列、例えばカスタムリストだと「タイトル」列。これも一括編集はできないようです。

どんどん新機能が追加されてきていますね。ますますモダンUIを積極的に利用していきたくなります。