「 Power Platform Day Summer ’20 」楽しいお祭り終わった~!(感想や気付きなど)

※需要があるかわかりませんが長文です!

Power Platform Day Summer ’20
https://powerapps.connpass.com/event/180624/

2020/07/04 に Power Platform の大きなお祭りが開催されました。僕は運営兼スピーカーで参加しています。

▼最終的に運営メンバー含め約750名もの参加者数!

「 Power Platform Day 」と冠するイベントは今回で5回目となりますが、今回はコロナ禍という事もあり、初の Microsoft Teams によるオンラインイベントとして開催されました。小学生の感想のようにつらつらと書いていきたいと思います。


【目次】


■オンラインイベントは準備が大変

今回一応僕はスピーカー兼運営として参加しましたが、恥ずかしながら仕事が忙しくて登壇準備でいっぱいいっぱいな状況で運営側の事前準備としては微力となってしまいました。裏方の状況は、とにかく頻繁に運営に関する意見交換がされていました。運営メンバーの熱意が伝わってきます。一貫して僕が言いたいのは参加者には伝わっていると思うけど、「運営メンバーの尽力あってのイベントなので感謝しかない!」ですね。是非、このようなユーザーコミュニティのオンラインイベントに参加された際には、SNSなどでイベント用ハッシュタグでカジュアルに称賛してみてください。

■準備で大切な事は本番想定のリハーサル

準備について確実に言える事は、出演者全員が最低1回はリハーサルを行うべきです。しかも本番で使う技術を一通り試して。例えばスマホを画面に映したい時はどんな技術を使うのか?ちゃんと動作するのか?動画を再生するなら動画の音が参加者にちゃんと聞こえるのか?そもそも自分のスライドを共有できるのか?カメラは?音声は?クリアに聞こえてるか?トラブル時の代替案は?などなど。仮にオンライン登壇に慣れている人であっても、油断せずに特に新しい試みをする時は必ずチェックした方が良いです。PCのスペックを食うデモをするなら、例えば Microsoft Teams のデスクトップアプリは予想以上にスペックを食うらしいので、その上でデモをした時に大丈夫か?なども。少ない経験上だけど、オフラインイベントよりもオンラインイベントの方がトラブルが起きやすいと思います。PCやネット回線が不調なら登壇自体がストップしてしまうし。そのような仕方ないトラブルもあるけど、防げるトラブルは未然に防いだ方が良いです。
あと、 Microsoft Teams のオンラインイベントであれば、プロデューサーの役割も重要です。プロデューサー…実は僕は一度も経験ないけど結構大変そうです。やる方は機能をしっかり把握しないといけませんね。特にフリのように目立つイベント中に絶対押しちゃダメボタンがあるんですよね…なかなか怖いです。あのトラップボタン。そしてプロデューサーだって回線のトラブルなどで急に離脱してしまう可能性があります。すぐに代役できるような体制も必要ですね。また、スピーカーとプロデューサーの意思疎通をしっかりしておくと良いですね。今回僕のセッションでプロデューサーを担当してくれた長畑さんは非常にプロデューサーに慣れている方で凄く安心できました。そしてトラブルに備えて、 Microsoft Teams とは別の手段で、できればスマホで利用できる連絡手段は別途準備しておくのがベターですね。

■当日は盛り上がっているかどうかサッパリわからないですよ

オンラインイベントの特徴の一つが参加者が見えない事。なので、イベント自体が盛り上がっているかもよくわからないし、登壇していてウケてるかスベってるかもわからないです。僕はコロナ禍になる以前から某弊社のウェビナーで複数回登壇経験があるので、その特性も含めて慣れていますが、オンラインイベント登壇初心者の方は相当不安かと思います。そもそもちゃんとスタートされているかもわかりませんからね。 Microsoft Teams のオンラインイベントは30秒~1分くらい?タイムラグがあります。チャットじゃなくてQ&Aの機能がありますが、そもそも配信にタイムラグがあるので、「登壇者が話す」→「30秒~1分のタイムラグ」→「登壇内容に対して参加者がQ&Aに書き込む」→「プロデューサーが公開する」と、Q&A欄に表示されるには結構時間かかるんです。なので厳密にリアルタイムにやりとりができないんですよね。仮に登壇者が参加者のQ&Aを拾いたい場合は、時間しっかり取った方が良さそうです。その点、場合によっては Microsoft Teams のオンラインイベントじゃなく通常の会議で開催する場合もあり、そっちの方がリアルタイム感はあるかもしれないです。とにかくスピーカーはすぐに反応がわからないし、参加者もすぐに反応できない点があります。逆を言うと僕はこの特性はメリットでもあると思っていて、相手が見えないからこそスベった時もオンライン越しにはスベった事は伝わらないのでメンタルやられずに登壇を続行できます。これ大きいです!オフラインで登壇してスベるとその後の登壇に影響出ますからね(笑)
あ、あとタイムラグで気を付けたいのが界隈で流行ってるリアルタイムアンケート。これもアンケートのQRコード出して参加者に回答を求めても、タイムラグで30秒~1分は待たなければいけないので、登壇時間も気を付けなきゃいけないし、その回答結果が出てくるまでの場つなぎの話も用意しておかないとアドリブで話すのが苦手な人は、重苦しい時間を過ごしちゃう事になります。

■参加者は様々な手段でイベントを盛り上げてみると楽しいですよ

結局、運営側もスピーカーも盛り上がっているかどうかが実感しにくいです。なので、参加者の方々は、積極的にQ&AやチャットやSNSを使ってどんどん盛り上げてください。オフラインイベントの場合は挙手して大勢の前で質問するのって勇気がいります。登壇後のスピーカーに話しかけに行くのも勇気が必要です。でも、幸いオンラインでは敷居は低いですよね。ただ、できればポジティブなコメントでお願いします。ネット上では罵詈雑言が蔓延りがちですが、できれば「その人に実際に会って面と向かって話しているのと同じ状態」を想定してコメントいただければと思います。このような無料のユーザーイベントは運営側やスピーカーのモチベーションにかかっていますからね。

■「令和のオンライン聖徳太子」という新たな存在

オンラインイベントを複数経験していると、毎回、令和の聖徳太子が出てきます。これは複数セッションが並行開催するイベントの場合、どれに参加して良いか悩んだ末に、全部参加しちゃえ!という人達。PCなどデバイスを複数準備して全てのセッションに参加するという荒業。「 Power Platform Day 」では第1回目の頃から複数セッションが並行開催されていました。オフラインイベントの場合はどう考えても身体一つなので同時に複数セッションの参加ができません。強いて言えば途中で抜け出して別のセッション部屋に入る感じ。海外のイベントでは途中で抜ける事は結構普通らしいけど、日本人は律義だから一度参加したセッションを抜けるってあまりないんですよね。オンラインだとそれが薄れて移動もしやすいし、令和版聖徳太子な人達は途中から自分の好みそうなセッションを見つけたらそれに集中したりと様々な楽しみ方があるようです。今回のイベントは開催前にセッションを録画して後日公開する事は明言していませんでしたが、もし録画を後日公開するイベントであれば、聖徳太子せずとも良いかもしれないですね。

■自分の登壇について

僕は相変わらずのネタ要員です。『これまでの人生で三日坊主だった僕が1年間「筋トレ」を継続できたのは Power Platform + Microsoft 365 のおかげ!』という非常に長いタイトルですが、つまり Power Platform + Microsoft 365 で作った筋トレシステムの集大成の紹介でした。これまで合計5回も様々なイベントのセッションで壇上で筋トレのデモをするという暴挙に出ましたが、つい最近365日連続で筋トレができた良い記念と思ってネタとして挙げました。
今回筋トレのデモをする事を期待していた方もいたかもしれないけど、期待を裏切るようにデモはしませんでした。というのもすでに自分の中で筋トレデモは封印していた事と、オンラインイベントでのデモのインパクトを考えると微妙かなぁと。あえて僕はリアルにこだわりたいです。オンライン上でのデモって正直、デモを録画したのを流すのとあまり変わりないと思っていて。オンラインでもライブ感が活きるのはライブコーディングやライブ作成かな?と、これは個人的な考えでした。
さて、上述の通り、リアルタイムにどのくらい参加者がいたのか?どのくらい盛り上がっていたのか?笑ってくれたのか?スベったのか?はわかりませんが、後で色々チェックしているとそれなりに楽しんでいただけた方が多くいたようでうれしい限りです。
また、僕はこれまでの様々なイベントでの登壇では一貫してポリシーがあり「 Microsoft 365 + Power Platform 」というテーマです。元々 Microsoft 365 が好きである背景もあり、この二者の親和性の高さの証明。なので、 Microsoft 365 系のイベントでは、一緒に Power Platform の素晴らしさも伝えたいし、 Power Platform のイベントではその逆です。今回の登壇も Microsoft 365 があっての登壇でもありました。

▼僕のセッションの録画

▼僕のセッションで使ったスライド

■異端児だった僕もそうでもなくなってきた

実は僕は「 Power Platform Day 」を冠するイベント5回で登壇皆勤賞だったりします。思い起こせば第1回目。

ローコーディングの極み!Power Platform Day Winter ’18
https://power-platform.connpass.com/event/111641/

ここでは諸事情で僕は超真面目な内容でした。仕事がちょっと絡んでいたからです。そして半年後…

Power Platform Day Summer ’19 ~ 連携祭り!
https://power-platform.connpass.com/event/142607/

ようやくここから本領発揮です。いわゆる Home 365 をネタに、個人・家庭利用のネタで登壇しました。他に類似した内容のセッションはありません。つまり異端児的な内容だったんですね。で、ここからは一貫して異端な内容で話してきたんだけど、ついに今回のイベントで大きく動きました。今回全16セッションのうち、ガッツリと個人・家庭用途ネタのセッションが僕のセッション含めて3セッションありました!これはうれしい流れで、もはや僕は異端児ではなくなったという事です。自分の取り組みを信じ、時には不安もありましたが、もう大丈夫!

■ワイワイしよう!「メディック部屋」

「 Power Platform Day 」にはメディック部屋なるものがあります。セッションとは別に相談に乗ったりディスカッションをしたりできる部屋です。こちらは Microsoft Teams の通常のオンライン会議がセッティングされます。セッションと並行して開かれているため、参加人数は少ないですが、僕はこっちの方が貴重な体験だと思います。セッションはQ&Aもできますけど基本観るだけ。メディックは話し合えるんですよね。セッションは録画が公開されますが、メディックはその時間のみ利用できる貴重な時間。だとしたら、イベントの一番の欲張りコースは、もしかしたらリアルタイムではメディックに参加して、後でセッションは録画を観る…なのかもしれないですね。ただ、この「メディック」って聞くと、処方箋を求める患者(参加者)が医師(登壇者など)に診察してもらうイメージを想定しがちですが、そうじゃないです。コミュニティは「互助」です。なので、運営メンバー・参加者関係なく、誰もが患者でもあり医師でもあります。誰かの相談に全員でディスカッションするなど、一方的に医師に診察してもらって処方箋をもらうものでもないと思っています。

僕が担当したメディック部屋では、登壇後に入室したら15名ほどいたけど結構シーンとしていて、こりゃどうしたもんかな?という感じでした。とりあえず「僕の作ったアプリを説明します~!」と画面共有して話したけど、終わった後に共有を切ったら、15名ほどいた参加者が半分くらいになっててビックリ!そうじゃなかったらしいです。ただ、そこからが急に話が盛り上がってメチャメチャしゃべりましたね。火が付くと楽しいのがメディック部屋です。途中から僕の次のセッション担当だった目代さんも入ってきて更にヒートアップしたまま、気が付けば「終わりの会」の開始時間に迫ったので解散しました。いやぁ、ホント楽しいですよ。

■もはや参加する場所は関係なくなった

コロナ禍以前のオフラインイベントが主流の時代は、何かとイベント開催場所が都内などに集中して、地方の人が参加できない、または、地方でコミュニティイベントを立ち上げても参加者が集まらない、また、地方の人は登壇したくてもできない、といった課題がありました。しかし、オンラインイベントが主流になった今、その課題が全て消え去りましたね。住んでいる場所関係なく参加できるし、イベントを立ち上げられるし、登壇もできます。逆を言うと今まで「地方在住を言い訳にしていた人」が、もうその言い訳は通じなくなる時代でもあります。これを機にコミュニティ活動が更に盛んになっていくと良いですね。


という事で、最後まで読んだ人はいるのでしょうか?という感じですが、締めたいと思います。

最後に、イヤらしくも、文末に今回のイベントのセッションの録画動画のリンクを。